1.子犬にベッドは必要?
1-1.寝床=ベッドではない?
1-2.サークル内にベッドを設置するときは注意が必要
2.ベッドを使用するメリットは?
2-2.リラックスできる場所を作れる
2-3.睡眠の質を高められる
3.【おすすめ3選】子犬のベッドの選び方
3-1.サイズの選び方
3-2.形の選び方
3-3.素材の選び方
4.ベッドをひっくり返したり壊して遊ぶ場合の対策
4-1.丈夫で壊れにくいものを選ぼう!
4-2.ベッドのひっくり返しを防止するには?
【掲載:2020.07.12 更新:2022.11.24】
子犬にベッドは必要?
◆寝床=ベッドではない?
犬を飼う上で、愛犬の寝床スペースを作ることはとても重要です。犬は1日の大半を横になって過ごすので、しっかりと落ち着ける場所、質の良い睡眠をとれる場所がなければいけません。
しかし、寝床スペースといっても、その家庭、犬によって違いがありますよね。
サークルやケージを利用している家庭もあれば、夜寝る時は一緒のベッドや布団で眠る愛犬家さんもいます。クレートを置いて、常に愛犬が落ち着けるスペースを用意している場合も多いでしょう。寝床にベッドを使用せずに、タオルや毛布などを使用するパターンも珍しくありませんよね。
寝床スペース=ペット用ベッドとは、一概には言えないのです。
◆サークル内にベッドを設置するときは注意が必要
それでは、子犬を迎え入れる際に、寝床スペースはどう用意すればよいのでしょうか。
実のところ正解はなく、ベッドを使うかどうかは飼い主さんの考え方次第となります。というのは、子犬の性格や、住環境によって、ベッドの必要性が変わってくるためです。
一般的に子犬を飼い始める際には、ケージ・サークルなどを利用して、様々なしつけを施すことが推奨されます。特にトイレトレーニングをする上では、大きな助けとなるでしょう。
サークルなどを利用してトイレトレーニングをする場合、サークル内にはトイレトレーなどを置き、トイレスペースを作ります。そして、同じサークル内に寝床スペースとしてベッドを配置する方も多いでしょう。
この場合、トイレとベッドの位置を混同して、子犬は誤ってベッドに排泄してしまうことがあるのです。
このことから、ケージ・サークル内にトイレトレーとベッドを置くことが、トイレの失敗を助長するという考えを持つ方もいます。
子犬の居住スペースとしてサークルなどを利用する場合は、トイレの成功率があがるまで、ベッドの配置を避けた方がよいかもしれませんね。
もしくは、トイレスペースと寝床スペースが区切られているタイプのケージ・サークルを用意するのもおすすめです。
また、ベッドを配置するのであれば、初めの内は平面タイプではなく、外枠部分がしっかりしたベッドを用意するのも効果的です。子犬にとって、寝床スペースとトイレスペースの違いが分かりやすくなるでしょう。
さらに、子犬の内はベッドを汚したり、いたずらしたり、といったトラブルが多くなります。ベッドの選び方も重要となってきます。これに関しては後述しますので、是非チェックしてみてくださいね。
居住環境、子犬の性格・状態によって、ペット用ベッドの有無は飼い主さんが判断する必要があります。
ただし、愛犬にとって快適な寝床スペースを作るためにベッドを使用するメリットがあります。まずはそれを理解した上で、快適な寝床作りをしていきましょう。
ベッドを使用するメリットは?
