1.犬のマッサージにはどんな効果がある?
1-1.血行を促進する
1-2.筋肉の硬直を緩和する
1-3.体温を上げる
1-4.便秘を改善する
1-5.飼い主とのコミュニケーション
1-6.病気の早期発見
2.犬のマッサージ方法
2-1.頭部のマッサージ方法
2-2.目の周辺のマッサージ
2-3.耳のマッサージ
2-4.口周りのマッサージ
2-5.肩のマッサージ
2-6.横腹(肋骨部分)のマッサージ
2-7.脚のマッサージ
2-8.お腹のマッサージ
3.犬のマッサージで気をつけたいこと
3-1.病気の治療中の犬の場合は獣医師に確認しよう!
3-2.はじめは短時間で軽くマッサージしよう
3-3.爪をしっかり切っておこう
3-4.マッサージの前に自分の手を温める
3-5.犬の体の構造を理解しておく
4.犬のマッサージに役立つグッズ
4-1.冬場のマッサージに使いたい「グッドスキンデイズ スキンプロテクトオイル お肌も肉球も守るオイル」
4-2.マッサージ後につけたい「マイクロシンAH ハイドロジェルスキンケア」
4-3.皮膚のマッサージ効果を高める「ドギーサロンワンティーノ ナデナデわんブラシ」
【掲載:2019.11.23 更新:2022.03.18】
犬のマッサージにはどんな効果がある?
◆血行を促進する
マッサージは、人間同様に犬にとっても全身の血行促進に役立ちます。
犬の血液は、体全体を巡りながら栄養素や酵素などを全身の細胞に送っていますが、血行が悪くなると全身の細胞に届く栄養素量や酵素量が必然的に減ってしまいます。
血行が悪いと犬の体に様々な悪影響を及ぼすため、マッサージによる血行改善は効果的です。
マッサージは内臓部分の働きを促進させるためにも役立つので、運動ができない状態の老犬には特に大切です。
◆筋肉の硬直を緩和する
マッサージは、筋肉の硬直を緩和してあげる効果が期待できます。
運動ができない老犬の場合は、筋肉が硬直してしまうと筋肉のボリュームが低下してしまい、筋肉がどんどん痩せてしまいます。
このように筋肉量低下によって運動神経に被害を及ぼすと、老化がどんどん進行してしまいます。
マッサージによって筋肉の硬直を緩和することは、筋肉量の低下防止や体全体の老化防止に役立ちます。
◆体温を上げる
マッサージは犬の体温を上げるために非常に効果的です。
特に冬場の寒い時期や体温調整が上手にできない老犬にとっては、マッサージによる体温維持は非常に大切で、体の冷えが原因で起こる免疫力の低下や様々な病気予防に効果的です。
◆便秘を改善する
マッサージをすることで腸を活性化したり、体全体を刺激したりすることによって、便秘の改善効果が期待できます。
人間にも同じことが言えますが、日々のマッサージによって腸を動かす(揺らす)ことは、慢性的な便秘改善効果もあると言われているので、便秘気味の犬の場合は是非毎日取り入れたい日課です。
◆飼い主とのコミュニケーション
マッサージは何より飼い主と犬のコミュニケーションに役立ち、犬との信頼関係の構築に効果的です。
マッサージが極端に嫌いな犬(触れれることが嫌い)の場合は逆効果になってしまう可能性がありますが、大抵の場合犬は飼い主とのコミュニケーションを好み、飼い主に触れられることで安心感を覚えます。
◆病気の早期発見
犬の体をマッサージによって隅々まで触ることは、病気の早期発見に役立ちます。
特に腫瘍などの皮膚上の出来物の早期発見はとても大切で、出来物以外にもリンパの腫れや皮膚病の早期発見にも役立ちます。
犬のマッサージ方法
◆頭部のマッサージ方法
頭部のマッサージを行う場合は、犬と向き合わないように反対方向を向かせて、犬の頭部に両手の親指を2本置きます。頭部に置いた親指を頭の中心から左右の耳の方向にゆっくりと撫でてマッサージを行いましょう。
何度か繰り返したら、今度は手のひら部分を使って頭部に円形を描くようにマッサージします。
◆目の周辺のマッサージ
まずは目頭の上部分を軽く撫でるようにマッサージして、次に目の周り(上部分と下部分)を顔の中央部分から顔の外側に向けてなぞっていきます。
目の周辺のマッサージは、爪で目を傷つけないように細心の注意を払いましょう。
◆耳のマッサージ
人差し指と親指で耳を軽く掴んで、内側から外側に向けて耳を伸ばすようなイメージでマッサージします。
何度か繰り返したら、最後に耳の先端部分を軽く押しながら耳を少し引っ張って終了です。
◆口周りのマッサージ
犬の頬(口の両端の辺り)に手を置いて、丸く小さな円を描くようにマッサージします。この時、口腔内の歯茎も頬の上からマッサージする感覚で行うと良いでしょう。
何度か繰り返したら、口の両端(頬部分)から顔の外側に向けて指を流すようにマッサージをして終了です。
◆肩のマッサージ
肩甲骨周辺にはツボが多くあるので、親指で押していきます。
肩甲骨周辺の指圧が終わったら、今度は肩の筋肉をほぐしながら揉むよう軽く摘まみます。肩を揉むときは人間の肩揉みと同じような感覚で行いますが、あまり力を入れすぎないように注意しましょう。
