1.柴犬はなぜ抜け毛が多いのか
3.犬の換毛期の対策
3-1.ブラッシング
3-2.シャンプー
3-3.その他
4.柴犬の被毛のお手入れ方法
4-1.ブラッシング
4-2.シャンプー
4-3.フード
柴犬はなぜ抜け毛が多いのか
柴犬の抜け毛、気になりますよね。多い時には本当にごっそりと抜けるため、心配に思っていたり理由が気になっている人も多いのではないでしょうか?
柴犬に抜け毛が多い理由、それは柴犬の被毛が二重構造になっていることです。柴犬は、元々日本の山岳地帯での狩りで人間の手伝いをしていました。山岳地帯の冬は大変厳しく、その寒さから身を守るために、防寒性能の高い二層構造の被毛を持っていました。
二層構造とは、上毛と下毛の二層で構成されている被毛で、硬い上毛が柴犬の皮膚を雨や雪などから守り、体温調節や皮膚を紫外線から守ったりする役割を柔らかい下毛が担っています。このような二層構造の被毛のおかげで、柴犬は山岳地帯の厳しい冬に耐えることができたのです。
この二層構造の被毛のうち、下毛は秋から冬にかけ密度を増して生え変わり、寒い冬に備え多物になります。そして、春先になり暖かくなると、役目を終えた冬用の下毛は抜け落ちていきます。これは換毛期と呼ばれ、これこそが柴犬に抜け毛が多い理由です。
犬の換毛期とは
ここからは、先述の犬の換毛期についてより詳しく説明をしていきます。換毛期を理解することで、より適切に抜け毛に対処することが出来るようになります。しっかりと読んでくださいね。
◆換毛期がある理由
犬に換毛期がある理由、それは外気温の変化に対応するためです。犬たちは汗をほとんどかかず、ハッハッと息をすることで体の熱を逃しています。しかし、これだけでは夏の厳しい暑さには対応しきることができず、冬の寒さへの対策も不十分になってしまいます。
そのため、下毛の量を調節して体温調節をしているというわけです。来る夏や冬を耐え抜くための準備、つまり衣替えをしているのですね。
柴犬が猟で活躍していた昔と違い、現在は、エアコンや暖房機具など室温を変化させる機会の充実、異常気象による気温の変化など、柴犬を取り巻く環境が異なっています。
そのため、必ずしも春と秋に換毛期になるわけではなく、大体で春や秋ぐらいになると換毛期がやってくると認識した方が適しています。
◆時期
先述のように、柴犬をはじめとする犬の換毛期は、春から7月ごろにかけてと秋から11月ごろにかけての年2回存在します。
この時期には思っているよりもたくさんの毛が抜けますので、後述するようなきちんとした対策を考えておきましょう。
犬の換毛期の対策
ここまで、柴犬の換毛期に関し説明をしてきました。ここからは、犬の換毛期に対する具体的な対策方法についてお話ししていきます。ぜひ参考にしてくださいね。
◆ブラッシング
犬の換毛期の対策として1にも2にも大切なことは、ブラッシングです。
犬の毛と付き合っていく上であまりにも当然のことですが、結果的に、毎日コツコツお手入れを行うことが最善の方法です。
抜けた毛は絡み合い、毛玉を作ってしまいます。これが皮膚の通気性を悪化させ新陳代謝に悪い影響を与える可能性があります。ブラッシングで毛玉になりそうな毛を取り除いてあげることで、お掃除の手間が減り、愛犬の健康促進をすることも出来ます。
ブラッシングのための器具はいくつか種類があり、ラバーブラシやスリッカーブラシ、コーム、中にはブラッシンググローブなどもあります。用途や部位に合わせて使い分けを行いましょう。
◆シャンプー
一気に抜け毛を洗い流すことが出来るため、シャンプーも抜け毛の対策として挙げられます。適度なシャンプーは、皮膚を清潔に保つことも出来ます。ただし、あまりに頻繁なシャンプーは皮膚の油分を奪い、逆に皮膚のふけやかゆみを増やしてしまう可能性があるため気を付けましょう。
また、シャンプー後はドライヤーでしっかりと乾かすようにしましょう。生乾きの状態だと雑菌が繁殖してしまい、皮膚に悪い影響を与えてしまいます。
犬によっては、ドライヤーが苦手な子もいます。その場合、そばにドライヤーを常に置きドライヤーに慣れさせましょう。そういう子は音が苦手なことが多いのです。そのため静音タイプのを選ぶのも手かもしれません。
