1.犬の餌入れの種類と特徴
1-1.ステンレス
1-2.陶器
1-3.シリコン
1-4.プラスチック
2.犬の餌入れの選び方
2-1.洗いやすさで選ぶ
2-2.犬の食事量で選ぶ
2-3.食器の深さで選ぶ
2-4.食器の角度で選ぶ
2-5.食べるスピードで選ぶ
3.おすすめの犬用餌入れ
3-1.シンプルで耐久性抜群「ステンレス食器」
3-2.傾き調整が可能な「フリーフリー食器」
3-3.早食い防止用餌入れ「ゆっくり食べれる食器」
3-4.安定感があってズレにくい「食べやすいドッグディッシュ深型」
3-5.滑りにくく安定性がある「おいしく見えるワン食器」
4.犬の餌入れの洗い方
4-1.お酢やクエン酸を活用
4-2.メラニンスポンジを活用
4-3.洗う前にしっかりと拭く
4-4.犬用食器洗いスポンジ
4-5.熱湯消毒
犬の餌入れの種類と特徴
◆ステンレス
ステンレス製の犬の餌入れは、何より丈夫で洗いやすいのが特徴です。
万が一食器台から落としてしまったり、犬が踏んでしまったりしても、割れる危険性がなく、洗い残しなど目で見てすぐに分かるので、衛生面の管理もしやすいといえます。
その他、食洗器によって多少異なるもの、一般的にはステンレス製の食器は食洗器で洗うことができるため、見た目の可愛さに関してはあまり期待できませんが長く使用したい方にはおすすめです。
価格が安い質が悪いステンレス製犬用食器は、接触アレルギーによって犬の金属アレルギー反応が起こる危険性があるので注意しましょう。
チタン、ジルコニウム金や銀などの純度の高い金属でできた餌入れは、比較的金属アレルギーを引き起こしにくいといわれています。
◆陶器
陶器でできている犬用餌入れは、食器自体に重さがあるのが特徴です。
セット販売の食器台に付属している餌入れなど、犬が食事をする際に固定されているものは動きにくいので問題ありませんが、床置きをしたときや平坦な食器台に餌入れを置いたときは、重さのある陶器の食器がおすすめです。
また陶器の犬用餌入れは色やデザインが豊富で、可愛さを重要視する飼い主さんには最適でしょう。
一方で、陶器の食器は割れてしまう危険性についても考えなければいけません。小型犬であれば割ってしまう程いたずらすることはないかと思いますが、中型犬や大型犬の場合、落としたり床に転がしたりすると割れて破片が飛び散るので危険です。
◆シリコン
シリコン製の餌入れは、基本的には持ち運び用の折り畳み犬用食器として活用されることが多いので、コンパクトでお出かけの際にはとても役立ちます。
安定性や衛生管理面で考えると、普段使いの犬用食器には適していません。
◆プラスチック
プラスチックの食器は基本的に割れにくく軽いのが特徴ですが、噛んでいたずらをする犬の場合は傷つきやすく耐久性がないのがデメリットです。
プラスチック製の餌入れは、傷がついてしまうと傷の間に雑菌が生じやすく、細かな傷の間はきれいに洗うのが困難なため、衛生管理面で考えるとあまりおすすめできません。
犬の餌入れの選び方
◆洗いやすさで選ぶ
犬の食器は、よだれや食べかすによって汚れや雑菌が発生しやすいので、餌入れはまずは洗いやすさで選ぶと良いでしょう。
犬が食器を使用したあとにぬめりを感じるかと思いますが、このぬめりは人間の歯垢や水回りのぬめりの中に存在する物質同様「バイオフィルム」と呼ばれる物質であり、これを普通の食器用洗剤で洗い流すのはなかなか大変です。
洗いやすさのポイントは食器の形や構造で、器の底が角ばったものや形が複雑なものはスポンジなどで角が洗いにくいので、角ばった場所が少ない半円状の食器がおすすめです。
◆犬の食事量で選ぶ
犬用食器を選ぶ時は、1食の食事が1皿に収まるかどうかをポイントにしますが、食事量に対して少し大きめのサイズを選びましょう。慌てて食べる犬や食器が安定しない場合、想像以上にこぼしてします。
食器サイズに対して、食事が半分程度~2/3程度の体積になるものを選ぶと良いでしょう。
◆食器の深さで選ぶ
短頭種の場合は食器の深さが大切です。パグやブルドッグを中心に短頭種であれば浅めの食器、逆に鼻が長い犬であれば底が深めの食器を選ぶと良いでしょう。
◆食器の角度で選ぶ
短頭種を中心に、鼻の短い犬や気管が衰弱傾向にある老犬、足腰が衰弱傾向にある犬は、角度付きの食器が適しています。
犬の状況に合わせて食事の際に体の負担が軽減されるよう、角度付き食器を試してみるのも良いでしょう。
◆食べるスピードで選ぶ
食べるスピードが速い犬は食器が動きやすいので、しっかりと固定できる食器や重さがある食器を選ぶと良いでしょう。
また胃捻転になりやすい大型犬などは、早食い防止のための凸凹のあるスローボールがおすすめです。凹凸がある餌入れに関しては、洗いにくいのが難点です。
おすすめの犬用餌入れ
◆シンプルで耐久性抜群「ステンレス食器」
長い期間使用できる食器です!
