1.犬にパイナップルを与えてもいいのか
1-1.メリット
3.犬にパイナップルを与えるときに注意すること
3-1.量
3-2.芯や皮
3-3.缶詰
3-4.薬との飲み合わせ
3-5.小さくカットする
犬にパイナップルを与えてもいいのか
犬にパイナップルを与えて良いかという点ですが、適量であれば問題ありません。
パイナップルは甘みを感じやすく、水分量も多いため食欲のないシニア犬病気の治療中である愛犬の補助食としてもおすすめです。
パイナップルの効果について紹介します。
◆メリット
パイナップルに含まれる食物繊維には、便秘を解消させてくれる効果なら期待できます。
腸内環境を整えるためにもパイナップルは有効です。
また、パイナップルに含まれるタンパク質を分解するブロメリンの効果により消化機能の改善などにも効果的です。
パイナップルには、ビタミンB2やビタミンB群、クエン酸が豊富に含まれているためこれらの成分は疲労回復に効果的です。
元気のない愛犬や治療中の愛犬に栄養補給のために与えるのも良いでしょう。
さらには、ビタミンCにはコラーゲンを生成する働きがあり皮膚や関節のサポート、免疫力の向上に効果的です。
パイナップルに含まれる栄養
パイナップルに含まれている主な栄養素について紹介します。
パイナップルを有効的な愛犬の食事にプラスするためにも参考にしてください。
・カリウム‥‥カリウムには水分を体外に排出してくれる働きがあり、体の代謝機能を高めてくれる効果が期待できます。
心臓や筋肉の働きを調節する効果も期待できるため、愛犬の健康をサポートしてくれますよ。
・βカロテン‥‥抗酸化作用により活き活きとした健康的な身体づくりに効果的です。
また、体内でビタミンAへと変換される成分であり、視力や皮膚、粘膜の健康維持に効果的です。
腫瘍や心臓病の予防、筋肉の疲労回復にも効果が期待できます。
・食物繊維‥‥上記でふれたようにパイナップルは食物繊維が豊富であり、腸内環境の改善や便秘解消に効果を発揮します。
犬は腸のトラブルなどを抱えやすい面があり、適量な食物繊維を摂取することは大切です。
・ビタミンC‥‥人にもビタミンCは身体の健康に必要不可欠な成分ですが、犬にも同様のことが言えます。
ビタミンCはコラーゲンを生成する働きにより、丈夫な皮膚や関節作りに力を発揮します。
皮膚トラブルを抱えやすい犬にとってもビタミンCは積極的に摂取したい栄養素になります。
・ビタミンB1‥‥神経系の機能を保つために欠かせない栄養素であり、心臓、肝臓、腎臓など重要な臓器を動かすために必要な栄養素です。
ビタミンB群を意識した食事を摂取することにより、健康的に生活することが可能です。
・ブロメリン‥‥あまり聞きなれない栄養素ですが、プロメリンはパイナップルに多く含まれています。
タンパク質の分解を助けてくれるブロメリンは肉食である犬が動物性タンパク質を素早く消化吸収するためのサポートに役立ちます。
犬は動物性タンパク質を消化することに長けていますが、あまりに多くの動物性タンパク質を摂取すると、消化に負担がかかるためパイナップルを与えることにより負担を軽減しながら、効果的に食事を消化吸収することができます。
犬にパイナップルを与えるときに注意すること
犬にパイナップルを与えることにより、上記のような栄養や効果を得られると紹介しましたが、具体的に与える際のポイントを紹介します。
◆量
愛犬の大きさにより与える量は異なりますが、チワワなどの超小型犬で15g前後、中型犬で30g前後、大型犬でも90g前後までにしましょう。
与えすぎは下痢や嘔吐などの原因になるため、愛犬の様子を見ながら徐々に与えるようにします。
あくまでも補助食として与えるようにして、おやつの代わりに与えます。
ドッグフードを主食としてしっかり与えてから食べさせてくださいね。
◆芯や皮
生のパイナップルを与えるのが、栄養素を損なわずに与えられるためおすすめですが、皮や芯は硬いため取り除いてから与えます。
必ず喉に詰まらせないように、飼い主さんの目の届く範囲手前与えましょう。
また、与える果肉部分も一口代にカットして与えるようにします。
◆缶詰
