1.犬のケージとは?
2.犬のケージは何のために置く?
2-1.犬の安全確保のため
2-2.イタズラ防止のため
2-3.犬が安心して落ち着ける
2-4.災害などの際のために慣らす
4.犬のケージの置き場所は?
4-1.静かな場所?にぎやかな場所?
4-2.どんな配置にする?
4-3.ケージ置き場の適温は?
4-4.ケージの中にトイレを置いてもいい?
5.置き場所に困らないコンパクトな犬用ケージ4選
5-1.シンプリーパレス スライダー
5-2.インテリアサークル プルミエ ニューフローラル
5-3.ウッドワンサークル ミニ
5-4.フリップオーバー
犬のケージとは?
最近ではケージとサークルを同じものだと考える方もいますが、厳密にはケージはサークルとは異なり、床や天井がある囲われたものを指します。
最近では天井が取り外して使用できるケージもあることから、サークルとの識別が難しくなっているようです。
ケージには寝床として活用する1wayタイプのものと、トイレなどを設置するためケージ内に仕切りを設けた2 wayタイプの商品もあります。
掃除の利便性を考えて、側面が取り外し可能なトレー式のものなどもあります。
犬のケージは何のために置く?
◆犬の安全確保のため
飼い主さんが見ていることができない留守番中を中心に、ケージを準備しておくと犬の安全確保に役立ちます。
特に恐ろしいのが誤飲や電気コードなどを噛んでしまうような事故で、誤飲は最悪の場合は開胸手術が必要になることも。電気コードやコンセントをいたずらしてしまった場合、感電の危険性はもちろん配線がショートして発火してしまうなんてこともあります。また、地震で落下物の直撃を防ぐため屋根は付ける事をお勧めします。
階段がある自宅の場合は、興味本位で登って落下事故に繋がり、小型犬は特に膝蓋骨脱臼や骨折の事故などが多いので気をつけましょう。
◆イタズラ防止のため
留守番中や少し目を離した隙に犬がイタズラしてしまう可能性があるので、しっかりと犬の様子を見ていることができない場合にケージが活躍します。
イタズラも誤飲や事故の原因になりますが、椅子やテーブル、リモコンなど家具の破壊にも注意が必要です。
飼い主さんが随時見ていることのできない時は留守番時や夜間に限らず日中も、イタズラ防止として特にケージが役立ちます。
◆犬が安心して落ち着ける
一般的に犬の先祖はオオカミだといわれており、犬は遥か昔から穴を掘ってある程度囲われた空間をつくることで、外敵から身を守れる安心できる寝床をつくっていました。
この習性は現代の家庭犬にも受け継がれており、犬が孤立した自分だけの空間に安心を感じるケースが多くあります。
最近では、室内フリーで犬を飼う方も増えましたが、フリーで過ごさせる場合であっても寝床として使ったり、お留守番の際にケージを活用することで、犬にとって安心できる環境を作ってあげることができます。
狭いだけではなく、ケージ全体を布などで囲って目隠しをすることで、より落ち着きやすい環境を作ることが出来ます。その際はワンちゃんがいたずらしない素材のものを選んであげましょう。
◆災害などの際のために慣らす
ケージに慣らしておくと、災害の際にも役立ちます。
災害時はクレートに慣らしておくと、犬と一緒にクレートを移動しやすいのでベストですが、ケージであっても普段から安心できる自分の居場所を確保しておくと、犬は環境の変化に精神的に弱いので万が一の災害時のストレス軽減に役立ちます。
災害時は、同行避難できるかなど含めその時にならないとわからないことばかりです。避難場所を中心にすべての場所に犬が好きな人が集まるとは限りませんので、ケージやクレートで隔離が必要となることが多くあります。万が一の際に備えてワンちゃんの命を守る為、普段からケージ、クレートに入れる練習をしましょう。
犬に対してアレルギーがある方もいるので注意しましょう。
犬のケージのサイズ目安は?
狭いケージに犬を入れると可哀そうに思えてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか?
しかし、犬によって個体差もありますが、実は一般的にはケージは適度に狭い方が犬も安心できるといわれています。
具体的には、犬が伏せた状態で脚が外に出ない広さがあり、立ち上がった際に犬の頭頂とケージの屋根部分にある程度(10cm以上)のゆとりがあるケージが良いでしょう。犬がその場でくるっと1週できることがベストです。
狭い方が落ち着くといっても、犬が方向転換ができないような極端に狭いケージは使用しないようにしましょう。
犬のケージの置き場所は?
