1.犬用虫除けスプレーとは?
2.犬用虫除けスプレーで防げる虫
2-1.蚊
2-2.ノミ
2-3.マダニ
4.犬用虫除けスプレーの選び方
4-1.犬に安全な成分でつくられているか
4-2.犬の虫除け以外に期待できる効果
4-3.飼い主も一緒に使える商品もある
4-4.舐めても安心な商品であるか
5.犬用虫除けスプレーおすすめ3選
5-1.レニーム 本体 200ml
5-2.ノミ・ダニ取りスプレー 犬用 200ml
5-3.サラテクト ペット用 130ml
6.犬用虫除けスプレーを使うときの注意点
6-1.香りがあるものはつけすぎない
6-2.持続効果をしっかりと調べて使う
6-3.皮膚や被毛に異常が出たら獣医師に相談
6-4.目や耳、鼻に入らないように細心の注意を
6-5.商品の注意事項や使用方法をしっかりと確認
【掲載:2020.01.19 更新:2021.04.20】
犬用虫除けスプレーとは?
犬用虫除けスプレーの多くは、ハーブやアロマ精油などの「虫が嫌いな香りを利用」することによって、虫を寄せ付けない環境をつくります。
直接犬にスプレーする商品が殆どですが、直接かけるのに抵抗がある方は、首や首輪などに装着して利用するタイプの商品もあるので調べてみると良いでしょう。
今回は、一般的な犬用虫除けスプレーについてご紹介致しますが、防げる虫や注意点、つけ方に関しては商品によって異なるので、購入時は念のため事前に調べることをおすすめします。
犬用虫除けスプレーで防げる虫
◆蚊
蚊は人間にとっても恐ろしい虫ですが、犬の場合は何よりフィラリア症が心配です。
犬のフィラリア症とは心臓病の一種で、寄生虫であるフィラリア(犬糸状虫)が犬の心臓内部に寄生することによって、様々な障害が引き起こされます。
多くの場合は「アカイエカ」と呼ばれる蚊が媒介して、犬から犬へとどんどん感染していきます。
通常犬に見られる症状は、フィラリア寄生後、時間が経過して現れることが多く、咳や腹水が引き起こされるため、食欲低下や元気喪失、呼吸困難などの原因になります。
重度の状態で治療をしなかった場合は命に関わることがあるので、まずは蚊が犬に寄り付かないように対策を練ることが大切です。
◆ノミ
日本国内の場合、犬に寄生して健康被害を及ぼすノミの種類は、多くが「ネコノミ」と呼ばれるノミです。
ノミは犬に寄生して吸血しますが、この際にノミの唾液中に含まれる「ハプテン」という物質に対してアレルギー反応を起こす犬が多いといわれています。
犬の多くはアレルギー反応によってひどい痒みを伴い、最悪の場合は眠れないほど痒がるので、不眠による貧血症状を伴うことがあります。
また、ノミによって犬条虫に感染する危険性もあるので、ノミが発生しやすい時期はしっかりとした予防が必要です。
◆マダニ
マダニは通常草の葉部分や樹木などの自然の中に生息していますが、最近では草木が少ない場所であっても、植え込みの中に生息しているので注意が必要です。
マダニはまず初めに犬の被毛にくっついて、皮膚の柔らかい箇所を選んで吸血します。
頻繁にマダニに咬まれる、またはたくさんのマダニがいっぺんに寄生すると皮膚炎の原因になり、その他貧血症状や栄養障害が引き起こされる危険性があるので、特に春先や夏は対策をしっかりと練らなくてはいけません。
日本国内にいる犬に寄生しやすいマダニの種類は、「キチマダニ」「ヤマトマダニ」「フタトゲチマダニ」「クリイロコイタマダニ」で、様々な感染症をはじめとする病原体を媒介するため非常に危険です。
犬用虫除けスプレーのかけ方
一般的に犬用虫除けスプレーは被毛にスプレーしますが、スプレーを怖がったり嫌ったりする犬もいます。そんなときは一度飼い主さんの手にスプレーして、犬の被毛を撫でるようにして液体をつけてあげると効果的です。
スプレーのかけ方は商品によって異なる場合があるので、事前に商品内容を確認することをおすすめします。
スプレーと共に併用するのがおすすめなのが、虫の吸着グッズです。スプレーの予防と共に夏場に多い大きめの虫などを発見した際はこちらを使うことでストレスフリーで虫の駆除ができます。虫が苦手…という方はおうちに一つあると安心ですね♪
犬用虫除けスプレーの選び方
◆犬に安全な成分でつくられているか
犬に安心してつけることができる虫除けスプレーを選ぶのであれば、100%天然成分の商品を選ぶと良いでしょう。
100%天然成分でつくられている犬用虫除けスプレーは、大抵天然アロマなどの虫が嫌いな香りを利用してつくられているため、虫を寄せ付けにくいうえに犬への安全性が高いのが特徴です。
多くの商品は複数の天然アロマをブレンドすることによってつくられています。
