1.ビーグルの性格について
1-1.ビーグルはとてもフレンドリー
1-2.ビーグルは好奇心旺盛で用心深い
2.ビーグルのしつけ方
2-1.ビーグルをしつけるコツ
2-2.ビーグルをしつけるタイミング
2-3.社会化期のしつけ
3.問題行動としつけ
3-1.噛み癖
3-2.引っ張り癖
3-3.無駄吠え
3-4.無駄吠えのしつけ
【掲載:2020.09.04 更新:2022.12.01】
ビーグルの性格について
しつけのやり方を知る前にまずはビーグルの性格について触れておきましょう!
◆ビーグルはとてもフレンドリー
ビーグルはとてもフレンドリーな性格をしており、他の動物とすぐに仲良くなることができます。何故かと言うと、ビーグルは、元は獣猟犬で仲間と共に獲物を追いかけていたので、とても協調性が高いです。飼い主さんやその家族の事も大好きで、一緒に行動することが多く見られるでしょう。マイペースな一面もあります。
◆ビーグルは好奇心旺盛で用心深い
上記でもご説明した通り、ビーグルは獣猟犬だったので、とても用心深いです。臭いを嗅ぎながらジリジリと獲物を追い詰めていきます。それが現在のビーグルだと、お外でお散歩中に気になる臭いを嗅ぐと、用心深く臭いの元を辿ったりします。急に走り出す可能性もあるのでお散歩の時は注意しましょう。
ビーグルの性格について理解ができたら、次はビーグルのしつけ方についてご紹介していきます。
ビーグルのしつけ方
ビーグルをしつけるためにはどのような工夫をしたらいいのか?なぜ問題行動を起こすのかをご紹介していきます!
◆ビーグルをしつけるコツ
ビーグルをしつける時に大切なことは主従関係と信頼関係のどちらも築かせることです。主従関係を築くためには、まずリーダーを決めましょう。獣猟犬の集団の中で暮らしていたビーグルにとって、リーダーは絶対的な存在となります。落ち着きのあるビーグルにするためには、家族の中で絶対的な権力を持っているのは飼い主さんだとわからせてあげる必要があります。
主従関係も大切ですが、信頼関係もとても大切です。主従関係を築いたうえで、ビーグルと飼い主さんが、お互いに心を開いて信頼し合っていることがとても大切です。信頼関係を築くことができないと、ビーグルをしつけることは難しいでしょう。
◆ビーグルをしつけるタイミング
ビーグルをしつけるタイミングは、早ければ早いほど良いです。ベストタイミングは、家族に迎え入れた日から始めるのが良いでしょう。子犬の頃に家族に迎え入れたのなら、なおさら早い方が良いです。子犬の頃の学習スピードはとても速く、自分が経験した事、目にしたものなどを吸収してグングン成長していきます。
初めての環境に慣れるために匂いを嗅いだり、置いてあるものを見たり、飼い主さんやその家族の事もよく観察しています。特に3週齢から12週齢の期間は社会化期と呼ばれる期間で、この時期が一番重要です。社会化期に経験した様々な体験や環境、状況などは、ワンちゃんの一生の中でとても大切な期間だと言われています。
◆社会化期のしつけ
ワンちゃんの社会化は、ワンちゃんが人間社会で暮らす際に、快適に過ごせるために様々な刺激に慣れさせることを言います。人間にとっては大それたことでなくても、ワンちゃんにとっては恐怖の対象になるケースは少なくないです。
特にワンちゃんは、社会化期を過ぎたあたりから恐怖心が出始めます。今までは好奇心だけだったので安易に近づけた物が、恐怖心が出始め近づけなくなる場合もあります。ビーグルの子犬を家族に迎え入れるのであれば、社会化期の真最中なので、人や物、環境や音などの経験をたくさんさせてあげましょう。
社会化期には、体を触れられることも慣れさせておくと良いです。慣れていないと、日々の健康管理で、体中のチェックを嫌がる可能性もあります。しっかりと触れ合っておきましょう。
問題行動としつけ
ビーグルの問題行動として挙げられるのが、噛み癖、引っ張り癖、無駄吠えの3つです。なぜ、この3つの問題行動を起こすのか、その理由としつけ方についてご紹介していきます。
◆噛み癖
社交性が高くフレンドリーなビーグルは、他の動物を威嚇するために噛むことはあまりしません。他の獣猟犬だったワンちゃんと比べると、噛み癖にはそこまで手はやかないと思います。ですが、子犬の時にじゃれながらしてくる甘噛みのまま成犬になり、歯も生えそろった状態で甘噛みをされると力が強く、事故につながる可能性があります。
子犬はじゃれるほかに、歯の生え変わりで歯がむずがゆくなるのを何とか解消するために物を噛んだりします。ですがこれはしつけなければなりません。
まず、じゃれている時にしてくる甘噛みは、噛んできたらじゃれるのを中断して、少しだけ無視をしてみましょう。これは、飼い主さんと楽しくじゃれている途中で噛んでしまうと遊んでもらえなくなると覚えてもらうためです。遊んでもらいたいのに飼い主さんに無視されてしまうというのは、叱るよりも効果がでます。
では、歯のむずがゆさを解消するための噛み癖をどうするのか?という話ですが、この場合は、人などに噛みつくというよりも、長時間噛み続けられる物や家具などに噛みつくことが多く見られます。傷をつけられたくないものには、ワンちゃんが嫌がる臭いや味のスプレーなどを吹きかけておくのも効果的ですが、それでは歯のむずがゆさは解消されません。
解消するためには、好きな時に好きなだけ噛んでもいいおもちゃなどを用意してあげましょう。また、噛み癖にはストレスも原因の一つです。毎日の散歩や気分転換ができるように遊んであげたりすると良いでしょう。
