犬のおやつにリンゴはおすすめ!メリットと注意点。りんごジュースやりんごケーキは与えてもいい?

2020.12.05

犬のおやつにリンゴはおすすめ!メリットと注意点。りんごジュースやりんごケーキは与えてもいい?

秋から冬に旬を迎えるリンゴは、「1個食べると医者いらず」と言われるほど、健康に良い果物として知られています。飼い主さんがリンゴを食べていると、甘い香りに惹かれて近づいてくる犬も少なくないようです。そんな愛犬を見ると、ついお裾分けしたくなりますが、リンゴは犬に与えてもいいのでしょうか?気になるリンゴについて、与えるメリットや注意点、おすすめの犬用おやつをご紹介します。

【目次】
1.犬にリンゴを与えてもいい?
 
2.犬にリンゴを与えるメリット
 2-1.抗酸化作用
 2-2.免疫力のアップ
 2-3.腸内環境を整える
 2-4.疲労回復
 2-5.腎臓病の予防

3.おすすめのリンゴの与え方
 3-1.食べやすくカットして
 3-2.すりおろして
 3-3.やわらかく煮て

4.犬にリンゴを与えるときの注意点
 4-1.種・芯・茎・葉は与えない
 4-2.皮は小さく刻んで
 4-3.与えすぎない
 4-4.アレルギーに注意
 4-5.持病がある子や薬を飲んでいる子は

5.リンゴジュースやリンゴジャム、リンゴ酢を与えてもいい?
 5-1.リンゴジュース
 5-2.リンゴジャム
 5-3.リンゴ酢
 5-4.りんごケーキ
 5-6.りんごゼリー

6.リンゴを使った犬用おすすめおやつ
 6-1.フリーズドライの国産リンゴ
 6-2.シーザー スナック りんご・バナナ・いちご入り コロコロキューブ
 6-3.Petit Joy ドライフルーツ アップル

7.まとめ

犬にリンゴを与えてもいい?

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結論から言えば、リンゴは犬に与えても大丈夫な果物です。
リンゴには、多くの栄養素が含まれている一方、犬にとって害になる成分は含まれていません。
一般に秋から冬が旬のリンゴですが、現在は全国に産地があり、通年で手軽に手に入れられる果物です。
上手に取り入れると、愛犬の食生活を豊かにするとともに、健康促進にも役立ちます。


犬にリンゴを与えるメリット

リンゴは、「リンゴが赤くなると、医者が青くなる」ということわざもあるほど、人間にとって健康に良い果物です。
犬と人間は異なる動物なので、犬に人間と同様の効果があるかはわかりません。
しかし、リンゴの健康に良い成分は、犬にも効果があると考えられています。

◆抗酸化作用

リンゴには、「プロシアニジン」をはじめとする100種類以上のポリフェノールが含まれていて、「リンゴポリフェノール」と総称されます。
ポリフェノールは、活性酸素の働きを抑制する抗酸化作用があり、老化防止に役立つことで知られています。
複数のポリフェノールからなる「リンゴポリフェノール」は、優れた抗酸化作用を持っています。
また、最近の研究で、ポリフェノールには筋肉を強くして脂肪を減らす働きがあることも明らかになりました。

◆免疫力のアップ

ビタミン類は、免疫力のアップにつながる栄養素です。
リンゴには、ビタミンCをはじめとして、A、B1、B2、E、葉酸など、ビタミン類が含まれています。
犬に必要なビタミンは、

  • ビタミンA
  • ビタミンB群
  • ビタミンD
  • ビタミンE

とされており、リンゴは犬に必要なビタミン類をバランスよく含んでいるのです。
犬は肝臓でビタミンCを生成できるため、過剰に与えても体外に排出されてしまいますが、シニア犬や病気の子は、通常より多くのビタミンCを必要とします。
リンゴは、この点でシニア犬にオヤツとして与えるのにおすすめの食材です。

