1.犬の留守番は不安なことだらけ…
1-1.犬は留守番中、何をしている?
1-2.そもそも孤独は苦手な犬たち
1-3.危険なことがたくさんある
2.ペットカメラを使うメリット
2-1.メリット①:遠くからでも見守りができる
2-2.メリット②:何かあったらすぐに対応できる
2-3.メリット③:何が起こったか“原因”が分かる
2-4.メリット④:ワンちゃん自身も安心する
3.ペットカメラの機能
3-1.会話ができる
3-2.おやつをあげられる
3-3.首振り機能・自動追跡機能
3-4.録画機能
3-5.ナイトモード
3-6.共有機能
3-7.ワンちゃんの動きのお知らせ機能
3-8.撮影機能
4.ペットカメラの選び方
4-1.部屋で自由に過ごさせるなら「首振り機能」
4-2.留守番が長時間になるなら「エサあげ機能」
4-3.仕事で遅い可能性があるなら「ナイトモード」
4-4.夏や冬なら「温度監視」
4-5.大切なデータを上書きされたくないならクラウド型を
【掲載:2021.05.18 更新:2022.08.08】
犬の留守番は不安なことだらけ…
犬を飼ったとき、飼い主さんの多くが直面するのが“留守番”問題ではないでしょうか。
土日や祝日、夜はたくさん一緒に過ごせるのに、平日は仕事で留守ばかりという飼い主さんも多いかと思います。
「うちのワンちゃんは留守番が得意」「いつも心配でたまらない…」など、犬を留守番させることに対しての気持ちはいろいろなケースがあるかもしれません。
まずは、犬の「留守番」について、考えてみましょう。
◆犬は留守番中、何をしている?
犬は、留守番をすることが可能です。
慣れれば、長い留守番もこなしてくれるでしょう。
でも、そう思っているのは飼い主さんの方だけで、留守中のワンちゃんは別の気持ちになっているかもしれません。
- 寂しくて「クーンクーン…」と鳴いている
- 窓の近くでずっと外を眺めている
- 一人遊びを楽しんでいる
- 飼い主さんと離れるのがつらくてイタズラ
- ボーっと過ごしている
- とにかく寝てばかり
など、犬の性格や飼い主さんとの距離感によっても、留守中の過ごし方はだいぶ異なるでしょう。
◆そもそも孤独は苦手な犬たち
犬は、仲間とともに行動する習性があるため、ひとりぼっちの時間は得意ではありません。
留守中には、物音しない環境で過ごすことになります。
飼い主さんがいなくなったことは感じても、「仕事で帰ってくる」「もうちょっとで帰る」などの具体的な状況は犬には分かりません。
そのため、長時間の留守番は、得意そうに見えて、実は結構なストレスなのです。
◆危険なことがたくさんある
犬を留守番させるとき、さまざまなスタイルがあるかと思います。
「部屋のなかを自由にさせている」というスタイルもあれば、サークル内で過ごしてもらうというスタイルもあるでしょう。
どちらも少なからず留守中の心配はつきものですが、特に「部屋で自由にしている」というケースの方がさまざまな危険が考えられます。
「ソファーからのジャンプに失敗してケガをした」
「床に落ちていた輪ゴムを飲んでしまった」
「ティッシュペーパーをビリビリ破いて食べた」
「本棚から重い本が落ちて犬にあたった」
など、犬だけで留守番していると、遊びの途中でケガや誤飲のリスクがあります。
それに、
「具合が悪くなって下痢をした」
「熱中症になってグッタリ」
「急に吐いた」
というように、ワンちゃん自身の体調の変化もあるでしょう。
飼い主さんが帰宅して、愛犬の様子に気が付いても、そうなった過程が分からないこともあるかもしれません。
ペットカメラを使うメリット
ペットカメラの導入に迷っているときは、まずはメリットについておさえておきましょう。
ペットカメラを導入すれば、こんなメリットがあるんですよ。
◆メリット①:遠くからでも見守りができる
大きなメリットは、離れたとことから見守れるということでしょう。
「飼ったばかりで留守番に慣れていない」「闘病中だから留守中に大丈夫だろうか」など、心配で仕方がないケースもあるかと思います。