【虫除け効果が期待できる香り】
- ラベンダー
- ユーカリ(主にレモンユーカリ)
- ニーム
- ヒノキ
また、安全性をさらに配慮するのであれば「無添加」にも着目した製品を選びましょう。
◆犬の虫除け以外に期待できる効果
アロマオイルでつくられている犬用虫除けスプレーの場合は、虫除け以外にも愛犬のリラックスやリフレッシュ効果、消臭効果や抗菌(抗ウイルス)効果、さらには被毛の保湿効果があるものがあります。
せっかく愛犬のために購入するのであれば、多くの効果が期待できる商品を選ぶと良いでしょう。
◆飼い主も一緒に使える商品もある
犬と一緒に虫除けスプレーを使用したい場合は、飼い主も利用できる商品を選ぶと良いでしょう。
◆舐めても安心な商品であるか
犬用虫除けスプレーは直接犬の皮膚や被毛につけるため、犬が舐めてしまう危険性があることを理解しておきましょう。
犬が舐めても安全であるか否かは、犬用虫除けスプレーを選ぶ際に重要視したいポイントです。
犬用虫除けスプレーおすすめ3選
◆レニーム 本体 200ml
メーカー名 | FLF |
---|---|
材質・素材・成分など | 精製水、ニームオイル、ムクロジエキス、水溶性ケイ素 |
製造国 | 日本 |
100%天然成分の虫よけ。ミネラル成分も豊富で皮膚を健やかに保ち、毛艶を良くしてくれます。
◆ノミ・ダニ取りスプレー 犬用 200ml
ペットの体から寝床などの環境までトータルに駆除。エアゾールタイプなのでムラなく吹き付けられます。1回の使用で約1ヶ月効果が持続します。
メーカー名 | ペティオ |
---|---|
材質・素材・成分など | 有効成分:フェノトリン、dl・d-T80-アレスリン、ピリプロキシフェン |
製造国 | 日本 |
◆サラテクト ペット用 130ml
ウォーターミストが愛犬・愛猫を優しく包み、ダニ・ノミ・蚊から守る。
ペットの嫌がらない静音スプレー設計。うるおい成分モモの葉エキス配合。
環境にやさしい窒素ガス使用。
メーカー名 | アース・ペット |
---|---|
材質・素材・成分など | 有効成分:ディート |
犬用虫除けスプレーを使うときの注意点
◆香りがあるものはつけすぎない
虫が苦手な匂いを利用してつくられている香り付きの犬用虫除けスプレーの場合は、嗅覚の鋭い犬にとっては香りが強すぎることがあるので、規定量をしっかり守って使用しましょう。
また、リラックス効果やリフレッシュ効果があるアロマを使用していても、人間同様犬にも好き嫌いがあるので、犬の様子をしっかりと見てあげることが大切です。
◆持続効果をしっかりと調べて使う
天然成分にこだわって作られた商品の場合は、持続効果が数時間で薄れる、または無くなるものがありますので、散歩などの外出直前に利用することをおすすめします。
持続効果については商品によって大きく異なるので、しっかりと事前に調べておきましょう。
◆皮膚や被毛に異常が出たら獣医師に相談
天然成分の犬用虫除けスプレーであれば大抵大丈夫ですが、万が一犬の皮膚や被毛に少しでも異常が見られた場合は、獣医師に相談しましょう。
被毛の異常に関してはそれほど深刻化しませんが、皮膚に異常が出てしまった場合は、痛みや痒み、出来物などを伴う危険性があるので注意が必要です。
◆目や耳、鼻に入らないように細心の注意を
犬用虫除けスプレーは、犬の皮膚や被毛にスプレーすることを考えてつくられていますので、一般的にその他の部位(目や耳、鼻など)に入ってしまうと危険です。
万が一これらの部位に入ってしまい、炎症や何かしらの異変がみられる場合は、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
◆商品の注意事項や使用方法をしっかりと確認
一概に犬用虫除けスプレーといっても、商品によって注意事項や使用方法は若干異なりますので、使用前に必ず全てに目を通してから利用しましょう。
まとめ
暖かい季節はもちろん、最近では温暖化によってノミやマダニ、蚊の発生時期が長期間に及ぶようになり、毎日お散歩に行く犬は日々危険にさらされています。
ノミやマダニ、蚊などは犬の健康被害を引き起こしやすく、最悪の場合は命に関わることがあります。
犬用の虫除けスプレーをはじめとし、虫によって引き起こされる病気は事前にしっかりとした予防を行いましょう。
– おすすめ記事 –
・【夏休みおでかけ特集】愛犬と楽しむ夏のおすすめスポット10選【関東】 |
・シーン別でわかりやすい!犬とおでかけするときの注意点/a> |
・柴犬の子犬との散歩をもっと楽しむ10の方法 |
・【関東・関西】愛犬と一緒にいちご狩りができるスポット10選! |