◆腸内環境を整える

リンゴには、「ペクチン」という水溶性の食物繊維が含まれています。
食物繊維は、腸内の不要物の排出を促す働きがあり、便秘の解消に役立ちます。
雑食性寄りの肉食動物である犬はたんぱく質を多く摂らなくてはなりませんが、たんぱく質の多い食事は悪玉菌を増やしてしまいます。
食物繊維は善玉菌のエサになり悪玉菌を排除する働きもあるので、腸内環境を整えることができます。
また、コレステロールの排出を促し、大腸がんの予防にも良いとされています。

◆疲労回復

リンゴの酸味のもとである「リンゴ酸」「クエン酸」には、体内に溜まった乳酸を取り除いて疲労の回復をサポートする働きがあります。
またクエン酸には、エネルギー補給や炎症を鎮める働きのほか、オシッコの中のカルシウムを排出する働きがあり、シュウ酸カルシウム結石の予防効果も期待されます。
ただし、あくまで予防であり、すでにできている結石を取り除くには治療が必要です。

◆腎臓病の予防

リンゴは、カリウムを豊富に含んでいます。
カリウムには利尿作用があり、体内の過剰なナトリウムの排泄を促すので、血圧を下げる効果や腎臓病を予防する効果が期待されます。
ただし、すでに患っている腎臓病を治すことはできません。
心臓や腎臓、肝臓が悪い子は、カリウム制限が必要な場合があるので、リンゴを与える際には獣医師さんに相談しましょう。


おすすめのリンゴの与え方

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◆食べやすくカットして

丸呑みして喉に詰まらせることのないように、小さくカットして与えましょう。

◆すりおろして

すりおろすと、より食べやすくなります。
消化機能が未熟な子犬や、噛む力の衰えたシニア犬にはすりおろしてあげるとよいでしょう。
ポリフェノールは酸化しやすく、金属イオンとも反応しやすいので、陶器製やプラスチック製のおろし器や食器を使いましょう。

◆やわらかく煮て

噛む力の弱い子には、煮てやわらかくしてもいいでしょう。
整腸作用が期待できるので、下痢の子にもおすすめです。


犬にリンゴを与えるときの注意点

栄養豊富で、犬の健康にも効果が期待されるリンゴですが、与える際には注意が必要です。

◆種・芯・茎・葉は与えない

リンゴの種には、少量ですが「アミグダリン」という「青酸配糖体」が含まれています。
アミグダリンを摂取すると、毒性のあるシアン化水素が腸内で発生し、嘔吐や痙攣などの中毒症状を引き起こす危険性があります。
犬が食べる程度の量では問題ないとも言われますが、与えないようにするに越したことはありません。
リンゴの芯は固く、食べ物を丸呑みすることの多い犬は、喉に詰まらせてしまう恐れがあります。
消化不良になることもありますし、何より芯ごと種を食べてしまうことになるので、芯は取り除いて、犬の届かない場所に捨てましょう。
茎や葉を与えることはあまりないと思いますが、消化不良などの原因になるので、取りのぞいてください。

◆皮は小さく刻んで

リンゴの皮には、実の部分以上に栄養素が豊富に含まれています。
特にリンゴポリフェノールやペクチンは、皮や皮と実との間の層に多く含まれるので、皮も与えたいところですが注意も必要です。
皮は消化しにくいので、細かく刻むか、実と一緒にすりおろすかして与えましょう。
また、皮には農薬やニス(ワックス)が残っている可能性もあるので、与えない方が良いとも言われます。
皮も与えたい場合には、よく洗いましょう。
無農薬や有機栽培のリンゴを選ぶと安心です。

◆与えすぎない

リンゴは、果物としてはカロリーが低いのでオヤツに向いていますが、与えすぎると糖分の摂りすぎになります。
糖分の摂りすぎは、肥満や糖尿病の原因となるので、与えすぎないようにしましょう。
また、カリウムの摂りすぎは、高カリウム血症を起こす可能性があります。
目安は、以下のとおりです。

  • 小型犬(3㎏):10~20g 程度(リンゴ1個の1/8~1/10程度)
  • 中型犬(10㎏):50~60g程度(リンゴ1個の1/4程度)
  • 大型犬(25㎏);1500g(リンゴ1個の1/2程度)