◆引っ張り癖
上記のビーグルの性格でもご説明している通り、ビーグルは好奇心旺盛です。フレンドリーで社交的なビーグルは散歩中に気になる物や臭い、他の動物や仲の良いワンちゃんと会ったりすると、グイグイとリードを引っ張る癖があります。獣猟犬だったので、とても力があるので、女性や子どもと散歩をしても怪我をしないように引っ張り癖はしつける必要があります。
常に飼い主さんの速度に合わせて歩けるように教えます。ビーグルの方が前に出てしまったら立ち止まり、リードをグイっと引っ張られた時も立ち止まるようにします。飼い主さんより前に出たら散歩が止まってしまうと覚えてもらうようにしましょう。
◆無駄吠え
ビーグルに一番多いと言われる問題行動は無駄吠えと言われています。では、なぜ無駄吠えが多いのかの説明としつけ方についてご紹介していきます。
ビーグルの声の大きさ
ビーグルは「森の音楽家」と呼ばれるほど大きな声を出します。他のワンちゃんと比べてみても大きな声なので、1回吠えた時の印象が強いのでしょう。
かまってほしい時に吠える
獣猟犬の群れで生活をしていたビーグルは、仲間や家族を大切にする反面、寂しがりやな所もあります。かまってほしい時や不安を感じた時、何かしたい時に家族や仲間に伝えるための合図で吠えるのです。
ストレスが溜まって吠える
ビーグルは小型犬ですが、とても運動をするワンちゃんなので、運動不足になるとストレスが溜まります。
◆無駄吠えのしつけ
かまってほしい時や、何か伝えたい時など吠える理由が何なのかを感じ取ることが大切です。その時に応じた対処をしてしつけていきましょう。
不安を感じている時
ワンちゃんは不安を感じたり、緊張すると耳が立ちますが、ビーグルの場合は垂れ耳なので耳が後ろに下がります。この状態を確認することができたら、優しく撫でて緊張をほぐしてあげましょう。抱っこしてあげることで、不安な気持ちを和らげることもできます。
何かをしたい時
ビーグルの無駄吠えで一番多いのは、何かしたい時の無駄吠えです。ビーグルが何かしたいか理解できないと、ひたすら吠え続ける可能性があります。
例えばおしっこをしたい時であれば、そわそわしたり、床の臭いをクンクンと嗅ぎまわったりします。いつもご飯を与えている場所でうろうろしたりお座りして待っていたら、おなかが減ったという合図です。吠える前には予兆があるので、飼い主さんが気付けるようにしましょう。
そのまま、注意が必要で、すべての要求に答えるのはだめです。ビーグルは食欲旺盛なのでご飯の時間ではない時やおやつが欲しい時でも吠え続ける時があります。静かにさせるために与えてしまうと、吠えたら自分の好きな物をもらえると覚えてしまうため、さらに吠えるようになります。こうなると一向に要求吠えは改善されませんので、吠えられても無視するようにして、吠えても何もしてもらえないと覚えてもらいましょう。
ストレスが溜まっている時
ストレスから吠えるようになってしまうので、散歩の時間を増やしたり、公園やドッグランなどの遊べるスペースで遊ばせてあげましょう。
以上がビーグルに多い問題行動としつけの仕方です。
ビーグルのトレーニング
しつけも大切ですが、トイレやハウスなどのトレーニングも大切です。次にトイレトレーニングとハウストレーニングについてご紹介します。
◆トイレトレーニング
ワンちゃんのトイレトレーニングで最も重要なことは、環境づくりです。トイレトレーニングに大切なポイントをご紹介します。
2. ビーグルが起きた時や、食事の後はトイレをしつける絶好のチャンスです。おしっこなどをする際に決まった言葉をかけ続けてあげることで、それがトイレの合図になり、ビーグルはトイレを覚えやすくなります。
3. トイレができたらケージから出して褒めてあげましょう。
このポイントに重点を置いてトイレトレーニングをしてあげましょう。
◆ハウストレーニング
ハウストレーニングとは、ワンちゃんが自分専用の安心できる寝床があることを教えるためのトレーニングです。教え方は色々とありますが、その中の1つのトレーニングのやり方をご紹介します。
2. ビーグルに手の中のドッグフードに興味を持たせた後に、「ハウス」と言いながらケージの中にペットフードを1粒投げます。
こうすることでビーグルがケージの中にドッグフードを食べに行くので、反復的に繰り返していくと、ケージ=ハウスと覚えることができます。
何もしていない状態からハウスができたら、大げさなくらい褒めてあげてドッグフードをご褒美としてあげましょう。
これは他の方法でも応用ができ、「おすわり」などにも使えます。同じ方法でその場で「おすわり」と言います。おすわりを知らないワンちゃんには、軽く手で体を押さえつけてみましょう。おすわりができたら、これでもかというぐらい褒めてあげてドックフードをあげましょう
まとめ
今回は、ビーグルのしつけの方法についてご紹介していきました。一番大切なことは、それぞれのビーグルの性格に合わせたしつけの仕方です。愛犬のビーグルの性格を無視してしつけを続けていたら。余計に問題行動が増えてしまう可能性あります。何か困ったことがあったら、トレーナーの人や専門家に相談してみるのも良いと思います。
ビーグルとの幸せな日々を願っています。
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