前述したように、犬には快適な寝床スペースが必要です。これを作るためにも、ベッドを利用することで得られるメリットがあるので覚えておきましょう。
◆リラックスできる場所を作れる
現代では、犬の室内飼いの割合は大きく増えています。野生時代と比べて、外敵への心配はなくなったといっても過言ではないでしょう。長年人間のパートナーとして時間を過ごしてきた犬達ですが、人間と共に生活する環境の中でも、愛犬が安心できる場所、リラックスできる場所が明確にあることがとても重要だといえます。
このようなスペースがあることで、犬の情緒も安定するのです。お気に入りのスペースでリラックスするためにも、愛犬に適したベッドを用意する必要があるでしょう。
◆睡眠の質を高められる
犬の睡眠時間は人間と比べて長く、一日に平均12~14時間程眠ります。睡眠中に、脳・身体を休め、次の活動に備えるのです。愛犬の健康を保持するためにも、睡眠の質を高めることが大きな意味を持ちます。身体に負担を与えないベッドを利用することが、この睡眠の質を高めることに繋がります。
これらの理由から、犬の寝床スペースにはベッドを利用した快適な場所づくりがすすめられます。
犬には本来、広い場所よりも狭い場所を好む性質があるため、眠るスペースが囲われている方が、安心できるケースが多いのです。
特に柴犬などは、子犬時代と比べて成犬になると縄張り意識が強くなり、自分のテリトリーを守るために周りを警戒します。広い場所・空間では、中々気を休めることができなくなるでしょう。
クレートなどもこの、狭い空間で安心できる場所、を実現できるアイテムの一つですが、クレートを利用していない場合は、寝床スペースを愛犬の身体が囲われるようなベッドを用意することがおすすめです。
寝床やベッドの好みは愛犬によっても多少の違いはありますので、様子をみながら適切な寝床づくりを心掛けましょう。
【おすすめ3選】子犬のベッドの選び方
◆サイズの選び方
ベッドを選ぶ上で重要なポイントの一つはサイズです。愛犬が使用する上で、適切なサイズを選ぶ必要があります。ベッドが犬の身体より大きすぎては落ち着きませんし、小さすぎると窮屈な思いをさせることとなります。
愛犬の身体がすっぽり収まるサイズや、やや余裕を感じる大きさが、適正サイズだといえるでしょう。
市販されているベッドには大抵、小型犬・中型犬・大型犬、などと適正サイズの表記がされていますが、これはあくまで目安です。身体の大きさや寝姿勢には個体差があるので、普段の愛犬の様子を観察しながら、色々と試す必要があるかもしれませんね。
尚、子犬のベッドを選ぶ際は、もちろん身体が大きくなることを想定しておかなくてはなりません。
超小型犬や小型犬であれば、子犬の頃に使っていたベッドに身体が入らなくなるようなケースが起きにくいですが、中~大型犬以上の犬種であれば、子犬の頃に比べて成犬期の身体の大きさは格段に違います。
初めて子犬を迎えた嬉しさのあまり、気合を入れて高価なベッドを購入してしまうと、子犬の急成長によってすぐに使えなくなる可能性があるので注意が必要です。
子犬の頃は、使い捨て位の感覚でベッドを購入した方がよいかもしれませんね。ベッドの衛生面を保つためにも、日頃のお掃除をすることはもちろんですが、定期的な買い替えも視野に入れておくとよいでしょう。
◆形の選び方
ひとまとめにペット用ベッドといっても、その形は様々です。主に、カドラータイプ・ドームタイプ・マットタイプの3種類に形は分類されています。愛犬の種類や性格、設置場所などに合わせて、ぴったりの種類を選ばなければいけません。それぞれに特徴があるので、紹介していきましょう。
◎カドラータイプ
ごく浅い箱型で、犬の身体がすっぽりと収まる形のベッドです。四角や円形のタイプがあり、ベッドとしては最もメジャーなアイテムだといえるでしょう。
四方が囲まれているため、ベッドのふちが枕代わりにもなります。そのふちに顎を乗せて眠る犬も多く、その姿は見ているだけでも癒されますね。
中には、真ん中のクッション部分が取り外せるタイプもあるので、掃除や洗濯にも便利です。子犬の頃は、粗相やいたずらなどで、ベッドを汚しがちなので、おすすめのタイプの形状だといえるでしょう。
◎ドームタイプ
犬が出入りできる穴が繰りぬかれた「かまくら」のような形のベッドです。犬の身体が全身すっぽりと覆われる状態になるので、保温性に優れており、寒い季節にはおすすめのアイテムです。円形状や半円のものなど、商品によって形も様々です。デザイン性の高いものも多いので、ベッドの見た目やインテリアに気合を入れたい飼い主さんにはおすすめです。
