犬のトイレのしつけ
◆トイレのしつけの必要性
トイレのしつけは、犬を迎え入れたら早めに行うことで、今後生活がしやすくなります。
部屋の中でトイレをする場合は、様々な個所で犬がおしっこをしてしまうと臭いもきつく、細菌繁殖の問題も生じます。不衛生な環境下での犬の飼育は、人間にとってだけでなく犬にとっても健康被害を及ぼすので注意しましょう。
また、外でトイレをさせる場合であっても、災害時や台風、大雨の時に役立つので、室内でもトイレが出来るようにしつけておくことをおすすめします。
◆トイレのしつけ方法
犬のトイレのしつけ方法は数多くありますが、今回は一例のしつけ方法をご紹介致します。
①しつけに必要なものを準備する
まずは犬のトイレしつけに必要なものを準備しましょう。
基本的には、トイレトレー、サークル、ペットシーツがあればトイレのしつけができます。サークルは失敗防止の為に中全体にトイレシーツ(トイレトレー)を敷くので、普段ワンちゃんが入っているものとは別物を用意しましょう。ワンちゃんがトイレしやすい広さ分あれば大丈夫です。トイレシーツをいたずらする可能性がある場合は必ずメッシュ付きのトイレトレーを使用しましょう。シーツやメッシュにトイレのしつけスプレーを使うと、誘発しやすくなります。(脱臭効果のあるシーツには無効となるので注意してください。)
②トイレのタイミングをチェックする
次に犬がおしっこやうんちをするタイミングをある程度把握します。
犬によって個体差はあるものの、子犬の場合は膀胱機能が未発達のため「犬の月齢+1回」の計算式で、トイレの間隔目安をつかみます。
例えば生後4か月の子犬であれば、「4+1=5時間」が排尿間隔ですので、少なくとも5時間に1度はおしっこに連れて行くことをおすすめします。
犬がおしっこやうんちをするタイミングについては、この時間目安に合わせて犬が出すサインを見逃さないことが大切です。犬がそわそわしたり、床のにおいを嗅ぐような仕草、またぐるぐる回るような仕草をしたりする場合はトイレに行きたいサインです。他にも寝起き、食後や水を飲んだ後、遊んでいる(興奮している)最中や遊び(興奮し)終わった後も平均的に言われているタイミングです。
③犬をトイレに誘導する
犬がおしっこやうんちをするタイミングで犬をトイレ場所(隔離スペースとなるサークル)に連れて行きます。
「ワンツーワンツー」などのコマンド(指示)をおしっこやうんちをするまで犬に向かって発します。
このコマンド(指示)は、室外を含めゆくゆくは他の場所でトイレをするときにも使うので、毎回同じ声掛けにしなければいけません。
毎回コマンドが違うと犬は飼い主が言っていることが理解できずに困惑するので、コマンド(指示)を統一することによって、飼い主がこう言ったらトイレをすればいいんだ、と犬が認識しやすいようにします。
このとき、犬がトイレをするまですぐにはサークルから出さないようにしましょう。しばらく待ってもトイレをする気配がなければ、一度出して時間を置いて再挑戦しましょう。トイレから出した後もトイレの仕草を見逃さない為、犬を放置そのまま放置することはやめましょう。
④成功したら犬を褒める
犬がトイレでおしっこやうんちをしたら、すぐに大げさな程犬を褒めてあげます。
おやつを使うことも効果的ですが、ここで大切なことはトイレでおしっこやうんちをすると飼い主に褒められる、またおやつを貰えるなど犬にとって良いことが起こるということを教えます。
褒めるタイミングがずれると犬は何で自分が褒められているのかが分からなくなるため、タイミングを逃さないようにトイレをした直後にしっかりと褒めてあげましょう。
◆犬のトイレしつけで活用できるアイテム
トイレの場所が覚えやすい!仕切りつきサークル「ヴィラフォートサークル」
【ポイント1】仕切りドア:2つのスペースに分ける仕切りドアがあるので、トイレの場所を覚えやすい!
【ポイント2】セカンドドア:通常ドアとは別にセカンドドアからトイレを出し入れできるので、頻繁に行うシーツ交換もラクラク!大きなドアなので出入りもできる!
【ポイント3】トレー形状:おしっこが住居スペースに入るのを防ぐトレー形状!食べこぼし、そそうをしても床を汚さない!
【ポイント4】屋根面:2つのスペースに開閉・脱着可能な屋根面付。ロックパーツ付で飛び出しを防止!
