失敗しない犬のクレートの選び方!種類や注意点など

2020.07.19

失敗しない犬のクレートの選び方!種類や注意点など

クレートを最大限に活用できていますか?クレートは、犬の身を守るだけでなく様々なシーンで精神的負担を軽減するためにも役立ちます。そのためには、犬に適切なものを選んであげることが大前提ですので、クレートの選び方には注意が必要です。今回はクレート選びを検討している飼い主さんのために、失敗しないクレートの選び方を中心にご紹介致します。

【目次】
1.犬のクレートって何?サークルやケージとの違いは?
 1-1.サークルは屋根がない
 1-2.クレートは小さく持ち運びやすいのが特徴

2.犬にクレートは必要なの?
 2-1.安心できる寝床
 2-2.ストレス軽減
 2-3.事故から守る
 2-4.災害時の犬の避難場所
 2-5.移動手段時や公共の場

3.クレートの選び方
 3-1.適切なサイズ
 3-2.主な使用方法
 3-3.衛生管理のしやすさ

4.クレートの種類
 4-1.ドライブや室外利用が多い場合におすすめ!ハードタイプのクレート
 4-2.様々なシーンで使うことがある犬に便利!ソフトタイプのクレート
 4-3.歩いて移動することが多いときに役立つ!キャスター付きタイプのクレート

5.クレートを使用するときの注意点
 5-1.クレートトレーニングの重要性
 5-2.十分な運動とコミュニケーション
 5-3.クレートの設置場所に注意

6.犬のクレートの選び方に関するまとめ

犬のクレートって何?サークルやケージとの違いは?

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そもそも、犬のクレートとはいったい何でしょう?
ここでは、サークルとケージとの見た目の違いをご紹介致します。

◆サークルは屋根がない

クレートやケージが屋根がある6方向囲われた部屋状の入れ物であるのに対し、一般的にサークルは屋根がない5方向囲われた部屋状の入れ物、または屋根と床がない4方向のみ覆われた形状の犬小屋のようなものです。
最近では、屋根や床部分が別途取り付け可能になっていたりするため、サークルとケージを同一のものとして表現することもあります。

◆クレートは小さく持ち運びやすいのが特徴

クレートとケージは6方向覆われている犬小屋であることは同じですが、見た感じサイズ感に大きな差があります。
基本的にクレートはケージより小さくコンパクトで、病院や災害時の避難先、車内での運搬時に利用しやすい持ち運びに便利なサイズのもののことをいいます。
持ち運ぶために作られたような犬小屋であるため、屋根部分に持ち手が着いていたり、小型犬用であれば肩にかけたり背負うことができるような形状のクレートもあります。
その他、持ち運び先で楽に折りたためるような商品も多くあるのが特徴です。


犬にクレートは必要なの?

普段室内フリー、またはサークルやケージで過ごしている犬にとってもクレートは必要なのでしょうか?
ここでは、クレートの効果や用途についてご紹介致します。

◆安心できる寝床

クレートは人からすると狭く感じるため、「犬を閉じ込めているようで可哀想」と思ってしまう方もいますが、実は大抵の犬にとっては、慣れてしまうと安心できる寝床として最適な場所になります。
犬は人と暮らす以前、大昔から狭い穴倉を掘って生活してきましたが、この狭い空間は外敵から身を守るのに適した安心できる寝床として活用されてきました。
このような背景から、今もなお多くの犬は狭い自分だけのテリトリーである空間を「安心できる場所」と判断する傾向にあり、このような習性によってクレートは生み出されました。

◆ストレス軽減

クレートは、病院や車内などで犬の身を守るために効果的です。
病院嫌いの犬はとても多くいますが、自分の匂いがついた慣れた空間であるクレートがあることで、ストレスを感じやすい空間でも精神面のケアやストレスの軽減を行うことができます。

◆事故から守る

車内でクレートを活用することで、移動の精神的負担だけでなく体の負担を減らして事故から犬を守ることができます。
犬は想像以上に環境の変化に弱く、そもそも1日の大半(成犬であっても12~14時間程度)を寝て過ごす生き物です。
長距離ドライブはもちろんですが、短距離の運転であっても犬の体に負担が少ないに越したことはなく、何より万が一衝突事故などが生じたときにも怪我の可能性を最小限に抑えるために有効です。
ささいな揺れでも犬は人より衝撃を受けやすいので、身体的ストレスと精神的ストレス軽減、また命を守るためにはクレートの利用がおすすめです。

◆災害時の犬の避難場所

災害時などの避難場所で、クレートは大いに役立ちます。
人も犬もパニックに陥りやすい避難時や、環境の変化などでストレスを感じやすい避難場所や室外での生活時の精神的ケアにクレートは役立ち、万が一同行避難が可能な場合であっても犬が苦手な人(またはアレルギーがある)から隔離するために役立ちます。
このような予想外の事態の際に、犬のため・他人のためにクレートを効率的に活用しましょう。

