ハーネスとは?種類と特徴
犬を飼っている方は毎日の散歩は欠かすことのできないことであり、散歩が大好きな愛犬も多いです。
散歩は愛犬の運動不足の解消やストレス発散にも効果があり、飼い主さんとの絆を深めるコミュニケーションとしても大切です。
そんな毎日の散歩はできるだけ愛犬に楽しんでもらいたいと感じている飼い主さんは多いかと思いますが、散歩に使用する道具について理解しておきたいですね。
今回のテーマは、ハーネスです。ハーネスとは愛犬の胴回りに着用するアイテムであり、首輪よりも身体に密着している部分が多いため安定感があります。
また、首を圧迫しないので愛犬の負担も少なく老犬のお散歩やお散歩が苦手で臆病な犬にもおすすめです。
※元気な犬は、引っ張ってしまうため、おススメはしません。
ハーネスにはいくつか種類があります。
主なハーネスの種類と特徴について紹介します。
📌【おすすめ記事】犬の首輪の選び方。サイズの測り方から首輪の種類までまとめてご紹介します
◆H型ハーネス
最もポピュラーなであり、2つの輪にベルトが2つついており脚からはかせる形で装着します。
前足を入れて使用するH型は形がシンプルですので、着脱がしやすくコンパクトに持ち運びできる点が魅力です。
オーソドックスな形ですのですぐに装着することができ、安価で購入できる点も嬉しいですね。
首に負担をかけることなく装着することが可能です。
注意したいのはハーネスの中でも身体との接着面積がすくないため、短毛の犬が使用した際にはゆるいとスルッと抜けてしまう危険があります。また、前脚を通して使用しますので脚を触らせてくれない愛犬への使用は難しくなります。
◆8の字型
名前の通り8の字になっており首と脇の下に通して使用するハーネスです。
着脱は1番シンプルでポピュラーな型のハーネスです。ペットショップなどでも取り扱いが多くすぐに購入できる点も嬉しいですね。
脚を触ることがないので、脚を触ることを嫌がる子にもおすすめですが、首回りを触ることが苦手や洋服を着せることが苦手な犬への使用は難しくなります。
大型犬にも使用しやすく、ハーネスの中でも強度があります。
一点注意したいのは首に通すタイプのハーネスであり、首を痛めている愛犬や首にかかる負担を軽減したいとハーネスを探している飼い主さんには不向きになります。
首に通して使用するため首輪よりは負担が軽くなりますが、多少の力はかかりますので愛犬の状態と照らし合わせながら使用するか検討してくださいね。
◆前側ハーネス
前側にリードをつける部分があるハーネスです。
引っ張り癖のある愛犬におすすめであり、リードを犬の胸元につけることによりグイグイと引っ張ることをコントロールすることができます。
ハーネスでトレーニングしたいと考えている方にもおすすめのハーネスです。
愛犬が元気すぎて落ち着かない、コントロールしたいと感じている飼い主さんは前側ハーネスを使用すると引っ張りを軽減することができます。
デメリットは取り扱いが少なくネットショップなどでしか手に入らない点です。
また、装着に手間がかかることもあり少し面倒だと感じる方もいるかもしれません。
胸元にリードがあることに違和感を感じて散歩の時に歩かなくなってしまう子もいるので、愛犬の性格に合わせてチョイスします。
◆ベスト型(ソフトハーネス)
洋服のように着せることができる接着面が大きな柔らかい素材で作られているハーネスです。
ファッション性が高く様々な色やデザインがあるのでおしゃれを楽しみながら散歩することができます。
さらには、柔らかい素材で作られていることが多いのでより愛犬の身体に負担をかけることなく優しく使用することができます。
デメリットは柔らかい素材でできているため耐久性が弱く、力の強い犬の場合には劣化が早かったり、噛んでボロボロにしてしまったりするなどがあります。
さらには、大型犬用のベスト型のハーネスは少なく小型犬向けのハーネスになります。
おしゃれなデザインが多いベスト型のハーネスは楽しみながら着せることができるのが魅力になります。
◆介護用ハーネス
介護を必要としている愛犬に使用するハーネスです。
腕を通して使用するハーネスには取手がついており、飼い主さんはその取手を持つことによりカバンを持つ動きで愛犬を移動させることができます。
ベスト型のように接着面が多い介護用ハーネスは愛犬の身体に負担をかけることなく移動することができる専用のハーネスです。
脚の筋力が衰えた愛犬の歩行を補助することにも役立ちます。
介護を必要とする愛犬専用のハーネスですので、正しく使用するようにします。
価格は作りがしっかりとしている分他のハーネスよりも高額になります。
ハーネスの抜けはとても危険!
