1.マナーベルトとオムツの違い
2.オムツを利用するメリット
2-1.お掃除の手間が省ける
2-2.宿泊時にも役立つ
2-3.老犬の場合は体が汚れない
3.オムツを利用するデメリット
3-1.オムツに慣れるまでは違和感がある
3-2.肌がかぶれたり炎症を起こしたりすることがある
5.犬用オムツの選び方
5-1.犬の体型に合ったオムツを選ぼう!
5-2.吸収性を確認してオムツを選ぼう!
6.犬のおすすめオムツ2選
6-1.何度でも着け直しできるフィット感重視の「ネオ・オムツ」
6-2.中型犬や大型犬におすすめ尿を瞬時で吸収する「ずっとね 老犬介護用 紙おむつ」
7.犬がオムツを嫌がる時の対処法
7-1.オムツ自体に慣れていない犬はゆっくり慣らす
7-2.オムツのサイズが合っているか確認
7-3.オムツがずれて気にする場合
マナーベルトとオムツの違い
若い犬でも宿泊時などにマナーパットを利用することがありますが、マナーパットはオスメスでは排尿部分が異なっているため形状が異なります。
それに対してオムツの場合はお尻部分が全体的に覆われているので、一般的にはオスメスで区別はありません。
その他、マナーベルトとオムツでは吸収性も異なります。マナーベルトは基本的に犬のマーキング防止が目的ですので、少量の尿を吸収してくれるアイテムでおむつとして使うことができません。
一方犬用オムツの場合は、排便も量が多めの排尿にも対応しているので老犬に向いていますが、成犬のマナーベルトの代わりとしても利用できます。
オムツを利用するメリット
◆お掃除の手間が省ける
犬の排泄時、または粗相した時のお掃除の手間が省けることが犬のオムツを利用するメリットです。
犬も老犬になると排泄場所を忘れてしまったり、体が不自由で排泄場所まで行けなくなったりすることがあります。
また、身体がだるく排泄場所が遠いと、面倒になってトイレ以外の場所で粗相をしてしまう犬もいるので、オムツは痴呆やボケの症状がない老犬にとっても便利です。
◆宿泊時にも役立つ
宿泊時のマーキングや粗相防止のためにも利用することが出来ます。
犬の場合環境が変わると、どうしてもカーペットやベッドなどの布製品に粗相してしまいがちですので、宿泊時もオムツを着けていれば安心して快適に過ごすことができます。
◆老犬の場合は体が汚れない
老犬の場合は、排便や排尿後に排泄物を踏んでしまったり、触ったりしてしまうことがあり、お尻や脚、体が汚れてしまいがちです。
オムツを着けていれば、汚れても部分的な汚れですので、すぐに拭き取ってあげることが出来ます。
老犬は体力的にもその都度シャンプーをしていると疲れてしまいストレスになり兼ねないので、オムツを利用すると良いでしょう。
また、飼い主が体のあちこちを拭く、または全体をシャンプーする手間も省けます。
犬の体を衛生的に保つようトイレで排泄できない犬の場合は、オムツを着けてあげましょう。
オムツを利用するデメリット
◆オムツに慣れるまでは違和感がある
オムツを使用し始めたばかりの頃は、犬がオムツの装着に慣れておらず違和感があるのがデメリットです。
犬によってはストレスになることもありますが、最近ではウエストギャザーにこだわっていたりオムツ自体の質にもこだわっていたりする商品が多いので、慣れれば犬も快適に着けることができるでしょう。
違和感がある犬の場合は、素材自体が伸縮してフィット感のあるオムツを選んであげること、またサイズも犬に合った物を選んであげることが大切です。
どうしてもオムツに抵抗があるようでしたら、一般的には1~2週間程度で犬がオムツに慣れてくるので、毎日短時間ずつ慣らしてあげましょう。
◆肌がかぶれたり炎症を起こしたりすることがある
人間も同じですが、オムツは基本的に長時間着けるのでどうしてもかぶれや炎症が起こりやすくなります。
犬の場合はオムツに排泄することが嫌で膀胱炎になったり、単純に菌が入り込んで膀胱炎になったりすることがあるので、しっかり様子を見ながら排泄の都度オムツを交換して、毛や皮膚を拭いてあげることが大切です。
オムツを着けることによって通気性も悪くなり皮膚炎も発症しやすくなるので、排泄後はしっかりと衛生的に管理してあげましょう。
通気性を良くするためにお尻の周りだけ毛を短くカットしてあげることも効果的です。
犬のオムツの着け方
オムツの着け方はオムツメーカーや商品によって多少異なりますが、基本的には下記の手順に沿って付けます。
- ①オムツを広げてギャザー部分を立てる。
- ②大抵の場合は商品に目印部分が付いているので、目印部分を背中側にする。
- ③尻尾の穴部分に尻尾を通して切り込み部分は外側に出す。
- ④腰部分をテープで固定する。
- ⑤最後に犬の体に負担がかからないようにテープを調整する。
犬にオムツを着ける場合は、テープの固定がきつすぎると苦しくなってしまうので、オムツがずれない程度に適度に固定しましょう。
犬用オムツの選び方
◆犬の体型に合ったオムツを選ぼう!
