犬に首輪の選び方。サイズの測り方から首輪の種類までまとめてご紹介します

2020.06.16

犬に首輪の選び方。サイズの測り方から首輪の種類までまとめてご紹介します

あなたは、愛犬に一番適した首輪の選び方を知っていますでしょうか。犬に適したサイズの首輪をつけていないと、愛犬の安全や健康に影響を及ぼす危険性があります。 この記事では、首輪の必要性、目的ごとの首輪の種類や正しいサイズの測り方、サイズ以外にこだわるポイントなどまとめてお伝えします。

犬の首輪の役割

犬の首輪の役割

首輪の役割といえば、リードをつなぐことですが、実は犬の命を守る大切な役割をしているのを知っていますでしょうか。

首輪をつけているだけでも役立つことはありますが、愛犬を守るためにやっておくとよいことも、あわせてお伝えします。

◆安全を確保する

首輪には、犬や周囲の安全を確保する役割があります。

飼い犬といえども、動物である限り必ず持っているのが「野生の本能」です。

人や周囲の環境に慣れていても、大きな音や犬の威嚇などで、本能を刺激される瞬間があります。

犬はパニックになると、獰猛で動きも速くなり、飼い主が簡単に抑えることは困難です。

パニックを起こした犬が、道路に飛び出し交通事故に遭うことや、周囲の人に危害を加えてしまう可能性もあります。

サイズのあった首輪をしていれば抜けてしまうことはありませんし、首輪を掴めばリードを引くよりも簡単に犬を抑えることができます。

首輪は愛犬や周りの人をときに危険から守る役割があるのです。

◆犬に家族がいる証

首輪は、犬を識別する目印であり、飼い犬である証なのです。

もしも犬が迷子になってしまい保護されたとき、首輪をしていれば一目で飼い犬だと判断できます。

首輪をしていない犬は、「捨て犬」と判断されやすく、保健所に連れていかれてしまうケースか、捨て犬として別の家族の一員になってしまうパターンも珍しくありません。

首輪をつけることは「この犬には家族がいる」と証明する手段になるのです。

また、首輪と一緒に飼い主の連絡先が書かれた「迷子札」や市町村で発行できる「鑑札」をつけることで、愛犬に再会できる可能性が高くなります。

保護した犬の首輪に、名前や電話番号が記してあれば、ほとんどの人が連絡をしますよね。

さらに、迷子札は避難所で犬を識別するのに必ず必要になりますので、愛犬のもしもの時に備えるという観点でも、首輪をつけることは非常に大切なのです。

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首輪の種類

犬の首輪は、使う目的や好みによってさまざまな種類に分かれています。

首輪選びをするときは、それぞれの特性を知り、愛犬にあった首輪を選びましょう。

7種類の首輪と、ハーネスについてご紹介します。

◆ベルト

人間のベルトと同じように、穴に金具を通して犬の首に装着するタイプの首輪です。

犬の成長にあわせて穴の位置を変え、サイズを調節できるのも特徴でデザインも豊富にあります。

価格もリーズナブルで、装着が簡単なため最も多く使われている首輪です。

◆バックル

バックルタイプの首輪は、「カチッ」と音がなり、プラスチック製の留め具がワンタッチで取り付けられる首輪です。

リュックサックやショルダーバックについているバックルを一度は使ったことがありますよね。

ワンタッチのため着脱しやすいので、散歩のみ首輪をする犬など着脱する機会が多い犬におすすめです。

しかし、バックル部分がプラスチックなので、壊れやすいこととベルトタイプと比べるとサイズ調整に手間がかかることが弱点です。

◆フルチョーク

チョークとは、「絞めつける」という意味を持ちます。

その意味の通り犬がリードを引っ張ったときに、一時的に鎖で首を絞めショックや不快感を与え、引っ張り癖や拾い食べなどを事前に防ぐトレーニング用の首輪です。

取り付け方を間違えると、犬の首を絞めたままの状態になってしまい、危険なので注意しましょう。

毛が多い犬や、長い犬は絡まりやすいので、取り扱いには気をつけてください。

◆ハーフチョーク

用途はフルチョークと同じでトレーニング用の首輪として使われています。

半分が鎖、半分が布になっていて、絞めつける機能はフルチョークよりも弱く作られているので、首を強く圧迫する危険性はありません。

布部分のデザインが選べることと、鎖部分が少なくなったので、毛が絡みづらく使いやすいのが特徴です。

◆マーティンゲール

マーティンゲールとは、フルチョークの素材が、ナイロンなどの布になったものです。

つくりはフルチョークと同じですが、完全に絞まる危険性はありません。

首輪が抜けないようにする目的で使うことが多いため、細身で首輪が抜けやすい犬種にもおすすめです。

◆スパイクチェーン

内側に突起がついたフルチョークタイプの首輪です。

突起の痛みや刺激を与えて、犬をトレーニングする目的で作られているので、絶対に普段使いとして使わないでください。

