1.フレンチブルドッグの特徴をご紹介
1-1.まるで人間。愛情深くユーモアのある性格
1-2.コロンとずんぐりした体型がかわいい
1-3.おしゃれな毛色のバリエーション
フレンチブルドッグの特徴をご紹介
「ブルドッグ」と聞けば、これまでは少し悪そうなイメージや強そうな見た目から怖がる人がいたかもしれません。
ですが、そのイメージに反して実はとっても気が優しく愛情深い性格をしています。
もちろん性格には個体差がありますが、元々愛玩犬として人間たちと家族として暮らすために生まれてきた犬種なので、一緒に暮らしていると楽しいことばかりなんですよ。
私たちを魅了してやまないフレンチブルドッグの魅力とは一体何なのでしょうか?
◆まるで人間。愛情深くユーモアのある性格
フレンチブルドッグはとても表情が豊かです。
普段の鼻ぺちゃフェイスも愛くるしいですが、楽しい時はにっこり笑っているような表情を浮かべ、悲しい時は眉を下げてじーっと飼い主さんを見つめます。
甘えん坊で寂しがりやな性格も可愛らしく、飼い主さんにぴったりとくっついたり、一緒に寝ることを好む子が多いようです。
また、イビキをかく子もいるようで、そんな少し無防備でおじさんのような一面もフレンチブルドッグの愛らしさなのです。
よくオスとメスで性格が変わるともいわれていますが、性別だけでそこまで大きく分かれることはありません。
どちらかといえば、オスの子の方がより甘えん坊な子が多く、メスの子はマイペースでお落ち着いた子が多いといわれています。
元の気質的にも穏やかな子が多いので、無駄吠えや噛み癖も少なく飼いやすいとされています。
社交的な一面もあるので、積極的にドッグランや公園に連れて行ってあげて他のワンちゃんたちとコミュニケーションをとる機会を増やしてあげましょう。
活発な性格なので喜んで遊びたがってくれるでしょう。
◆コロンとずんぐりした体型がかわいい
フレンチブルドッグといえば、「ぶさかわ」と言われることが多いですよね。
鼻が低くしわの寄った顔とがっしりした体、ピンと立った耳や短い尻尾が特徴です。
フレンチブルドッグはその愛くるしい見た目の反面、病気など気を付けなくてはならないこともいくつかあります。
トレードマークの一つである鼻は、鼻孔が広がって上を向いている方が理想的です。
フレンチブルドッグの耳は「バットイヤー」とも呼ばれるコウモリが羽根を広げたような形をしています。
耳がまっすぐ立っているか、皮膚はなめらかかを日頃からチェックしてあげるとよいでしょう。
また短毛種なので定期的なカットは必要ありません。
ただ、毛に覆われている部分が少ないため、体温調節が苦手な一面があります。
冬の寒さや夏の日差しからも皮膚を守ってくれるワンちゃん用の洋服などを活用して、快適に過ごせるようにしてあげましょう。
また、個体差はありますが、シャンプーはなるべく1週間~2週間に1回くらいのペースでしてあげるとよいでしょう。
◆おしゃれな毛色のバリエーション
フレンチブルドッグには大きく分けて4種類の毛色のバリエーションがあります。
毛色が違うだけで顔の印象も変わってくるので、注目してみてください。
フレンチブルドッグといえば白と黒の2色の子を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、単色でいえば茶系のカラーや黒、とても淡いクリーム色の子もいます。中でも「ブリンドル」と呼ばれる黒がベースの毛色の子が人気が高いようです。
どの毛色の子も個性があってかわいらしいですが、明るめのカラーはフレンチブルドッグの笑ったような特徴的な口角が見えやすくなるといわれています。
フレンチブルドッグの飼い方のポイント
フレンチブルドッグはその見た目とキャラクターから人気が高い犬種ですが、飼う時にはいくつか気を付けたいポイントがあります。
◆食事
フレンチブルドッグは元の体型も関係して、肥満になりやすいので食事管理には注意が必要です。
子犬期
子犬を迎えて1~2週間くらいの時はそれまでのフードと同じものを同じ量、同じ時間にあげましょう。
(ペットショップやブリーダーさんに確認してみましょう。)
そこからフードを変える時はそれまでのフードに新しいものを少しずつ混ぜて徐々に慣らしていくことが大切です。
少しずつ新しいフードの量を増やしていき、1週間ほど経っても体調や便に特に問題がなければ完全に切り替えても大丈夫です。
成犬期
子犬期と同じように、新しいフードを少しずつ混ぜて様子を見ながら切り替えましょう。
突然切り替えると消化機能が追い付かず、下痢や嘔吐を起こしてしまう場合もあります。
また、フレンチブルドッグは自分の好きなものばかり食べる傾向にあり、食わず嫌いをすることもあるので、いきなり変えてしまうと食べてくれない可能性があります。
市販のドッグフードをあげる場合、フレンチブルドッグにとっては少々物足りないと感じられてしまうことがあります。
ですがこれには個体差があるので、心配な場合はペットショップのスタッフやブリーダーさんに相談してみましょう。
シニア期
シニア犬用のフードがあるのでそちらに切り替えていきましょう。
栄養素はフードに含まれていますが、老化が進んで顎の力が弱まったりすることがあるので、食べてくれなくなってきたらフードをお湯でふやかしながらあげてみてください。
また、鶏のささみや赤身のお肉、白身のお魚などワンちゃんの好きなものを少しだけ混ぜて工夫してもよいかもしれません。
