1.クリッカーとは
3.クリッカーを使用したトレーニング方法
3-1.クリッカートレーニングに必要なもの
3-2.クリッカートレーニングを始める前に
3-3.はじめてのクリッカートレーニング
3-4.しつけの基本「アイコンタクト」をクリッカートレーニングでしてみよう!
3-5.クリッカートレーニングで「お座り」を教えよう!
4.クリッカートレーニングの注意点
4-1.不必要に鳴らさない
4-2.タイミングよく鳴らす
4-3.ゆっくりと時間をかけて行う
4-4.クリッカー音とご褒美の関連づけをしっかりと行う
5.クリッカートレーニングに最適!おすすめのおやつ商品4選
5-1.「コジマ ホームメイドシリーズ プチ・ビスケット チェダーチーズ入り」
5-2.「ミニパック 軟骨ジャーキー チーズ風味 20g×5袋」
5-3.「素材メモ カロリーカットチーズ 80g」
5-4.「ひとくちダイス」シリーズ
【掲載:2020.03.30 更新:2021.05.07】
クリッカーとは
クリッカーは、手で持てる小さな犬のトレーニング用品で、付いているボタンを押すと「カチッ」という音が鳴ります。片手で操作できて、従来はイルカのトレーニングに使用されていたものです。
犬用のクリッカーもイルカのトレーニング同様の原理で使用され、クリッカーを鳴らすことで犬へのトレーニングが簡単に行えるのが特徴です。
クリッカートレーニングでは、「クリッカーが鳴る=良いことが犬に起こる(ご褒美がもらえる)」という関連付けをすることによって、犬の良い行動を強化していきます。
通常のトレーニングで考えると、クリッカートレーニングで音を鳴らすことは「よし!」「お利口!」と褒めていることと同様であると考えるとわかりやすいですね。
クリッカートレーニングのメリット
クリッカートレーニングのメリットは、犬にとって分かりやすいということです。
犬は、人間のように言葉を使ってコミュニケーションする生き物ではありません。そのため、飼い主さんの言うことをある程度理解していても、都度変化する人間の言葉やトーンの違い、イントネーションの違いなどの様々な要因で、トレーニングで何を言われているのか、飼い主さんが出す指示が理解できず不明確になることが多々あります。
それに対してクリッカーは、クリッカー自体が出す一定の変化のない音なので、「褒める」という特定のことに関しては犬にとっては分かりやすい、音と良い行いの関連性が結びつきやすい、また飼い主さんが伝えやすいことから、トレーニング初心者の方はよく使用しています。
クリッカーを使用したトレーニング方法
◆クリッカートレーニングに必要なもの
基本的にクリッカートレーニングは、クリッカーとご褒美(嗜好性の高いおやつやドッグフード)があれば簡単に行うことができます。
◆クリッカートレーニングを始める前に
クリッカートレーニングでは、「クリッカーの音がなると犬自身に良いことが起こる」ということをまず初めに教えます。
具体的には、犬が何か良い行いをした際や飼い主さんに従った際に、タイミングよくクリックすること。クリックしたらすぐにご褒美を与えます。
「この音がしたら自分に良いことが起こる!」ことを繰り返し教えることで、「良い行いに対する行動強化」ができるため、トレーニングをスムーズに行うことができます。
◆はじめてのクリッカートレーニング
① クリッカーを準備して、騒音がしないある程度静かな場所で犬と向き合う。
② 犬が何かしらの行動をしていない状態(ニュートラル状態)でクリッカーを一回だけ鳴らす
③ すぐにおやつなどご褒美を犬に与える
④ ①~③を繰り返し犬がクリッカーの音がなったら自分に良いことが起こることを学習させる
◆しつけの基本「アイコンタクト」をクリッカートレーニングでしてみよう!