でも、仕事や外出をせずに、ずっと一緒にいるのはなかなか難しいものです。
ペットカメラがあれば、離れていても見守ることができて安心です。
◆メリット②:何かあったらすぐに対応できる
ペットカメラがあれば、愛犬に異変があると対応がしやすいのではないでしょうか。
ペットカメラがなければ、飼い主さんが帰宅した後でなければ対応ができません。
例えば、誤飲などは、できるだけ早く対応するべきことですよね。
仕事先や外出先から、可能なかぎり、早めに駆けつけることもできるでしょう。
また、自分が対応できなくても、ほかの家族に頼むという方法もできます。
◆メリット③:何が起こったか“原因”が分かる
留守中に愛犬の身に何かが起こっても、犬に聞くことはできません。
ペットカメラを随時チェックできなくても、に録画機能があれば、犬に何が起こったかの原因を探ることができます。
◆メリット④:ワンちゃん自身も安心する
多頭飼いの場合、仲間がいるから寂しくないかもしれません。
でも、ひとりぼっちのワンちゃんは、飼い主さんがいないと寂しいですよね。
ペットカメラには、「飼い主さんが見守る」という機能のほか、飼い主さんと会話出来たり、録音していた声を流す機能がついているものもあります。
留守中で離れていても、お互いの存在を感じられるところがメリットです。
ペットカメラの機能
近頃のペットカメラは、たくさんの機能を持つものが登場しています。
「カメラで映すだけ…」という単なるカメラではなく、「そんなことまでできるの!」と飼い主さん達の安心ポイントが詰まっています。
それでは、具体的にどんな機能があるのか、詳しく見ていきましょう。
◆会話ができる
ペットの様子を見ていて、「イタズラをやめさせたい」「不安そうだから安心させてあげたい」などのとき、声掛け機能があれば会話をすることが可能です。
一人で寂しい気持ちを持っているワンちゃんも、飼い主さんの声が聞こえてくると安心してくれそうですね。
◆おやつをあげられる
ボーロやドライフードなど、おやつが飛び出す機能がついているペットカメラもあります。
カメラから出てきたおやつに、ワンちゃんも大喜びしそうですね。
飛び出すおやつを追いかけることで、ちょっとした遊びにもなります。
暇を持て余してしまうワンちゃんにはぴったりのペットカメラです。
◆首振り機能・自動追跡機能
カメラが左右に動くことで、見える範囲が広がる「首振り機能」がついたものもあります。
固定されたままのタイプのカメラだと、死角に入ってしまえば、せっかくのペットカメラが役立ちません。
首振り機能があれば、広い範囲を見渡せるので安心です。
左右はもちろん、上下に動くタイプも。
犬の動きに合わせて、自動で追跡してくれます。
◆録画機能
ペットの動きや、部屋の音などを察知して、録画機能が働くものもあります。
容量を確保しておけば、常時録画もでき、帰宅後にゆっくりワンちゃんの様子を見られるでしょう。
また、異変が起こったときに自動で動画を撮影してくれるタイプもあります。
◆ナイトモード
暗くなっても見える赤外線機能がついているのも、嬉しい機能のひとつです。
◆共有機能
家族全員で大切な愛犬を見守りたい…という方も多いかもしれません。
複数の人で、ペットカメラを共有して確認できる機能もあります。
◆ワンちゃんの動きのお知らせ機能
犬が動いたときに通知が来る機能もあります。
◆撮影機能
動画だけでなく、画像を保存できる撮影機能もあります。
カメラ目線の愛犬をパチリと撮影し、SNSにアップしたり、誰かに送信したりなども可能です。
ペットカメラで見守っている最中に、かわいらしい愛犬の写真が保存できるでしょう。
ペットカメラの選び方
ペットカメラは、機能がたくさん付いているほど、それだけ値段が上がります。
逆に、シンプルなタイプだと、リーズナブルな値段で買えるでしょう。
ペットカメラは、1万円以内で買えるものもあれば、数万円と高級なものまでさまざま。
