犬のしつけ教室とはどんなところ?

しつけというとまずイメージするのが、オテ「オスワリ」や「マテ」などと言ったコマンドではないでしょうか?
しかしそれはしつけの一部であり、しつけの本質は、犬が人と一緒に生きていくためのルールを教えてあげることです。
しつけは飼い主さんと愛犬が良好な関係を築くためにとても大切なことであり、リーダーに従うことで生活を安定させる犬にとっては飼い主さんとの信頼関係の構築は必要不可欠です。
しつけ教室はその信頼関係の築き方や愛犬の性格にあったしつけの仕方をプロのドッグトレーナーがレクチャーしてくれる場所になります。
犬と飼い主さんにとっての学校であり、子犬のうちから通わせて社会性を身につける場合やトイレの失敗や無駄吠え吠え癖などの問題行動を改善するために通うケースが多いです。
しつけ教室の形態は様々であり、ドッグトレーナーが個人で解説開設しているしつけ教室もあれば、動物病院やペットショップが基本的なしつけについて教えてくれる定期的に開催しているしつけ教室もあります。
しつけ教室の形態や教えたいことにより、愛犬にあったしつけ教室を選ぶことがポイントです。
犬のしつけ教室の選び方
しつけ教室は愛犬にあったものを選ぶことが大切だと紹介しましたが、しつけ教室に入会する前に抑えたいポイントを照会します。
愛犬にぴったりのしつけ教室を見つける参考にしてくださいね。
◆教室のコンセプト
まずは、そのしつけ教室のコンセプトを知ることが重要です。
しつけ教室は開催している場所や人によりコンセプトはバラバラです。
例えば、犬の幼稚園・保育園と名称がついているしつけ教室は、送迎がついているところこともあり忙しい飼い主さんには嬉しい特徴になります。
犬の幼稚園や保育園は、一定期間通わせてしつけを行う場合と預けてしつけをしてもらう場合があり、飼い主さんのスケジュールにあわせて選ぶことができます。
また、パピークラスなどは子犬限定のしつけ教室でありまっさらな状態の子犬にしつけの基礎を教えてくれます。
子犬同士でコミュニケーションを取ることにより、他の犬との距離感や接し方を学ぶこともできます。
なかなか成犬になってしまうと、ある程度正確が出来上がってしまうので他人や他の犬に対して警戒心を和らげてあげるのには時間がかかります。
子犬からさまざまな音や場所、人、犬に慣らすことにより物怖じしないおおらかな子に育ちます。
パピークラスはそんな社会科社会化のためにおすすめのしつけ教室です。
それぞれのしつけ教室のコンセプトを理解した上で利用するようにしましょう。
◆しつけたい内容に力を入れているか
しつけ教室をうまく利用するコツは、そのしつけ教室が飼い主さんがのしつけたい内容に力を入れているのかという点です。
信頼関係がある程度作れていて、マテやスワレなどのコマンドに対して具体的なやり方を教えたいのか、問題行動があってそれを直したいのかによってもしつけ教室の利用の仕方は変わってきます。
特に成犬になってから、問題行動に困っておりそれを直したいと考えているときには、問題行動の矯正にも対応してくれるしつけ教室を探す必要があります。
定期的にペットショップなどで開催しているしつけ教室は、スワレやマテなどの具体的なやり方やしつけの基礎についてレクチャーすることがほとんどであり、問題行動をそのような形のしつけ教室で解決するのは難しいです。しつけ教室を利用するときには、何についてしつけをしたいのかを固めておくようにしましょう。
◆ドッグトレーナー
しつけ教室を利用するにあたって、ドッグトレーナーと愛犬、飼い主さんとの相性は非常に重要です。
ドッグトレーナーはしつけのプロであり、飼い主さんと愛犬のしつけをスムーズに進める手伝いをしてくれる頼りになる存在です。
ドッグトレーナーとしつけに対する考え方が合わなかったり、愛犬に対する接し方に違和感を感じると、しつけを進めていく上で問題がでる場合もあります。
しつけ教室を利用して、ドッグトレーナーにしつけをしてもらった後、飼い主さんが愛犬にしつけを引き続き行うわけですからその後のやり方なども丁寧に教えてくれるドッグトレーナーさんを選ぶことがポイントです。
