運動神経抜群なジャックラッセルテリアの飼い方!お散歩や外で遊ぶときの注意点

2020.05.18

運動神経抜群なジャックラッセルテリアの飼い方!お散歩や外で遊ぶときの注意点

ジャックラッセルテリアは、元気いっぱいで陽気なワンちゃん。 たくさん運動することが、パワーの源になっています。 そんなジャックラッセルテリアの散歩や運動など、飼い方の注意ポイントについてまとめていきます。

【目次】
1.ジャックラッセルテリアってどんな犬?!
 1-1.とにかくエネルギッシュ
 1-2.4~6キロ程度の小型サイズのワンちゃん
 1-3.活発で好奇心旺盛な明るい性格
 1-4.賢く知性派の面もある

2.ジャックラッセルテリアの飼い方のコツや注意点
 2-1.1:とにかく運動させよう
 2-2.2:散歩時間の不足はストレスの原因
 2-3.3:トラブル回避!散歩中は目を離さないようにしよう
 2-4.4:社会経験は子犬時代から早めのスタートを
 2-5.5:庭には脱走対策をしておく
 2-6.6:散歩では引っ張られないように注意する
 2-7.7:家のなかでの運動に注意しよう

3.ジャックラッセルテリアのしつけをしっかりしよう

4.まとめ

ジャックラッセルテリアってどんな犬?!

ジャックラッセルテリア

ジャックラッセルテリアと幸せに暮らすには、まずはジャックラッセルテリアがどんな犬かを知ることが大切です。

◆とにかくエネルギッシュ

“テリア”というワードからもイメージできるかもしれませんが、ジャックラッセルテリアはとにかくエネルギッシュなワンちゃんです。
ジャパンケネルクラブによる犬のグループ分類では、ジャックラッセルテリアは小型動物の猟犬である「テリア」のグループに属しています。

ジャックラッセルテリアは、キツネやウサギなどの小動物を巣穴まで追いかけたり、もぐって駆除したりなど、優秀なハンターという過去があります。
その気質は今でも受け継ぎ、とにかくパワフル。
いつも動いているようなアクティブ系で、「一緒にたくさん運動したい」という人に向いている犬種です。

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◆4~6キロ程度の小型サイズのワンちゃん

パワフルでエネルギッシュと聞くと、大きい体をイメージするかもしれませんが、ジャックラッセルテリアは小型のワンちゃんです。

地中にもぐって小動物を狩猟するため、足は短く、体高はそれほど高くありません。
「スラっと長身」というより「がっしりと小柄」という表現が合っていて、短めの足により重心が地面に近いイメージです。

体重は4~6キロ程度で、体全体の筋肉はキュッと引き締まり、スポーツマンタイプと言えるでしょう。
「こんな小さな体でどこにこんなスタミナが…」と感心するほど体力が有り余っています。

◆活発で好奇心旺盛な明るい性格

自分で楽しみを見つけて動くことが好きで、社交的な性格です。
人間との遊びが大好きなので、「一緒に遊ぼう」と誘えば、喜んでくれます。
ジャックラッセルテリアが楽しく遊んで嬉しそうにしている表情を見ていると、家のなかが明るくなるでしょう。
明るいジャックラッセルテリアは、家族のムードメーカーとして、大切な存在となりそうですね。

◆賢く知性派の面もある

パワフルで活発、好奇心旺盛と聞くと「手が付けられない?」「荒々しい性格では?」と思われるかもしれませんが、知性派の一面もあります。
狩猟犬だった時代には、自分で獲物を見つけて追い回していたので、「どうやれば獲物を追い詰めることができるか」と瞬時の頭の回転が良く、賢い犬種と言えるでしょう。


ジャックラッセルテリアの飼い方のコツや注意点

いつも陽気なジャックラッセルテリアの天真爛漫に遊ぶ様子を見ていると、こちらまで笑顔になってきます。
エネルギーに満ち溢れているワンちゃんなので、それを消費してあげられる機会をたくさん設けてあげることが大事。
運動や散歩は、毎日の欠かせない日課です。
ジャックラッセルテリアの特徴や性質を踏まえたうえで、飼い方のポイントや注意点をきちんと理解しておくようにしましょう。