犬に与えるショックが大きいため、飼い主も使い方を学び、訓練してから使う必要があります。

◆ジェントルリーダー

首だけでなく、頭や口にも装着できるタイプで、吠え癖や引っ張り癖をしつけるトレーニング用の首輪です。

母犬が子犬の首の後ろを噛んで運ぶ特性を活かし、引っ張ると同じ部分に力がかかるように作られています。

犬は本能的に刺激に反応して、安心感から落ち着く効果があるといわれています。

◆ハーネス

ハーネスとは、犬の胴体部分に取り付ける「胴輪」のことです。

リードを引くときに力が分散するので首への負担が少なく、体をホールドする形に作られているので、体の小さい小型犬にも人気があります。

しかし力が分散してしまい指示が伝わりにくいため、散歩中にリードを引っ張ってしまう犬や、飼い主のコントロールが必要な犬には向きません。


首輪のサイズの選び方

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首輪選びをするときに最も重要なのは、正しいサイズを選ぶことです。

大きすぎると犬が引く力で簡単に抜けてしまい危険ですし、小さすぎるとストレスを感じて体調を崩してしまいます。

愛犬が安全でストレスなく首輪をするために、正しい首輪のサイズの測り方と、ハーネスのサイズの測り方についてご紹介します。

◆首輪のサイズの測り方

メジャーを用意します。ない場合はヒモでの代用も可能です。

犬はお座りの状態で測ります。犬の首は下に向かうにつれて徐々に太くなっているので、一番細い耳の後ろの首の付け根部分にメジャーを巻き付けましょう。

この時、犬の毛をかき分けるようにして、なるべく地肌に密着させて巻き付けてください。

巻き付けたメジャーに指2本分の余裕を持たせた長さが、適切な首輪のサイズとなります。

◆ハーネスのサイズの測り方

首輪と同じように、メジャーまたはヒモを用意し、首回りと胴回りを測定していきます。

犬は立たせた状態で測ります。首回りは、首の根本の太い部分に巻き付けて測ります。測るときには、地肌に密着させて測定するようしてください。

胴回りの測定では、前脚の付け根部分から背中に向かってまっすぐメジャーをのばし測ります。

そして首回りと、胴回りの測った長さに指2本分ほどの余裕を持たせたものを購入しましょう。

ハーネスのサイズ展開は、「XS、S、M、L、LL」とされているものが多く、メーカーによっては「柴犬のS」のように犬種ごとにサイズ展開しているところもあります。

サイズ、体重、犬種別などそれぞれ犬に合わせた形のハーネスを選ぶことができるので、最適なものを見つけられます。


サイズ以外に重視したいポイント

犬に一番合ったサイズを選んでも、不快感を与えてしまう首輪では意味がないですよね。

首輪は普段から身に着けるものなので、着け心地がよく、それぞれの犬の特性にあった首輪を選んであげることが大切です。

◆素材

人間が素材にこだわるように、犬にも好みや体質があるので素材選びは大切です

革製は、耐久性に優れ、通気性もよいため、蒸れずに使うことができます。

使い続けると首に馴染む特徴がありますが、水に弱くカビが生えることもあるので、定期的にお手入れをして長持ちさせましょう。

ナイロン素材は、とても軽量なので使いやすく、アレルギーを起こしにくい素材といわれています。
水に濡れても変形したり、色が変わったりしないのも特徴のひとつです。

金属を用いた首輪は、トレーニング用に作られた首輪が多く、耐久性には優れていますが、毛が絡む・重い・錆びる・金属アレルギーを起こすという欠点も多く見受けられます。

素材の特性を知り、犬に一番合った快適な首輪を選びましょう。

◆耐久性

首輪の耐久性も重視しておきたいポイントのひとつです。

室内犬は、散歩のときにしか首輪をしない場合もありますが、室外犬は常に首輪をつけたまま生活します。

犬の日常生活では「引っ張る」、「首を掻くときに当たる」といった首輪に負担がかかる場面が多くありますよね。

特に大型犬だと力も強く、壊れやすいので耐久性の高い首輪を選ぶ必要があります。

また、紫外線や雨などの湿気で劣化が早くなる可能性もありますので、耐久性が強い首輪でも散歩に行く前などに、首輪の状態を確認することをおすすめします。

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犬の首輪の選び方に関するまとめ

首輪は、ただリードをつなぐだけの道具ではなく、時に命をつなぐ役割を果たします。

愛犬に適した首輪を選ぶためには、使う目的により種類を選び、正しくサイズを測ることが重要です。

また、犬の体質や飼う環境によって、素材選びや耐久性など、細かな部分もこだわり首輪を選ぶ必要があります。

大切な愛犬の安全や健康のために、成長ごとに適した首輪を選びましょう。



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