1.バセットハウンドの歴史
2.バセットハウンドの特徴
2-1.外見
2-2.被毛(毛色など)
3.バセットハウンドの性格
3-1.温厚で優しい
3-2.マイペース
3-3.頑固
3-4.人が好きで友好的
バセットハウンドの歴史
16世紀に初めて発見されたフランス原産の犬種であり、胴長短足、地面までつきそうな長い耳が特徴です。
古くから猟犬として活躍してきたバセットハウンドですが、現在では家庭犬として飼育されることがほとんどであり、その献身的な性格が愛されています。
靴のブランドのイメージキャラクターにもなっている犬種であり、実物を見たことがない方もイラストを見たことがあるのではないでしょうか?
昔から一定数のファンがいる犬種であり、日本でも登録があります。
バセットハウンドの特徴
バセットハウンドの基本的な特徴を紹介します。
バセットハウンドについて知りたい方は参考にどうぞ。
◆外見
バセットハウンドの最大の特徴は長い耳であり、地面につくほど長い個体もいます。
一説では、耳を塞いで狩猟のときに獲物の臭いを嗅ぐことに集中するために、長くなったと言われていますが、はっきりとしたことはわかっていません。
原産国のフランスでは小動物を狩る猟犬として、重用されてきたバセットハウンドは筋肉質な身体をしており、太い手足が特徴です。
昔のバセットハウンドの顔はややタレ気味で、たるんだ皮が印象的ですが、たるんだ皮膚にゴミが溜まると感染症の危険があることから、現在ではたるみが緩和された姿が一般的です。
◆被毛(毛色など)
毛色はブラックホワイトタン、レモンペッパーのトライカラーが基本であり主にブラックホワイトタンのトライカラーの個体が多いです。
被毛はシングルコートであり、つるんとした皮膚をしています。
寒さに弱い面があるため、特に冬場は洋服を着せるなどして保温してあげます。
バセットハウンドの性格
バセットハウンドの性格について紹介します。
ずんぐりと貫禄のある見た目とやや強面の顔とは裏腹にバセットハウンドは優しい性格の持ち主です。
◆温厚で優しい
猟犬にしてはマイペースで優しく、多頭飼育も可能です。
飼い主さんとその家族に対しては友好的に愛情深く接します。
滅多なことで怒ることはなく、優しく温厚で穏やかな個体が多いです。
◆マイペース
バセットハウンドは自分のペースを大事にする犬種であり、好きなことにのめり込みやすい傾向があります。
例えばボールのおもちゃが好きな場合は、1日中好きなおもちゃを近くにおいてカミカミしたりする様子が見られます。
優しく温厚なバセットハウンドですが、自分の気分が乗らない時には飼い主さんがふれあいを求めてきてもそっけない態度を取るなど猫のような一面も。
◆頑固
マイペースでのんびりやのバセットハウンドは自分をしっかりと持っているため、気分が乗らないと飼い主さんがスキンシップを求めても応じない場合があります。
自我がはっきりとしており、頑固な一面もあるバセットハウンドはしつけを行う時には、短時間でメリハリを持ってしいくすることがのぞましいです。
長々しつけをしてもバセットハウンドには響かずに双方嫌な印象を抱く場合もあるため、愛犬の様子を確認しながら、効率よくしつけをしましょう。
◆人が好きで友好的
飼い主さんやその家族に対して、深い愛情を持って友好的に接してくれます。
また、小さなお子さんに対しても穏やかに接する寛容さを持っており、子供のいる家庭でも飼育しやすい犬種です。
基本的には、人好きの子が多く他人に対しても攻撃的になることは滅多にありません。
状況を的確に捉えて、どーんと構えて対応する度胸もあるため、場所見知りをしにくい犬種でもあります。
バセットハウンドの気を付けたい病気
関節の疾患
胴長短足のバセットハウンドは椎間板ヘルニアや関節の疾患に注意が必要です。
ずんぐりと骨太な身体は特に足腰に負担がかかりやすく、家の中では転倒しないように滑り止めを敷くなど対策しましょう。
特に7歳以降のシニア期になってくると、アダルト期よりも関節などが弱ってくるため、痛みや動きに異常が出ることもあります。
歩行異常や脚を引きずる、痛がる、関節が腫れているなどの症状がある場合には獣医さんの診察を受けましょう。
外耳炎
バセットハウンドはタレ耳の大きな耳が特徴ですが、耳道内に湿気がこもりやすく外耳炎に注意したい犬種です。