◆横腹(肋骨部分)のマッサージ
横腹のマッサージは、肋骨の間に指を入れる感覚で上から下に向けてマッサージをしていきます。
肋骨の間に指が入らない場合は、肥満の可能性があるので注意しましょう。肋骨が触って確認できない場合は、前脚を少しだけ上げると肋骨が分かりやすくなります。
◆脚のマッサージ
前脚の場合は、肩部分から足の先端(肉球の方向)に向けて指でなぞっていきます。この時、親指以外の指4本でなぞると広範囲でマッサージができます。
何度か繰り返したら、脚の先端部分の指の隙間まで小まめにマッサージを行いますが、指先は触られるのを嫌がる犬が多いため、ストレスにならないように優しくマッサージしましょう。
後ろ脚については、脚の付け根にある筋肉をしっかりとほぐしてから前脚同様に指先に向けてマッサージします。前脚同様に最後に足の指の隙間のマッサージを行って終了です。
◆お腹のマッサージ
お腹のマッサージは腹部を優しく円を描くようにマッサージします。
便秘気味の犬の場合は、これに合わせて腹部を上(頭の方向)から下(尾の方向)に向けて優しくなぞるようにマッサージします。
下痢になりやすい犬の場合は、逆に腹部の下(尾の方向)から上(頭の方向)に向けて優しくなぞるようにマッサージします。
犬のマッサージで気をつけたいこと
◆病気の治療中の犬の場合は獣医師に確認しよう!
何かしらの病気の犬の場合、素人がマッサージを行うと病気を悪化させてしまう原因になりますので、獣医師にマッサージをしていいか確認しましょう。
また、体内部の病気のみならず皮膚病の犬に関しても皮膚の炎症を増やしてしまう要因になりますので、マッサージは避けましょう。
◆はじめは短時間で軽くマッサージしよう
マッサージに慣れていない犬の場合、急に長時間マッサージをしたり指圧が強すぎたりすると体に悪影響を及ぼす危険性があるので、はじめは短時間で力を入れずにマッサージを行いましょう。
通常マッサージ時間は、小型犬の場合20分~30分程度、大型犬の場合30分~40分程度で行いますが、はじめは小型犬の場合5分~10分程度、大型犬の場合10分~20分程度にして、徐々に時間を延ばしていくことをおすすめします。
◆爪をしっかり切っておこう
マッサージは指を使用するので、爪で皮膚や目など犬の体を傷つけてしまう危険性があります。指の先端部分を使用することも多いので、爪は必ず短く切ってからマッサージを行いましょう。
また、指輪やブレスレットなどの装着品にも注意が必要ですので、これらは必ず外してからマッサージを行います。
◆マッサージの前に自分の手を温める
冷たい手でマッサージに取り掛かると、犬の体を冷やしてしまい筋肉を硬直させてしまう危険性があります。
マッサージ前はお湯で手を洗うなどして手を温めてからマッサージしましょう。
◆犬の体の構造を理解しておく
マッサージを始める前に大まかでいいので、犬の体の構造を理解しておきましょう。犬の体を知った上でマッサージを行うと、リンパの流れを中心に役立つことがたくさんあります。
犬のマッサージに役立つグッズ
◆冬場のマッサージに使いたい「グッドスキンデイズ スキンプロテクトオイル お肌も肉球も守るオイル」
こちらのオイルは、皮脂に1番近いと言われるスクワランオイルを100%使用しています。安全性と保湿効果が高いので、皮膚が乾燥している季節のマッサージオイルとして活躍します。
◆マッサージ後につけたい「マイクロシンAH ハイドロジェルスキンケア」
マッサージ中はもちろんマッサージ後にも使用したいジェル状の犬のスキンケア用品です。
眼、耳、口などの敏感な部分にも利用でき、皮膚が弱い犬に最適の皮膚バリア効果が期待できる商品です。
◆皮膚のマッサージ効果を高める「ドギーサロンワンティーノ ナデナデわんブラシ」
特に長毛種の犬の場合、指のマッサージだけではなかなか効果が期待できませんが、そんな時に利用したいのがこちらの犬用ブラシです。
一般的には抜け毛とりに使用されますが、優しく撫でることによってマッサージ効果を高めてくれる商品です。
犬のマッサージに関するまとめ
犬のマッサージについて効果やマッサージ方法、注意したいことなど幅広くご紹介致しました。
マッサージには血行促進、筋肉の低下防止や冷え防止を中心に様々な効果が期待できます。
特にあまり運動ができない老犬にとってはもちろん、健康体の犬にも日々のマッサージは非常に大切で、病気予防や老化防止に役立ちます。
愛犬とのコミュニケーションにも最適ですので、是非日々のケアにマッサージを取り入れてみてください。
– おすすめ記事 –
・犬の耳掃除のやり方は?オススメグッズもご紹介! |
・犬が散歩で歩かない状態になる理由はこの6つ!実はやってはいけないあのしつけ方法 |
・ポメラニアンってどんな犬?歴史や性格、多く見られる病気を解説 |
・犬の寿命は何年?愛犬と1日でも長く一緒にいるために今日からできるコツ! |