犬の多頭飼いに最適なトイレとは?トイレ準備に必要な情報を徹底解説!

2019.09.10

犬の多頭飼いに最適なトイレとは?トイレ準備に必要な情報を徹底解説!

犬を多頭飼いする時は様々な問題が発生します。特にトイレの問題については犬が快適に過ごすためにしっかりと事前に考えなくてはいけません。多頭飼いをするときは、トイレの個数は基本的には1個で問題ありませんが、状況によっては複数準備しなくてはいけない場合もあります。 今回は、多頭飼いをする時のトイレの準備に必要な事を多数ご紹介します。

【目次】
1.犬の多頭飼いをする時トイレは何個必要?
 1-1.トイレを1つにする場合に気を付けたいこと
 1-2.頭数分のトイレを置く場合に気を付けたいこと

2.犬の多頭飼いをする前に知っておきたいトイレの話
 2-1.先住犬の様子を見てトイレの個数を考えることも大切!
 2-2.後住犬が来る前に先住犬のトイレのしつけをしっかりと!
 2-3.尿が増える分ペットシーツも多めに
 2-4.犬の多頭飼いにピッタリなトイレシーツ

3.犬のトイレのしつけ方法
 3-1.犬の排泄物を利用する
 3-2.マーキング癖がある犬の場合

4.犬の多頭飼いをするときはトイレの臭いに注意!

5.犬を多頭飼いする時のトイレ問題に関するまとめ

犬の多頭飼いをする時トイレは何個必要?

犬の多頭飼い トイレ

多頭飼いをはじめて試みる飼い主さんの多くが、トイレの個数を中心に、トイレについて悩みます。

基本的に多頭飼いの場合であってもフリーで生活させる場合、トイレの個数は1個あれば大丈夫です。
しかし、もし頭数分置くことが出来るスペースがある場合は、複数準備してあげるに越したことはありません。

◆トイレを1つにする場合に気を付けたいこと

犬はとても綺麗好きです。衛生面を考慮すると、多頭飼いでトイレを1つにする場合は、1頭がおしっこをしたら都度トイレシーツを交換してあげることをおすすめします。

ただし、長時間飼い主が不在で、犬がケージではなくフリーで生活している場合は、頻繁にシーツの交換が出来ないこともあります。

そんな時は、小型犬であってもワイドサイズ、中型犬の場合はスーパーワイド、大型犬の場合はスーパーワイドを2枚並べてトイレに設置してあげましょう。綺麗好きな犬の場合は、他の同居犬のオシッコを避けてすることも出来るので、犬のサイズより大きめのトイレシーツを準備してあげることをおすすめします。

●メリット

多頭飼いでトイレを1つにする場合は、先住犬のオシッコの匂いが付いているため、後から来た犬はトイレの場所を認識しやすくしつけが簡単に行えるというメリットがあります。

●デメリット

犬の排泄物でそれぞれの犬の健康状態を確認したい時に、どの犬がした排泄物の判断が難しくなります。
便が柔らかい、尿の色が濃い・薄い等の日常的な健康状態を確認する時、または排泄物に異常があった時にどの犬のものであるか判断が難しくなります。

また、先住犬が自分のトイレで他犬が排泄するのを嫌がることがあるので注意が必要です。

◆頭数分のトイレを置く場合に気を付けたいこと

多頭飼いする時に犬の数に合わせてトイレを設置できる場合は、犬のサイズに合わせたトイレを頭数分準備しましょう。

しかし、それぞれの犬が自分の排泄場所でしっかりと排泄できるようにする為には、事前のしつけの徹底が必要です。

●メリット

トイレを頭数分置く場合は、それぞれの犬の排泄物による健康状態の確認がしやすく、何かしらの異常に気付きやすいというメリットがあります。
ただし、しっかりとしつけをしないと犬の気分によって他犬のトイレで排泄してしまうことがありますので注意が必要です。

●デメリット

先住犬に関しては今まで自分が使用していたトイレを使うことが殆どですが、後から来た犬に関しては先住犬のトイレと自分のトイレの両方を使用する傾向にあります。
後住犬のトイレのしつけを率先して行うと良いですが、個々のトイレで排泄をさせるには、少ししつけが難しくなります。

その他のデメリットとしては、金銭的負担と手間が増えることで、トイレシーツの使用量が増え、片づけにも時間がかかる事です。


犬の多頭飼いをする前に知っておきたいトイレの話

もちろん犬を多頭で飼うメリットも数多くありますが、これまで1頭飼いであった場合は犬が増えることによって新しい問題(課題)も増えます。

特にトイレについては、飼い主と犬が生活する上で非常に大切ですのでしっかりと管理しましょう。

◆先住犬の様子を見てトイレの個数を考えることも大切!

長い間1頭で暮らしてきた犬は、後から他の犬が来た時に自分のテリトリーを荒らされることを嫌がることがあります。

通常の排泄目的以外でマーキングをする犬がいますが、これは挨拶や自己紹介を意味すること以外に、自分の縄張りを本能的に主張するという意味もあります。
また、主従関係で考えると、自分がボスであることをマーキングで主張する犬もいるので注意が必要です。

このような背景から、先住犬が自分のトイレで他の犬が排泄することを嫌がることがあります。

特に新しい犬を迎え入れたら先住犬の元気がなくなった、食欲が低下した場合は、後住犬に対してストレスを感じていることがあるので、トイレ含め先住犬の家庭内のテリトリーを守ってあげる必要があります。

今まで家庭内ではマーキングしなかった先住犬が、他の犬と暮らすようになってマーキングするようになってしまったという例も多くあるので、先住犬の様子をしっかりと見てトイレを1つにするのか個々の犬ごとトイレを増やすかを考えると良いですね。

◆後住犬が来る前に先住犬のトイレのしつけをしっかりと!

