1.犬の下痢の原因
1.犬の下痢の原因①ストレス
1.犬の下痢の原因②季節の変わり目
1.犬の下痢の原因③フードの量が多い
1.犬の下痢の原因④フードが合っていない
1.犬の下痢の原因⑤フードを頻繁に変えている
1.犬の下痢の原因⑥病気
2.犬の下痢の治療法
2.犬の下痢の治療法①餌の量を減らす
2.犬の下痢の治療法②病院で獣医さんの診察を受ける
3.犬の下痢の対応
3.散歩時に下痢をしてしまった時の処理方法
3.下痢でトイレが汚れた時の掃除方法
3.下痢で体が汚れたときのケア方法
犬の下痢の原因
◆犬の下痢の原因①ストレス
犬は環境の変化に敏感なため、普段の生活と違うことがあると、ストレスの原因になってしまうことがあります。
例えば、引越しをして生活環境が変わったり、旅行先でいつもと違う環境だったり、ペットホテルに預けて飼い主さんと離れて生活した場合、犬にとって大きなストレスになり、下痢をしてしまう原因になることがあります。
その他の原因では、おうちで他の動物を飼うようになったり、家族以外の人が遊びに来たりするなど、飼い主さん以外の人や、自分以外の動物がいることにより、犬は気を張ってしまい、ストレスを感じることがあります。
犬は、環境の変化を敏感に感じ、知らず知らずのうちにストレスを感じています。便の具合をよく観察することで、このストレスに気づいてあげることができます。下痢をするのは、犬のSOSサインでもあるのです。
◆犬の下痢の原因②季節の変わり目
季節の変わり目で、急激な温度変化があると、気温の変化に対応できず、体調をくずしてしまう場合があります。
◆犬の下痢の原因③フードの量が多い
下痢の原因のひとつとして、食べ物の消化が追いついていないということが考えられます。
消化が追いつかない原因としては、与える餌の量が多いというのが一例にあげられます。一回の食事の量が多すぎていないか、おやつを頻繁に与えすぎていないかなど、原因を考えましょう。
◆犬の下痢の原因④フードが合っていない
餌の量以外にも、フードの種類が合っていないという可能性が挙げられます。きちんと年齢や犬種に合った餌を与えているか確認をしましょう。
また、ドッグフードにサツマイモやカボチャなどの食物繊維が多い食材が多く含まれていると、健康な犬でも下痢をしてしまう原因になることがあります。
その他には、フードに含まれている特定の食物にアレルギー反応を起こしている場合や、フード自体が古くなってしまっていると、消化不良により下痢になってしまうことがあります。
◆犬の下痢の原因⑤フードを頻繁に変えている
フードの与え方に関しても、与えるフードを頻繁に変えすぎると、消化器官に負担がかかり、消化不良が原因で下痢を引き起こしてしまう場合があるので注意が必要です。
愛犬に合った餌を見つけるためにと、短期間で様々な餌を試し過ぎるのも、犬にとっては環境の変化となり、ストレスに感じてしまうのでよくありません。
もしも、下痢だけでなく、嘔吐の症状がある場合は、消化できないものを飲み込んでいたり、腐っている食べ物を食べてしまっている危険性があるので、病院に連れて行くことをおすすめします。
◆犬の下痢の原因⑥病気
犬が下痢の際、血が混じっている便をしている場合は、出血性胃腸炎にかかっている場合があるのですぐに病院に連れていきましょう。血便は、胃腸炎以外にも重篤な病気にかかっている可能性があります。
病院に行く際に可能であれば便を持って行き、愛犬と一緒に獣医さんに診てもらうと良いでしょう。
膵臓の機能が低下し、十分な消化酵素が正常に生成されず、消化がうまくできなくなってしまう病気です。消化不良により、下痢を引き起こします。
食欲旺盛なのに体重が減っていたり、便が白っぽいなどの症状がある場合は、膵外分泌不全の可能性を疑い、病院へ連れていきましょう。
回虫と呼ばれる寄生虫が原因で下痢をする場合があります。回虫症にかかると、下痢の他にも、食欲不振や嘔吐、便秘などの症状があります。
下痢をしている愛犬がだるそうにしていたり、元気がないと感じたら、すぐに病院で受診をさせましょう。また、人にも感染する恐れがあるため、糞便の処理には注意が必要です。
犬の下痢の治療法
◆犬の下痢の治療法①餌の量を減らす
愛犬が下痢をしているけれど、食欲はあるし、元気に動き回っているという場合は、自宅でしばらく様子をみても良いでしょう。
自宅で飼い主さんが行える治療法には、絶食をさせるという方法があります。
いきなり絶食をさせてしまうと、胃液を戻してしまう場合もあるので、まずは餌の量を半分以下に減らしてみましょう。また、下痢をしている場合は脱水に注意が必要なので、水は十分に与えるようにしましょう。
量を減らしている時点で下痢が改善された場合は、今まで与えていた餌の量が多すぎていた可能性があります。そのまま餌の量を調整しながらしばらく様子をみてみましょう。
