1.ドッグフードにも賞味期限がある!
1-1.ドッグフードの賞味期限は気付きにくい?
1-2.無添加など種類によっても賞味期限は違う
2.ドッグフードの賞味期限の確認の仕方
2-1.日本製ドッグフードの賞味期限の確認方法
2-2.海外製ドッグフードの賞味期限の確認方法
4.開封後のドッグフードの賞味期限の目安は?
4-1.ドライフード
4-2.ウェットフード
5.ドッグフードの保存方法
5-1.高温多湿・直射日光が当たる場所を避けましょう
5-2.密封容器を活用しましょう
5-3.開封したウェットフードは、冷蔵庫で保存しましょう
6.ドッグフードの賞味期限を切らしてしまったら?
6-1.賞味期限が切れてしまったものは与えない!!
6-2.ドッグフードが劣化してしまうと…
ドッグフードにも賞味期限がある!
スーパーで食材を購入するとき、賞味期限をチェックしますか?筆者は、同じ売場に賞味期限が短いものと長いものがあれば、ついつい長いものを選んでしまいます!すぐに使いきらない食材は、特に気を付けています。
愛犬のドッグフードの場合はどうでしょうか?
◆ドッグフードの賞味期限は気付きにくい?
いつも同じドッグフードを食べさせている場合は、早いうちに食べきるため、賞味期限を気にすることはないかもしれません。
中には、ずっと同じものだと愛犬が飽きてしまうからと、数種類のドッグフードを用意してローテーションであげている飼い主さんもいます。そうすると、その中に賞味期限が切れてしまったドッグフードが混じっていても気付かない場合があります。
また、ドッグフードは賞味期限が切れていても、色が変わることがないため、パッと見ただけでは気付きにくいかもしれません。
◆無添加など種類によっても賞味期限は違う
現在はドッグフードも健康志向になっていますので、オーガニックのものや、保存料・酸化防止剤等が無添加のものがとても増えてきています。そういったドッグフードは天然由来のものを使用しており、他のものに比べて賞味期限が短く設定されています。
逆にいうと、かなり長持ちするドッグフードは、愛犬の体に負担がかかるとされている保存料・酸化防止剤等が多く含まれているということになります。
あまりにも安すぎるドッグフードは、質の悪い材料を多く使用していたり、米や穀物類が多く含まれていたりするものがほとんどです。元々犬は肉食動物なので、それらは消化に時間がかかって体に停滞している時間が長いため、アレルギーを引き起こしやすくなります。
ドッグフードの賞味期限の確認の仕方
はじめにお伝えしましたが、日本製と海外製とでは、ドッグフードの賞味期限の記載表示方法が異なります。誤って覚えてしまうと、賞味期限を切らしてしまう原因になりますので注意しましょう。
◆日本製ドッグフードの賞味期限の確認方法
賞味期限 年.月.日 または 年/月/日
例) 2020.10.01
32/10/01(02/10/01)
日本製の賞味期限表記は普段から見慣れているものなので、わかりやすいと思います。
◆海外製ドッグフードの賞味期限の確認方法
BBD 日.月.年 または BBD 日/月/年
例) BB 01.10.20
BEST BY 01/10/20
上記のように、【BBD】 【BB】 【BEST BY】のいずれかで表記されています。
いかがでしょうか?日本製のものは 年→月→日 、海外製のものは 日→月→年 の順番に表記されています。慣れないとちょっと混乱してしまいますよね。
海外製のドッグフードを購入したら、ご自分がわかりやすいように賞味期限を書き直すといいかもしれませんね。
ドッグフードの賞味期限はどれくらい?
ドッグフードには、ドライフードとウェットフード(缶詰めタイプ・パウチタイプ)があります。
では、それぞれのドッグフードの一般的な賞味期限はどれくらいなのでしょうか。
ドライフードの場合
製造年月日から 1 年
ウェットフードの場合
製造年月日から 2~3 年
※商品により異なります。必ず使用する商品自体の賞味期限を確認するようにしましょう。
これは、未開封の場合に限りますし、保存方法や保存状態によっても変化します。高温多湿、直射日光が当たる場所は、劣化の原因になるためNGです。
じめじめした梅雨の時期や、気温が高くなる夏の季節などは、未開封のドッグフードでも充分注意しましょう。
開封後のドッグフードの賞味期限の目安は?