ドライヤーを実際に使用するときには、体に近づけすぎて火傷をさせないように気をつけましょう。
◆その他
その他の対策としては、主に室内に舞った毛への対処法が挙げられます。
一つ目は、粘着テープ(コロコロ)です。これを使うことによって、服についた毛やカーペットについた毛をからめとることが出来ます。
二つ目は、ラバーブラシです。服についた毛はコロコロで取り除くことが出来ても、ソファやラグに付いた毛はコロコロだとなかなかとることが出来ません。そんな時に便利なのがラバーブラシです。犬のブラッシングを行う要領でソファをこすると、線維から毛が出てきます。
ラバーブラシはゴム製なので、ゴシゴシと強めに擦ってもソファを痛めることがありません。非常に便利で有用なグッズですね。
柴犬の被毛のお手入れ方法
柴犬の被毛のお手入れには、いくつか方法があります。ここではそのうちいくつかを紹介します。
ぜひ実践してみてくださいね。
◆ブラッシング
1つ目は、先述のブラッシングです。毛玉ができてしまわないように、適度な間隔で定期的に行うようにしましょう。定期的にブラッシングを行い被毛の通気性を良くすることで、皮膚の新陳代謝を底上することが出来ます。
わんちゃんの健康に最も大きく関わる部分ではあるので、数あるお手入れ方法の中でもブラッシングは特に大切にしてください。
◆シャンプー
2つ目は、こちらも先述にはなってしまうのですが、シャンプーです。上記のように、シャンプーは抜け毛を一気に洗い流すことが出来ます。皮脂や汚れを洗い流すことも出来るため、被毛の質の向上を見込むことも出来ます。
注意点としては、シャンプーを行う機会は月に2回ほどにするようにしましょう。シャンプーは皮膚への刺激が少し強めです。そのため、あまり頻繁にシャンプーを行うと皮膚が傷んでしまう恐れがあるのです。また、犬の皮膚にとっては皮脂もとても大切な要素です。なので、すべて洗い流してしまうというのは好ましくありません。以上の点から、シャンプーの回数は月に2回ほどにするのが好ましいです。
◆フード
3つ目は、フードです。ペットショップやホームセンターでは、犬の被毛ケア用に成分が調整されたフードが取り扱われています。これを与えることで、毛艶が良くなったり、皮膚疾患が起きにくくすることが出来ます。
また、犬の中にはアレルギーを持つ子もいます。そういう子のアレルギーケアのためのフードも販売されているため、フードを工夫することで皮膚トラブルを防ぐことが出来ます。
一口にアレルギーといっても、原因の物質は様々あります。原因の物質を突き止めるためにもこれらのアレルゲンケアフードは使用可能のため、非常に利便性は高いです。
柴犬がブラッシングを嫌がるとき
犬がブラッシングを嫌がるのには、「触られるのが嫌だ」「怖い」「痛い」という心理が働いている事が多いです。そのため、対処法としては様々なことでこれらの感情をケアすることが大切です。
◆マッサージ
触られることを嫌がる子にとって有効な方法は、触られることに慣れさせることです。そのために、普段から体のあちこちを触りながらマッサージをしてあげましょう。
犬は、自分から見えない部分を触られることを特に嫌います。そのため、マッサージを行うときもそれらの場所を問題なく触らせてくれるかどうかを気にかけながら行いましょう。こうやって日々コツコツとマッサージを繰り返すことで、犬が体を触られることに対して嫌悪感を示さないようになります。
◆おやつをあげる
おやつをあげることも、犬のブラッシング嫌いを克服するのに有効な方法のうちのひとつです。ブラッシング後や先述のマッサージ後などに、ご褒美としておやつをあげます。
このような方法をとることによって、犬に体を触られることは怖くないんだよということを伝えることが出来ます。この方法をブラッシングのたびに行うことで、犬がブラッシングを嫌がることは減っていくことが予想されます。
まとめ
柴犬の換毛期やお手入れ・対策方法について説明をしてきました。みなさんのお家がちらからないように、そしてなにより皆さんのワンちゃんの健康のために役立つ知識ですので、是非参考にしてくださいね。
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