フレンチブルドッグが吠えるのには理由がある?しつけは豊富なコミュニケーションから。

2020.02.14

フレンチブルドッグが吠えるのには理由がある?しつけは豊富なコミュニケーションから。

「フレブル」という愛称で人気者のフレンチブルドッグは、温厚な性格です。 ただ、なかには吠えることに悩む飼い主さんもいるようです。 フレンチブルドッグの吠える理由、しつけや対策について迫っていきます。

【目次】
1.フレンチブルドッグは人気上昇中の人気犬種

2.フレンチブルドッグってどんな性格?
 2-1.みんなと仲良くできる人懐こいワンちゃん
 2-2.甘えん坊で“かまってちゃん”
 2-3.頭が良くて忠実
 2-4.見た目はワイルド系、中身は社交的

3.フレンチブルドッグは吠える犬?
 3-1.犬が吠えるのは自然なこと
 3-2.人間社会では問題行動になってしまう「吠え癖」

4.吠える理由について考えてみよう
 4-1.「○○して欲しい」という要求かも…?
 4-2.「怖い!」「止めて!」という恐怖心や警戒心
 4-3.「寂しい」「つまんない」というストレス吠え
 4-4.「やった~!」「嬉しい~♪」という喜び吠え
 4-5.体に異変があって吠えていることもある

5.フレンチブルドッグが吠えるときに試したいこと
 5-1.しつけをする
 5-2.食事はバランス良く、適量で
 5-3.ストレスを取り除く
 5-4.社会性を身につけよう
 5-5.コミュニケーションをしっかり取ろう

6.まとめ

フレンチブルドッグは人気上昇中の人気犬種

フレンチブルドッグは人気犬種

鼻ぺちゃ&顔のシワシワ感のフレンチブルドッグ。
ちょっと不機嫌そうな表情に見えますが、実際には落ち着いていて優しいワンちゃんです。
むっちりとした丸い体型でコロコロした可愛さがあり、愛嬌のある仕草で微笑ましくなります。
ずっと見ていても飽きない、なんとも言えない不思議な魅力がある犬。
世間では「ぶさいく…でも可愛い!!」と“ぶさかわ”を代表する犬種としても大注目です。


フレンチブルドッグってどんな性格?

フレンチブルドッグは基本的には穏やかです。
そのほかの性格についても見てみましょう。

◆みんなと仲良くできる人懐こいワンちゃん

フレンチブルドッグは、フレンドリーで他の動物達とも仲良くできる犬種です。
人見知りしないので、外出先では積極的に自分から他のワンちゃんのもとに歩み寄る様子も見られるかもしれません。
「こんにちは!」という挨拶なのか、ほかの犬に向かって吠えることもあるでしょう。

また、飼い主さん以外の人間との交流も比較的良好。
大らかでフレンドリーで、愛嬌のあるワンちゃんです。

◆甘えん坊で“かまってちゃん”

みんなと仲良くできる性格ですが、フレンチブルドッグの一番はやはり「飼い主さん家族」。
家のなかにいると、飼い主さんからの愛情を独占したいのか「撫でて」「抱っこして」「僕を見て」という“かまってアピール”が多いかもしれません。
丸い瞳の可愛らしい表情で見つめられると「なんでもしてあげたい」と思ってしまいそうです。
そんな気持ちにさせるなんて、かなりの甘え上手さん。
真っ直ぐに飼い主さんへの愛を見せてくれるので、フレンチブルドッグとの暮らしは充実したものになることでしょう。

◆頭が良くて忠実

フレンチブルドッグは、ただ甘えているだけではありません。
飼い主さんへの忠誠心も高いため、物覚えがよく、トレーニングもスムーズです。
大好きな飼い主さんに教わることは、フレンチブルドッグにとっては嬉しいこと。
強い絆と深い愛情のもと「しつけ」をすれば、たくさんのことを理解してくれるワンちゃんになるでしょう。

◆見た目はワイルド系、中身は社交的

シワシワの顔立ちのため、見た目はちょっとワイルドな風貌かもしれません。
でも、実際にはかなり社交上手でフレンドリーです。


フレンチブルドッグは吠える犬?

フレンチブルドッグは吠える?