先ほど、筆者は食品を購入する際は、こまめに賞味期限のチェックをするとお話ししました。とはいえ、どんなに気にして購入しても、開封した時点から劣化が始まってしまいます。
それは、ドッグフードも同じです。空気に触れることで酸化がはじまって風味は落ちますし、栄養価も少しずつ低下していきます。
ドッグフードは、犬が美味しく食べてくれるように、油分が多く使用されています。開封して油分が酸素とくっつくと、過酸化脂質という物質に変化します。
そのドッグフードを食べ続けることは、愛犬の健康によくありません。発がん性があるので、がんを発症したり、アレルギー、動脈硬化、内臓疾患など、様々な病気の原因になり得ます。
では、開封後はどれくらいで食べきるのがいいのでしょうか。
◆ドライフード
ドライフードの場合、開封後 1 か月以内に食べきるのがベストです。
「愛犬が気に入って食べてくれるから」「おトクだから」という理由で、大袋のドッグフードを購入したり、まとめ買いすると、食べきれない可能性があります。
そして、開封後の賞味期限は、ドッグフードに含まれている水分量に大きく左右されます。水分含有量が多ければ多いほど、開封後の傷むスピードは早くなります。
ドライフードの水分含有量は10%以下と水分量が少ないため、ウェットフードに比べて長持ちします。
基本、ドライフードは常温保存で大丈夫ですが、時期によって心配な場合は冷蔵庫で保管しましょう。
◆ウェットフード
ウェットフードは、開封後 2 日以内に食べきりましょう。
缶詰タイプ、パウチタイプのウェットフードは水分含有量が約80%と、ドライフードに比べて水分量の多さは一目瞭然ですね。そのため、傷んでしまうのがとても早いです。
ドライフード単体の食い付きが悪くても、ウェットフードを混ぜるとしっかり食べてくれるわんちゃんも多いと思います。ですが、一度開封してしまうと長持ちしないのが、ウェットフードの難点といえます。
開封後の期限が、思ったより早いなぁと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これらの期限内でも、保存状況によって酸化・劣化が早まる可能性もあります。ごはんの準備をしていて、少しでも あれ?と気になるときは、新しいドッグフードを用意してあげましょう。
ドッグフードの保存方法
大切な愛犬の食事であるドッグフード。それが愛犬の健康を妨げるものになってはいけません。きちんと正しい保存方法で、いつも楽しくおいしく食べてくれるものにしたいですね。
ドッグフードの保存方法についてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
◆高温多湿・直射日光が当たる場所を避けましょう
ドッグフードは冷暗所で保存しましょう。先ほどもお伝えしましたが、高温多湿・直射日光が当たる場所は、ドッグフードの質を落とす原因になります。
カビの発生、ムシの発生、風味や味の低下に繋がりますので注意しましょう。
◆密封容器を活用しましょう
我が家のうさぎのフードにも活用している方法です。ごはんの時間が開きすぎると、暴れて空腹アピールをする食いしん坊なので、うちはごはんを1日3回に分けています。
ジッパー付きの袋にザザザーっと入っているのですが、酸化が気になり「何度も開け閉めしたくない!」ということで、フードを購入したら、すぐにジップロックなどの容器数個に移し替えています。
1つの容器がカラになるまで、残りのフードは開け閉めする必要がなくなって、それだけでちょっと安心です。
また、容器の中を真空状態にし、フードの酸化を防ぐペット用品なども販売されています。
◆開封したウェットフードは、冷蔵庫で保存しましょう
開封して残ったウェットフードは、必ず冷蔵庫に入れましょう。どうしても2日以内に食べきれない場合は、冷凍保存も可能です。
犬が1回に食べる量ずつラップに包んで、それをジッパー付きの袋に入れて凍らせます。食べるときは電子レンジであたためてからあげましょう。
あたためたフードはにおいが立つので、喜んで食いついてくるかもしれません。やけどをしないように、あたためた後は温度チェックを忘れないでくださいね。
ドッグフードの賞味期限を切らしてしまったら?
◆賞味期限が切れてしまったものは与えない!!
「つい、うっかりしていたら賞味期限が切れていた」「まだいっぱい残っているのに、捨てるのはもったいない」
グルメな愛犬、飽きっぽい愛犬、気分屋の愛犬…いろんな性格の犬がいるので、せっかく買ったのに食べてくれない!ということがあるかもしれません。飼い主さんからしてみると、なんとも悔しいやら悲しいやら…ですよね。
ですが、賞味期限切れのドッグフードは与えてはいけません。もったいなくても、捨ててしまいましょう。
先ほどもお伝えしましたが、賞味期限切れのドッグフードは、愛犬の健康を損ねます。体調不良やアレルギー、大きな病気につながる可能性があるのです。
◆ドッグフードが劣化してしまうと…
では、ドッグフードが劣化すると、どのような変化がみられるのでしょうか。
以下の項目に注意しましょう。
・ニオイの変化
・ベタつき
犬は嗅覚が鋭い生き物です。私たち人間が気付かないにおいにも、敏感に察知します。
そのため、いつもとにおいが違うというだけで、食い付きが悪くなることがあります。ドッグフードが劣化すると、においだけでなく味も変化するので、食べなくなる犬が出てきます。
飼い主さんが気付くほどにニオイが変化している場合は、かなり劣化が進んでいるものと言えるでしょう。
また、ドライフードがベタベタしている場合はそれも劣化の証拠なので、見極めるポイントになります。袋の中でドライフード同士がくっついて小さい塊が出来たりします。手で触って確認するのが一番いいでしょう。
これらに気付かず食べさせてしまうと、犬は体調不良を訴えます。嘔吐、下痢、かゆみ、その他はうんちのニオイが臭くなるなど、様々な異変が出てきます。
そうならないためにも、
- 愛犬が食べきれる量のフードを購入する
- 保存方法に気を付ける
- 賞味期限に関係なく、開封後はできるだけはやく食べきる
この3つを守りましょう!
まとめ
今回は犬の主食、ドッグフードの賞味期限についてまとめさせていただきました。
購入前は賞味期限を確認しても、そのあとは忘れてしまっている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。ぜひこの機会にチェックしてみてくださいね。
愛犬に健康で長生きしてもらうために、おいしいものをおいしいうちに食べてもらいましょう!
– おすすめ記事 –
・愛犬を健康に!ドッグフードのタイプ、種類、そして特徴を紹介! |
・ドッグフード選びで知っておきたいドライフードとウェットフードの基礎知識 |
・ドッグフードも酸化して腐る!?梅雨に注意したいフードの適切な保存方法は? |
・【結果発表】愛犬に毎日果物を与えている家庭は●●%!フルーツに関するアンケート結果発表 |