コーギーの子犬を迎えよう!しつけのポイントと飼う上での注意点 

2020.05.21

コーギーの子犬を迎えよう!しつけのポイントと飼う上での注意点 

コーギーの子犬を迎えた日から始まる「しつけ」。子犬のうちからしつけをきちんとしておくと、お散歩や旅行など愛犬と楽しめることが広がります。でもこのしつけ、ちゃんと聞いてもらえるかどうかは、飼い主さんと愛犬との主従関係に大きく左右されるって知っていましたか。 この記事ではコーギーの子犬をしつけるポイントと注意点について細かくご紹介します!

どうしてしつけは必要なの?

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しつけは大事!といいますが、なぜ必要なのかご存じですか。
お散歩のマナーや無駄吠えをしないようになど、飼い主さんが飼いやすくなるためでもありますが、それは同時に人間社会でコーギーが豊かに生きていくためでもあるのです。
「マテ」「オスワリ」ができることや「呼んだらすぐに来る」などを子犬の頃からしつけをしっかり覚えれば、コーギーと一緒にお出かけしたり、遊んだり、一緒に過ごす時間がより有意義になることでしょう。コーギーにとってもいい形ですよね。

さらに外に出たときにしつけができていると、ほかのワンちゃんとのトラブルや、車などの危険からもコーギーを守ることができます。


しつけには主従関係が大事

しつけをコーギーの子犬に覚えてもらう前提として、まずコーギーと飼い主さんとの関係=主従関係を築く必要があります。
コーギーはとても賢く、きちんと主従関係が築けているとすぐにしつけを覚えてくれます。一方で賢いがゆえに、飼い主さんのことを「自分より下」と思っていたり「自分がこの家で一番偉い」と思ってしまうということを聞かず、わがまま放題になってしまうのです。

◆かわいいからと甘やかしていませんか?

コーギーの子犬が家にやってきて、家族からもちやほや・・・かわいくて仕方ないからとつい甘やかしていませんか。
こんなことをしていたら要注意です。

・悪いことをしても叱らない。
・ねだられたらご飯やおやつをあげる。
・トイレできた?寂しくない?ご飯は大丈夫?など干渉しすぎる。
・愛犬のコーギーが中心であり、そのペースにあわせて生活をしている。

こういったことをコーギーに対する「下位者行動」といいます。これを子犬のうちから繰り返していると、コーギーは「自分がこの家で一番偉い!」「自分の言うことを聞いて当たり前だ!」となってしまうのです。

◆コーギーが子犬のうちから主従関係を築こう

かわいい愛犬が「わがままコーギー」にならないように、子犬の時からこの主従関係を築くことが大切です。まずは先で述べたような「下位者行動」をとらないことが大切です。そして、くぅーんとかわいく迫られても負けずに、時には厳しくすることも必要になります。愛犬コーギーのためと思い、ぐっと我慢です!

<コーギーの子犬と主従関係を築くテクニック>

① 叱るときは「冷静に、堂々と」
コーギーが悪いことをしたときは冷静かつ堂々と、いつもより低い声で怒ります。吠えるから、噛んでくるからと甘やかしてはいけません。
また、高い声であれこれ怒るのもNGです。喜んでいるのかな?とコーギーが普段の飼い主さんの声と区別がつかなくなってしまうからです。冷静に堂々としていることで飼い主がリーダーであることのアピールになります。

② 飼い主のペース、ルールで生活する
いつも決まった時間にお散歩やご飯をあげていませんか。コーギーに合わせて「この時間にしてあげなきゃ」と義務化する必要はありません。飼い主さんの生活リズムやタイミングに合わせていいのです。あくまでも生活の中心は飼い主さんであるようにしましょう。

③ コーギーの欲求本能を満たしてあげる
コーギーはもともと牧羊犬として活躍していたので、運動量が多く活発なワンちゃんです。お散歩に連れて行ってあげたり、ボール遊びをするなどたくさん運動やコミュニケーションをとってあげましょう。
毎日のお散歩は1日2回、1回のお散歩につき30分~1時間程度を目安にしてあげるとベストです。
④ たくさんほめる
言ったことを守れたり、いいことをしたらたくさんほめてあげましょう。この時、全身を使って大げさにほめてあげることがポイントです。
悪いことをしたら低い声で冷静に怒る、いいことをしたら高い声でたくさんほめることでメリハリがつきます。コーギーにもいいこと、悪いことの区別がつきやすくなります。