フレンチブルドッグと暮らしていて、吠えることに悩んでいる人もいるかもしれません。
「これからフレンチブルドッグを飼いたいけれど吠えると困るな…」と思っている人もいるでしょう。
フレンチブルドッグに限らず、犬の「吠える」について、考えてみましょう。

◆犬が吠えるのは自然なこと

そもそも犬たちにとっては、吠えることはコミュニケーション手段。
人間が言葉で伝えるのと同じように、吠え方によって自分の気持ちを伝えることができます。
仲間を呼ぶように遠吠えしたり、相手を威嚇するように唸ったり、何かを知らせるように吠えたりと、何かの意味があって、吠えているのです。
野生界で生きていた名残から本能的に備わっているので、彼らにとって吠えることは悪気がなく自然なことと言えるでしょう。

◆人間社会では問題行動になってしまう「吠え癖」

犬が吠えるのは自然なこととは言え、ペットとして飼われている犬が吠えると「吠え癖」として、悪い意味として考えられています。
かつては不審者を追い払うような番犬的な存在のワンちゃん達はたくさんいました。

ただ、今では「愛玩犬」として飼われている犬たちがほとんど。
そのため、吠えることが近所迷惑だと捉えられてしまうのです。

隣家が少し離れているような一戸建ての場合、多少吠えてもそれほど近所には迷惑にならないかもしれません。
しかし、住宅密集地やマンションで犬と暮らしているならば、室内で吠えても周辺に鳴き声が聞こえるものです。
近隣への配慮のため、やはり「吠えること」はセーブするべきでしょう。

犬が吠えるのは当たり前のことですが、人間社会でトラブルなく暮らすには「犬だから吠えて当然」と言うように、放置はできないのです。
フレンチブルドッグを家族に迎えたら、まずは「どうして吠えるのか?」について知り、しつけていくことが大事です。

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吠える理由について考えてみよう

飼い主さん以外には「騒音」と判断されるかもしれない、犬の吠える声。
でも、吠えることは、犬たちからのメッセージです。
飼い主さんとしては、犬の声に耳を傾けたいものですよね。
次のような訴えかけのことが多いので、頭に入れておきましょう。

◆「○○して欲しい」という要求かも…?

犬たちは自分ではできないことが多いです。
お腹がすいたのに準備がしてもらえないと「ごはんをちょうだい」と吠えることがあります。
また、散歩の時間なので飼い主さんが行く気配を見せなければ、「連れていってよ」と催促しているのかもしれません。

◆「怖い!」「止めて!」という恐怖心や警戒心

自分の身を守るため、怖い相手や音などに反応して吠えることがあります。
雷の音を聞いたときは「怖い」、サイレンの音を聞いて「何かが来る」など、飼い主さんに番犬的な意味で伝えているのかもしれません。
縄張り意識の強い子ほど、警戒心や恐怖心で吠えるでしょう。

◆「寂しい」「つまんない」というストレス吠え

ワンちゃんは大事な家族ですが、1日24時間べったりという訳にもいきませんよね。
仕事に行くときは留守番させますし、帰宅しても家事や育児で忙しいとお世話が後回しになるケースもあるかもしれません。
飼い主さんとの距離を近く保ちたい甘えん坊のフレンチブルドッグにとって、寂しい気持ちはストレスに繋がっています。
「誰も構ってくれない!」「この気持ちをどうしたらいいの?」と、ストレスから吠えていることもあります。

◆「やった~!」「嬉しい~♪」という喜び吠え

飼い主さんと遊んでいる時のフレンチブルドッグは、とても活き活きしています。
人間だと、喜びや嬉しさがMAXになると、飛び上がったり、最上級の笑顔になったりするものですよね。
犬たちは、その興奮を「吠える」という行動で表現することがあります。

◆体に異変があって吠えていることもある

なかには、「どこかが痛い」「苦しい」という理由で吠えることがあります。


フレンチブルドッグが吠えるときに試したいこと

フレンチブルドッグは、基本的には「あまり吠えない」と言われています。
ただ、頑固なところがあるため、大好きな飼い主さん相手に、自分の我を通そうとすることがあります。
従順なはずなのに自己主張から吠えてくることもあります。
それでは、吠えるときの対処法について考えてみましょう。

◆しつけをする

吠えないためのしつけは、人間社会で生きるためには重要です。
愛犬をしつけてあげられるのは飼い主さんだけ。
しつけに関しては積極的に取り組むようにしましょう。
何かを欲しがっている要求吠えや、警戒心からの吠えの場合、しつけによって軽減することができます。

フレンチブルドッグは賢いので、自分の希望が吠えることで手に入ると、「吠えると望みを叶えてもらえる」と吠えているのかもしれません。
そんな要求吠えには、「吠えても無駄だよ」というアピールが必要。
吠えられても知らない振りを決め込みましょう。

