1.犬にとってベッドはどんな役割がある?
1-1.日の大半を過ごす場所
1-2.良質な睡眠で健康を維持
1-3.安心できる場所を確保する
1-4.暑さや寒さの対策
2.犬用ベッドの選び方
2-1.体の大きさにあったベッドを選ぶ
2-3.季節に合ったベッドを選ぶ
2-3.犬の性格にあったベッドを選ぶ
2-4.お手入れをしやすいベッドを選ぶ
2-5.年齢に合ったベッドを選ぶ
3.おすすめの夏用ベッド
3-1.ベッドに敷いて暑さ対策!「ひんやりジェル」
3-2.汚れやすい夏のベッドも清潔に管理!「Cuna フラットベッド」
3-3.氷を入れてひんやり「氷ベッド」
3-4.手編みのちぐら「わんこのちぐらシリーズ ひろ~いらうんど」
4.夏におすすめの犬用ベッド素材
4-1.接触冷感素材
4-2.ジェル素材
4-3.アルミ素材
4-4.大理石素材
4-5.メッシュ素材
犬にとってベッドはどんな役割がある?
犬にとってベッドの役割は、単純に快適な寝る場所を確保するためだけでなく、安心できる居場所の確保や夏の暑さ対策、冬の寒さ対策をサポートする役割も補います。
快適な寝床を確保してあげ、良質な睡眠で犬の健康維持をサポートしましょう。
◆1日の大半を過ごす場所
犬は人間と比較するとはるかに寝ている時間が多く、1日の大半をベッドで過ごします。
犬によって個体差はありますが、1日の睡眠時間は成犬で12~15時間程度、子犬や老犬の場合は18時間以上寝ることもあります。
そのため、犬の快適な生活を維持するためには、1日の大半を過ごすベッドの環境がとても重要です。
◆良質な睡眠で健康を維持
人の場合、大抵は夜に長時間の間深い睡眠をとって体力を保持したり、健康を維持できますが、人と犬とでは睡眠の質が大きく異なるので、犬にとってもベッドは快適な場所である必要があります。
人の睡眠は深い眠り(ノンレム睡眠)が75%程度で、浅い眠り(レム睡眠)が約25%。
それに対して犬の睡眠は、浅い眠り(レム睡眠)が80%程度で、深い眠り(ノンレム睡眠)は、全体の睡眠のうちほんの20%程度であると考えられています。
睡眠の質に関しては、個体差や年齢、生活環境など多くの要因で差が生じますが、いずれにしても犬は長時間深い眠りにつくことができないため、快適なベッドで睡眠の質を向上することが健康維持に役立ちます。
◆安心できる場所を確保する
犬にとってベッドは睡眠をとる場所としてだけでなく、自分の安心できる居場所を確保するための役割も補います。
孤立した自分だけの空間で精神状態を穏やかな状態に維持するために、ベッドの活用が役立ちます。
◆暑さや寒さの対策
最近の犬用ベッドには、クール素材ベッドなどの暑さ対策や冬の寒さ対策に効果的なものが数多くあります。
特に夏は室内であっても熱中症リスクも生じるため、季節に合ったベッドを準備して、愛犬の生活環境の温度管理に役立てましょう。
犬用ベッドの選び方
犬のベッドを選ぶときは、その犬にとって快適なスペースになっているかが非常に大切です。大きさや素材を重要視することはもちろん、愛犬の状態や性格、年齢に合ったベッドを選んであげましょう。
◆体の大きさにあったベッドを選ぶ
快適な犬用ベッドを選ぶためには、犬の体に対して十分なスペースがあるかが重要なポイントになります。
小さすぎると体が地面にでてしまい、快適な姿勢が維持できないので、しっかりと犬のサイズに合わせたベッドを選びましょう。
寝ているときに犬が動くことを考慮して、犬の体より大きめなベッドを選ぶと良いでしょう。
◆季節に合ったベッドを選ぶ
夏ならひんやり、冬ならあったかいベッドのような、温度管理に効果的な季節に合ったベッドを選びましょう。
犬種や個体差がありますが、一般的な目安として寝床は20℃前後に維持できるのが理想的ですので、愛犬を日々観察して「愛犬に合った適温」を配慮したうえでベッドを選ぶことをおすすめします。
また、湿気が多い時期に関しては、メッシュ素材など通気性がある素材にも配慮すると良いでしょう。
◆犬の性格にあったベッドを選ぶ
最近では見た目が可愛い犬用ベッドも多数販売されていますが、噛み癖がある子に関しては誤飲の恐れから装飾の少ないベッドを選ぶなど、犬の性格に合わせてベッドを選ぶことが大切です。
その他、物音に過剰に敏感であったり、神経質な性格の犬には、安心できる5方向が覆われたドーム型ベッドがおすすめです。
◆お手入れをしやすいベッドを選ぶ
犬が快適に過ごすベッドを選ぶには、お手入れのしやすさも重要です。清潔にベッドを管理しないと、細菌や匂いの発生のみならず、皮膚炎や皮膚病の悪化などの原因にもなります。
特に夏場などノミやダニを中心に虫が発生しやすいあたたかな季節は、しっかりと定期的にお手入れして清潔な環境を整えてあげなければいけません。
