1.トイプードルの被毛の特徴について
1-1.トイプードルの自慢はモフモフの巻き毛
1-2.トイプードルの毛の生え方は「シングルコート」
2.トイプードルはカットが必要な犬種
2-1.犬の毛は成長している
2-2.抜け毛のお手入れは飼い主さんが注意してあげよう
3.トイプードルの人気のカットスタイル
3-1.ぬいぐるみ感がハンパない「テディベアカット」
3-2.丸い頭が可愛らしい「アフロカット」
3-3.やんちゃなイメージ「モヒカンカット」
4.カットの頻度はどのくらいがベスト?
4-1.毛が伸びるスピード
4-2.犬にとってカットの時間はストレス
4-3.夏のカットは短めがいい?
5.自分でカットするのはアリ?
5-1.サロンに依頼すると愛犬のストレスになるかも
5-2.トイプードルのカットは自分でも可能
6.値段が気になる!サロンでカットしてもらうときはどのくらいかかる?
6-1.トイプードルのカット…値段の相場は?
6-2.カットスタイルの難易度でも値段が変わる
6-3.毛玉ができているとプラス料金の可能性
6-4.ふだんのお手入れが大切
トイプードルの被毛の特徴について
まずは、トイプードルの被毛に関する特徴について見ていきましょう。
◆トイプードルの自慢はモフモフの巻き毛
トイプードルは、愛らしい外見で大人気です。
モフモフで思わず撫でたくなるような外見を持つ「癒し系ワンちゃん」です。
毛量が多いので、いろんなカットスタイルにチャレンジすることができます。
◆トイプードルの毛の生え方は「シングルコート」
長毛でボリュームがある被毛なので、抜け毛が多そうに感じる人も多いでしょう。
でも、実際には抜け毛はあまりなく、「抜け毛が少ない犬種」としてよく名前が挙がります。
・犬の被毛構造について
一般的に、犬の毛の生え方は主に2パターンあります。
皮膚を守る毛(オーバーコート)、そして体温を保つための毛(アンダーコート)と二重構造になっているのが「ダブルコート」です。
ダブルコートの犬種は、原産が寒いエリアのケースが多く、季節に合わせて被毛が自動的に調整されます。
寒くなるとアンダーコートの量が増えて体の温かさをキープし、暖かい季節になるとそれが不要になるので、ごっそりと抜け毛が増えます。
いわゆる「換毛期」ですね。
ダブルコートの犬種の換毛期には、大量の抜け毛に悩む飼い主さんも多いでしょう。
一方のシングルコートの犬種は、比較的温度が安定している暖かい地方が原産地のケースが多いです。
厳しい寒さに耐える必要がないエリアで生きていたとあって、保温のためのアンダーコートがありません。
トイプードルは、このシングルコートの被毛構造です。
・シングルコートはごっそり抜けることはない
トイプードルはシングルコートなので、「お手入れしやすそう」とイメージするかもしれませんが、毛の構造上「換毛期の抜け毛が少ない」というだけで、抜け毛がゼロということではないのです。
トイプードルはカットが必要な犬種
トイプードルは、長毛種なので短くしてもまた伸びます。
抜け毛は少なくても、伸びていく毛に対してのお手入れが欠かせません。
基本的に定期的に毛を切ってあげなければならない犬種です。
◆犬の毛は成長している
そもそも、犬の毛は基本的に、ぐんぐん伸びる「成長期」、成長が止まる「退行期」、次の毛が生えるために抜ける「休止期」というサイクルがあります。
人間の髪と一緒で、抜ける毛がたくさんあってもゼロにならないのは、新しい毛が生えているためです。
ダブルコート、シングルコートの被毛の構造は関係なく、一年を通じて毛は生えたり、抜けていったりします。
◆抜け毛のお手入れは飼い主さんが注意してあげよう
巻き毛のトイプードルは、抜け毛が自然に抜け落ちないのが特徴です。
放っておくとモフモフ被毛のなかに、抜けた毛が溜まります。
その毛が絡まると「毛玉」となり、通気性が悪く、時期によっては熱がこもり熱中症の原因なることもあります。
飼い主さんがブラッシングやシャンプーで取り除いてあげるようにしましょう。
トイプードルの人気のカットスタイル
トイプードルのカットスタイルでよく選ばれるものをいくつか紹介します。
◆ぬいぐるみ感がハンパない「テディベアカット」
「トイプードルと言えばコレ!!」とも言えるのがテディベアカットでしょう。
ボディ部分は短めにすっきり、顔周辺の毛は残しておきます。
ふんわりとキュートに仕上がり、お手入れがしやすいと定番です。
◆丸い頭が可愛らしい「アフロカット」
トイプードルの特徴のひとつ「巻き毛」を強く表現したカットスタイルです。
ボリュームのある、まんまるな顔がとても可愛らしいです。
ただ、アフロカットの前には少し伸ばしておくことが必要。
熱をこもらせないようにブラッシングでお手入れを念入りにしましょう。
◆やんちゃなイメージ「モヒカンカット」
トップを少し盛り上がらせたモヒカンカットは、とてもインパクトがありますね。
元気で活発な印象を与えるので、オスのトイプードルには良さそうですね。
カットの頻度はどのくらいがベスト?