また、サイレンやチャイムなど、何かの音に反応している場合には、金属音でビックリさせるのも効果があります。
ワンちゃんが吠えたと同時に、大きな音で対抗してみましょう。
「あれ!?吠えると大きな音がする」と知ると、そのうち止めるようになるかと思います。

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飼い主さんのことが大好きなフレンチブルドッグは、無視されたり注意されたりが苦手です。
吠えたときに「ダメ!」「イケナイ!」と単語で低めの声で叱ったり、無視をしたりしましょう。
叱ったときに、吠える行動が瞬間的に止まったら「お利口さんだね!」と高めの声質で優しく褒めてあげるといいですね。
愛犬にとっては、「吠える=飼い主さんが構ってくれない」「吠えるのを止める=優しい飼い主さん」と関連付けて覚えてくれるかと思います。

◆食事はバランス良く、適量で

犬は自分で食事の準備ができないので、「食事はまだ?」「この量じゃ足りないよ」と吠えることがあります。
人間と同じように、ワンちゃん達もお腹が減りますが、適量の食事ができれば精神が満たされるもの。
食事時間の頃に吠えることが多いのなら、食事量を見直してみましょう。

◆ストレスを取り除く

犬たちの毎日は、飼い主さんとの散歩や遊びなどが中心です。
飼い主さんとの関わりがないと、「暇」という感情だけでなく、「飼い主さんが構ってくれない」という孤独な気持ちを持ってしまいます。
甘えん坊のフレンチブルドッグにとっては、留守番時間が長い、遊んでもらえないという時間は、ストレスの原因です。
ストレスがつのって、吠えることがあります。
フレンチブルドッグがストレスから吠えているようなら、原因をチェックし、取り除いてあげましょう。

◆社会性を身につけよう

そもそもフレンチブルドッグは陽気なワンちゃんです。
物怖じしない社交的な性格が魅力ですが、「家のなかだけ」という狭い生活範囲になると、外に出たときや珍しいものに出会ったときに警戒心が強まります。
社会性がない場合、「家族以外の人間や動物に慣れていない」「ちょっと外に出たときに緊張する」というように、吠えるようになるかもしれません。

本来は明るくてフレンドリーな性格なので、子犬の頃からさまざまなところに連れて行き、社会性を高めていきましょう。

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◆コミュニケーションをしっかり取ろう

“かまってちゃん気質”が強いフレンチブルドッグは、飼い主さんとの濃密なコミュニケーションが大事です。
家族からの愛情が感じられなくなると、「自分は孤独かも」「寂しいな」とストレスを溜めがち。
それが、「吠える」に繋がります。

犬とのコミュニケーションのひとつとなる散歩ですが、時間が短いと運動量を満たせないだけでなく、「飼い主さんが構ってくれない」と感じさせてしまい、ワンちゃん達がへそを曲げる原因にも…。
散歩はもちろんですが、おもちゃで一緒に遊んだり、撫でたり、抱っこしたりと、コミュニケーションはたくさん取ってあげましょう。

また、たくさんコミュニケーションを取ることは、スムーズなしつけにも繋がっています。
犬の気持ちをコントロールするのは難しいことかもしれません。
でも、本来、フレンチブルドッグは愛情溢れる犬種。
子犬の時期から「飼い主さんは頼りになる」と理解できれば、吠えないようにするトレーニングも持ち前の賢さで学習してくれるかと思います。

しつけをしやすくするには、豊富なコミュニケーションが大事と言えるでしょう。


まとめ

「吠え癖」という言葉が浸透しているため、吠えることに対して悪いイメージがあるかもしれませんが、犬たちにとっては自然なことです。
ただ、犬を飼っていない人もたくさん生きている世の中では、人間のルールにも合わせなければなりません。
みんなが気持ちよく共存するためには、問題行動となりがちな「吠え癖」についてはしつけて直した方がいいでしょう。

また、フレンチブルドッグは、飼い主さんとの関わりが強い犬種です。
コミュニケーションが足りないとストレスから吠えることもあります。
そればかりか、しつけをするときに反抗心が芽生えてスムーズにいかないかもしれません。

しつけのベースとなるのは、ワンちゃんへの愛情、そして愛犬の気持ちを理解するという心がけ。
まずは「吠える」を受け止め、ワンちゃん目線で吠える理由について考え、軽減できるようにしつけていくことが大事です。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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