このように接してあげることで、愛犬コーギーは飼い主さんをきちんとリーダーとして尊敬するようになり、いい主従関係を築くことができます。

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犬を飼うことになったら、必ずしなければならないのが主従関係です。本来、犬はリーダーを作り群れを成して生きる生き物なのです。したがって、飼い主さんがリーダーになることにより、犬は飼い主さんの命令に従うようになりますが、主従関係が出来ないと、飼い主さんが犬に振り回されることにもなるので注意が必要です。

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基本のしつけを教えよう

愛犬コーギーと主従関係を築きながら、基本のしつけも教えていきたいですよね。ここからは最初に覚えさせておきたい基本のしつけをとその方法をご紹介します。

◆基本の「オスワリ」

オスワリにはコーギーを落ち着かせる効果があります。コーギーやほかのワンちゃんもそうですが、ごはんが欲しい、遊んでほしい、など興奮状態になると前のめりになって前足に重心がかかります。これをオスワリによって重心を後ろにしてあげることで、コーギーも冷静になれるというわけです。

<オスワリの教え方>

① できたときのごほうびとして片手におやつを持ち、コーギーと向き合います。最初のうちはリードをつないでおくとトレーニングしやすいですよ。
② おやつを持った手をコーギーの鼻先に近づけてにおいを嗅がせます。ここにおやつがある!欲しい!と興味を持たせてあげてください。
③ 「オスワリ」と言いながら、鼻先にあるおやつを持った手を「コーギーの鼻先が上に向くように」動かします。興味がそれないように鼻先におやつを近づけ、においを嗅がせながらやることを意識してくださいね。コーギーの顔がぐっと上を向くと、おしりが床につくかと思います。
④ おしりがきちんと床につき、「オスワリ」の体制になったら、たくさんほめながらごほうびのおやつをあげましょう。たくさん撫でて、たくさんほめてあげましょうね。

◆お出かけに役立つ「フセ」

オスワリと同じく、「フセ」にもコーギーを落ち着かせる効果があります。特にドックカフェや病院の待合など、飼い主さんの足元でおとなしく待っていてほしいときに役立ちます。コーギーにとっても楽な姿勢なので、覚えておきたい1つなのです。

<フセの教え方>
① コーギーと向かい合い、まずはオスワリをさせます。オスワリができたらごほうびのおやつを持った手をコーギーの鼻先に近づけ、においを嗅が③せて興味を引きます。
② おやつに興味を示したら「フセ」と言いながら、ゆっくりとおやつを持った手を床に近づけます。
③ 床まで下ろしたら、今度はその手を床に沿って手前に動かします。コーギーの鼻先がおやつを追いかけて前に前に伸びていくイメージです。この時も「ふせ」と声をかけながらしてあげてください。
④ コーギーがおやつを鼻先で追いかけるうちに、おなか全体がペタッと床につきます。これが「フセ」です。できたらおやつを与え、たくさんほめてくださいね。

◆コーギーを安心させる「マテ」

飼い主さんが急にいなくなるとコーギーは不安になって吠えてしまったりするものです。「ここで待っていれば、ちゃんと飼い主さんが戻って来てくれる」とコーギーを安心させることができます。
最初は30秒からスタートしてみましょう。慣れてくれば1分、3分と長くできるようになってきますよ。

<マテの教え方>

① 最初はリードを付けた状態で始めましょう。まずはオスワリをさせます。オスワリをしたらほめてあげてくださいね。
② 「マテ」と言います。その後飼い主さんが一歩後ろに下がります。
③ 一歩下がってもコーギーが動かずにいるか確認します。少しでも動いてしまったら、最初からやり直します。(慣れてきたらこれを2歩、3歩と増やしていきます。)
④ 動かずに「マテ」ができたら「オスワリの状態で」ごほうびをあげてたくさんほめましょう。そして最後に「よし」などの言葉でマテを解除します。

飼い主さんが戻って来たことがうれしくて、解除する前に動いてしまうことがよくあります。その場合にはもう一度オスワリさせて、それを解除してからごほうびをあげましょう。コーギーの自由にさせないことが「マテ」をきちんとマスターする上で大事なポイントなのです。

◆コーギーの守る「オイデ」

コーギーと一緒に暮らす中で、お散歩をしたり、ドッグランや旅行に行くこともあるでしょう。そんなときにあらゆる危険から愛犬コーギーを守るのが「オイデ」です。リードが外れて車通りの多い道で飛び出したり、ドッグランでほかのワンちゃんとトラブルにならないよう、この「オイデ」をき③ちんとマスターさせましょう。