アレルギーがある犬に関しては、ベッドに付着したハウスダストや犬の体に付いた花粉などがアレルギーリスクを高める危険性があるので、丸洗い可能なベッドやシンプルなデザインのベッドなど、簡単にお手入れができるベッドがおすすめです。
◆年齢に合ったベッドを選ぶ
犬のベッド選びには年齢を考慮することも大切です。特に、寝たきりの老犬や病気で寝ていることが多い犬などに関しては床ずれすることがあるので、定期的な寝返りに合わせて、犬用の床ずれ予防ベッドを使用すると良いでしょう。
おすすめの夏用ベッド
夏は被毛が多く、汗線が少ない犬にとっては熱中症リスクが高まるので、大変危険な季節です。熱中症は室外の炎天下の下だけでなく、人間にとってはそれほど暑さを感じない室内でも起こります。
夏の暑さ対策ベッドで、愛犬の快適な睡眠をサポートしてあげましょう。
◆ベッドに敷いて暑さ対策!「ひんやりジェル」
ふかふかとした素材のひんやりジェルで、犬の体温で温まりやすい夏の寝床温度をクールダウンするのに役立ちます。
◆汚れやすい夏のベッドも清潔に管理!「Cuna フラットベッド」
乗り降りしやすくゆったり使えるフラット形状です。もたれたり、あごのせができるハリのあるL字型のフチがついていて愛犬がゆっくりくつろげます。夏は不衛生なベッドだとダニやノミ、細菌の住処になりやすいので、愛犬のベッドは常に清潔な状態を維持しておきましょう。
◆氷を入れてひんやり「氷ベッド」
ふわふわの生地でやさしくひんやり、ペットの氷ベッド。200gの氷で約6時間、冷たさが持続します。カバーやクッションは洗えて繰り返し使える。
◆夏は涼しく冬は暖かい手編みのちぐら「わんこのちぐらシリーズ ひろ~いらうんど」
夏は涼しく、冬は暖かく。カイザ草を使ってひとつひとつ手編みした、ちぐらシリーズ。
夏におすすめの犬用ベッド素材
最近では素材にこだわった犬用ベッドも多く、触り心地だけでなく夏の暑さ対策に効果的な素材がたくさんあります。
◆接触冷感素材
接触冷感素材の犬用ベッドは、犬の体が接触した部分が冷たく感じるため、ひんやりして夏など暑い季節におすすめです。
商品によって異なりますが、接触冷感素材の生地が使われていると体温を逃がしてくれるため、ベッドが暑くなりにくく、体が冷えすぎないのが特徴です。
◆ジェル素材
中に冷却ジェルが入った素材の犬用ベッドが販売されています。ジェル素材の場合は、接触冷感素材と比較すると冷やす効果が高い商品が殆どです。
ただし、噛み癖のある犬の場合は、中のジェルが出てしまい口に入る危険性があるので、あまりおすすめできません。
◆アルミ素材
アルミ素材の冷却ベッドは、フラット板タイプのものが一般的です。犬の体温で高温度になりやすいクッション性のある寝床と比較すると、熱がこもりにくく体温の放熱に効果的です。
◆大理石素材
最近多くのメーカーで取り扱い始めた大理石素材の夏用犬ベッドに関しても、アルミ素材のベッド同様に熱がこもりにくく、ひんやりと大理石の自然の冷たさを感じることができます。
◆メッシュ素材
夏用のメッシュ素材の生地は通気性が良いため、熱の放出に優れています。
通常の生地だとどうしても犬の体温で生地が温まり、熱がこもりやすくなるので、メッシュ素材は夏にはおすすめです。
おすすめ夏のベッド位置
夏の暑さ対策ベッドのために、置く位置にも注意を払いましょう。
◆犬のベッド位置の基本
夏に限らず、犬のベッドは騒音がしないリラックスできる空間に設置することをおすすめします。
人が出入りするドア付近や子供が大声を出しているような環境では、落ち着いて犬が寝ることができないので、リラックスできる場所にベッドを配置します。
静かすぎる環境(家族の気配がしない孤立した部屋など)では逆にリラックスできない犬もいるので、犬の性格に合わせてベッドの位置を決めましょう。
可能であれば家族の気配を感じることのできるリビングなどがおすすめです。
◆夏のベッドの位置
犬は頻繁にベッドの場所を変更すると落ち着かないため、基本的にはベッドの配置変更は多くても年に数回が好ましいでしょう。
暑さが厳しい夏は、直射日光が当たらない風通しの良い場所に設置することはもちろん、冷房をかける際は直接風が当たらない位置にベッドを設置しましょう。
犬の夏用ベッドに関するまとめ
愛犬の夏用ベッドを準備するために役立つ情報をご紹介致しました。
犬の夏用ベッドは暑さ対策を配慮するだけでなく、愛犬の体の状態や性格をしっかりと考慮して選んであげることが大切です。
愛犬がリラックスして上質な睡眠が確保できるよう、しっかりと愛犬のベッドの準備をしましょう。
– おすすめ記事 –
・愛犬がベッドを噛む!原因は何?対策方法はある? |
・【獣医師監修】愛犬が虫に刺された時の対応。人用の薬を塗ってもいい?虫除けのポイントは? |
・ミニチュアシュナウザーの子犬を飼うには?準備しておきたいわんちゃんグッズをご紹介 |
・犬のオムツとマナーベルトの違いは?オムツの着け方や嫌がる時の対処法について |