片野ゆか著「北里大学獣医学部 犬部!」(ポプラ社刊)を原案とした映画『犬部!』が7月22日(木・祝)に公開。2004年頃に実在した動物保護サークル「犬部」。設立した獣医学部の学生をモデルにした主人公の、仲間たちと共に動物を守ろうと奮闘した過去と、獣医師となって一人で新たな問題に立ち向かう現代という二つの時代構成で、かつての“犬部”の仲間たちを再び巻き込んで、信念を曲げずに突き進む奮闘を描きます。
この日は撮影で協力をいただいた動物プロダクションに来たばかりの子猫ちゃんに大原さんが名付け親に!子猫のかわいさに終始デレデレな大原さんにも必見です。
大原櫻子さんにお話を聞いてきたよ!大原さんの作品や動物に対する思いをたくさん聞いてきちゃった! |
北里大学の保護活動が今回多くの方に知ってもらえるきっかけになると思うけれど、大原さんはこの活動を知ってた? |
実はお話が来た時に初めて知りました。犬部の活動を知った時、学生たちの労力や原動力に感動しました。ここまで自ら動いて犬や猫たちの保護活動をしている学生がいるということの驚きも大きかったです。 |
そうだったんだね! |
元々動物が大好きなので犬部と聞いた時にきっと可愛いワンちゃんたちと一緒に撮影するんだろなぁとワクワクしていました。そのワクワクは撮影が始まるまで続いてすごく楽しみでした。しかし、脚本を読んだ時に非常に訴えかける大きなテーマを感じましたし、実際にあった話なので責任をもってこのテーマを届けなきゃと思った時にワクワクだけではなく、プレッシャーも正直ありました。 |
犬部の猫担当 佐備川よしみを大原さんが演じてくれて僕うれしかった~!動物への愛がとっても伝わって来たよ!たくさんのワンちゃん・猫ちゃんと触れ合うシーンがあったけれど、大変だったこととか楽しかったことはある? |
ワンちゃん・猫ちゃんは次に何をするのかなかなか読めない、といった部分でワンちゃん・猫ちゃんの動きによってセリフを言うタイミングが合わなかったり撮れないことがあり、苦戦しました。楽しかったことは私は犬部の猫担当なので子猫ちゃんと一緒にお芝居をすることが多かったことです。とにかく可愛いくて終始癒されていました。 |
確かに僕たち気まぐれなことあるもんね。でも映画では、みなさんとっても自然に動物たちと触れ合っているように見えたよ! |
他の出演者さんたちも動物とのシーンが多そうだったけれどやっぱり大変そうだった? |
林遣都さんのお話ですが共演したワンちゃんの中に実際のワンちゃん自身が人が苦手で、数メートル近づくだけでおびえて逃げちゃう子がいたんです。でも、撮影時間以外もずっと触れ合って距離を縮めて撮影なさってて、林遣都さんに懐いていたので、そこまでワンちゃんと寄り添ってお芝居を作っている姿を見てすごいなと思いました。 |
大原さんの演じる佐備川よしみは犬部の猫担当だったから、猫ちゃんとのシーンも多かったよね!猫ちゃんって僕たちより接するの難しそうだけれど何か気を付けたことはある? |
信頼してあげようととにかく思っていました。最初は抱っこをして落としちゃったら怖いな…と思っていたんですけれど、人間がびくびくして接すると猫ちゃんも嫌がったりしてしまうんです。猫ちゃんとの信頼関係が大切だと思い、まずは猫ちゃんを信じて安心してもらえるように抱っこしたり接していました。 |
信頼関係ってやっぱり大切だよね。劇中の大原さんは自然な感じで猫ちゃんと触れ合っているように感じたよ!映画で猫ちゃんと触れ合って改めて知った魅力ってある? |
とにかく可愛いなぁと、元々猫ちゃんは大好きなので改めてその可愛さを知りましたし、猫ちゃんのツンデレさはキュンときますね。子猫ちゃんや子犬ちゃんももちろん可愛いですが、大人の子は大人なりに穏やかな性格で、可愛いさにも改めて気付きました。特に大人の猫ちゃんは寝顔が癒されますね。撮影現場では少し気だるい雰囲気を出している大人の猫ちゃんがいて、そのだるそうな感じがまた可愛いなと思っていました。 |
大原さんの猫ちゃん愛がとっても伝わってくるよ!! |
柴崎演じる中川大志さんのセリフで「救っても救ってもなぜ次から次へと犬猫は来るのか」という言葉が印象的だったし僕も心が締め付けられたよ…。今もなお殺処分される犬猫がいる現状を大原さん自身どう感じている? |
殺処分などはニュースなどで目にはしていても中々身近に感じていなかったことだったと、この映画を通して思いました。林遣都さん演じる花井颯太は、太田快作先生という獣医師がモデルになっていて、今でも保護活動をしていらっしゃって、一人の力でものすごい数を救っている方なんです。一人の力ってちっぽけに見えてこんなにも大きいんだな、と感じました。今の状況や環境をもっと多くの方に知ってもらえたら、もっと環境がよくなると思いますし救える命も増えるんだと思います。この映画を通して動物の保護や獣医療に興味を持ったり、動物を救ってあげたい、と思う方が一人でも増えたらと強く思いました。 |
どんな理由があっても奪って良い命はないし、失われる命がゼロになって欲しいと切に思うよ。命が映画でもキーになるけれど、命の重さはどういったシーンで感じた? |
ここは胸が痛いな…と感じたシーンは、中川大志さん演じる柴崎涼介が大人になって働く保健所で、殺処分の現場を目の当たりにしながら、柴崎さん自身の手で一頭一頭に注射を打つシーンがあるんです。深く思い悩んでしまう柴咲さんの姿に「命の重さ」が全て伝わって来て、あのシーンはとても印象的でした。保健所での一番辛い映像はフィクションですがリアルはもっと胸が痛むものだと思うんです。でも、その空気感というかここで生と死が動いているというのがとても伝わってくると思います。 |