◆1:とにかく運動させよう

ジャックラッセルテリアの平均体重は、4~6キロで小型犬。
サイズ的には小さいですが、10キロを超える中型犬や大型犬並みに、たくさん運動させなければなりません。

常に、「体を動かしたい」と思っているので、それを満たしてあげないとストレスが蓄積していくでしょう。
しかも、ちょっとやそっとでは疲れないスタミナの持ち主。
「小型犬だから、その辺を歩くだけでもいいだろう」と、近所を軽く散歩するような運動量では満足してくれないかと思います。

ときどきは、ドッグランのような広い場所に連れ出し、散歩では味わえないようなパワフルな動きをさせてあげてくださいね。

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◆2:散歩時間の不足はストレスの原因

ジャックラッセルテリアは、スタミナのある犬なので短時間の運動では足りません。
1日に総合1時間以上は、散歩に連れ出してあげましょう。

1~2時間という時間をまとめて散歩に出るとなると現実的に難しいため、多くの飼い主さんは「朝と夕方」「午前と午後」「早朝と夜間」など、複数回に分けて行うことになるかと思います。
1回30分ずつを2回、1回45分ずつを2回など、ジャックラッセルテリアの体調や様子を見ながら、たっぷりお散歩に行きましょう。

散歩が足りないと「もっと動きたい」というように、室内で荒々しい行動に出ることもあります。
そのため、ジャックラッセルテリアの飼い主さんに求められるのは、毎日たくさん散歩に連れ出してあげられる時間を持てる人と言えるでしょう。
「残業で夜の帰宅時間があいまい」「朝はゆっくり寝ていたいから散歩はできない」というケースは、ジャックラッセルテリアの飼育は向いていないかもしれません。

また、天候が悪いと散歩時間も少なくなるため、家のなかでエネルギーを消費できるような遊びを考えておくことも大事です。

◆3:トラブル回避!散歩中は目を離さないようにしよう

スタミナに溢れているうえ、とても勇敢な性格をしているジャックラッセルテリア。
散歩やドッグランでも、ダッシュやジャンプと走り回る姿が見られるでしょう。
無邪気でやんちゃに走り回っている姿は、かわいらしいものです。

ただ、動き回るほどケガをしやすい傾向にあります。
アスファルトでは尖ったところに気づかず肉球を傷つけるかもしれません。
草むらでは、小枝や割れたガラスを踏んでケガをするリスクも考えられます。
外に出るときには、ケガのないような目の配り方が必要といえるでしょう。

また、ジャックラッセルテリアは「社交的」という微笑ましい部分がありながらも、テリア種のため「敵を威嚇する」という行動も見られます。
すれ違った人に大きく吠える、撫でようとした人の手を噛もうとするなど、相手に攻撃しようとする可能性もあります。

見た目がチャーミングなジャックラッセルテリアなので、「かわいいですね」と撫でようとする人もいるかもしれません。
トラブルにならないように、散歩中は目を離さないようにしましょう。

◆4:社会経験は子犬時代から早めのスタートを

生後3か月、4か月頃には、いろんな場所に連れ出し、いろんな人に出会わせ、社会経験を積ませましょう。
たくさんの出来事に遭遇させておくことで、人や音などに慣れていきます。
慣れないまま時が過ぎると、散歩のたびに「誰かに吠える」「ほかの犬に攻撃しそうになる」というリスクが出ますし、飼い主さんのコントロールもしにくくなります。

体の小さい子犬期に、いろんなことを経験させ、「散歩やお外で出会う物や人は敵ではない」と安心させてあげましょう。

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◆5:庭には脱走対策をしておく

散歩やドッグラン以外でも運動ができるように、ジャックラッセルテリアを飼うなら「庭のある家」もぴったりです。
庭がある一戸建てなら、いつでも広い空間で遊んであげられますね。

ただ、道路沿いに面していると、外を通る自動車や通行人が目に見えて、ジャックラッセルテリアの「気になるものを追いかけたい」という衝動を刺激してしまうかもしれません。
いきなりダッシュで敷地外へ出ないように、囲いなどで脱走しないような対策をしておくことが大事です。

◆6:散歩では引っ張られないように注意する

ジャックラッセルテリアは体を動かすことが大好きなので、外に出るとテンションがあがります。
体は小さいですがパワーがあり、「あっちに行きたい!」「走りたい!」と感情のままに動こうとすることもあるでしょう。

リードで繋がれていれば問題ないというわけではなく、なんらかの弾みで外れるリスクを考えておかなければなりません。

散歩では、いろいろなトラブルに巻き込まれるのを避けるためにも、アイコンタクトやコマンドの習得は大事です。
ジャックラッセルテリアが自由奔放にあちこち引っ張っていかないように、「お散歩の主導権を握るのは飼い主さん」と覚えさせましょう。