また、フレンチブルドッグは他の犬種に比べて食いしん坊な一面があり、飼い主さんが食べているものを羨ましそうにじーっと見つめてアピールしてくることもあるのだそうです。
ついついかわいい愛犬にはたくさん食べさせてあげたくなってしまいますが、あげていいものとNGなものはきちんと覚えておいた方がよいでしょう。
あげてもOKなもの
- リンゴやバナナなど腸内環境を整えてくれるもの
- 梨やスイカなどの水分をかなり多く含んでいるもの
- いちごやみかんなどのビタミンCを多く含むもの
NGなもの
- ブドウ・レーズン→腎不全を起こしてしまう可能性。
- アボカド→下痢を起こしてしまう可能性。
- ドライフルーツ、フルーツ缶詰など加工食品→糖分過多。
よく果物をドッグフードなどに混ぜるアレンジ法があるので今回は果物の例を挙げてみました。
また、あげる時は量にも注意しましょう。
いくら食いしん坊と言っても人間の一口とワンちゃんの一口が同じとは限りません。
果物をあげる時もまるまる一つを一気にあげるのではなく、細かく切って少量ずつ様子を見ながらあげましょう。
個体差によってはアレルギーなどの恐れもあるので、心配な場合は獣医師に相談してからあげることをおすすめします。
◆運動
フレンチブルドッグはそこまでハードな運動を好みませんし、特に必要がありません。
ただし、飼い主さんと遊ぶこと自体は好きなので、肥満防止のために散歩には行った方がよいです。
子犬期
子犬期は免疫が弱いので、外に出かける時は少し注意が必要です。
他の成犬と触れ合ったり道端に落ちているものを口に入れてしまったりしないよう、抱っこで気分転換させてあげましょう。
外に連れ出せるようになっても無理に走らせたり遊びすぎるとかえって体調を崩してしまうことがあるので、この時期は10~20分ほどの散歩と家の中で気ままに遊ぶ程度の運動量で大丈夫です。
成犬期
成犬になると肥満になりやすくなるので、体重維持のために毎日の散歩は行いましょう。
この時期になったら朝夕2回・30分ほどの運動がベストです。
ストレスにならないよう、あまり時間を決めすぎずに適度に運動を楽しみましょう。
シニア期
この時期になるとあまり積極的に体を動かすことや、フードを食べる量が少なくなってきます。
あくまでもリフレッシュ程度に考え、お家の周りをゆっくり時間をかけて歩くだけでも健康な体を維持するためには大切な運動です。
気分が乗っていない日や天候があまりよくない日は無理に連れ出すことは避けた方がよいです。
◆お手入れ
ブラッシング
短毛種なのでそこまで頻繁にトリミングに行ったりする必要はないものの、その分抜け毛が多いのでブラッシングはこまめに行いましょう。
皮膚に触れた時に痛みを感じにくいよう、ラバーブラシがおすすめです。
マッサージのようにしてあげると、血行を促進して皮膚の健康を保つことにつながります。
また、短毛種ではありますが、フレンチブルドッグは「ダブルコートタイプ」の犬種なので春先と冬の換毛期は抜け毛が多くなります。
換毛期で毛が抜けた時、抜け落ちた毛をそのまま放っておくと通気性が悪くなり皮膚病になってしまうこともあります。
毛玉ができない分見た目ではわかりづらいかもしれませんが、基本的には毎日行うことが大切です。
シャンプー
皮膚を健康に保つためにも定期的にシャンプーをしてあげましょう。
人が浴びる時よりも少し低めの温度に設定し、お尻の方からかけてあげてください。
すすぎ残しや濡れたままの放置は皮膚病の原因にもなりかねないので、ドライまでしっかり行いましょう。
年齢が上がってくるとシャンプーだけでもワンちゃんは体力を消耗してしまうので、ドライシャンプーや蒸しタオルで拭いてあげるなど、負担がかかりにくい方法も試してみてください。
また、シャワーを当てる必要はありませんが、鼻周りのシワの間には汚れや涙が溜まっていることがあります。
ここから皮膚病が発症するケースも考えられるので、しわを伸ばした状態で濡れたタオルや綿棒を使って拭きとってあげましょう。
こまめにチェックしてあげてください。
その他
歯磨きや爪切りももちろん大切なケアです。
このあたりは苦手なワンちゃんが多く、なかなか苦労されている飼い主さんが多いようですが、子犬の頃から慣れさせて、根気強く続けることが大切です。
特にこのような嫌がられやすいケアは、ごほうびを用意しておいてあげるとよいでしょう。
また、ケア用のグッズもたくさん種類が出ているので、ワンちゃんに合ったものを探してみてください。
フレンチブルドッグは立ち耳なので、垂れ耳の子ほど耳の病気にはかかりにくいとはいわれていますが、耳垢が溜まりすぎるとニオイの原因にもなるのでこちらもこまめにチェックしておくようにしましょう。
ガーゼや耳掃除専用のティッシュを指に巻いて耳の中を拭くだけでもOKです。
フレンチブルドッグの魅力に癒されたい♪
調べてみるとフレンチブルドッグは意外にも甘えん坊で寂しがりやなことがわかりました。
頑固な一面もありますが、家族に対する愛情はとても深く、人と一緒に過ごすことが好きなので、小さなお子さんやお年寄りの方がいるご家庭でも飼いやすいと思います。
食事の管理やお手入れなど、大変なことはワンちゃんを飼うのにつきものですが、フレンチブルドッグはその分愛くるしい魅力で癒してくれるでしょう。
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