<オイデの教え方>

① 最初はリードを付けた状態から始めましょう。片手におやつを持ち、まずはマテをします。マテができたらリード1本分後ろにさがります。
② 「オイデ」と言いながらおやつを見せ、こちらに来るよう誘います。来ない場合は、リードを少しこちらへ引いてあげましょう。
③ 飼い主さんのもとへ来たらオスワリをさせます。ほめながらごほうびをあげ、解除します。

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リフレッシュさせるのもしつけの1つ

コーギーのしつけを行う際は、やる前と後にたっぷり遊んであげることも大切です。人も仕事や勉強の合間に息抜きをしますよね。それと同じで、コーギーにも息抜きが大切です。特にコーギーは活発で運動量の多いワンちゃんなので、たくさん体を動かして遊ぶことは一番のリフレッシュになります。お散歩やおうち遊びもいいですが、走り回れるドッグランや公園でのボール遊びがコーギーは大好きです。
頑張ったごほうびに飼い主さんと遊んでもらえるなら、しつけの時間もコーギーにとって嫌なものではなくなるはずですよ。

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犬をノーリードで思いきり遊ばせることのできるドッグランは、季節を問わず大人気のスポットです。 ドッグランは沢山の犬が集まる場所のため、はじめて利用する前にしっかりと社会化と最低限のしつけを身に付けておく必要があります。 犬を社会化させるには散歩や室内で沢山の経験をさせる必要があります。 ドッグランで必要なしつけは待てやストップなどの基本的なものが必須で、何よりも飼い主の指示を聞くリーダートレーニングが欠かせません。 はじめてのドッグランに行くために必要なしつけや社会化について、詳しくご紹介します。

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噛み癖や無駄吠えについて

社交的で好奇心旺盛のコーギーですが、何らかの原因でストレスが溜まっていたり、子犬の頃のしつけに問題があったりすると噛み癖や無駄吠えをすることがあります。放っておくと愛犬コーギーにも飼い主さんにも大きなストレスになりかねません。

◆噛み癖はおもちゃで解消

コーギーは本能的に噛む欲求が強いワンちゃんです。だからといって飼い主さんも我慢はできませんよね。
そんなときに役立つのがロープなどの噛むことができる犬用おもちゃです。噛んでもいいものを用意してあげて欲求を満たし、噛んではいけないものをきちんと区別します。
そしてコーギーが噛んではいけないものを噛んだら「ダメ」と短くわかりやすい言葉で注意し、少し冷たくします。また、遊んでいる時にじゃれて甘噛みをしてきたときは遊ぶのをやめて無視するのがいいでしょう。甘噛みも子犬のうちはいいですが、大人になってあごの力が強くなれば怪我につながります。子犬のうちからちょっとかわいそうですが、心を鬼にしてしつけましょう。
「噛んだら飼い主さんは遊んでくれなくなる」「かまってくれなくなる」と学べば噛み癖も減ってきます。

◆無駄吠えは子犬の頃から対策しよう

コーギーは昔、牧羊犬として活躍していたこともあり、動くものに吠えやすい性質があります。
無駄吠えは子犬のうちから対策するのがおすすめです。子犬のコーギーを抱っこしてお庭や玄関の外に連れていき、車や人、ほかのワンちゃんに小さいうちから慣れさせてください。子犬の頃からずっとおうちにこもっていると、突然来た人や、大きな音に恐怖を感じて吠えてしまうようになるのです。
また、無駄吠えはストレスが原因なこともあります。無駄吠えが目立つようであれば、お散歩を満足にできているか、きちんとコミュニケーションが取れているか、一度見直すのも有効ですよ。

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犬に噛まれたらどうする?噛まれた後の危険について

可愛らしい表情で私たち人間を癒してくれる犬たちですが、本能的に噛むことがあります。 遊びの延長で噛むなど許容範囲の噛み方もあるものの、本気スイッチが入って「強めに噛む」こともあります。 見た目には分かりにくいですが、犬は鋭い歯を持っています。 あまり力が入っていない噛み方をされても小さな傷ができるでしょうし、本気で噛まれたら縫うほどの傷ができる可能性もあるでしょう。 また、犬が持っている菌が原因で後から病気を発症することもあり、安易に放置するのは危険なことなのです。

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まとめ

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コーギーは賢くて、好奇心旺盛で、元気いっぱいなワンちゃんです。また飼い主さんへの愛情も犬一倍です(笑)。
そのため、子犬の頃からきちんと主従関係を築き、しつけができていれば身体を動かす活発な遊びや、旅行など、一緒に楽しめることがたくさんあります。
飼い主さんが頼もしいリーダーとなって、コーギーとのアクティブなペットライフを楽しんでくださいね!



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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!


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