毛並みは健康のバロメーター?!愛犬の毛並みを整える方法は?

2019.09.01

毛並みは健康のバロメーター?!愛犬の毛並みを整える方法は?

愛犬の毛並みが変わってきた、毛艶が悪くなってきた、同じ犬種なのに全く毛並みが違う!と、感じたことはありませんか?実は犬の毛並みは、健康状態とも関わりのある注視するべきものなのです。 今回は犬の毛並みに注目します。毛並みの変化や毛艶の衰えはどうして起こるのか、適切なケア方法はあるのか、気になっている飼い主さんは是非チェックしてみてください。毛並み改善に役立つ栄養素も紹介していきますよ!

毛並みや毛艶の悪化には皮膚の状態が関わっている!?

dog-2898013_640

犬にとって被毛は、体温調整や肌を守る役割をもつ重要なものですよね。ブラッシングや被毛のお手入れは、外見を整えるに限ったことではなく、皮膚の健康維持やコミュニケーションをとるためにも、大きな意味をもっています。

犬を飼う上で、必要不可欠なお世話の一つともいえる被毛のケア。しかし、定期的にしっかり行っているにも関わらず、なぜだか最近愛犬の毛並みが悪くなった気がする…と感じたことのある飼い主さんも少なくないでしょう。

もしかしたら、その原因には皮膚の状態が大きく関わっているかもしれません。

犬の皮膚も人間と同様で、複数の層が重なってできています。しかし実は、犬の表皮(一番外側の層)は人間の1/5程の厚みしかありません。皮膚だけで水分を保持するのが困難なため、犬は全身を被毛で覆い、皮膚の乾燥を防いでいるというわけです。

この被毛は、表皮から作られています。そのため、表皮の状態の悪化は、そのまま毛並みの悪化にも繋がるといえるでしょう。

犬の毛並みや毛艶の悪化には様々な原因が考えられます。どのような原因が隠されているのか、チェックしていきましょう。

犬の毛並みがゴワゴワになる理由

jackrussel-1038974_640

毛並みの良し悪しを大きく左右するのは肌の状態である、と紹介しましたが、もちろん他にも毛並みが悪くなる理由は複数あります。

主に毛並みの悪化を招く原因として以下の内容があげられます。

◆栄養状態の偏り

日常的に与えている食事内容で、犬が必要とする栄養素が十分補えているでしょうか。栄養バランスのとれた食事をとらなければ、栄養分が身体の末端である被毛まで行き届かないのです。

その結果、被毛のパサつきや、毛艶がなくなることがあります。腸内フローラが乱れている可能性も考えられるでしょう。

◆老化

年齢を重ねると、犬の皮膚は弾力を失っていきます。その結果、肌は乾燥しがちになり、フケも多くなるのです。

更に、被毛のパサつきや密度が低下し、白髪が増加します。そして新陳代謝も悪くなるので、被毛が伸びにくくなり、抜け毛が増えてしまいます。

◆病気によるもの

発症した病気によっても、毛艶が悪くなる場合があります。例えば、甲状腺や肝臓の機能低下などです。

食事内容を見直したり、被毛ケアをしっかり行っても改善しないようであれば、病気の疑いがあるかもしれません。一度、動物病院を受診して獣医さんに相談してみましょう。

◆被毛のケア不足

被毛のケアは、直接的に毛並みや毛艶の状態に関わってきます。

ブラッシングやシャンプーの頻度が適切でなければ、やはり毛並みや毛艶の良さを保つことはできません。犬種によって、その適切な回数や方法は異なりますので、愛犬にとって適切な頻度をしっかり調べておきましょう。