犬だけではなく猫等他のペットにも同じことが言えますが、先住ペットのトイレのしつけがしっかりできていないと悲惨な状態になりやすいので注意が必要です。

先住犬のしつけが出来ていると、後から来た犬は先住犬を見習うことが多く、時にカーペット等の排泄してはいけない場所に排泄すると、先住犬が後住犬に注意を促すこともあります。

しかしながら、先住犬が色々な場所に排泄してしまうと、後から来た犬はそれに従う、または先住犬がオシッコした場所にマーキングする傾向にあるので、多頭飼いをする前にしっかりと先住犬のトイレのしつけを行っておかなくてはいけません。これを怠ると、家中オシッコ臭がして衛生面でも良くありません。

◆尿が増える分ペットシーツも多めに

多頭飼いをする場合は、尿の量が増えるのでペットシーツのサイズや質にも注意しなくてはいけません。

神経質な犬の場合は、自分の尿、他の犬の尿を踏みたくないが為に汚れていない場所で排泄しようとします。
この時トイレシーツにきれいな部分がないと、トイレ以外の汚してほしくない場所で粗相をしてしまうことがあるので、トイレシーツは大きめサイズを準備しなくてはいけません。

また、トイレ環境が悪く排泄を我慢してしまった場合は、膀胱炎になってしまう危険性もあるので、十分気を付けてあげましょう。

◆犬の多頭飼いにピッタリなトイレシーツ

多頭飼いの場合ですぐにペットシーツが交換できない場合は、すぐにシーツが汚れてしまいます。

衛生面をしっかりと考えなくてはいけないので、犬のサイズより大きめのトイレシーツ、または足に尿が付きにくい吸収性に優れたシーツを使用することをおすすめします。

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犬のトイレのしつけ方法

◆犬の排泄物を利用する

犬のトイレの簡単なしつけ方法は、犬の排泄物を利用する方法です。はじめて来た犬であれば、その犬がした尿を使用して、排泄をしてほしい場所に犬の匂いを付けます。

外で尿をした場合は、ペットシーツに尿を吸収させてそのペットシーツをトイレに置き、室内で粗相した場合も同様、その尿をペットシーツに吸収させて本来犬に排泄してほしい場所に置きます。

この時注意が必要なのは、粗相した場所をしっかりと掃除することです。
犬の嗅覚は匂いの種類によって差が出るものの、人間の約100万倍程度と言われていますので、人間が感じることの出来ない匂いであっても犬には分かります。

粗相をした場所は消臭・除菌スプレーを利用して入念に拭き取らないと、犬は粗相してしまった場所に繰り返し排泄してしまうことがあります。

◆マーキング癖がある犬の場合

マーキング癖があるオス犬の場合は、足を上げてオシッコをすることがありますが、その場合はマーキング対策のためのL字型トイレでしつけを行いましょう。

はじめはトイレをサークルで囲ってオシッコをするまでサークルから犬を出さず、オシッコをした瞬間に十分に褒めてあげましょう。
それを繰り返すことで犬は、ここでオシッコすれば褒められると認識するため簡単にしつけが出来ます。

他の場所で粗相をしてしまった場合は決して犬を怒らずに、何事もなかったかのように片づけましょう。

粗相した時に叱ってしまうと、粗相すること自体にストレスを感じて我慢してしまい病気になることもあります。


犬の多頭飼いをするときはトイレの臭いに注意!

犬を多頭飼いする時は、トイレの臭いにも気を付ける必要があります。

単純に考えると犬が1頭増えれば排泄物は倍になり、その分衛生面もしっかりと配慮しなくてはいけません。

また、マーキング癖がある犬の場合は、他の犬が排泄した上から尿をかけて自分のテリトリーを作る習性があるので、しっかりと消臭、除菌スプレーを使用したり消臭剤を利用したりする必要があります。

部屋にも臭いが充満しやすいので、衛生管理はしっかりと行いましょう。

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犬を多頭飼いする時のトイレ問題に関するまとめ

今回は、多頭飼いをする時のトイレ問題や設置個数を中心にご紹介しました。

新たな犬を迎え入れる前に必ず先住犬のトイレのしつけの徹底をすること、新しい犬を迎え入れたら先住犬が同じトイレでストレスを感じていないか確認すること、トイレ環境を整えてあげることがとても大切です。

先住犬と後住犬両方がストレスなく快適に、また衛生的に暮らせるトイレ環境を整えてあげましょう。



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smochijp

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動物看護士(日本能力開発推進協会/日本キャリア教育技能検定協会)、老犬介護士(日本キャリア教育技能検定協会)、犬の管理栄養士(全日本動物専門教育協会)、ドッグトレーニングアドバイザー(日本ペット技能検定協会)等、動物関連資格を多数保有。大型犬2頭、中型犬1頭、小型犬(保護犬)1頭、猫3頭と暮らしながら、役立つペット関連情報を提供しております。


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