絶対的に安全ではないということは忘れてはいけません。
ハーネス選びの最大のポイントは愛犬に適切なハーネスを選ぶことにあります。
愛犬の逃走や事故を防ぐために、ハーネスは飼い主さんと愛犬を繋ぐ命綱の役割をはたす重要なアイテムです。
愛犬が動いても外れない耐久性に優れた身体に負担が少ないハーネスを選ぶ必要があります。
ハーネスが抜けてしまうのは愛犬の命に関わる重大な問題に発展することがあり、飼い主さんは最新の注意を払う必要かまだあります。
万が一ハーネスが抜けて逃走してしまうと交通事故や他の犬と喧嘩してしまったり、他人を噛んでしまった等重大な事故に発展しかねません。
人に怪我をさせてしまうと飼い主さんの責任となり、賠償金などを支払わなくてはなりません。
そんなトラブルを防ぐためにもハーネスの抜けには最新の注意を払い、ぴったりサイズのハーネスを購入する様にしましょう。
ハーネスが抜けにくくなる装着手順
ハーネスの抜けは重大な事故につながると紹介しましたが、具体的にハーネスをつける際に抜けにくくする装着手順を紹介します。
第一にハーネスを愛犬の身体のサイズぴったりに締めて調節することが大切です。
ハーネスをきつくしすぎても愛犬が痛みを感じてしまい、スレて傷になってしまう可能性もあります。
理想的なハーネスはつけた時に指2本入れられるぐらいのフィット感が良いでしょう。
また、バックルの強度をチェックするようにします。
愛犬の力が強いと突発的に走り出したりしたら力に耐えられず留め具が外れてしまう危険があります。
留め具が二重になっていたり、リードを留め具に通して抜けないようにするハーネスもあるので、抜けにくいハーネスを選んで散歩の際には留め具を確かめてからお出かけするようにします。
締めて調節をしても少しするとハーネスが緩んできてしまうことがあります。
定期的にハーネスを締めて緩みを取り除いて使用しましょう。
ハーネスが抜けないようにする一工夫
ハーネスが抜けないようにするためには、締めて定期的に留め具のチェックなどのメンテナンスが必要と紹介しましたがよりハーネスを抜けにくくする一工夫をいくつか紹介します。
第一に購入前はできるだけ試着してから購入するのがおすすめです。
実際につけてみることによりフィット感や使用した時のイメージがしやすくなります。
ネットショップなどで購入する場合にはなかなか試着して購入するのは難しいので、愛犬のサイズをきちんと測った上で口コミなどを参考に選ぶようにします。
また、ハーネスを抜けにくくするためには被毛の手入れも有効です。
清潔に被毛を保つことで被毛とハーネスの摩擦を少なくして抜けにくく使用することができます。
毛玉などがあるとうまくハーネスが密着せずに滑って抜けてしまう危険もあります。
ハーネスの抜けが心配な飼い主さんは首輪と二重に使用することも有効です。
愛犬にあった使い方をして安全なお散歩を楽しみましょう。
犬のハーネスに関するまとめ
愛犬のハーネスの種類やそれぞれの特徴、ハーネスが抜けないようにするための注意点などについて紹介しました。
ハーネスは首輪よりも負担が少なく力の強い愛犬にもホールド力があるので、安定して散歩を楽しむことができます。
ハーネスにはいくつか種類があり、選ぶ楽しみもあるのでおしゃれなハーネスを選んで愛犬とのお出かけを楽しむこともおすすめです。
散歩の際にいちいち着脱しなくてはならないという点がありますが近年はそのまま常時つけておけるハーネスも発売されているのでまた探してみるのも良いですね。
本記事が、愛犬とのお散歩を楽しむヒントになれば幸いです。
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