トイプードルのカットは、愛犬の被毛の健康にも通じています。
基本的に、カットが必要な犬種ですが、どのくらいの頻度にすべきでしょうか。
◆毛が伸びるスピード
トイプードルの毛が伸びるサイクルに合わせてカットをするといいでしょう。
でも、「そろそろ行った方がいいかな」「まだ大丈夫かな」とカットのタイミングが分からないこともあるかもしれません。
犬の毛は、人間の髪の伸びるスピードと同じくらいです。
だいたい毎月1~1.5センチ程度くらい伸びていくんですね。
前回のカットから1か月もすれば「伸びてきたかな~」と変化が分かるかと思うので、カットのタイミングかもしれませんね。
◆犬にとってカットの時間はストレス
カットに頻繁に行くのはあまりおすすめしません。
1か月に2回も3回もだと、カットする部分があまりないですよね。
それなのに「サロンでジッと我慢」しなければなら、愛犬にストレスを与える回数が増えるだけですよね。
逆に、カットの回数が少なすぎなのもあまりよくありません。
数か月もカットしていないなんてことがないようにしましょう。
伸びた毛が毛玉となって皮膚に影響が出てしまいます。
◆夏のカットは短めがいい?
いつもは、可愛らしいモフモフ感を残したカットスタイルにする飼い主さんが多いかと思います。
でも暑い時期には、「ボリュームがあり過ぎて暑いのでは?」と心配になりますよね。
さきほども触れましたが、毛量が多いと通気性が悪いので熱中症を引き起こすケースも考えられます。
そこで「サマーカット」と言われる夏特有のカットをしている飼い主さんもいます。
サマーカットは、いつものカットスタイルよりもグッと短めにすることです。
夏限定で短毛になるとトイプードルも「涼しい」とメリットを感じるかもしれませんね。
ただ、短く切り過ぎにも注意が必要です。
暑さを乗りきるためであっても、地肌が見えるほどのカットはNG。
「肌を守る」という被毛本来の役目が失われます。
地肌が見えるほどのサマーカットは、逆に熱を体に直に伝えるため、熱中症になるかもしれません。
それに、さまざまなものが直接肌に触れるリスクが増えるため、かゆみの原因になるケースもあります。
飼い主さんの判断ですが、サマーカットをするのであれば、短く切り過ぎないように配慮した方がいいでしょう。
自分でカットするのはアリ?
サロンに行くという飼い主さんが多いかと思います。
ただ、サロンにお願いすると「ひとりで大丈夫かな?」「暴れないかな?」といろいろな心配が出るかもしれませんね。
そこで、「我が家でカットするのはどうだろう」という考えが思い浮かぶのではないでしょうか。
◆サロンに依頼すると愛犬のストレスになるかも
サロンにトリミングを頼むときは、「シャンプー」「カット」「爪切り」などをフルで頼むと、当然ですが時間がかかります。
トリミング自体は2~3時間くらいですが、移動時間も含めるとかなりの時間。
サロンに行った日は、相当お疲れモードのトイプードルも多いでしょう。
◆トイプードルのカットは自分でも可能
「愛犬にストレスを与えたくない」と飼い主さんが自分でカットに挑戦するケースもあるでしょう。
ただ、慣れていない飼い主さんがハサミを使うと、その緊張感が犬に伝染することも。
「何をするの!?」とハサミの前で暴れて、ワンちゃんも飼い主さんもケガをするリスクがあります。
また、慣れていたとしても「こんなはずじゃなかった…」とカットスタイルが上手くいかないケースも少なくありません。
切り過ぎやケガのリスクを考えると、おすすめは「プロのトリマーさんに任せる」ことです。
ただ、肉球の間や肛門の周辺だけと部分限定でやってみるのもいいかもしれません。
市販の犬用のバリカンで、優しくカットしてみてくださいね。
ハサミで切るよりも危険は少ないでしょう。
値段が気になる!サロンでカットしてもらうときはどのくらいかかる?
