春と秋の恒例行事?柴犬の換毛期について解説!

2022.09.15

春と秋の恒例行事?柴犬の換毛期について解説!

『換毛』とは読んで字のごとく『毛が抜け変わること』で、犬の換毛期は、夏毛から冬毛へ、冬毛から夏毛へと変わっていくことを意味します。 柴犬は換毛期によく毛が抜ける犬種として有名で、実際に一緒に暮らしていると非常に大変な毎日になります。 この記事では柴犬の換毛期についてフォーカスし、換毛期がある理由や抜け毛対策などについて詳しくご紹介いたします。

柴犬の換毛期について

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柴犬の換毛期は年に2回!個体差はありますが、一般的には春(5〜7月頃)と秋(9〜11月頃)にやってきます。

柴犬の被毛は『ダブルコート』と呼ばれ、外部の刺激から守る為のオーバーコート、保温の為アンダーコートと2種類の被毛を持っていますが、このうち換毛期に抜けるのは主にアンダーコートです。
もふもふとしていて保温性の高いアンダーコートは、春夏の温かい時期には不要になります。

そこで、気温の変化に対応する為に、気温が上がり始める春になると、『不必要なアンダーコート』が一気に抜けていくのです。

そうなると、秋になると抜けるのではなく増えるのでは…?と考える方が多いと思うのですが、実は秋の換毛期もよく抜けるシーズンです。

春夏とは異なり、秋には『古い被毛』が大量に抜け、新しいアンダーコートが密に生えることで冬に向けての身支度をしています。

◆季節外れの換毛はなぜ起こる?

柴犬に関する記事やSNSの投稿を見てみると、一年中換毛期のように抜け毛がある子や、まだ寒いのに毛がよく抜けてしまうといったことを目にすることがあると思います。

季節外れの換毛が起こる理由として、室内で飼育していると気温の変化を感じにくいことや日に当たる時間が少なくなることが挙げられます。

現代は室内飼いが主流であり、柴犬たちは温度調整された快適な環境で過ごしていることと思います。

一年を通して犬たちが過ごしやすい環境を作ってあげることは大切なことですが、考え方を変えると気温の変化がわかりにくくなっているとも言えます。

先述の通り、『寒い時期に耐えられるように』『暑い季節を乗り越えらえるように』換毛は起こりますので、気温の変化を感じにくくなった現代の犬たちは換毛の時期に乱れが生じることがあります。

寒い中の散歩はかわいそうと感じる人がいたり、飼い主さん自身も大変なこともあるとは思いますが、柴犬のダブルコートは寒い季節を生き抜くために備わっているものです。

暖房の効いた部屋ばかりで過ごしていては、日本の四季を感じて生きることは難しいですので、冬季は特に日の出ている時間に散歩をしっかりとしてあげたり、季節感を感じさせてあげるとよいでしょう。


柴犬の換毛期におすすめのアイテム

犬の換毛期の対策として1にも2にも大切なことは、ブラッシングです。

毎日コツコツお手入れを行うことで、掃除の負担が軽減するだけでなく、愛犬の換毛を促し皮膚の健康を守ることができます。

柴犬は短毛だから…と油断は禁物で、柴犬の短い毛であっても、抜けた毛が絡み合い毛玉を作ることがあり、これが皮膚の通気性を悪化させ新陳代謝に悪い影響を与える可能性があります。

ブラッシングで毛玉になりそうな毛を予め取り除いてあげることで、そういったことも未然に防げますので、換毛期は特にブラッシングをしてあげることを意識してあげてください。

また、ブラッシングの他にシャンプーも抜け毛の対策になるお手入れです。

月に2回程度の適度なシャンプーは皮膚を清潔に保つことも出来ますし、余分な被毛も洗い流すことが出来ます。

ここでは、お手入れからお掃除まで換毛期におすすめなアイテムをご紹介します。

◆おすすめアイテム①掃除機付きブラシ

一口にブラシと言ってもラバーブラシやスリッカーブラシ、コーム、グローブタイプなど様々な商品があります。

柴犬の換毛期の大変さといえば、このまま毛が一生取れるのではないかと思えるほど抜け続けること、そしてブラッシング後の抜け毛の掃除ではないでしょうか。

最近ではペットとの暮らしをより便利にしてくれるペット家電が多く販売されていますが、換毛期におすすめのペット家電も登場しています。

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こちらは、バリカンやブラシと掃除機が一緒になったような商品で、カットした毛やブラッシングで抜けた毛をすぐに掃除機が吸引してくれます。

