愛犬が亡くなったら…犬の葬儀のやり方を解説します

2021.09.30

愛犬が亡くなったら…犬の葬儀のやり方を解説します

犬は大切な家族の一員です。その命が燃え尽きた時、きちんと見送ってあげたいですよね。 この記事では、犬の葬儀の流れや費用など、押さえておきたい情報をご紹介します。 いつかはやってきてしまうお別れの時に落ち着いて行動できるように、ぜひ参考にしてください。

愛犬が亡くなって葬儀までにすること

葬儀

愛犬とお別れの時が来たら、まずはペット葬儀のできる霊園や葬儀場を探してください。
ペット葬儀は費用やサービスにばらつきがあるので、かかりつけの動物病院や愛犬家の知り合いからの口コミで決めると良いでしょう。
家族全員で見送るため、または葬儀屋さんの都合上、通常は葬儀まで数日空くことが多いです。
その間に、愛犬のためにできることを4つご紹介します。

①愛犬を気温の低い場所に安置しましょう

ペット葬儀社によっては安置上を利用させてもらえるところもありますが、基本的には葬儀まで自宅で管理します。愛犬の状態が悪くならないように、お家の気温の低いところに移動させてあげましょう。
また、背中やお腹のあたりに保冷剤をいれてあげるといいでしょう。
その際、タオル等で枕をつくって頭を高くしてあげてください。

②愛犬の体を綺麗にしてあげましょう

お別れした時の状況によっては、おしりや口元がかなり汚れていることもあります。
しばらくは愛犬の下にトイレシートや汚れてもいいバスタオルなどを敷いたままにして作業をしましょう。
体の汚れ部分はお湯や洗浄液を含ませたガーゼタオル、ウェットティッシュなどを使って拭き取ってあげてください。
最後に軽くブラッシングをして毛並みを整えたら、体全体をバスタオルなどで包んであげてください。

③足を軽くたたみましょう

愛犬が大型犬の場合は特に、体が大きすぎて葬儀をスムーズに進められないこともあります。
足を軽く曲げてたたんであげることで、トラブルを避けられます。
体の中でも、足は早めに硬直が始まりますので、素早く実行しましょう。

④思い出の品を準備しましょう

愛犬が生前に好きだったごはんやおやつ、おもちゃなどの思い出の品を準備しましょう。
また、ご家族の匂いのついたシャツやタオルなどもあるといいかもしれません。
愛犬が旅立つときに一緒に持っていけるものを準備してあげてください。


犬の葬儀当日の流れ

それでは次に、愛犬の葬儀当日の流れについて解説します。
犬の葬儀の中で最も一般的な、家族立ち合いのもと火葬をするやり方を例に見ていきましょう。

1. 受付

受付では、愛犬の体重測定を行います。
ほとんどのペット葬儀社が体重によって葬儀費用を定めており、このときに初めて費用が確定します。

2. 納棺

納棺では、葬儀社で購入した棺やご家庭で用意した箱を用います。
茎と葉の部分を切った生花、愛犬が生前好きだったおもちゃやおやつ、ご家族の匂いのついたシャツなどを一緒に入れてあげましょう。

3. お別れの時間

納棺が終わると、お別れの時間がやってきます。葬儀場によっては読経を行ってくれるところもあります。
愛犬が生前と同じ姿をしているのはここまでです。
家族だけの空間ですので、これまでの思い出を振り返り、感謝や愛を思う存分伝える時間にしてください。

4. 出棺・火葬

火葬では、愛犬がペット火葬炉に入っていくところまで見送れるところもあれば、別室で待つところもあります。
火葬の時間はおおよそになりますが、小型犬で45〜90分、大型犬で2〜4時間かかります。
全体を通して半日はかかるので、時間に余裕を持って葬儀の日程を組むようにしましょう。

5. 収骨(お骨上げ)

最後に家族みんなで愛犬のお骨上げをして終了です。


犬の葬儀の費用

先にもお話ししたように、ペット葬儀では犬の大きさや体重によって費用が定められています。
葬儀のやり方によっても変わって来ますが、以下が費用の目安です。

    小型犬:  ¥10,000~45,000程度
    中型犬:  ¥20,000~50,000程度
    大型犬:  ¥25,000~60,000程度
    超大型犬: ¥30,000~80,000程度

金額に大きな幅があることで一目瞭然ですが、ペット葬儀社や葬儀のプランによって費用の差があります。
また、メモリアルグッズとしてお骨の一部をキーホルダーケースに入れたり、ネックレスにしたりするサービスもありますが、別置料金が発生することがほとんどです。
愛犬の最後をどのように飾るのか、ご自身のお財布と相談しながら決めてくださいね。


犬の葬儀の種類

犬の葬儀のやり方としては3種類あります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。

◆個別火葬

個別火葬は「立ち会い」と「一任」という2つの区別があります。
まず、立ち合いとは、出棺から火葬後の収骨まで家族が立ち会って行うやり方です。
人の葬儀と同じように、最初から最後まで家族が関わって、遺骨も持ち帰ることができます。
基本的に葬儀費用は最も高くなりますが、愛犬としっかりとお別れすることができるのが特徴です。