部分的に伸ばしたり、短く切ったりと、トイプードルはカットアレンジのバリエーションの幅が大きいです。
気になるのは、1回あたりの値段ですよね。
どのくらいの価格にするかはサロン次第なので、一概には言えません。
◆トイプードルのカット…値段の相場は?
通常、小型犬の方が大型犬よりも値段が安い傾向にあります。
「小型犬・中型犬・大型犬」と大きさでだいたい料金設定していることもあります。
トイプードルは成犬となっても3~4㎏なので小さいサイズです。
ただ、そもそも毛が長いトイプードルは、短毛種と比べるとカットに時間がかかるので価格は高めに設定しているのが一般的でしょう。
おおよその相場ですが、カットとシャンプーでだいたい5,000~10,000円と考えておくといいかもしれません。
◆カットスタイルの難易度でも値段が変わる
さきほどいくつかカットスタイルを挙げましたが、トイプードルにはたくさんのアレンジがあります。
難易度の高めのスタイルを希望すすれば、その分価格があがるでしょう。
事前にサロンに確認をした方が安心ですね。
◆毛玉ができているとプラス料金の可能性
注意したいのが「状況によっては追加料金が必要になる」という点。
ふだんのお手入れ状態が悪いと、毛玉が発生していることがあります。
シャンプーやカット以外に、「毛玉の処理」の時間が追加されます。
スムーズに毛玉が処理できればいいですが、犬が嫌がってトリマーさんが苦戦するケースもあるでしょう。
事前に「トイプードルは○○円程度」と聞いていても、「毛玉処理をした」「予想よりも時間がかかった」など、料金が高くなるケースも考えておくとよさそうです。
◆ふだんのお手入れが大切
ふわふわの長毛が自慢のトイプードルですが、ふだんのお手入れは大切にしましょう。
飼い主さんがする愛犬のためのお手入れは、皮膚病の予防になります。
犬の毛玉のなかに抜け毛だけでなく、ホコリや虫が潜むと皮膚に炎症ができるケースがあるからです。
ブラッシングで取り除いてあげられるので、常日頃心がけてみてくださいね。
また、愛犬のサロンでのストレスの軽減にも繋がります。
トイプードルのカットは、数時間かかります。
「一度預けて、終わった頃に迎えに行く」というパターンが一般的ですが、送迎付きというサービスもあります。
何時間も飼い主さんと離れなければならないので、愛犬にとっては恐怖ともいえる時間です。
それに、サロンに行くと他のワンちゃんの存在が気になり、ストレスがかかってしまうかもしれません。
そんななか、通常のメニュー以外の「毛玉処理」の時間がプラスされるとかわいそうですよね。
ふだんのお手入れで毛玉を作らないようにしておけば、サロンに行ったときに追加料金を取られにくくなりますし、トリミングをなるべく予定時間におさめることに繋がります。
まとめ
トイプードルのカットの頻度は、月1回くらいがおすすめです。
ふだんから被毛のお手入れは大切にしましょう。
「サロンに行ったとき全部お手入れしてもらう」という考えはあまりよくありません。
毛のもつれがひどくなると、「カットに時間がかかる⇒犬が疲れる⇒追加料金もかかる」と愛犬にとっても飼い主さんにとっても負担が大きくなるでしょう。
また、体全体のカットは失敗が少なくて済みますが、お尻や肉球周辺という部分的なカットは自分で挑戦するのもアリかもしれません。
トイプードルの魅力ポイントであるフワフワの被毛を守れるのは飼い主さんだけです。
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