◆静かな場所?にぎやかな場所?
基本的には犬のケージの置き場は静かで落ち着ける場所が理想的です。
犬は警戒心が強く、小さな物音でも継続的に続くとゆっくりと休めないことが多いので、玄関や廊下、出入り口付近など音の響きやすい、人の出入りが多い場所は避けましょう。年中音が響きやすい環境は好ましくありません。
一番理想的なのは、家族の気配を感じることができる静かな場所で、リビングであれば音が立ちやすい窓のそばやドア付近は避けましょう。
個体差はあるものの、犬は一般的に浅い睡眠が2割程度、深い眠りが8割程度だといわれており、まとめて長時間深い睡眠をとることができる人間とは違います。
長い時間寝て過ごさなければ精神的にも肉体的にも負担がかかるので、ケージの置き場所は静かに休める場所にしましょう。
◆どんな配置にする?
ケージの置き場所は直射日光があたる窓際は避けましょう。
日光浴で紫外線を浴びると、ビタミンD生成に役立ったり、皮膚の殺菌、新陳代謝向上など様々なメリットがありますが、長時間直射日光にあたると熱中症リスクが非常に高くなることはもちろん、皮膚炎や皮膚がんの危険性を高めます。
日光浴の適度な時間については、1日30分~1時間程度だといわれており、犬が長時間過ごすようなケージの場所に関しては紫外線が直接当たらない場所を選ぶのが大切です。
飼い主さんが在宅している時間帯には日が当たらないのに、日中見ていない時間帯に直接日が当たっているようなケースもあるので、時間や季節問わずに直射日光が当たらない場所にケージを設置しましょう。
◆ケージ置き場の適温は?
ケージ置き場の適温は18~23℃、湿度40~60%が理想ですが、犬種差や個体差があるので犬の様子をみながら調整しましょう。
暑さに極端に弱い犬種(主にダブルコートの大型犬など)や寒さに弱い小型犬、老衰や病気によって体温調整機能が低下している犬などは、ケージ置き場の温度管理にさらに注意が必要です。
ちなみにエアコンを利用する際は、直接が犬に当たらないようにして部屋全体が適温に保たれているのが理想です。
◆ケージの中にトイレを置いてもいい?
トイレをケージの中に置いても大丈夫ですが、トイレを置く場合は広いケージを選びましょう。
犬はとてもきれい好きで寝床を汚したくないため、寝床からある程度離れた場所で排泄する習性をもっています。そのため、トイレがあまりに寝床に近いとストレスを感じることがあります。
広めのケージを準備して、寝床とトイレをしっかりと区別してあげるようにしましょう。最近ではケージの中に、トイレ場所と寝床を仕切ることができるようなケージも数多く販売されています。トイレの状況を確認しながら、把握して、成功出来てきてからトイレと寝床の距離感を作ってあげましょう。
置き場所に困らないコンパクトな犬用ケージ4選
◆シンプリーパレス スライダー
こちらのケージは、掃除が楽にできるよう受け皿トレーが付いています。また、天板が取り外せるようになっており、背面に収納できるため場所をとらずに済むのが特徴です。
◆インテリアサークル プルミエ ニューフローラル
デザイン性に優れた犬用ケージです。正面の扉についているメインロックに関しては、全開した際の固定ロックになります。
◆ウッドワンサークル ミニ
コンパクトなデザインがおすすめの犬用ケージ。Sサイズのトイレを縦置きで設置できるので、ケージの中にトイレを置きたい方におすすめです。
◆フリップオーバー
ケージ内でトイレと寝床を分けられるタイプのケージ。掃除に便利な受け皿トレーが付いていて、部屋を分けずに使用することもでる2 wayタイプです。
犬のケージ置き場を変更したい時は?
犬のケージの置き場所は、犬にとっては自分のテリトリー場所となるため、頻繁に配置換えをするのは好ましくありません。
しかし、温度変化など季節的なことが理由でどうしても置き場所を変更したい場合は、一年に数回の配置変更を目安とし、物音があまりせず、直射日光が当たらない場所に変更してしばらく犬の様子を見てあげましょう。
置き場所を変えただけで予想以上にストレスを感じる、または落ち着きがない様子を示す犬もいるので注意が必要です。
犬のケージ置き場に関するまとめ
犬のケージの置き場所についてご紹介致しました。
犬にとって安心して落ち着くことのできるケージはとても大切です。犬は一日の多くを寝て過ごすので、騒音がしない心身ともに落ち着ける環境作りをしてあげましょう。
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