ただしドームタイプは、きちんと中に入って本来の使い方をする子ももちろんいるのですが、屋根の部分を潰して、結局ドーム内ではなく潰れた屋根をベッドとして使われてしまうパターンも存在します。折角購入したドームタイプをそのようにして使われると、飼い主さんも残念な気持ちになるでしょう。
ちなみに我が家の愛犬にも後者のタイプの子がおり、以降、ドームタイプの購入は避けるようになりました。
このように中にはドームタイプを気に入らない子もいるので、愛犬の様子をみながら選んであげてくださいね。子犬だと特に、いたずらしやすい形状であるともいえるでしょう。
◎マットタイプ
ふち・屋根のない、フラットなタイプのベッドです。最もお手入れが簡単なタイプだといえます。冬用の暖かい生地で作られたものや、夏用のクール素材で作られたものなど、バリエーションは様々です。
介護用ベッドとしても、体圧が分散される反発タイプの商品が販売されています。大きめのサイズも展開されているので、大型犬のベッドとしても利用できるでしょう。
ただし子犬に関していうと、ベッドが平たいためにトイレと勘違いするケースが考えられます。このタイプの使用は、トイレの成功率が上がるまで待つか、丸洗いできる商品の購入を検討するとよいでしょう。
◆素材の選び方
快適な寝床作りをするためには、ベッドの素材に注目することも大切です。人間も夏と冬では、布団や寝具を使い分けますよね。
マットタイプベッドの紹介で触れたように、現代ではペット用ベッドにも夏と冬、季節に合わせた素材の商品が多数販売されています。
暑い季節には、通気性のよいメッシュ素材や涼しさを感じられるクールタイプのものを、寒い季節には、保温性に優れている起毛タイプや、ドームタイプのものを選ぶようにしましょう。
ベッドをひっくり返したり壊して遊ぶ場合の対策
◆丈夫で壊れにくいものを選ぼう!
犬は野生時代の名残から、寝床を掘って作る行動をみせます。犬によって様々なシーンでみられる行動ですが、眠る前にベッドなどの寝る場所を掘るケースが一番多くみられるでしょう。
これは子犬に限らず、成犬となった犬にもみられる行動ですが、いずれの場合もかなりの勢いで真剣に掘ることを多いです。
このため、デリケートな素材でできたベッドでは容易に壊されてしまうのです。壊れたベッドは修繕や買い替えをすればよいのですが、壊れた部分から糸や綿などが出てきて誤飲の原因となる危険性もあります。
特に身体が未発達な子犬の場合、誤飲は絶対に防止しなければいけません。
可能な限り丈夫そうな素材を選ぶこと、子犬がいたずらしにくい形状のベッドを選ぶことが重要となります。
市販されているベッドには、布製ではなく硬い素材でできているタイプの商品もあるので、噛み癖が酷かったり、何を選んでもすぐに壊してしまうという場合は、そのようなタイプを試してみるとよいでしょう。
◆ベッドのひっくり返しを防止するには?
子犬の頃には特に、ベッドをひっくり返す、破壊する、などの行動がみられがちです。前述したようにベッドを壊すことで誤飲の危険性も高まるのですから、できるだけ防止したいですよね。
子犬がベッドをひっくり返すのを防ぐためには、ベッドを固定することがおすすめです。サークル内にベッドを配置する場合は、この方法を簡単に試すことができるでしょう。
まずはベッドの柵に接する側に、紐を縫い付けます。2~3箇所つけるとよいでしょう。そしてベッドを配置し、柵に紐で結びつけるのです。これで簡単にベッドを固定することができます。
紐で結んでいるだけなので、掃除の際には取り外しも可能です。
ただし、紐の縫い付けはしっかり行うようにしましょう。紐自体を噛んでしまう恐れもあるので、縫い付ける箇所は底部分に近くし、愛犬の視界に入りにくくする方が安全ですよ
子犬のベッドに関するまとめ
ペット用ベッドは、質の良い睡眠をとるために重要なアイテムです。子犬にとってもそれは変わらない事実ですが、愛犬の性格や住環境によって、適切だと思える寝床作りをしてくださいね。
子犬の好奇心に負けない丈夫なベッドを探したり、身体のサイズや季節に合ったものを選ぶようにしましょう。また、愛犬の健康、衛生面の保持に併せて、飼い主さんの負担を軽減するためにも掃除やお手入れのしやすさをも視野に入れることをおすすめします。
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