犬がトイレをはみ出してする原因はいったい何?トイレトレーや囲いの工夫で対策しよう!

2020.02.16

犬がトイレをはみ出してする原因はいったい何?トイレトレーや囲いの工夫で対策しよう!

愛犬がトイレを覚えてくれた!と、喜んだのも束の間。なぜか排泄物がトイレからはみ出すことが多いと、新たな悩みを抱える飼い主さんは少なくありません。トイレのはみ出しは、犬を飼う上で頭を抱える問題として意外と多いあるあるなのです。 今回は犬のトイレはみ出し問題について、その原因と対策を紹介していきます。トイレの囲いなど具体的な対策案も挙げていきますので、悩んでいる飼い主さんは是非参考にしてください!

犬のトイレのはみ出しの原因は?

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トイレのしつけを完了して愛犬がトイレで排泄するようになったのに、なぜかはみ出すことが多い…。この悩みを抱える飼い主さんは意外と多いのです。

それでは、なぜ愛犬がトイレからはみ出すようにおしっこなどをしてしまうのでしょうか。主に考えられる原因として、以下の2つが挙げられます。

①嫌悪刺激が原因となっている
②しつけが不完全である

もちろんこのパターンが当てはまらない場合もありますが、この2つのいずれかが原因であることがケースとしては最も多いといえるでしょう。

◆嫌悪刺激が原因の場合

以前はトイレでの排泄が完璧にできていたのに、急にはみ出すようになった場合、最も原因として当てはまるのがこちらのケースです。愛犬にとって嫌なものがトイレやその周辺にある、ということになります。

嫌悪刺激として考えられるのは、「トイレシートの汚れ」もしくは「周囲の環境変化」です。

トイレシートの汚れ

愛犬がはみ出すようにおしっこをするようになった時、トイレシートが汚れたままだったり、トイレトレーやトイレシート、またはトイレの場所の変更や囲いなどに変化はありませんでしたか?

個体によって差がありますが、犬は基本的にキレイ好きな動物で、神経質な面も持ち合わせています。
トイレシートが汚れたままだったために、排泄物で足が汚れるのを避けて、はみ出すようにおしっこなどをしてしまったのかもしれません。

はみ出すようにおしっこをした際に、トイレシートが汚れたままだった場合は、これが原因となっている可能性が高いです。このケースであれば、トイレシートをこまめに交換することで失敗しないようになるでしょう。

我が家の愛犬達も一度汚れたトイレシートを嫌う傾向にあります。それに気付いてからは、安価なトイレシートを購入し、シート1枚に1度の排泄で交換するようにしていますよ。

周囲の環境変化

次に、周囲の環境変化が嫌悪刺激となっている場合です。まずは、何が愛犬にとっての嫌悪刺激となっているのかを見つけ出さなくてはなりません。

はみ出すように排泄するようになった前と後で、周囲の環境や使っているアイテムに変化がなかったかを思い返してみましょう。

トイレトレーやシート、囲いなどのアイテムの変更や新調、お部屋の模様替えなどによるトイレの場所や周囲の環境の変化などを行った後であれば、そのいずれかが愛犬にとってマイナスな心理状態を生んでいる可能性があります。

例えば、変更したトイレアイテムが気に入らない、トイレの周囲に圧迫感を与えるものがある、鏡などの反射が嫌で違う方向を向いて排泄しているなどが実際にその原因となりうるものとして挙げられます。

はみ出す位置が一定であるか、もしくは毎回違う方向であるかも、その原因を探るヒントとなるでしょう。

愛犬によって性格も違えば感じ方もそれぞれです。愛犬の苦手なものや性質をしっかりと理解することが、嫌悪刺激を与えているものを見つけるのに役立ちますので、まずはきちんと愛犬の様子を観察することをおすすめします。