抜け毛が舞う率がぐっと下がるので、ブラッシング後の後片付けがずっとらくになります。

◆おすすめアイテム②アンダーコート専用ブラシ

こちらは柴犬やダブルコートの犬種の飼い主さんの間ではお馴染みの商品かもしれません。

通常のブラシも、毛流れを整える為の『コーム』、もつれや毛玉をほぐす『スリッカーブラシ』などそれぞれに役割がありますが、こちらは余分なアンダーコートを除去することに特化したブラシとなります。

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ファーミネーターは、スリッカーブラシやコームなどで大まかなもつれや毛玉を取り除いてから使用します。
簡単なブラッシングはコミュニケーションも兼ねて毎日行っても問題ありませんが、ファーミネーターはアンダーコートを除去することを目的とする為、取りすぎなどを防ぐために週に1度程度の使用にしておくとよいです。

◆おすすめアイテム③泡シャンプー

犬の皮膚の厚みは人間の1/3程度と言われており、とても繊細です。

人間にも泡タイプのボディソープやシャンプーがありますが、犬もメリットとしてはどうようです。
きめ細かい泡で洗ってあげることで、デリケートな肌の負担を軽減することが出来たり、汚れを絡み取りやすくすることができます。

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◆おすすめアイテム④お掃除アイテム

ご家庭で使う掃除用具に、掃除機やコロコロなどがありますが、柴犬の細く量のある毛を速やかに掃除するのにおすすめなのが、ラバー素材のお掃除アイテムです。

ソファやラグに付いた毛も、ごっそりと集めることが出来ます。
ラバー素材なので、ファブリック素材の家具であればゴシゴシと擦っても生地を痛めることがありません。

非常に便利で有用なグッズですね。

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柴犬がブラッシングが苦手?

柴犬だからブラッシングが嫌いということはなく、ブラッシングを嫌がるのには、「触られるのが嫌だ」「怖い」「痛い」という心理が働いている事が多いです。

小さい頃から少しずつお手入れをはじめておくことで、抵抗感を少なくすることが出来ます。
既に成犬であっても、少しずつ慣れてもらうことは可能ですので、ブラッシングが苦手な犬に為に出来ることをいくつかご紹介します。

◆マッサージからはじめる

触られることを嫌がる子にとって有効な方法は、まずは触られることに慣れさせることです。

普段から体のあちこちを触りながらマッサージをしてあげましょう。

犬は、自分から見えない部分を触られることを特に嫌います。
そのため、マッサージを行うときもそれらの場所を問題なく触らせてくれるかどうかを気にかけながら行いましょう。

日々コツコツとマッサージを繰り返すことで、犬が体を触られることに対して嫌悪感を示さないようになります。

◆ブラシは怖い物ではないと教えるには

身体を触られることは問題ないが、ブラシに対して抵抗感がある時には、いきなりのブラッシングは控え、ブラシの存在に慣れることからはじめます。

この物は自分にとって無害であると認識が出来たら、身体の遠くから柄の部分で撫でたりしながら少しずつブラシが体に触れることに慣れてもらいます。

長い時間は行わず、5-10分程度を目安にコミュニケーションを取りながら練習しましょう。

ブラッシングをされることは気持ちが良いと感じてもらえるよう、ゆっくりと慣らしていってください。

◆おやつでプラスの印象をつける

以上の練習を行う時には、おやつをあげたり、愛犬が好きなことと組み合わせることで、ブラッシング嫌いを克服できることがあります。

ブラッシングが出来たら思いっきり褒めてあげたり、今までより成長した瞬間があればすぐにおやつを与えて、今のがいいよ!という事を伝えます。

この方法をブラッシングのたびに行うことで、犬がブラッシングを嫌がることは減っていくことが予想されます。


まとめ

柴犬の換毛期やお手入れ・対策方法について説明をしてきました。
みなさんのお家がちらからないように、そしてなにより皆さんのワンちゃんの健康のために役立つ知識ですので、是非参考にしてくださいね。



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