耳道内で細菌感染を起こしてしまうと、炎症により激しい痒みや耳垢の増加、症状が重症化すると歩行異常や発熱などの症状が見られます。
特に梅雨時や夏場は外耳炎になりやすく、真っ黒なベタつく耳垢がでており、激しい痒みを伴う場合には、マラセチア 外耳炎の可能性があります。
異常が見られる場合には、早めに獣医さんの診察を受けましょう。
皮膚炎
バセットハウンドはシングルコートであり、他の犬種に比べると脂分が出やすい犬種です。
月に一度はシャンプーするようにして、被毛を清潔に保ちましょう。
脂分が溜まった状態だと、皮膚状に細菌が繁殖してしまいマラセチア 皮膚炎などにかかりやすくなります。
短毛のバセットハウンドはブラッシングは長毛種に比べてこまめに行う必要はありませんが、マッサージをして新陳代謝を促すためにも2日に1度程度ブラッシングを行うことが理想です。
皮膚を痒がる、発疹、皮膚が赤い、出血があるなどの症状がある場合には皮膚炎の可能性があるため、獣医さんの診察を受けましょう。
主な治療方法は薬浴により菌の数を減少させることです。
痒みが激しい場合や傷ができている時には、ステロイドや抗生物質を投薬しながら、皮膚のバリア機能を回復させる治療を行います。
バセットハウンドの価格
バセットハウンドは日本でも飼育数が一定数いる犬種ですが、他の犬種に比べると数が少なく入手するまでに時間がかかることから他の犬種よりも高価なことが多いです。
購入場所により異なりますが、約22万円〜30万円前後で購入できます。
ブリーダーさんから直接購入する方法が、1番確実です。
バセットハウンドの飼い方
バセットハウンドの基本的な飼育について紹介します。
バセットハウンドと一緒に暮らしたいと考えている方は参考にしてくださいね。
◆散歩
猟犬として活躍していた歴史のあるバセットハウンドは、スタミナがあり運動量も多い犬種です。
のんびりと過ごしている姿を見ると運動は苦手なイメージを抱きやすいですが、アクティブに走り回ることも好きであり、散歩は1日2回、1時間前後が理想的です。
激しく走り回るよりは、黙々と臭いをカギならが歩くという散歩スタイルの子が多く、歩く距離が長いです。
もちろんアダルト期はアクティブに走り回ったり、ボール遊びなどをすることも好きであり腰を痛めないように、飼い主さんが調節しながら散歩のペースを作ってあげましょう。
◆食事
食欲旺盛であり、選り好みしないで食べてくれるのがバセットハウンドの魅力の一つです。
ご飯に対する執着があり、早食いする子も多く食事の際には胃捻転などに注意が必要です。
また、なんでも食べてくれるのは嬉しい点ですが、肥満になりやすい犬種のため飼い主さんが食事量をコントロールすることが大切です。
肥満は万病の元であり、足腰にも負担がかかります。
低カロリー、低脂質の良質なたんぱく質がとれるできるだけ自然の食材で作られたドッグフードを与えましょう。
◆しつけ
頑固一面のあるバセットハウンドは短期集中してしつけを行うのがコツです。
他人や他の犬に対しておおらかに接することができるバセットハウンドは、社会性が身に付きやすい犬種ですが、身体ががっちりとしており力も強いため、適切にコントロールするためにもしつけは必須になります。
飼い主さんに褒めらることがなによりも好きなバセットハウンドは、おやつなどで集中力を維持しながらしつけを行います。
猟犬として活躍していたことから、しつけは比較的しやすく効率よく集中している時間に教えることにより、飲み込みは早いです。
ポイントは飽き性か一面があるバセットハウンドのしつけは、ご飯前や散歩の時にちょっとずつ生活にコマンドを入れて教えることが効果的です。
まとめ
長いタレ耳と胴長短足の筋肉質な身体が魅力的なバセットハウンドについて紹介しました。
バセットハウンドは穏やかな性格であり、他人に対しても友好的に接することができる犬種です。
小さなお子さんのいる家庭や多頭飼育にもおすすめであり、耳や皮膚のケアをしっかりと行えば初心者にも飼いやすい犬種です。
本記事がバセットハウンドに興味のある方や犬を飼いたい方の参考になれば、幸いです。
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