一任とは、出棺までを家族が立ち会い、その他の工程のほとんどをペット葬儀社にお任せするやり方です。
立ち合いの場合と比較して、お別れのセレモニーやお骨上げはできませんが、愛犬だけを個別に火葬してもらうので、お骨を郵送などで受け取ることができ、メモリアルグッズの作成や納骨を行うことができる点は同じです。

◆合同火葬

合同火葬は、他のペットたちと共に火葬されるやり方です。
ペット葬儀社に愛犬を引き渡したあとから全ての工程をペット葬儀社のスタッフにお任せします。
他のペットたちと一緒の火葬のため、お骨の区別はなく、ペット霊園の共同墓地や合同供養等に埋葬されます。
お骨を連れ帰ることはできませんが、費用をかなり抑えることができるでしょう。

◆訪問火葬

訪問火葬は、セレモニーカーと呼ばれる火葬炉を搭載した特殊な車を用いて行うやり方です。
セレモニーカーがご自宅周辺まで出張してきてくれるため、ペット霊園まで足を運ぶ必要はありません。
個別火葬するのか、納骨はどうするのか等は自由に決められる場合が多いです。
ほとんどが早朝や夜間でも対応してくれるので、仕事を休めない方や霊園が近くにない方などに人気です。


犬の葬儀に適した服装

愛犬の葬儀の時には、普段着で参加される方がほとんどです。
滅多にありませんが、ペット霊園側から服装について喪服などの指定があった場合のみ従ってください。
愛犬とよく散歩に行った服や一緒に遊んだ服など、思い出の詰まった服を着て参加するのもいいでしょう。


犬の葬儀の持ち物

服装は普段着ですが、持ち物には特別なものも含まれます。
愛犬とのお別れの時を穏やかに過ごすために、必ず確認してくださいね。

◆持ち物

特別な持ち物とは、「納棺時に愛犬と一緒に入れたいもの」のことです。
お花や、愛犬が好きだったおもちゃやおやつなどを忘れずに持参しましょう。
また、葬儀の支払いのために現金を用意してくることも大切です。
最近はクレジットカードに対応したペット葬儀社も増えていますが、支払いが現金のみというところも多いです。
お支払いできずに慌ててしまう、なんてことがないように注意しましょう。

◆一緒に火葬してもいいもの

ペット葬儀社の規定によっても異なりますが、基本的には燃えると有毒ガスが発生したり、お骨上げの妨げになるような燃え残りがでたりするものは、一緒に火葬できません。
ご自身で判断できない時は、電話等で事前にペット葬儀社に相談するのもいいでしょう。

一般的に一緒に火葬できるのは以下のものです。


✔お花
✔思い出の写真や手紙
✔洋服(金具やプラスチック類がついていないもの)
✔愛犬が好きだったおもちゃ(燃えやすいロープ製や布製のもの)
✔愛犬が好きだった食べ物(缶やプラスチックの容器から出す必要がある)


犬のお葬式に香典は必要か

親戚や友人などの愛犬の葬儀に参列する機会もあるでしょう。犬の葬儀では、基本的に香典は必要ありません。
ペットの葬儀で何より重要なのは、家族を亡くして悲しむ方に寄り添うことです。
特に犬は10年以上も一緒に暮らすため、亡くなった喪失感がかなり大きい場合がほとんどです。
かける言葉がなかなか見つからないかもしれませんが、そっと側で悲しみを共有してください。


犬のお葬式で仕事は休めるのか

理由を明確にしているのかはわかりませんが、愛犬のお葬式のためにお仕事をお休みされる方は多いです。
基本的にペット霊園は年末年始などを除き、年中無休で運営しているので、休日に葬儀を行うことも可能です。
しかし、ペット葬儀を行う方は立ち会いを選ぶことが多く、週末や祝日には予約が集中する傾向があります。
そのため、葬儀社の都合や愛犬の亡くなったタイミングによっては、お仕事をお休みする方もいるのです。

もし次のお休みまで日が空いてしまう時には、ペット霊園の安置場で預かってもらえるか交渉したり、訪問火葬を検討したりしましょう。特に夏は、安置場であっても遺体の状態が悪くなることがあります。
家族の不幸は突然やってくるものですが、迅速な判断をしてくださいね。


まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、犬の葬儀について流れや費用などの情報を解説しました。
愛犬との別れは出来れば考えたくありませんが、葬儀の情報はいざというときの為に必要な知識です。
ぜひ、この記事を参考にして、大切な家族を悔いなく見送ってあげてください。



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ゆうな

ゆうな

赤ちゃんの頃から犬、猫、フェレット、ハムスター、インコと一緒に暮らしてきました。 とにかく動物が大好きで、日課は動画の動画を観ることです。 私自身も更に知識を深めながら、動物の為になる記事をご提供します!


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