愛犬に嫌悪刺激を与えているものが特定できれば、それを取り除くことが対策の一つとなるでしょう。

◆しつけの不完全が原因の場合

愛犬がトイレの場所ではみ出すだけでなく、トイレ以外の場所でも失敗してしまう場合は、トイレのしつけが不完全の状態である可能性が考えられます。

この場合、愛犬のトイレに対する認識に誤りがあり、しつけをし直す必要があるでしょう。

場所は合っているのにはみ出す場合は、愛犬の中で場所と排泄が結びついているのに、トイレシートと排泄は結びついていないのかもしれません。飼い主さんにとっては残念ですが、初心にかえり、改めてトイレに関するしつけをやり直しましょう。

いずれの場合も、トイレシートの上で排泄を繰り返させること、つまり成功体験を繰り返させることが重要となります。

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基本的に犬のトイレのしつけは子犬のうちに行いたいものですが、保護犬で迎え入れた時には、既に成犬であったり、引っ越しの関係でトイレが変わったりと、成犬であっても粗相をしてしまう犬はたくさんいます。粗相をする原因をしっかりと理解して気長にトイレのしつけを行いましょう。

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老犬になってからのトイレの失敗の場合

トイレの失敗、はみ出す回数増加が加齢に伴っている場合は、愛犬の老化が原因である可能性があります。人間同様、犬も高齢化するとトイレの問題が出やすいのです。

◆老犬のトイレのはみ出しの原因

老犬のトイレの失敗には、老化による身体機能の衰えや、健康寿命を脅かす病気が関係している場合もあります。

筋力の衰えにより排泄の体勢でよろけていたり、認識のずれが起こることでトイレシートに排泄しているつもりが踏み外しているなど、様々な老化現象が原因でトイレを失敗している可能性を頭に入れておきましょう。

◆獣医さんで診断を受けると安心

トイレのはみ出し解決策として、トイレトレーやシートのサイズをより大きいサイズにしてみたり、トイレの認識をしやすいように囲い付きや箱型タイプのトレーに変更するなど、愛犬の様子をみながら適切なトイレ環境に変えていくことが必要となります。

しかし、愛犬に老化の傾向を感じ、トイレの失敗が目立つようになったら、まずは病気の有無を確認するためにも獣医さんに一度相談してみると安心ですね。

トイレの失敗に関係する病気には、膀胱疾患や腎臓疾患、認知症などが潜んでいるケースもあります。動物病院での定期的な健康診断を受けておけば、早期発見や早期治療にも繋がるでしょう。

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犬のトイレのはみ出しの解決策

汚れたままのトイレシートが原因であればこまめに交換すること、トイレ周囲の環境が原因であればそれを取り除くこと、しつけが不完全であればしつけをやり直すことが対策となります。

しかし、はみ出しを繰り返すことで、その行動が強化されてしまうことも残念ながらあるのです。

原因を取り除いたのになおらない場合は、様々な解決策を練ることが次に飼い主さんがやるべきことだといえるでしょう。

トイレをはみ出す愛犬に対してできること、対策法の例を挙げていきますので参考にしてみてください。

◆愛犬のトイレのタイプを見極める

まずは、愛犬のトイレパターンを把握することが大切です。

犬の排泄には、オスは片足を上げてする、メスは両足をつけてしゃがむようにする、という基本的なスタイルはありますが、その仕方には実は個性もあります。

その場をくるくると周回してから排泄する行動は、犬によくみられる行為ですが、これを必ずする子もいれば、しない子もいますよね。

他にも、身体全体(前足も両足も)がトイレシートの上にある状態で排泄するのを好む子もいれば、後ろ足だけがトイレシートの上で、前足をシートの外に出してするタイプの子もいます。

このように、愛犬のトイレの仕方は細かい部分をみれば多種多様なのです。

解決策を練るために、まずは愛犬がどのパターンで排泄をすることが多いかを見極めましょう。

◆大きいトイレトレーを使う

身体全体がトイレシートの上になければ嫌だ、というタイプの場合は、使用しているトイレトレーが狭くて失敗しているのかもしれません。頻繁にくるくると周る子も、沢山周るが故に的を外してはみ出す結果となっている可能性があるでしょう。