他にも、ノミ・ダニなどの害虫によって皮膚疾患を発症している場合や、愛犬が強いストレスを感じることで自律神経が乱れて、皮膚の状態が悪くなることもあります。

毛並み・毛艶が気になるようであれば、様々な要因を頭に入れておき、原因が何かを探ってみましょう。

犬の毛艶をよくして毛並みを整える方法

画像1

◆必須ミネラルを摂取しよう

美しい毛並み・毛艶には、亜鉛と銅が重要な存在となります。

必須ミネラルには、代謝促進に効果のあるカルシウム・マグネシウム・亜鉛・銅・鉄などが含まれているのです。食事内容によって必要な栄養素を摂り入れることができますよ。

ちなみに、栄養成分であるリノール酸と同時に摂取すれば、相乗効果もあるそうです。

・リノール酸とは?
リノール酸とは、植物油に多く含まれている不飽和脂肪酸です。体内では生成されないので、食物からとる必要があります。

体の組織が正常に機能するために欠かせない必須脂肪酸の一つで、不足すると皮膚障害を起こす可能性があります。

グレープシードオイル・コーン油・綿実油・大豆油に多く含まれていますが、グレープシードオイルに関しては犬にとって危険な症状を招く可能性があるので注意です。

グレープシードオイルは、ぶどうの木の種子から作られます。犬がぶどうを食べることで、腎不全や下痢などの中毒症状を起こした例が多く報告されているので、個体差はあるとしても与えない方が安全でしょう。

◆定期的な被毛のケアで毛艶を保とう

適切なシャンプーやブラッシングが必要だと紹介しましたが、やはり毛並みを整えるためには被毛のケアが重要となります。
人間でも、頭皮マッサージは効果的だといわれていますよね。犬にとってもそれは同じです。

ブラッシングは毛並みを整えるだけでなく、抜け毛が除去できて通気性がよくなりますし、マッサージ効果で皮膚の血液循環も改善されます。結果、太くて艶やかな被毛が育つ環境を作ることができるのです。

ただし、やはり適切な頻度は守らなければいけません。必要以上にやり過ぎれば、逆に皮膚を傷つけてしまいます。

シャンプーも同様です。犬は適度に皮脂を出すことで皮膚・被毛に膜を張って乾燥から肌を守ります。シャンプーの頻度が多ければ、やはり逆効果となるわけです。

そして、犬の皮膚は人間と違いアルカリ性なので、シャンプーには必ず犬用のものを利用してくださいね。現代ではペット用シャンプーの種類が豊富でその特徴も様々です。シャンプーによっても、毛艶の良さは変わってくるでしょう。愛犬に合った製品を探してみてくださいね。

犬のゴワゴワな毛並みを改善させる食べ物

画像2

被毛の状態に大きく関わっている栄養素。積極的に摂り入れるべき成分を知っておくと、食事内容の見直しにも役立ちます。

愛犬の被毛にとって、どんな栄養素が必要なのか覚えておきましょう。

◆タンパク質

体毛の主成分はタンパク質です。被毛のパサつきや毛艶の衰えは、タンパク質の不足を表している場合があります。

タンパク質は、血液・筋肉など様々な部位の補修や生成に消費され、最後に被毛へ供給されます。体内の健康状態が悪ければ、タンパク質が不足し毛並みに影響している可能性があるということですね。

毛艶の衰えを感じる場合、まずは日常的な食事に質の良い高タンパク質を含んだフードを選ぶことをおすすめします。特に毛並み改善のためには、動物性タンパク質を与えることが重要です。

ただし、個体によって合うかどうかはそれぞれです。肥満が気になる飼い主さんは、低カロリー・低脂肪でも良質な動物性タンパク質を多く含んでいるフードも市販されているので、色々と検討してみてください。

◆オメガ脂肪酸

必須脂肪酸とも呼ばれるオメガ脂肪酸は、被毛ケアを目的としたフードによく含まれており、被毛・皮膚の健康維持にとって欠かせない栄養素の一つです。

必須脂肪酸には、オメガ-3脂肪酸オメガ-6脂肪酸が存在しますが、この2種類は犬の体内では合成されません。このため、飼い主さんが日常的な食事に意識的に加えていく必要があります。

ただし、必須脂肪酸においても過剰摂取は悪影響となります。必須脂肪酸を含むフードを選ぶ場合は、含有率のバランスにも気を配りましょう。

一般的に市販されているドッグフードでは、オメガ-6脂肪酸は多く含まれているものの、オメガ-3脂肪酸がほぼ含まれていない製品もあります。オメガ-3脂肪酸をペット用サプリメントで補うなどして、工夫する必要があるでしょう。

◆ビタミン

ビタミンの中でも特に、ビタミンA、B群、ビタミンEは、皮膚や被毛の健康維持に欠かせない働きをもっています。不足すると、皮膚の免疫力低下により、角質異常や脱毛などを招く可能性があります。