一般に、副食やおやつは1日の必要カロリーの10%以内に留めなければなりません 
しかし、リンゴは低カロリーのため量が多くなり、お腹を壊すこともあります。
見た目で、必要なドッグフード量の10%程度になるようにするとよいでしょう。

◆アレルギーに注意

バラ科の植物はアレルギーの報告が多いのですが、リンゴもバラ科の植物の一つです。
愛犬がリンゴに対してアレルギーを発症する可能性があるので、最初に与える際は、ごく少量にしましょう。
アレルギー症状が出た場合に対処できるよう、動物病院の診察時間の間に与えると安心です。
アレルギーの症状としては、嘔吐や下痢、皮膚の痒みなどが考えられます。
いつもと違う様子が見られたら、動物病院で診てもらいましょう。
イチゴ、ナシ、モモ、サクランボなどもバラ科の果物です。
これらの果物でアレルギー症状が出たことがある子の場合は、リンゴでもアレルギーを起こす可能性があるので与えないようにしましょう。
また、ヨモギ、ハンノキ、スギ、ブタクサなどのアレルギーを持っている場合も、与えないようにしてください。
アレルギーの原因となる物質と同じまたは分子構造が似ている物質を含むものに対して反応する「交差性アレルギー」が出る場合があります。

◆持病がある子や薬を飲んでいる子は

心臓病や腎臓病、胆泥症、糖尿病など持病のある子や、薬を飲んでいる子、療法食を食べている子は、糖分やカリウムが病状に影響を与える可能性があります。
与える前に、必ずかかりつけの獣医師さんに相談してください。


リンゴジュースやリンゴジャム、リンゴ酢を与えてもいい?

人間用に加工された食品には、添加物や香料が含まれるほか、糖分や塩分、油などが犬にとって過剰に含まれているので、基本的には与えないようにしましょう。
与える場合には、成分表示を確認して、犬にとって有害な素材が入っていないことを確認してください。

◆リンゴジュース

無糖の100%ジュースであれば、少量飲ませても大丈夫です。
ミックスジュースは、犬にとって有害な果物が含まれる場合があるので、与えてはいけません。

◆リンゴジャム

糖分が多く含まれるので、与えないようにしましょう。

◆リンゴ酢

酸味を好む犬は少なく、リンゴ酢を飲みたがる子はあまりいないと考えられます。
与えても害はありませんが、あえて与える必要はありません。

◆りんごケーキ

りんごケーキやアップルパイには、バターや砂糖がたくさん使われています。
犬にとっては、カロリーが高すぎるので与えないでください。

◆りんごゼリー

市販のリンゴゼリーに含まれる糖分は、犬にとっては多すぎます。
また、甘味料としてキシリトールを使用している商品は、犬にとって危険です。


リンゴを使った犬用おすすめおやつ

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甘みと香りがしっかりとした定番の品種「ふじ」を、栄養分を損なわないようフリーズドライしています。
リンゴの風味と栄養を余すことなく取り入れられるので、リンゴ好きの愛犬におすすめのオヤツです。

◆シーザー スナック りんご・バナナ・いちご入り コロコロキューブ

シーザー スナック りんご・バナナ・いちご入り コロコロキューブ 100g

ワンちゃんが大好きな、りんご・バナナ・いちごが入った3つのフルーツキューブを詰め合わせました。小型犬にうれしいひとくちサイズです。

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小麦粉とささみをベースに、バナナピューレ、リンゴ加工品、いちごペーストが加えられています。
犬の喜ぶフルーツとささみの組み合わせなので、ちょっとしたオヤツにおすすめです。

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まとめ

リンゴは、栄養バランスが良く、ポリフェノールやペクチン、ビタミン類などが豊富に含まれています。
犬にとっても、抗酸化作用や整腸作用が期待できるので、おやつやフードのトッピングとして与えるとよいでしょう。
必ず、種と芯を取り除き、食べやすい大きさにカットして与えます。
人間用の市販の加工品は、糖分が多かったり、添加物が入っていたりするので、与えないようにしてください。
リンゴが大好きという愛犬は、少なくありません。
リンゴを使った犬用のおやつも市販されているので、ぜひ試してみてください。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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