餌の量を減らしても下痢が改善されなかった場合は、餌を一食抜いて様子をみましょう。絶食中に犬が糞をしたら様子を観察し、下痢が治っているようであれば、餌が原因ということになります。
フードが犬の体に合っていない可能性が高いので、餌を別のものに変えることをおすすめします。
餌を変える際には、飼い主さんの判断で新しいものを選んでしまうと、また同じことを繰り返してしまうことがあるので、一度獣医さんに相談するのがよいでしょう。
一定の食物にアレルギー反応を起こしてしまっている場合は、アレルギーテストを行うことで原因になる食物を特定でき、愛犬に合ったフードを選びやすくなります。
◆犬の下痢の治療法②病院で獣医さんの診察を受ける
下痢が長く続く場合や、糞の中に血が混じってしまっている場合、下痢と一緒に嘔吐などの症状があるという場合は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
重篤な病気にかかっていたり、寄生虫やウイルスなどの感染症にかかっている可能性があるためです。
下痢止めなど、市販の薬を飼い主さんの判断で与えるのは危険なので、薬を与える場合は、必ず病院で処方してもらいましょう。
下痢は多くの場合、病院へ行った後も自宅での療養や経過観察が必要です。おうちに帰ってから薬を与えたり、生活環境を整え長期的に愛犬の様子を見守ることは、飼い主さんの重要な役割です。
病院を受診して下痢が治っても、自宅にストレスの原因がある場合や、犬に合わない食事をさせてしまっていると、また下痢を繰り返してしまいます。
犬にとってストレスの原因になっているものはないか、今一度生活環境を見直しましょう。
犬の下痢の対応
◆散歩時に下痢をしてしまった時の処理方法
お散歩中に愛犬が急に下痢をしてしまった場合、犬の体が汚れてしまったり、公共の場を汚してしまうことがあると思います。
下痢の場合は体調不良なので、愛犬をお散歩前にトイレに行かせていても、トイレトレーニングが終わっていても関係なく、不意に粗相をしてしまうため、予防が難しいのです。
大事なのは、下痢をしてしまった後の愛犬のケアやお掃除です。
犬が下痢をしてしまったら、まずは愛犬を安全な場所へ避難させましょう。犬が下痢を踏んでしまったり、お掃除の妨げになってしまうのを防ぐためです。
下痢の処理で大切なのは、まずは便を拭き取ることです。おしっこと違い、下痢の場合は水をかけただけでは広がってしまい、被害が拡大してしまいます。
拭き取り処理をする際に便利なのが、ウェットティッシュです。植え込みの葉っぱについてしまった汚れや、アスファルトの隙間に入った汚れも、残っているとにおいの元になってしまうため、なるべく丁寧に拭き取りましょう。
落としづらい場合は、少量の水をかけて汚れを浮かせてから拭き取ると、落としやすいです。
もしも下痢をして愛犬の体が汚れてしまった場合は、ノンアルコールタイプや犬の体に優しい保湿成分などが含まれているウェットティッシュを使い、一緒に拭き取ってあげましょう。
使った後のウェットティッシュは、エチケット袋に入れましょう。下痢の処理後は、においが気になりやすいので、消臭効果のあるものや、袋を二重にすることをおすすめします。
そして、できれば最後に、下痢をしてしまった場所に消臭スプレーをかけると良いでしょう。
◆下痢でトイレが汚れた時の掃除方法
犬がトイレで下痢をしてしまった場合は、なるべく時間を置かずに掃除をしましょう。
正常な状態の便に比べ、下痢は水分が多く、トイレシートの外にも飛び散ってしまっている可能性があります。気づかず放置しているとにおいが残ってしまうので注意が必要です。
トイレ周りの床や壁など広範囲を丁寧に掃除し、においが残らないよう、しっかり消臭をしましょう。
◆下痢で体が汚れたときのケア方法
下痢をしたことにより、愛犬の体が汚れてしまった場合は、きれいに洗って清潔に保ってあげましょう。
外出先で水の用意がなかったり、お風呂が苦手な犬のために、最近では水無しで使えるシャンプーが発売されています。
犬が下痢をしてしまった時のまとめ
愛犬が下痢をしてしまった時、下痢になってしまった原因や、下痢の治療法を知っていれば、飼い主さんは落ち着いて迅速に対応ができるはずです。
下痢はお散歩の時や、外出先でも急に起こってしまうことが多いので、普段からお掃除グッズを持ち歩くなどの準備をしておくことが大切です。
飼い主さんは普段から愛犬の体調をよく観察し、下痢をしてしまった時は、生活の中でいつもと変わったことはなかったかを考えると原因を特定しやすいと思います。
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