犬が散歩でしかトイレをしない理由は?ペットシーツでさせる方法とマナー

2020.10.10

犬が散歩でしかトイレをしない理由は?ペットシーツでさせる方法とマナー

あなたの愛犬は、いつ、どこでトイレをしていますか?室内で飼っているけれど、散歩の時や外でしかしないという愛犬は多いです。もともと、野外で生きていた犬が外でトイレをするのは自然な行動ですが、外でしかできないと困る場面は少なくありません。訪問先のお家やお店の前など、してほしくない場所もあります。犬にトイレシートでトイレをさせるためのトレーニング方法や、散歩中のトイレマナーについて一緒に考えていきましょう。

【目次】
1.犬が散歩や外でしかトイレをしない理由
 1-1.草むらが好き
 1-2.習慣化してしまっている
 1-3.室内のトイレトレーニングができていない

2.雨が降っている日はどうする?

3.トイレシートでトイレをさせる方法
 3-1.トイレシートでトイレができるようになろう
 3-2.排泄時にはコマンドを
 3-3.おしっこのニオイのついたトイレシートを使う
 3-4.土や草の感触を再現する
 3-5.どこででもシートで排泄できるようにしよう

4.散歩中のマーキングをやめさせたい
 4-1-.そもそもマーキングって?
 4-2.マーキングをやめさせる方法

5.散歩でのトイレのマナー
 5-1.住居や店前は避ける
 5-2.水で流す
 5-3.クエン酸水もおすすめ
 5-4.トイレシートもあればベスト

6.まとめ

犬が散歩や外でしかトイレをしない理由

そもそも、犬が散歩中や外でしかトイレをしないのは何故でしょうか?

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◆草むらが好き

犬の祖先は、もともと森林や草原など野外で生活していました。
そのため、草むらの土や草の感触を好みます。
ドッグランや公園で愛犬が生き生きとするのも、草や土の感触が好きだからという面もあるでしょう。
室内飼いをしている愛犬が、クッションやカーペットなどのふかふかしたものの上で粗相をしてしまうのは、土や草のふかふかした感触に似ているからだと言われています。
また、土はアスファルトなどと異なり、おしっこが染み込んで匂いが残りにくい点でも、犬にとっては好ましい排泄場所です。
愛犬がいつも草むらでトイレをするなら、草むらの感触が好きだからかもしれません。

◆習慣化してしまっている

個体差はもちろん、年齢や体調によって異なりますが、犬は最長で12時間トイレを我慢できると言われています。
このため、通常、排泄は1日2~3回で大丈夫です。
お散歩を1日2回しているならば、お散歩の時間まで我慢すれば外で排泄できることになります。
お散歩中に排泄をすることを許していると、犬にとって「散歩の時間はトイレの時間だ」と習慣づけられてしまうのです。
また、犬が長く排せつを我慢できるのは、犬の祖先がじっとして敵から身を隠す必要があったからです。
そのため、じっとしているとトイレを我慢できますが、散歩に行くことで内臓が活発に動くと、トイレをしたくなるという面があります。
これらの理由から、「散歩=トイレ」が習慣化しているのかもしれません。

◆室内のトイレトレーニングができていない

排せつ物は、野生の動物にとって、自分の居場所を敵に知られることに繋がります。
そのため、住処や寝床から離れた場所で排泄をする動物が多いです。
犬も、基本的に自分の寝床の近くで排泄することを嫌います。
犬にとって家の中は住処・寝床なので、できれば室内でトイレをしたくないのです。
そのため、室内でトイレをさせるには、しっかりとトイレトレーニングを行う必要があります。
室内でのトイレを失敗した時に飼い主さんに叱られた子は、そのことを覚えていて「室内ではトイレをしてはいけない」と覚えてしまっている可能性があります。


雨が降っている日はどうする?

どうしても外でしかトイレをしてくれない愛犬のために、雨が降っても雪が降っても、あるいは自分の体調が悪くても、外へ連れ出しているという飼い主さんも少なくありません。
しかし、これは飼い主さんが大変なだけではなく、愛犬が病気だったり年を取ってきたりした場合、濡れることで健康を損なうことにもつながります。
できれば、トイレを室内で済ませて、飼い主さんと遊ぶことで運動不足の解消やストレス発散をさせたいものです。


トイレシートでトイレをさせる方法

◆トイレシートでトイレができるようになろう

外でもトイレシートで排泄ができれば、お散歩中にトイレをしてしまっても処理がしやすくなります。
また、シートがあれば排泄ができるようにしておくと、室内はもちろん、ペットホテルなどに預ける際やお出かけの時にもシートでできるので安心です。
ここでは、トイレシートでトイレをさせるためのトレーニング法をご紹介します。
子犬だけではなく、成犬からでもトレーニングはできるので、気長に頑張りましょう。

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◆排泄時にはコマンドを

排泄時にコマンドを言い続けると、排泄とコマンドが結びつき、条件反射的にコマンドを聞くだけで排泄を催すようになっていきます。
コマンドの例としては、おしっこであれば「ワンツーワンツー」や「シーシー」「ちーちー」など、うんちの場合は「うんち、うんち」や「ぷっぷー」などがあります。
それぞれ選んで、ご家族で統一しておきましょう。

◆おしっこのニオイのついたトイレシートを使う

外でトイレシートを使って排泄できるようにするための方法からご紹介します。
普段アスファルトなどで排泄をしているなら、まずは、自分のおしっこや他の子のおしっこのニオイのついたトイレシートを使います。
排泄を促すのが自分のニオイか他の子のニオイかは、その子によって異なるので、試して確かめてみてください。
排泄する時には必ず、おしっこを少量染み込ませたシートを愛犬の足元に置きましょう。
最初からシートの上で排泄することは難しいですが、繰り返すことで、少しずつシートのある環境に慣れていきます。
シートの上で排泄できたら、ご褒美をあげてたくさん褒めてあげてください。