食事の見直しやサプリメントの活用などで、補ってあげるとよいでしょう。

ただし、ビタミンにおいてもやはり過剰摂取はよくありません。バランスを取ることが重要な栄養素なのです。全体的な食事のバランスには注意をしましょう。

ちなみに、ビタミンB群に属するビオチンには、タンパク質の活用をサポートする作用があります。タンパク質を補う目的としても、効果的でしょう。

◆サプリメントの併用がおすすめ

これらの栄養素が必要であるということを頭に入れて、日常的に与えるフードに工夫をしてみましょう。前述した必須ミネラルも忘れないでくださいね。

とはいえ、個々にバランスを考えて与えるのは簡単なことではありません。主食とするドッグフードとして、愛犬に合った総合栄養食を選び、不足だと感じる栄養素をサプリメントで補う方法が、個人的には一番無理なく安全に継続できる方法としておすすめです。

●おすすめ商品
あしたも走ろっ。40g

骨・軟骨・じん帯・筋肉・皮ふ・毛・つめ・内蔵など全身を作るために本当は大切な栄養素なのにドックフードには基準がなく不足しがちな非必須アミノ酸を効率的に摂取できます。5kgの犬1ヶ月分です。定量容器の詰め替え1回分です。

購入

●おすすめ商品
粉末サプリメント 皮膚・毛艶 愛犬・愛猫用 30g

グルコン酸亜鉛はビタミンCと一緒にとると吸収されやすくなります。
グルコン酸亜鉛は多くの新陳代謝に関わっています。
欠乏すると発育障害、肉球などのすり減りやすい部位に皮膚病が見られる様になります。
皮膚、被毛のコラーゲンとケラチンの合成においても非常に重要であり皮膚、被毛の健康と創傷の治癒のために欠かせないのです。

購入

まずは食事内容を見直してみよう!

dog-bones-350094_640

犬の毛並みは食事内容、摂取する栄養成分によって大きく変わってくることが分かりましたよね。まずは、現在愛犬に与えているドッグフードの成分を確認してみましょう。

ドッグフードも種類が豊富ですが、中でも無添加フードは免疫力や体質の向上、快便を促す効果があるといわれています。当然、毛並みや毛艶にも良い効果を与える可能性がありますよね。

無添加というのは、人工化学添加物・保存料・香料・着色剤が使用されていないものです。人間が食べても問題ないことから、安心感があります。

摂取する脂肪分にも注目してみてください。脂肪も毛並みの良し悪しに影響を与えます。良質な脂肪分を摂取することは、皮膚の健康を守ることに繋がります。

ただし、いずれも個体ごとに合うかどうかはそれぞれです。まずは少量ずつ与えてみることから、始めてくださいね。

全体的な食事で栄養分が補えない場合は、サプリメント利用してみましょう。愛犬に必要だと思われる栄養分を頭に入れながら、効果的な製品がないか探してみてくださいね。

●あわせて読みたい
【獣医師監修】シニア犬を老化させない食事の秘訣!関節ケアで老化防止に取り組もう!

人間同様に犬にも老化は訪れるもの。しかも残念なことに、犬は人間よりも歳をとるスピードが早いですよね。飼い主さんが愛犬のシニア犬世代に直面することは、自然なことです。歳をとると体に色々な症状がでてきますが、関節炎は最も代表的な症状の一つです。シニア犬と呼ばれる世代が近付いてきたら、老化防止のためにも関節のケアを行いましょう! 今回は、シニア犬に有効な関節ケアについて、どんな方法があるのか紹介します。

記事はコチラボタン

犬の毛並みに関するまとめ

画像3

犬の毛並みや毛艶は、愛犬の健康状態を反映する一つのバロメーターです。被毛のケアが不足していたり、老化や病気が原因である場合ももちろんありますが、体内環境を整えることで改善されるケースもあるのです。

愛犬の健康状態に合わせた適切なドッグフードを選んだり、必要なサプリメントなどを利用することで、栄養バランスの見直しを図ってみてくださいね。



– おすすめ記事 –

・気になるサモエドの性格・特徴は?モフモフな毛並みはまるでぬいぐるみ!
・トイプードルの子犬をシャンプーしたい。いつから?頻度は?コツなどもご紹介!
・犬に換毛期があるのはなぜ?抜け毛対策、掃除方法は?
・犬種によって抜け毛の差はあるの?抜け毛の少ない犬、多い犬ランキングを発表!


focebookシャア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


記事に関するお問い合わせはこちら