1.小型犬のシャンプーの頻度
2.小型犬のシャンプーの前にしておくこと.
2-1.あらかじめシャンプーに慣れさせよう
2-2.シャンプーへの慣れさせ方
3.小型犬のシャンプーに必要なグッズ
3-1.小型犬のシャンプーに必要なグッズ①犬用シャンプー
3-2.小型犬のシャンプーに必要なグッズ②犬用コンディショナー
3-3.小型犬のシャンプーに必要なグッズ③タオル
3-4.小型犬のシャンプーに必要なグッズ④ドライヤー
3-5.小型犬のシャンプーに必要なグッズ⑤犬用ブラシ
3-6.小型犬のシャンプーに必要なグッズ⑥バスタブ
4.小型犬のシャンプーの手順
4-1.小型犬のシャンプーの手順①ブラッシング
4-2.小型犬のシャンプーの手順②浴室やバスタブの準備
4-3.小型犬のシャンプーの手順③シャンプーをする
4-4.小型犬のシャンプーの手順④タオルドライ、ドライヤーで乾かす
4-5.小型犬のシャンプーの手順⑤褒めてあげる
5.自宅で小型犬のシャンプーをするときの注意点
5-1.生乾きのままだと皮膚病のリスクも
5-2.犬の抜け毛で排水溝が詰まらないようにする
5-3.お風呂が嫌いな犬に無理強いしない
小型犬のシャンプーの頻度
生活スタイルによっても異なりますが、小型犬の平均的なシャンプーの頻度は、月に1~2回ほどを目安にしてください。
小型犬であれば、完全室内飼育をしている方もいると思います。完全室内飼育であっても、体から出る皮脂や排泄物の汚れ、食べカスなどで、汚れはけっこう溜まります。
汚れを放置してしまうと皮膚疾患の原因にもなるので、清潔な状態を保ってあげることが大切です。
逆にシャンプーのしすぎも良くありません。小型犬のシャンプーは短時間で出来てしまうため、毎日シャンプーをしている飼い主さんもいると聞きます。
しかし、シャンプーのしすぎは、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。また、ドライヤーも皮膚を乾燥させることに繋がります。
頻回のシャンプーは、乾燥やフケ、皮膚炎などのトラブルを起こす原因にもなりますので気をつけましょう。
小型犬のシャンプーの前にしておくこと
小型犬のシャンプーをする際は、飼い主さんの準備も大切ですが、もっと大切なのは愛犬の準備です。
◆あらかじめシャンプーに慣れさせよう
小型犬は怖がりな犬種が多いので、何もせずにいきなりシャンプーしてしまうと、びっくりしてそれ以降シャンプーが嫌いになってしまうかもしれません。一度嫌いになってしまうと、シャンプーの度にかなりのストレスをかけてしまうことになります。
そのため、シャンプーの前にはあらかじめ慣らしていく必要があります。
◆シャンプーへの慣れさせ方
小型犬の場合、洗面所や台所でシャンプー行う人もいるようですが、高いところから落ちて怪我をしてしまう危険性があるためおすすめできません。お風呂場などで行うようにしましょう。
まずは、愛犬にお風呂場でおやつをあげたり遊んだりして、場所に慣れさせます。
お風呂場が怖くない場所だと認識したら、シャワーを出してみたり、脚に少しだけお湯をかけてみたりと、ゆっくり時間をかけて慣らしていきましょう。
お風呂に慣れさせるやり方は、犬によっても変わります。自分の愛犬は何が怖いのか(お風呂場、音、お湯、顔を触られる、ドライヤーなど)を理解し、怖いところはゆっくりと時間をかけて慣れさせていってください。
小型犬のシャンプーに必要なグッズ
小型犬のシャンプーは簡単と言っても、やり方を間違えていたり、しっかり準備が出来ていないと失敗してしまいます。
シャンプーに必要なグッズを揃え、飼い主さんがしっかりイメージトレーニングすることも大切です。
◆小型犬のシャンプーに必要なグッズ①犬用シャンプー
犬の皮膚は人間よりもデリケートです。人間用のシャンプーを使うと皮膚が荒れてしまうこともありますので、絶対に犬用のシャンプーを使いましょう。
現在、ペットショップなどにはたくさんの種類のシャンプーが売られています。
小型犬でも、毛質や肌質は犬種によって異なります。まずは購入する前に、愛犬がどの様な肌質なのかを確認します。
乾燥肌や敏感肌の場合は、低刺激性のものや保湿性の高いシャンプー、オーガニックシャンプーがおすすめです。
逆に油っぽくべたつきやすい肌質であれば、細菌の繁殖を抑える薬用シャンプーが良いでしょう。
小型犬は1度に使うシャンプーの量が少ないので、1本買っておくと長期間使えて経済的ですね。
◆小型犬のシャンプーに必要なグッズ②犬用コンディショナー
コンディショナーは保湿効果があるため、毛玉やもつれの予防になります。
犬用のコンディショナーは、洗い流すもの、洗い流さないもの、スプレータイプのものなど、やり方は様々です。愛犬に合ったものを選びましょう。
◆小型犬のシャンプーに必要なグッズ③タオル
バスタオルでも良いですが、より短時間で乾かすならマイクロファイバーの吸水タオルがおすすめです。小型犬でしたら1~2枚で十分です。
◆小型犬のシャンプーに必要なグッズ④ドライヤー
低温ではやく乾かすことができる犬用ドライヤーがあります。両手が使える、スタンド付きや置き型タイプのものもあります。
ドライヤーは人間用のものでも可能ですが、静音タイプのものがおすすめです。
◆小型犬のシャンプーに必要なグッズ⑤犬用ブラシ
どの小型犬にも使えて、抜け毛や汚れ、もつれを取るのに最適なブラシはスリッカーブラシです。ハードタイプとソフトタイプがありますので、初心者の方はソフトタイプから使うのが良いでしょう。