しつけ教室の雰囲気やドッグトレーナーさんの考え方によっても、しつけのやり方は千差万別です。
事前にドッグトレーナーさんの考え方やしつけ教室のコンセプトが愛犬との飼い主さんにあっているか、チェックしてから利用するか決めます。
犬をしつけ教室に連れていく基準

愛犬をしつけ教室に通わせるか迷っている飼い主さんもいるかと思いますが、しつけ教室を利用してなにを教えたいのかによっても基準が異なります。
日常生活や行動について問題を抱えており、飼い主さんや家族だけの力では解決することが難しい場合には、問題行動の改善に特化しているしつけ教室の利用がおすすめです。
また、一口にしつけ教室といっても上記のよう家庭犬の問題に対応したしつけ教室や警察犬などの専門的な訓練をしている所、アジリティーやドッグスポーツを楽しめるしつけ教室など様々です。
まずはしつけ教室に入って、何をしたいかを明確にしてからしつけ教室を有効活用しましょう。
特に生活で愛犬との関係に困っているわけではなく、しつけ教室に通ってしたいことがないという場合には無理にしつけ教室に通う必要はありません。
しつけ教室に愛犬を通わせる基準は、利用したいと考えたときになります。
子犬を飼って社会科社会化を勧めたいなと考えている飼い主さんは、パピークラスに入学して子犬同士でコミュニケーションを取ることも刺激になります。
しつけ教室は成犬でも通えるのか
しつけ教室のよっては、パピークラスのみを開催している場所もあり、その場合は子犬が対象のため成犬を通わせることはできません。
しかし、ほとんどのしつけ教室は成犬も通うことができます。
注意点としては、成犬はまっさらな状態の子犬とは異なり、性格がある程度出来上がってしまっているのでしつけが入るまでに子犬と比べ時間がかかることが予想されます。しかし
その分時間や料金が高額になることもあるので、無理のない範囲で通うことが大切です。
成犬をしつけ教室に通わせる場合には、飼い主さんと愛犬の性格やスケジュールに合わせてしつけを進めてくれるドッグトレーナーさんを選ぶと良いでしょう。
成犬の場合には、愛犬の性格に合わせて個人レッスンしてくれるしつけ教室がおすすめになります。
その分料金は割高になりますが、しつけの効果が、現れやすいという特徴があります。
犬のしつけのポイント
しつけは飼い主さんと愛犬が快適に生活していくために必要不可欠なことですが、無理に進めてしまうと関係性を壊してしまうことにもなりかねません。
まずは愛犬がおうちで問題なく過ごせるようにご家庭でのルールを教えてあげましょう。
しつけの大前提は楽しんで一緒に行うことです。
しつけは1日2日でできるものではありません。
飼い主さんと愛犬との日々の積み重ねがしつけになります。
そんな積み重ねの中で、トイレトレーニングがうまくいかなかったり、お留守番が苦手だったり、問題がでてくることもあります。
日常生活に問題がなくても、アジリティーなどのドッグスポーツを楽しみたいと考えている飼い主さんもいます。
そんな飼い主さんと愛犬の生活を充実させるためにしつけ教室を利用することは有効です。
しつけ教室により料金形態は異なりますが、長期間利用するとそれだけ料金も高くなります。
あらかじめしつけ教室に利用する予算を決めておくことがおすすめです。
まとめ
犬のしつけ教室の選び方やしつけ教室ってどんな場所?ということについて紹介しました。
しつけ教室は飼い主さんと愛犬の悩みを解決するために役に立つ場所です。
プロのドッグトレーナーに飼い主さんと愛犬の関係性を客観的にみてもらうことができるため、しつけを薦めやすくなります。行き詰まった際にもアドバイスをしてもらうことができるので、心強いですよね。
しつけ教室は問題行動の改善以外にも、アジリティーやドッグスポーツ、ドッグダンスなどを始めるための入門として入学するのも良いでしょう。
楽しく愛犬にしつけを行うためにしつけ教室を活用してくださいね。
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