購入するときには、用途に合わせながら、「この機能だけは外せない!」と飼い主さんが重視する機能を持ったものを選ぶことをおすすめします。
◆部屋で自由に過ごさせるなら「首振り機能」
留守番中、サークル内が定位置の場合、首振り機能はそれほど必要ではないでしょう。
でも、部屋で自由に過ごさせているワンちゃんの留守番なら、周囲をぐるりと見渡せるタイプがおすすめです。
360度回転することができれば、愛犬が動き回っても姿をキャッチすることが可能。
「死角に入ったときの様子が気になる」ということもなさそうです。
◆留守番が長時間になるなら「エサあげ機能」
1日数時間も家をあけるとなると、愛犬の空腹の心配がありますよね。
留守番の時間が長くなりそうな飼い主さんなら、おやつをあげられるタイプも選択肢になりそうです。
◆仕事で遅い可能性があるなら「ナイトモード」
残業が入ったりする可能性があるときは、暗い環境になっても部屋の様子がチェックできる「ナイトモード」機能があると安心です。
◆夏や冬なら「温度監視」
多くの飼い主さんが愛犬に留守番をさせるとき、部屋の温度が気になるのではないでしょうか。
エアコンで温度を管理していても、夏場になると熱中症のリスクがあります。
ペットカメラに温度センサーが付いていれば、部屋の温度管理に役立つでしょう。
外出先から遠隔操作できるオプションがあれば、寒さや暑さに臨機応変に対応ができます。
◆大切なデータを上書きされたくないならクラウド型を
クラウド契約するタイプもあります。
録画や撮影機能のためにSDカードを挿していても、容量オーバーで勝手に上書きされるとデータの確認ができなくなってしまいます。
クラウド型なら、容量が無制限でデータを保存しておけるので、後からの振り返りに役立つでしょう。
ペットカメラの使い方
ペットカメラは、部屋のなかで特別な配線工事などはいりません。
必要なのは、インターネットとWi-Fi環境、スマホ、タブレットなどとなるでしょう。
使うときには、アプリのダウンロードやネットへの接続など、初めて使うための初期設定は必要です。
インターネットに疎い場合、「設定が難しい」と感じるケースもあるかもしれません。
ちょっと時間はかかるものの、流れに沿って設定していけば大丈夫でしょう。
ペットカメラを使うときの注意ポイント
注意しておきたいのは、通信料のことです。
動画を見るわけですから、データが大きくなります。
上限を超えると通信料が高くなってしまうため、あらかじめ確認しておくと安心です。
また、置く場所にも配慮しましょう。
置き型タイプでも、置き場所に気をつければ問題はありません。
ただ、元気いっぱいのワンちゃんの場合、ペットカメラにいたずらをしてしまうケースも。
天井に貼り付けて安定性のあるタイプもあります。
ワンちゃんの性格にもよりますので、どんな場所に置けばいいか…、せっかくのペットカメラが上手に使えるようにしましょう。
まとめ
犬は、留守番の時間にいろいろなことをします。
でも、留守中のことについて、飼い主さんは知ることができません。
そんなときにおすすめなのがペットカメラです。
・離れているのにコミュニケーションが取れる
・温度管理も遠隔操作できる
・おやつをあげて遊べる
・留守中の愛犬の様子を録画できる
など、いろいろな機能があります。
単なるカメラというより、留守中のお世話係のような役割も果たしてくれそうですね。
また、これまで問題なく留守番をこなしてくれたワンちゃんでも
「病気になった」
「老齢で体が弱くなった」
「引っ越しして環境に慣れていない」
「残業続きで留守時間が増えた」
など、ペットカメラがあると安心なケースもあります。
「ペットカメラを設置するか迷い中」という飼い主さんは、まずはペットカメラにどんなメリットがあるのか、そしてどんな機能があるのかについて知ることから始めてみましょう。
買い主さんがどんな点を重視するのか、ペットカメラに求める条件をじっくり考えて選んでくださいね。
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