尿や軟便が漏れてしまうことも問題ですが、オムツを選ぶ時に一番重要視したいのは犬にとってのフィット感です。
犬の体型に合うものを選ぶためには、サイズのみならずオムツの質にも注意が必要ですので、はじめはサイズが合っても大量に購入せずに、何種類か試してから犬にフィットするオムツを選んであげましょう。
伸縮性のある素材を使用しているオムツや、伸縮バンドを利用しているオムツがおすすめです。
◆吸収性を確認してオムツを選ぼう!
犬によっておしっこの量やオムツを着けている時の時間が異なるので、吸収力や吸収性をしっかりと確認してから選びましょう。
犬のおすすめオムツ3選
◆何度でも着け直しできるフィット感重視の「ネオ・オムツ」
「ネオ・オムツ」は尿が漏れやすい尻尾付近の漏れ対策がしっかりとされている商品で、吸収性に富んでいるため漏れを最大限に防止してくれます。
また、何度でも装着テープの付け直しができ、伸縮性ギャザーも使用されているので犬にとってフィット感がある商品です。
介護用、お出かけ用、生理用、おもらし対策に。
動いても伸縮性ギャザーでしっかりフィット。
何度も付け直しができる装着テープ採用。
密着性シッポ穴&ロング吸収体でシッポ穴周りのモレをストップ。
愛犬・愛猫の股ぐりにフィットするので、オシッコや軟便をしっかりガード。
メーカー名 | コーチョー |
---|---|
適応体重 | 超小型犬用:2~4kg |
適応ペットのサイズ | トイプードル、パピヨン、チワワ、ポメラニアン、小型の猫など |
サイズ | 胴まわり:25~40cm/シッポからウエストまでの長さ:約21cm |
ネオ・オムツ その他のサイズ
Sサイズ 小型犬用 |
Mサイズ 小・中型犬用 |
Lサイズ 中型犬用 |
◆中型犬や大型犬におすすめ尿を瞬時で吸収する「ずっとね 老犬介護用 紙おむつ」
「ずっとね 老犬介護用 紙おむつ」は犬が動いても尿漏れを防止できるよう、伸縮バンドが使われています。
また、再度ギャザーで横からの尿漏れもガードしてくれる安心オムツです。
高性能ポリマーが尿を瞬間吸収。伸縮バンド仕様で動いても尿のモレを防ぎます。サイドギャザーで横モレをガード。簡単装着できるしっぽ穴付。付け直しが簡単なウエスト調節テープ。表面は白色仕様。
メーカー名 | ペティオ |
---|---|
材質・素材・成分など | 吸収材:高分子吸収体(ポリマー)・パルプ・紙、表面:不織布(ポリプロピレン)、防水材:ポリエチレン |
適応体重 | 25kgまで |
適応ペットのサイズ | 腰まわり:40~64cm |
製造国 | 中国 |
ずっとね 老犬介護用 紙おむつ その他のサイズ
Sサイズ 超小型犬用 |
Mサイズ 小型犬用 |
Lサイズ 中型犬用 |
2Lサイズ 中型犬用 |
◆おしっこをするとお知らせサインが出る「マナーウェア 長時間オムツ」
「マナーウェア 長時間オムツ」は、赤ちゃんのオムツにも使われている絹のような極細繊維の「さらふわ吸収シート」を採用し、優しい肌触り。
動きに合わせて体にフィットする形状で、モレにくく安心です。
「やわらかフィット形状」で、動きに合わせて、体にふんわりぴったりフィット。
赤ちゃん用のオムツにも使用される、絹のような極細繊維の「さらふわ吸収シート」でやさしい肌ざわり。
「全面通気シート」で、長時間使用でもムレを防いでお肌さらさら。
「安心パワフル吸収体」で、長時間使用でもモレ安心(最大12時間吸収※おしっこ約4回分)。
おしっこを吸収すると色が変わる「お知らせサイン」で、取り替え時が分かって、いつでも清潔。
※ワンちゃんの12時間の平均おしっこ量を参考(ワンちゃんのおしっこ量には個体差があります)
メーカー名 | ユニ・チャーム |
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適応体重 | オス1.5~3.0kg/メス1.5~3.5kg |
適応ペットのサイズ | チワワ、ヨークシャー・テリア、ポメラニアンなど |
サイズ | 胴まわり:15~25cm |
製造国 | 日本 |
マナーウェア 長時間オムツ その他のサイズ
SSサイズ 超小~小型犬用 |
Sサイズ 小型犬用 |
Mサイズ 小~中型犬用 |
Lサイズ 中型犬用 |
LLサイズ 大型犬用 |