また、急に引っ張られたときに対応できるように、「リードはしっかり持つ」「首輪やハーネスは丈夫なものを選ぶ」なども気をつけることが大事です。

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◆7:家のなかでの運動に注意しよう

ジャックラッセルテリアの運動量は一般的な小型犬と比べても多く、家のなかでもたくさん動き回ります。
小型犬ですが、ジャックラッセルテリアの飼育には広いスペースが理想です。

活動的に動くので、家のなかでも急なダッシュをすることは日常茶飯事。
「ぶつからないかな」「落ちないかな」と、飼い主さんは手に汗握る瞬間が多いかもしれません。

ただ、ジャックラッセルテリアの運動を制限するとストレスに繋がります。
障害を取り除き、安心して運動できるような環境づくりを目指しましょう。
動きやすいように家具や荷物をすっきりさせるのはもちろん必要ですが、特に注意したいのがフローリングです。
滑りにくい素材にするなど、関節への負担を減らしてあげましょう。


ジャックラッセルテリアのしつけをしっかりしよう

ジャックラッセルテリア

ジャックラッセルテリアとの暮らしでは、「しつけ」が楽しく暮らせるカギとなります。

一般的に小型犬の多くは、愛玩犬として飼われることが多いかもしれませんが、ジャックラッセルテリアは「可愛がるだけ」の飼い方はできません。
「走り回る」「追いかける」という習性があるので、散歩やドッグランで遊んでいるうちにトラブルが起きる可能性もあります。
興奮しやすいがゆえ、飼い主さんの指示で行動をコントロールできるようにすることが大事です。
「マテ」や「オスワリ」というコマンドをトレーニングすれば、外での行動を瞬間的に制止させることができ、さまざまなトラブルを回避できます。

ジャックラッセルテリアはそもそも頭が良いので、丁寧にしっかりしつければいろんなことを覚えてくれるでしょう。
飼い主さんが教えたことをしっかりと学習してくれる忠実さは、とてもかわいいものです。

また、しつけのときに、ジャックラッセルテリアに対して高圧的な態度をするのはNGです。
飼い主さんが叩いたり、大声を出したりなどは、ジャックラッセルテリアの反抗心や恐怖心を生むこともあります。
飼い主さんへの恐怖心を持つと、しつけが上手くいきません。
ジャックラッセルテリア自身が「トレーニングはツラい」というよりも、「トレーニングは楽しいこと」と感じてくれることが大事です。
「覚えると楽しい」と分かれば、ジャックラッセルテリアの学習意欲がアップします。
「できたことを大げさに褒める」「上手くいったらご褒美をあげる」と、楽しく学習させましょう。

ただ、ジャックラッセルテリアは頭が良いので、リーダーシップのない飼い主さんには従わないことがあります。
日頃から一緒に散歩したり、スキンシップをとったりと、関係性を深めておき、ジャックラッセルテリアの良きリーダーとなりましょう。

しつけは、一度に長時間続けるとストレスになります。
しかも、たった数十分程度トレーニングしたからと完成するものではありません。
「短時間」×「何度も根気よく」という長期戦です。

ジャックラッセルテリアのトレーニングでは、以下のことをを頭に入れておくといいでしょう。

  • ・愛犬との関係を良好に保つこと
  • ・ジャックラッセルテリアの性格をよく理解すること
  • ・体罰や過度の叱責はしない
  • ・混乱しないように、しつけの指示語は家族間で統一する
  • ・基本的には褒めて教えていく
  • ・悪いことは低い声で「いけない」「ダメ」と一喝して教える

まとめ

パワフルなジャックラッセルテリアとの生活は、一緒に散歩したり遊んだりと賑やかで楽しいものになるでしょう。
ジャックラッセルテリアの天真爛漫で楽しそうな表情を見ているのは飼い主さんとして嬉しいことですが、自由にさせ過ぎるのはよくありません。
しっかり教えてあげれば、良いことやダメなこともしっかり覚えてくれる賢いワンちゃんです。
日頃から愛情をかけて育ててあげると、飼い主さんへの従順性も高くなります。
早いうちから、お外に連れ出していろんな経験をさせていくなかで、社会のルールを教えてあげ、これからも幸せな思い出を刻んであげましょうね。



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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