ステンレス製なのでさびや劣化に強く、溶けにくいので長くお使いいただけます。衝撃や熱の変化にも強いです。フードやお水入れに最適です。
メーカー名 | コジマ |
---|---|
材質・素材・成分など | ステンレス |
サイズ | 11cm、13cm、16cm、20cm、23cm |
製造国 | インド |
◆傾き調整が可能な「フリーフリー食器」
【ペットの種類を選ばず、食べやすく】というコンセプトで傾き自在の食器!容量は小型犬(猫)用で、割れにくい安全・清潔なプラ食器に重さもしっかりと付け安定させました。
メーカー名 | ペッツルート |
---|---|
材質・素材・成分など | ポリプロピレン、エラストマー |
サイズ | 容器:W15.3×D16.8×H6.8cmスタンド:W15.9×D16.6×H5.5cm |
カラー | さくら、みるく |
◆早食い防止用餌入れ「ゆっくり食べれる食器」
日本の犬のサイズに合わせたゆっくり食べれる食器は、内側の中央と側面に突起をつけ、健康的にゆっくり食事ができるように工夫されています。
メーカー名 | エイムクリエイツ |
---|---|
材質・素材・成分など | メラミン樹脂、ゴム |
サイズ | S、M |
カラー | アイボリー |
製造国 | 中国 |
◆安定感があってズレにくい「食べやすいドッグディッシュ深型」
充実した機能はそのままに、可愛いデザインで新登場!ズレにくい、こぼれにくい、ひっくり返りにくい!
・ひっくり返りにくい、十分な重さがあります。
・ゴム脚付きなので、ズレにくく床をキズつけません。
メーカー名 | リッチェル |
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材質・素材・成分など | 本体:メラミン樹脂脚部:シリコーンゴム |
サイズ | 直径15.9×H7.8cm二段目(下段)内径:直径10.5cm |
カラー | ホワイト、ピンク |
備考 | 耐熱温度:120℃食器洗い乾燥機OK、煮沸消毒OK |
製造国 | 中国 |
◆滑りにくく安定性がある「おいしく見えるワン食器」
ワンちゃん専用のかわいいハート模様の食器。裾広がりでしっかり安定。飲み水入れにも最適です。滑りにくいスチレン系エラストマー樹脂使用。
メーカー名 | ペッツルート |
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材質・素材・成分など | AS樹脂、スチレン系エラストマー |
サイズ | S、M |
カラー | イエロー、ブルー、ピンク |
製造国 | 中国 |
犬の餌入れの洗い方
◆お酢やクエン酸を活用
犬の唾液はアルカリ性のため、酸性の液体を使用すると細菌繁殖を防止するのに効果的で、ぬめりが取れやすいのでおすすめです。
お酢は液体のためそのまま犬の食器につけて使用できますが、クエン酸は通常粉状の商品が多いので、水で薄めて使用すると良いでしょう。
お酢やクエン酸でぬめりと取ったあとは、しっかりとお湯で洗い流してください。
◆メラニンスポンジを活用
メラニンスポンジは犬の唾液でぬるぬるとした食器を洗うのに最適で、スポンジと水があれば簡単にぬめりを取ることができます。
メラニンスポンジを使用した場合も同様にしっかりとお湯で洗い流しましょう。
◆洗う前にしっかりと拭く
ぬめりがひどい場合は、洗う前に乾燥したキッチンペーパーでぬめりを拭き取ってから食器用洗剤で洗うと、効率よくぬめりを落とすことができます。
お酢やクエン酸、メラニンスポンジ程の効果はありませんが、これらが家にないときには役立ちます。
◆犬用食器洗いスポンジ
犬用食器洗いスポンジは商品によって特徴が異なるものの、大抵はスポンジ上に細かな凹凸があるのでぬめりが取れやすいのが特徴です。
スポンジ自体が劣化しやすいので、毎日使用することを考えると価格が高額になりがちですが、自由にカットできるタイプのものもあるので、用途に合わせてペットに安心して使用できるものを選びましょう。
◆熱湯消毒
汚れがひどい場合は、洗ったあとに熱湯で消毒するのも良いでしょう。
実は熱湯をかけてもぬめりは完全にとれないので、私の場合は軽くクエン酸でこすってからゆすいで、さらに熱湯消毒を行っています。
犬の餌入れに関するまとめ
犬の餌入れは数多く販売されていて、購入時にどうしても悩んでしまいがちです。そんなときは洗いやすさを第一に考えて、犬の性格や体つき、食事のスピードなどに関しても配慮すると良いでしょう。
食器を鼻でひっくり返してしまう犬もいますし、鼻の長さも個々によって違います。また食事スピードや食事の仕方も犬によって異なるので、犬によって適した食器はそれぞれ異なります。
犬用食器は高額だからといって犬にとって良いとは限りませんので、何より愛犬が衛生的にストレスなく食事が摂れる餌入れを選んであげると良いのではないでしょうか。
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