◆土や草の感触を再現する

ベランダや庭などに、トイレシートを置きます。
足裏の間隔を再現するために、シートの上に普段排泄をする場所の土や枝などを置きます。
いつものお散歩の時間になったら、先にベランダや庭のシートのところに連れていき、排泄を促してあげましょう。
上述のコマンドを使うと、排泄を催しやすくなるでしょう。
土や枝のあるシートで排泄できるようになったら、少しずつ土や枝という「ヒント」を減らしていきます。

◆どこででもシートで排泄できるようにしよう

ベランダや庭のシートで完璧に排泄できるようになれば、次は室内での排泄にチャレンジしましょう。
シートの位置を少しずつ家に近づけ、玄関や窓際へと移していきます。
玄関や窓際で上手にできるようになったら、家の中のいろいろな場所で練習していくと、シートさえあれば排泄できるようになるでしょう。
どのステップでも、シートでできたらたくさん褒めてあげ、失敗した時はけっして叱らず、黙って後始末をしましょう。

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いつも清潔なトイレで快適です。

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散歩中のマーキングをやめさせたい

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◆そもそもマーキングって?

マーキングは、通常のおしっことは異なる意味を持っています。
犬は、縄張り意識を持つ動物です。
マーキングは、少量のおしっこを残すことで、縄張りを誇示するための行為です。
また、現代の犬にとっては一種の「手紙」や「名刺」のようなもので、「ボクはこの近くに住んでいるよ!」というような情報交換の役割も果たしています。

◆マーキングをやめさせる方法

マーキングは犬の本能的な行動ですが、電柱や他のお宅の前など、してほしくない場所もあります。
では、マーキングをやめさせるにはどうすればよいでしょうか?

自由にニオイ嗅ぎをさせない

自由にニオイ嗅ぎをすると、犬が排泄を催しやすくなります。
特に、去勢していないオスや縄張り意識の強い子は、他の犬のニオイを嗅ぐことでマーキングの頻度が高くなることがあります。

合図をして止める

お散歩中のマーキングをやめさせるには、脚をあげるなどマーキングをする素振りを見せた時に、まずリードを軽く引っ張って「ダメだよ」と合図をしましょう。
その上で、マーキングをしていい場所に連れていってあげます。

飼い主さんに注目させる

お散歩中は、ご褒美(オヤツ)をあげて飼い主さんに注目させながら、横について歩くようにさせましょう。
必然的にニオイ嗅ぎの機会も減るので、マーキング対策になります。

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散歩でのトイレのマナー

お散歩の時にトイレをすることをやめさせるのは、簡単ではありません。
愛犬がお散歩中に排泄をしてしまった時のためのマナーも押さえておきましょう。

◆住居や店前は避ける

犬のおしっこのニオイの主な原因は雑菌の繁殖であるため、時間が経つほど臭くなります。
他の犬のおしっこのニオイが気になったことがある飼い主さんも、いるのではないでしょうか?
また、オシッコの痕がシミになったり、コンクリートが腐食したりすることもあります。
自分の住居の前が臭くなったり、シミで汚れていたりすると、愛犬家でも気持ちの良いものではないでしょう。
店舗の前は、店の方にとってはお客様のために清潔に保たなくてはならない場所です。
最低限のマナーとして、住居や店舗の前では排泄させないようにしましょう。

◆水で流す

飼い主さんの多くは、おしっこをした場所を水で流すのではないでしょうか?
ニオイの軽減や汚れ対策のためにも、少なくとも水で流すことは習慣づけましょう。
ウンチは、処理袋などで取るだけの飼い主さんも少なくないと思いますが、取り除いた後には汚れが残っています。
うんちの後も、水で流しておきましょう。

◆クエン酸水もおすすめ

「水で流すだけでは、薄めて広げているだけ」「ニオイが残って他の子がおしっこをしてしまう」といった意見もあります。
排泄後の汚れを流すには、消臭効果もあるクエン酸水がおすすめです。
水500㏄に、クエン酸大さじ1を入れて、クエン酸が溶けるまで混ぜるだけで作れます。
使用期限は、2週間です。
クエン酸は、スーパーやドラッグストア、ホームセンターなどで購入できます。

◆トイレシートもあればベスト

都市部のお散歩では、アスファルトの上での排泄が多くなります。
アスファルトは、おしっこを吸収しないため、水やクエン酸水で流しても水たまりが残ってしまいます。
そのため、都市部ではトイレシートでおしっこを拭き取り、その後水で流すというマナーも生まれ始めています。
もちろん賛否両論があり、「そこまでしなくても」と感じる飼い主さんもいるでしょう。
しかし、街にいるのは、愛犬家だけではありません。
犬や動物が苦手だったり嫌いだったりする人への配慮も、愛犬家には必要ではないでしょうか。
薄型のトイレシートであればかさばらずに持ち運べるので、都市部の飼い主さんはお散歩バッグに入れておくといいかもしれません。

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まとめ

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お散歩の時間をトイレの時間にしてしまうと、雨の日でも飼い主さんの体調が悪い日でも、外に連れ出してあげなくてはなりません。
飼い主さんが大変なだけではなく、愛犬も雨に濡れることで病気になることがあります。
お散歩は、愛犬にとっては、運動やストレス発散の時間であり、犬同士の情報交換や飼い主さんとのコミュニケーションの機会です。
愛犬にとっても飼い主さんにとっても楽しく有意義なお散歩にするために、室内でも排泄ができるようにトイレトレーニングをしておきましょう。



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