犬にパイナップルを与える際には必ず加工されていないパイナップルそのものを与えるようにします。
缶詰のパイナップルは手軽に与えられますが、シロップには大量の砂糖が使われておりカロリーオーバーしてしまいます。
虫歯や肥満、糖尿病などの原因にもなるため缶詰のパイナップルを与えるのは辞めましょう。
さらに、加工された缶詰には添加物が使われており多少なりとも愛犬の身体に負担をかけてしまう可能性があります。
甘い缶詰のパイナップルは嗜好性も高く、愛犬の食いつきも良いですがドッグフードを食べなくなる原因にもなるため、素材そのままのパイナップルを与えます。
◆薬との飲み合わせ
パイナップルはブロメリンをはじめ、消化酵素の多い果物です。
消化吸収をサポートしてくれる一方で、これらの酵素が薬の効果を阻害してしまう危険があります。
もし、持病などにより薬を服用している愛犬にパイナップルを与える場合にはかかりつけの獣医さんに確認してから与えるようにしましょう。
特に血栓の予防剤を飲んでる愛犬にパイナップルを与えると、効果が強く出過ぎてしまい出血しやすくなる可能性があるためパイナップルは与えないようにしましょう。
◆小さくカットする
パイナップルは繊維質であり、そのまま大きなかけらを丸呑みしてしまうと喉に詰まらせてしまう可能性があります。
必ず与える時は愛犬の口のサイズに合わせて一口大にカットして与えます。
特にチワワなどの身体の小さな愛犬に与える際には少量でも窒息の危険があります。
必ず飼い主さんのそばで愛犬の様子を観察しながら与えましょう。
犬のパイナップルアレルギーには注意
アレルギー体質の愛犬はパイナップルを食べることにより、アレルギー反応がでる可能性があります。
アレルギーが心配な場合には、獣医さんに相談してから与えるようにします。
◆症状
アレルギーとは取り入れた物質(アレルゲン)を身体が異物と認識してしまい、免疫反応が過剰に働いてしまう状態を言います。
アレルギーの反応には個人差があり、症状が重篤になると命の危険があるため早急に対処する必要があります。
パイナップルを与えたことにより、愛犬に以下のような症状が見られた場合にはすぐに獣医さんの診察を受けるようにしましょう。
アレルギーの主な症状は、激しいかゆみ、下痢、嘔吐、身体に発疹ができる、呼吸困難、意識障害などがあります。
特にかゆみや嘔吐などの症状が見られる場合が多いです。
パイナップルの与え方
犬にパイナップルを与えるときのおすすめの与え方を紹介します。
食事にプラスして与えるときの参考にしてくださいね。
◆生
基本的には生のパイナップルを一口代にカットして芯と皮を取り除いたものを与えます。
生のパイナップルは最大限に栄養素を与えることができるため、健康維持のために与えるのには、1番効果的です。
犬にとっては、味付けをしなくても十分に甘さを感じられるため嗜好性も高く水分補給にも効果的です。
◆凍らす
暑い夏の時期には、凍らせてアイスのように与えるのも暑さ対策になります。
しゃりしゃり噛みながら食べることで喉に詰まらせる危険を軽減することができます。
凍らせると噛みごたえがあるので、満足感もあり少量で満足することができます。
たくさん噛むことでストレス発散にもなりますよ。
◆ジュース
特にシニア犬や弱っている子にパイナップルの栄養素を素早く与えたい場合には、ジュースにして与えるのが良いでしょう。
甘味料などは加えずにそのまま絞った果汁を与えます。
ジュースにすることで水分補給もスムーズに行うことができるため、すぐに水分を体内に取り込みことができます。
まとめ
犬にパイナップルを与える際の注意点やパイナップルの栄養素、与え方について紹介しました。
パイナップルは消化吸収を助けてくれる成分が豊富であり、食物繊維も豊富なため便秘予防にも効果的です。
便秘気味のわんちゃんや水をあまり飲んでくれない愛犬の栄養補給や水分補給にもおすすめです。
与えすぎると体調不良の原因になるため、適量を守りながら効果的にパイナップルを食卓にプラスしてあげましょう。
愛犬と快適に暮らすための参考になれば、幸いです。
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