ちなみに犬の身体に適したトイレのサイズは、身体の大きさよりも少しゆとりがあるサイズだともいわれています。

レギュラータイプのペット用トイレやシーツを使用していてはみ出す場合は、ワイドサイズへ変更するなどして様子をみてみるとよいでしょう。

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◆トイレシーツを敷き詰める

トイレの場所にトイレシーツを敷き詰める方法もあります。大きなトイレトレーに変更したのにはみ出す、という悩みを抱えている飼い主さんは試してみてください。

室内の広さに余裕があり、トイレの場所として使用できるスペースが十分あるのであれば、そのトイレスペースを広めにとり、トイレトレーの周囲にもトイレシーツを敷いてみましょう。

ただしこの方法は、愛犬の中でトイレシーツと排泄が結びついている場合に限り有効な対策法となります。

室内に十分な広さが無い場合は、トイレトレーの一辺、または二辺が壁に接するように設置し、壁に接しない側にトイレシーツをトレーからはみ出すように敷くとよいでしょう。

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実際に我が家はこの方法をとっています。トイレトレーから前足だけ出して排泄するタイプの子がいるので、時々はみ出す失敗をされてしまい悩んでいました。様々な試行錯誤の結果、この方法が一番の成功方法です。

個体によって様々な癖もありますので、愛犬によって合う方法と合わない方法はあると思いますが、色々と試してどれが一番よいか探ってみてくださいね。

◆トイレに囲いをつける

トイレ自体に囲いがついているペット用トイレも販売されています。

ただし、これは子犬や小~中型犬に限り使用できるものがほとんどです。大型の犬種が無理なく使用できるほど大きな囲い付きのトイレトレーは中々目にしません。

愛犬にあったサイズがあれば、この囲い付きのトイレトレーがはみ出す失敗の解決策となるかもしれません。

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適切なサイズはないが囲いをつけたいという場合は、サークルなどを利用して囲いを作る必要があります。

サークルやケージを購入し、それ自体をトイレの場所として利用するのです。サークル・ケージ内にトイレトレーを置いたり、トイレシーツを敷き詰めます。十分な広さがあれば、くるくる周る子にも対応できますね。

サークルの囲い部分(壁となる部分)にトイレシートを付けたり、ぶら下げるように設置できるよう工夫すれば、足を上げて排泄する子にもおすすめのトイレとなるでしょう。


犬がトイレをはみ出してする問題に関するまとめ

トイレをはみ出す問題が続くのは、愛犬にとっても飼い主さんにとってもマイナスでしかありませんよね。

排泄の仕方は犬それぞれ、トイレの好みも犬それぞれなのです。愛犬の様子をじっくり観察して、何が問題となっているのかをまずはしっかりと見極めましょう。

そして最も重要なのは、どのような原因であっても、トイレのはみ出しを叱ってはいけないということです。

愛犬が排泄行為自体を叱られていると思ってしまったり、トイレの場所を間違えたのだと誤認してしまう可能性があります。叱る・怒鳴る行為はもちろん、「ダメだよー」などと言いながら片付けることも止めてくださいね。

愛犬と共に生活する上で様々な問題を感じ、頭を悩ませる飼い主さんが少ないとはいえません。被毛のケアや抜け毛対策、与えるドッグフードの選び方など、トイレの問題はもちろん、愛犬のためにと飼い主さんが尽力することは多いです。

しかし、愛犬が与えてくれる幸福も日々の時間の中には沢山あるでしょう。

トイレ問題にはより苦労するかもしれませんが、色々な試行錯誤を続けて、愛犬と飼い主さんの両者にとっての正解を探していきましょう!

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現代では室内で犬を飼う家庭が一般的ですよね。愛犬と共に生活する上で、様々なしつけが必要となります。中でもしつけの悩みとして上位にランクインするのは、トイレに関することではないでしょうか。おしっこを愛犬がトイレ以外でする、こういった悩みを抱えている飼い主さんは少なくありません。 今回はそんな犬がトイレ以外でしてしまう原因や対処法を紹介していきますので、是非参考にしてください!

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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!


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