犬がオムツを嫌がる時の対処法
◆オムツ自体に慣れていない犬はゆっくり慣らす
犬がオムツ自体を着けたがらない場合は、無理にオムツを着けると余計に嫌がってしまうのでゆっくりと時間をかけて慣らす必要があります。
始めは1日30分程度使用させて、徐々に時間を延ばしていきましょう。
この時、オムツを着けさせた段階でオヤツを与えたり大げさに褒めてあげたりすることが大切で、叱ったりしないように注意が必要です。オムツのトレーニングで怒ってしまうと、犬はオムツを着けるときに嫌なことが起こると解釈して余計に抵抗してしまいます。
優しい声掛けとおやつで焦らずに時間をかけて慣らしてあげましょう。
◆オムツのサイズが合っているか確認
オムツのウエスト部分がきつすぎる、またはお尻部分のサイズが大幅に違うオムツを着けると、犬は違和感からオムツを嫌がることがあります。
ウエスト部分がきつすぎないか、しっかりと固定されているか、サイズは犬に合ったものかをしっかりと確認しましょう。
オムツを違うメーカーのものに変えて様子を見るのも効果的です。
◆オムツがずれて気にする場合
オムツがずれて犬が気にして嫌がる場合は、サスペンダーを活用するとオムツがずれにくくなるため犬が嫌がらなくなることがあります。
この時、オムツカバーを付けているのであればオムツカバーにサスペンダーを装着するとオムツが固定されるので、ズレを防止することができます。
ペット用サスペンダー
オムツやマナーパンツのズレを防止できるペット用サスペンダー。
シンプルなデザインだから、お洋服にもあわせやすい。
サイズの調節も簡単です!
メーカー名 | コジマ |
---|---|
サイズ | XS~XL 超小型犬~中型犬 |
カラー | ピンク、ブルー |
ずっとね 老犬介護用 紙おむつカバー
・お手入れしやすく、通気性の良いコットン素材を使用。
・背中の面ファスナーで着脱が簡単、留めるだけ!
・かわいいドット柄。
メーカー名 | ペティオ |
---|---|
サイズ | S~3L 超小型犬~大型犬 |
製造国 | 中国 |
手作りオムツの作り方
お近くのペットショップやホームセンターに犬用オムツの取り扱いが無いことや、大型犬以上のワンちゃんの場合市販の犬用オムツでは対応できないことがあります。
そんな時は人間用のオムツに尻尾を通す穴を作ることで犬用オムツに変身させることができます。
人間の体のつくりと犬の体のつくりは違いますので、人間用のオムツでは横モレが起きたり脱げてしまったりすることがあります。
そのため犬用オムツを使うのが一番なのですが、応用として作り方を覚えているといざというときに便利です。
◆オムツの作り方
①尻尾部分に切れ込みを入れる
人間用のオムツと犬用のオムツの大きな違いは、尻尾部分に穴が開いているか開いていないかです。人間用のオムツを購入したら、まずは犬の尻尾が当たる部分に切り込みを入れます。
この時丸くカットするのではなく、X字かT字に切り込みを入れると良いでしょう。
②切り口を固定する
X字かT字に切り込みを入れた部分を外側に折って、切り口が広がるのを防ぐためにガムテープで周りを固定して完成です。
◆オムツカバーの作り方
飼い主によって異なりますが、犬のオムツの見栄えを良くするために可愛いオムツカバーをする方もいます。
犬がよく動く場合は、オムツカバーをすることによってオムツのズレを防ぐことができるので必要に応じて手作りしてあげましょう。
オムツカバーは小型犬であれば子供用パンツ、中型犬、大型犬であれば成人用のパンツを利用して作ります。
手順はオムツの作り方とほぼ同じで、尻尾部分に穴を開けて、穴を開けた部分がほつれないように縫って完成です。
まとめ
犬のオムツについて、着け方やメリットを中心に幅広くご紹介致しました。
普段から服を着ている人間とは違い、犬の場合は余計にオムツを嫌がる傾向にあります。
人間で考えても普段から着け慣れていないオムツをすることには抵抗があるので、犬がオムツを着けることは人間以上に大変なことであることを理解してあげましょう。
犬がストレスなく快適に過ごせるように、時間をかけてゆっくりとオムツに慣らしてあげることが大切です。
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