① 犬に好きなおやつの匂いを嗅がせて、飼い主さんの鼻先に持って行く(犬と飼い主さんの目が合う状況を作る)
② 目が合ったらクリッカーを鳴らしてすぐにおやつをあげる
③ ②を何度か繰り返したら、おやつを飼い主さんの目線からずらす。その時犬と飼い主さんの目があったらクリッカーを鳴らしておやつをあげる
④ おやつを飼い主さんの背後に隠して、犬が飼い主さんの目を見たらクリッカーを鳴らしておやつをあげる
⑤ ①~④を繰り返すことによって、「目を見たらクリッカーが鳴って良い事が起こる」ということを関連付ける
◆クリッカートレーニングで「お座り」を教えよう!
① 犬にお座りのコマンド(合図)を出す
② 犬が座ったタイミングでクリッカーを鳴らす
③ クリッカーを鳴らした直後にタイミングを逃さず、おやつなどのご褒美を与える
クリッカートレーニングの注意点
◆不必要に鳴らさない
クリッカーはむやみやたらに鳴らさないようにしましょう。むやみやたらにクリッカー鳴らしてしまうと、「犬が良い行動をする=クリッカーがなる=自分に良いことが起こる」という一連の関連性を犬が理解できなくなります。
何もしていないときにクリッカーを使用しないよう気をつけて、特に犬が吠えたり「好ましくない行動」をした際には絶対に鳴らさないようにしましょう。
◆タイミングよく鳴らす
クリッカートレーニング問わずすべてのトレーニングにおいて同じことが言えますが、タイミングを逃さずにクリッカーを鳴らすことが大切です。
犬が良い行動をした場合、タイミングがずれると犬は何故クリッカーが鳴ったのか理解できません。
クリッカー以外のトレーニングの場合も同様、直後に褒めてあげないと犬は何故褒められたのか理解が難しくなるので、クリッカートレーニング含め、すべてのトレーニングにおいてタイミングは非常に大切です。
◆ゆっくりと時間をかけて行う
犬の集中力は5分~10分程度と人間と比較すると、非常に短いのが特徴です。そのため、クリッカートレーニングに関わらず、トレーニングをだらだらと長時間やっても効果は期待できず、犬にストレスを与えるだけになってしまいます。
長期スパンで考えて一度に行うトレーニングは短めにしましょう。短時間のトレーニングを何度も繰り返して行うことがポイントです。
◆クリッカー音とご褒美の関連づけをしっかりと行う
クリッカートレーニングの場合、実際の「スワレ」や「マテ」のトレーニングを行う前に、クリッカーの音とご褒美に対する関連付けを行いますが、はじめに行うこの関連付けがしっかりと出来ていないのにトレーニングの本番をやっても何の効果もありません。
クリッカーの音とご褒美に対する関連付けは、クリッカートレーニングの基本で一番大切なプロセスです。ゆっくりと時間をかけて、クリッカーが鳴ったら良いことが起こる(ご褒美をもらえる)ということを教えてあげましょう。
クリッカートレーニングに最適!おすすめのおやつ商品4選
◆「コジマ ホームメイドシリーズ プチ・ビスケット チェダーチーズ入り」
犬のトレーニングにおすすめの嗜好性が上がるチェダーチーズ入りビスケット。プチサイズなので、クリッカートレーニングにもおすすめです。
◆「ミニパック 軟骨ジャーキー チーズ風味 20g×5袋」
犬が消化しやすい動物性たんぱく質(豚の軟骨)を小さめにカットした、チーズ風味のおやつです。
https://pet-shop.jp/kojima/PG030ProductDtlPage.act?itemNo=09033042&colorCd=1&sizeCd=1
◆「素材メモ カロリーカットチーズ 80g」
トレーニングの際は小さなおやつでも繰り返し与えるので、カロリーカットされているものもおすすめです。
◆「ひとくちダイス」シリーズ
トレーニングのおやつは一口サイズが便利。「ひとくちダイス」シリーズのおやつ。
まとめ
クリッカートレーニングについて、手順や注意点をご紹介致しました。
どんなトレーニングでもタイミングよく褒めて伸ばすことが大切です。そして何より飼い主さんが楽しい気持ちでトレーニングを行うことで、犬もトレーニングを楽しんで行うことができます。
クリッカー音が鳴ると良いことが犬に起こるということをしっかりと教えてあげ、様々なトレーニングにクリッカーを有効活用してみましょう。
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