この作品では獣医師が数多く出てくるけれど、映画を通して獣医師や獣医学生にどんなイメージや印象を持った? |
尊敬の気持ちを持っています。その気持ちはこの映画に携わって倍増しました。どういう経緯で獣医師を目指されたかは人それぞれ違うと思いますが、私が演じた佐備川よしみの様にたくさんの命を自分のせいで亡くしてしまったという悔しさとか悲しさがきっかけの方や逆に大好きだから目指している方もいれば様々だと思うんですけれど、その中でつらい現場つらい景色を見ることも多いと思うんですよね。そういったことを考えるとすごいお仕事だと思いますし、そう方がいるお陰で命が繋がっているのかと思うと感謝でいっぱいだなと思います。獣医師などがいらっしゃるからこそ人間にとって動物との時間は幸福な瞬間なんだなって思います。 |
この映画を特にどんな方に見てもらいたいと思う? |
動物が好きな方はもちろん、ペットと暮らしている方は改めてペットの大切さに気付くと思います。小さなお子さんから大人の方までとても見やすい作品に仕上がってますし、ワンちゃんや猫ちゃんたちの可愛いさだけではなくて、こういった現状を知らない方もたくさんいると思うのでもちろん見て頂きたいです。 |
映画の中で大原さんが伝えたいことや伝わったらいいなと思うことはどんなこと? |
命を預かる責任感、ワンちゃんや猫ちゃんを飼うというのは人生の喜びが増えることだと思うので、私も学生時代に動物に触れているシーンは自然と笑顔になっていました。その反面、生き物は命そのものなのでその重さを飼うとしたら責任感というのがどれくらい大きいものなのかを感じてもらえるのではないと思います。一度飼ったらペットも家族です。楽しさはもちろんですが大変さもあるし飼うことって簡単じゃないと思います。その覚悟を持ったうえで一緒に生活する大切さも映画を通して伝わると思うので、そういった面でもこの映画にはメッセージ性があると思います。 |
最後に!ペットスマイルの読者さんにメッセージをお願いしますっ! |
きっとこの映画を見られる方は動物が好きな方が多いと思います。可愛い動物ちゃんの表情が満載なのでそれはとても癒される瞬間だと思います。母親の母乳を飲んでいる子犬ちゃんのシーンも実際に撮影現場で撮れた奇跡の瞬間です。そういった瞬間がたくさんあるので、楽しんでもらえたらと思います。作品のテーマ性が可愛いだけでなく、「命」というのが深いテーマとしてあるので映画を通して改めて感じて考えていただけたらと思います。 |
大原さん素敵なお話をどうもありがとう!!ペットを飼っている人や飼いたいと考えている人にはペットを飼うことの尊さや責任について考えることができるよ。それに何より、動物たちの保護活動や保健所、愛護センターの活動を多くの人に知ってもらい、みんなの意識がかわるきっかけになる作品だと僕は感じたよ!決して暗いお話ではなくて、笑いもある明るい未来へのお話になっているから、是非みんなも映画『犬部!』を見て欲しいなっ!!! |
実在した動物保護サークル「犬部」を舞台に超が付くほどの動物好きな熱血主人公を林遣都、犬好きの同級生を中川大志が演じます。2人と大切な相棒犬への愛があふれるあたたかなティザービジュアルが解禁!
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林遣都、中川大志の場面写真と「犬部」の同志となる、大原櫻子、浅香航大をはじめ追加キャスト総勢10名が解禁しました!
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行き場のない動物たちを救うために奮闘した獣医学部の学生たちの物語映画『犬部』が7月22日公開!本編がますます気になる予告映像&ポスタービジュアル解禁です!
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学生時代に加え、16年後、獣医師として、研究者として、動物愛護センター職員として、動物たちのために走り続ける彼らの姿が切り取られています。
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青森県十和田市に、一人の変わり者がいた。花井颯太(林遣都)22歳、獣医学部の大学生。子どもの頃から大の犬好きで、一人暮らしのアパートには保護動物がぎっしり。周りからは変人扱いされても、目の前の命を救いたいという一途な想いで保護活動を続けていた。ある日颯太は、心を閉ざした一匹の実験犬を救ったことから、ひとつでも多くの命を救うため、動物保護活動をサークルにすることを思いつき「犬部」を設立。颯太と同じく犬好きの同級生・柴崎涼介(中川大志)らが仲間となり動物まみれの青春を駆け抜け、それぞれの夢に向かって羽ばたいていった。颯太はひとつでも多くの命を救うため動物病院へ、そして柴崎は動物の不幸な処分を減らすため動物愛護センターへーー。
「犬部」から16年後。獣医師となっても一途に保護活動を続けていた颯太が逮捕されたという報道をうけて、開業医として、研究者として、動物愛護センターの一員として、それぞれの想いで16年間動物と向き合ってきたメンバーたちが再集結するが、そこに柴崎だけがいなかった……。
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