メーカー名 | アドメイト |
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材質・素材・成分など | 柱部:ABS樹脂トレー:ABS樹脂、ロック部:ABS樹脂、フェンス:鉄、ジョイント:ポリプロピレン |
サイズ | 外寸 約W131×D66×H70cm |
製造国 | マレーシア |
トイレのしつけを簡単に!「トイレのしつけスプレー」
シーツやトイレ砂にニオイをつけて、ワンちゃん・ネコちゃんのトイレのしつけをサポート。スプレータイプで吹きかけるだけなので簡単です。しつけ剤特有のツンとくるにおいをできるだけ抑えた優しい香りです。
メーカー名 | コジマ |
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材質・素材・成分など | 特殊尿臭配合液(アンモニア水、尿素等)、香料 |
製品重量 | 60ml |
製造国 | 日本 |
◆トイレのしつけの目安
犬がトイレを覚えるまでの期間は個体差があります。本来はあちこちでトイレをする習慣を持つからこそ、失敗しても決して叱ってはなりません。覚えるまでに1年近くかかる事もありますので焦らず根気強く教えることが大切です。
犬の食事のしつけ
◆食事のしつけの必要性
食事は犬にとって生きる為に必要なことです。食事の時間が楽しみな犬も多いです。毎日与えられているフードの入った食器やおやつを見るだけで吠えたり興奮したりする犬もいますので、正しい食事のルールを教えていきましょう。
◆食事のしつけ方法
食器やおやつを見て吠えたり興奮したりしたら一度犬から届かない位置に置きましょう。しばらくして吠えがなくなったり、落ち着いたりしたらご褒美としてフードやおやつをあげましょう。
これを毎日継続することでおやつやフードを貰う直前の行動を覚え、落ち着いて待つようになります。大抵最初は興奮しているのでこの時に叱っても通じない事が多いです。叱るのではなく、正しい行動をした時に犬の望む行動をしてあげましょう。
◆食事のしつけの目安
食事のしつけは時間がかかる場合があります。犬の本能から食事に対する欲を我慢することは非常に大変なことですので、継続して毎日の食事で行わなければ意味がありません。根気よく続けていきましょう。
犬の散歩のしつけ
◆散歩のしつけの必要性
犬の散歩中のしつけの主な必要性は、飼い主の負担軽減や転倒防止のため引っ張らないようにすることです。
飼い主を引っ張らずに飼い主の歩くペースに合わせて横を歩くようにしつけることは、犬との信頼関係の構築にも大きく関わります。
大型犬のみならず小型犬や中型犬であっても、犬が先頭を切って好き勝手に歩くことによって周囲への迷惑や怪我・事故の原因になりますので、根気よく練習していきましょう。
◆散歩のしつけ方法
①しつけに必要なものを準備する
まずは、首輪やハーネス、リード、おやつを準備します。
実際に犬と散歩をしながらしつけを行いますが、子犬の場合はワクチン接種など終えて体調が万全な状態で始めましょう。
それまでは室内で同じ内容でしつけを行います。
②飼い主の左側で落ち着けるようにする
散歩の際に飼い主の左側に犬がくるようにします。この時、犬を上手に誘導できない場合は、おやつを利用して犬が左にくるようにして、おすわりをさせます。
ちなみに、おやつを散歩のしつけで利用する場合は、両手が空くようにヒップバックやウェストポーチ、おやつバッグを活用することをおすすめします。手に持っていると散歩時に不便で、犬が手に持っているおやつに注目してしまうので腰に巻けるタイプのバッグを利用すると良いでしょう。
犬がしっかりと飼い主の左でおすわりできたら、おやつを与えて十分に褒めます。
③引っ張る場合は歩かせない
犬が引っ張る場合は、飼い主様が止まってそれ以上歩かせないようにします。犬が立ち止まったら再度散歩をスタートして、これを繰り返します。歩き出した時にちゃんと横につくことが出来ていたらおやつをあげて褒めましょう。引っ張ることを叱るのではなく、飼い主の横を歩くと良い事があると教えてあげます。
ここで注意が必要なのは、引っ張り癖がある犬の場合は、しつけ以前の問題で犬の運動量要求が満たされていない可能性があることです。単純に主従関係ができていない可能性もありますが、犬の必要運動量を十分に満たしているのかも配慮しましょう。
その際は、運動量を上げるために飼い主が歩くペースを少し速くしてあげたり、散歩時間を延ばしてあげたりすることが大切です。
◆犬の散歩のしつけで活用できるアイテム
ドッグトレーナーと共同開発!腰に装着できる「おやつポーチ」
しつけのプロ、ドッグトレーナーと一緒に開発したお散歩ポーチです。
中に仕切りがついているので、おやつを使い分けて、しつけができるスグレモノです。
メーカー名 | コジマ |
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材質・素材・成分など | ポリエステル100% |
サイズ | W11×D11×H12.5cm |
カラー | 迷彩、デニム、デニムピンク |
製造国 | 中国 |
◆散歩のしつけの目安
散歩のしつけに関しては個体差が非常に大きく、すぐに改善されるものではありません。
犬が散歩で引っ張る理由は、散歩のしつけが十分であるかだけでなく、飼い主との主従関係が構築されているのか、または運動量が十分足りているかなど多くの要因が関わってきます。
そのため、根本的な解決策を考えないと散歩中のしつけだけでは引っ張り癖が改善しないケースが殆どです。お散歩が中々上手くいかない時はプロのトレーナーに相談しましょう。
犬のしつけに関するまとめ
今回は、犬の基本的なしつけについてご紹介致しました。
どんなしつけであっても「その犬に合った方法を見つけること」が重要です。犬は人間とは異なり言葉を完璧に理解できるわけではありませんので、まずはしつけをしてもすぐに覚えないのは当たり前であることを理解し、あきらめずに長期間に渡って根気強く覚えさせましょう。
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