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◆移動手段時や公共の場

タクシーや飛行機、新幹線などの移動時はクレートが必須になっていることがほとんどですので1つあると便利です。
大型犬の場合はこのような移動手段に該当しないことがありますが、超小型犬や小型犬であれば予め利用する予定のある乗り物のクレート基準を調べて、サイズや形状を中心に基準を満たすものを購入しておくと便利です。


クレートの選び方

それでは、失敗しないクレートの選び方ついてご紹介致します。
愛犬にとってクレートが快適な空間になるよう、選び方には注意しましょう。

◆適切なサイズ

クレートの選び方の基本は、愛犬のサイズに適したものであるか否かです。
適切なサイズでないと、犬の身体に負担をかけてしまい、安心できる寝床のはずが逆にストレスになってしまうことがあるので注意しましょう。
まずは愛犬のサイズを正確に測ることが大切なので、犬が四肢で直立に立った体勢で地面から頭の高さまでの体高をはかり、前肢と後肢が伸びた伏せの状態で前肢の先端部から尻尾の付け根(万が一肢の方が後方に来る場合は後肢の先端部)までの体長をはかりましょう。
実際にクレートを選ぶときは、この数値を目安とし犬が立った状態でクレートの屋根部分に5cm以上10cm以内の空間ができるサイズで、尚且つ奥行きのサイズが、犬が伏せた状態で測った体長と同じ、または少し余裕がでる程度のサイズのクレートを選びましょう。
選び方のポイントは、犬がお座りや伏せ、方向を変えることができるサイズで、大きすぎないものにすることです。

◆主な使用方法

クレートの選び方で大切なことは、使用する機会の多そうなシチュエーションを考慮して選ぶことです。
普段寝床として使用して、動物病院に連れて行く機会も多いのであれば軽いものを選ぶ、ドライブや車での外出が多い場合はハードタイプの固い素材を選ぶなど、使用用途の多いシチュエーションで使いやすい素材のクレートを選ぶと失敗しにくいでしょう。

◆衛生管理のしやすさ

クレートの選び方で飼い主さんにとって大切なのが、衛生管理のしやすさです。
あまり複雑な構造のものだと掃除が面倒になってしまうので、いつでも掃除が手軽にできるシンプルなデザインのクレートがおすすめです。
素材によっては丸洗いできるものもあるので、選び方で悩んだときはデザインも踏まえて調べてみてください。


クレートの種類

◆ドライブや室外利用が多い場合におすすめ!ハードタイプのクレート

キャンピングキャリー
購入


◆様々なシーンで使うことがある犬に便利!ソフトタイプのクレート

ソフクレートn2
購入


◆歩いて移動することが多いときに役立つ!キャスター付きタイプのクレート

ペット・ケージ SKUDOイアタ
購入



クレートを使用するときの注意点

犬の習性に合ったクレートではありますが、注意点もいくつかあります。
ここでは犬が快適にクレートで過ごせるようにするための、注意点についてご紹介致しますので、クレートの選び方と合わせて読んでみてください。

◆クレートトレーニングの重要性

クレートに慣れていない犬、または新しいクレートに変える際などはクレートトレーニングが重要です。
犬にとって匂いを嗅いだことも見たこともないクレートはまさに未知の生物ですので、ゆっくりおやつを利用しながらクレートトレーニングを行いましょう。
クレートは犬にとって快適な空間である必要があるため、無理に閉じ込めたり慣れていない状態で扉を強制的に閉めたりすることは絶対に避けなければいけません。

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◆十分な運動とコミュニケーション

当たり前のことではありますが、クレートは犬を閉じ込めておく場所ではありませんので、日ごろ十分な運動と十分なコミュニケーションがとれていることが前提で使用しましょう。
犬にとって快適な寝床・心身ともに休息するための場所、また、安心できる自分だけの空間になるよう、犬が休みたいときに自ら入るような状態が好ましいでしょう。

◆クレートの設置場所に注意

寝床として使用する場合、クレートの適切な設置場所は犬の性格によって多少異なります。
しかしながら、一般的には家族の気配を感じることのできるリビングなどの空間(適度に静かであることが条件)が適しています。
音が発生しやすい部屋のドア付近や直射日光が当たる場所は絶対に避け、犬の様子を見ながら適切な設置場所を選んであげましょう。


犬のクレートの選び方に関するまとめ

失敗しない犬のクレートの選び方や種類、クレートを使用するときの注意点など幅広くご紹介致しましたが、クレートを選ぶときは犬のサイズに合ったものであることが第一条件です。
心や体に負担がかからず犬にとってクレートが「快適で落ち着く場所」になるよう、適切なものを選んであげましょう。



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smochijp

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動物看護士(日本能力開発推進協会/日本キャリア教育技能検定協会)、老犬介護士(日本キャリア教育技能検定協会)、犬の管理栄養士(全日本動物専門教育協会)、ドッグトレーニングアドバイザー(日本ペット技能検定協会)等、動物関連資格を多数保有。大型犬2頭、中型犬1頭、小型犬(保護犬)1頭、猫3頭と暮らしながら、役立つペット関連情報を提供しております。


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