サイズもたくさんありますが、小型犬用の小さいものを用意してください。
◆小型犬のシャンプーに必要なグッズ⑥バスタブ
必須ではありませんが、ペット用のバスタブは小型犬にはとても便利です。滑り止めも付いていますし、お風呂場で動き回るのを防ぐことが出来ます。
チワワやトイプードルなどの小型犬や子犬の場合は、洗面器などで代用しても大丈夫です。
小型犬のシャンプーの手順
◆小型犬のシャンプーの手順①ブラッシング
シャンプーの前に、まずはブラッシングを行います。
もつれがあるままシャンプーをしてしまうと、もつれがさらに酷くなってしまいます。ある程度の抜け毛や汚れ、もつれを取ってあげましょう。
スリッカーブラシを使う際は、皮膚を傷つけない様に優しくブラッシングしてあげてください。特にハードタイプのものは先が尖っているので、やり方に注意しましょう。
◆小型犬のシャンプーの手順②浴室やバスタブの準備
次に浴室やバスタブの準備をします。
犬用のバスタブであれば滑り止めが付いていますが、浴室や洗面器などでシャンプーをする場合は、タオルなどを床に引いてあげてください。小型犬は脚が細くヒザが弱い子が多いので、滑ってしまうと脚に負担がかかってしまいます。
また、小型犬は寒いのが苦手ですので、冬場であれば室内を暖かくしておきましょう。
シャンプーに必要な道具一式をすぐ手が届く場所に用意します。
◆小型犬のシャンプーの手順③シャンプーをする
準備が出来たら、愛犬を浴室に連れて行きましょう。
シャワーの温度を夏場は36℃、冬場は38℃程度に設定します。人間であれば、ややぬるいくらいの温度です。熱すぎると熱中症のおそれがあり、冷たすぎると風邪を引いてしまう原因となりますので、注意してください。
特に小型犬は、お湯の温度が体温に影響しやすいので注意が必要です。
突然シャワーをかけるとびっくりしてしまいますので、お尻の方からゆっくりとお湯をかけていきます。
シャワーヘッドを皮膚に軽く押し当てるとシャワーの音が小さくなるので、大きな音が怖い犬にはおすすめです。
体全体をしっかり濡らせたら、最後に顔にお湯をかけます。
次にシャンプーを泡だてて体を洗っていきます。爪を立てず、指の腹でマッサージする様に洗います。
肉球は汚れが溜まりやすいので、間までしっかり洗ってあげてください。目の周りは泡が目に入らないように、すすぎの直前に洗います。
すすぎは頭から行います。顔を洗うときはシャワーを緩めてあげてください。顔を嫌がる場合は、スポンジに水を含ませて優しくなでるように泡を落とします。
すすぎ残しがなければ、次にコンディショナーを毛に揉み込むようにつけます。最後にしっかりと洗い流します。
シャンプー剤が皮膚や毛に残っていると皮膚トラブルの原因となるので、洗い残しのないようにしましょう。
◆小型犬のシャンプーの手順④タオルドライ、ドライヤーで乾かす
シャンプーの後はすぐにドライヤーをするのではなく、「タオルドライ」が重要です。犬の皮膚は人間よりも弱いので、ドライヤーの時間を出来るだけ短くする為にもタオルでしっかり乾かしてあげましょう。
タオルドライでしっかりと乾かした後はドライヤーです。
人間用のドライヤーは80℃以上の風が出ますし、小型犬にはドライヤーの風がかなり強風に感じます。まずは離れたところから当てましょう。
近すぎたり、同じ場所を当て続けたりするとヤケドをしてしまうおそれがありますので、ドライヤーを当てるときは、飼い主さんが自分の手で暑すぎないか確認しながら乾かしてください。
スリッカーブラシでときながらドライヤーを当てると、はやく乾かすことができます。
尻尾・お尻周り・耳の後ろ・手足の指の間までしっかりと乾かしましょう。
◆小型犬のシャンプーの手順⑤褒めてあげる
最後に「よく頑張ったね」と、しっかりと褒めてあげてください。大好きな餌やおやつをあげても良いです。
自宅で小型犬のシャンプーをするときの注意点
◆生乾きのままだと皮膚病のリスクも
生乾きや自然乾燥は、細菌が発生してしまうのでかえって臭いの元になってしまいます。乾きにくい地肌に近い部分や、乾かしづらい顔まわりや足先などは、乾いたように見えても生乾きの場合があります。
また、水分を含んだ毛は絡まりやすく、毛玉が出来る原因になります。
温風でドライヤーをした後は、冷風を当てて体を触ってみてください。そうすれば、乾いていないところをチェックすることができます。
◆犬の抜け毛で排水溝が詰まらないようにする
毛が排水溝につまるのを防ぐために、排水溝ネットや三角コーナー用のネットが便利です。
◆お風呂が嫌いな犬に無理強いしない
嫌がることを押さえつけてやることは、飼い主さんも愛犬もかなりのストレスになります。
お風呂に慣れるまでは、水のいらないシャンプーやシャンプータオルを利用するのも良いかと思います。また、毎日の丁寧なブラッシングも、毛をきれいに保つには効果的です。
まずは、体を触られることに慣れることからしていきましょう。
まとめ:自宅で小型犬のシャンプーを行うときは
小型犬のシャンプーは、慣れてしまえば簡単です。愛犬と飼い主さんの大切なコミュニケーションの場にもなります。
ぜひシャンプーのやり方をマスターして、愛犬との生活を快適に過ごしましょう。
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