1.犬に柿を与えてもいいのか
1-1.犬に柿を与えても良い
1-2.適量
4.犬に柿を与える際に注意すること
4-1.柿を与える注意点①与えすぎない
4-2.柿を与える注意点②細かく切る
4-3.柿を与える注意点③皮や種は与えない
4-4.柿を与える注意点④アレルギーに注意
【掲載:2021.10.09 更新:2022.09.22】
犬に柿を与えてもいいのか
◆犬に柿を与えても良い
結論から言えば、犬に柿を与えても大丈夫です。
柿はフルーツの中でも栄養価が高く、アレルギーが出にくい食材とされています。
さらには、犬にとって有害な成分はほとんど含まれていないため、安全性の高い食材と言えます。
注意したいのは、与えすぎると内臓を冷やしてしまい、下痢や嘔吐などの体調不良を引き起こすことがあります。
また、果糖が多い柿は犬にとっては高カロリー食材であり、嗜好性が高いのでついつい食べすぎてしまうことも。
肥満にならないように柿を与えるときには、量を調節して与えるようにしましょう。
◆適量
犬の大きさによって適量は変わりますが、小型犬であれば6分の1、大型犬でも半分または4分の3程度に留めておくのが、ベストです。
柿はあくまでおやつなどの補助食としてあたえるようにして、ドッグフードを主食として食べるようにしましょう。
柿の栄養
柿は栄養価の高い食材ですが、水分量の多い食材です。
水を飲むことが苦手なシニア犬や怪我や病気の療養をしている犬の水分補給としても有効です。
水分補給をこまめにすることは、身体のために大切であり、食材から水分補給することにより楽に身体に水分を入れることができます。
柿には、ビタミンCが豊富に含まれていることも、魅力の一つです。
ビタミンCには、抗酸化作用があり体内組織の修復や免疫力アップに効果を発揮してくれます。
さらには、代謝促進を促して粘膜の強化や身体の機能向上に効果的です。
柿の成分として、βカロチンも注目したい栄養素になります。
βカロチンには、体内でビタミンAとなることにより、身体を強くして免疫細胞を活性化させる作用があります。
ビタミン類が柿は豊富に含まれていますが、タンニンも豊富です。
タンニンはポリフェノールの一種であり、抗酸化作用を持っています。
注意したいのは、タンニンは柿の渋みをもたらす成分であり、渋みの強い柿を食べると便秘になる可能性があります。
柿は食物繊維も豊富に含まれているため、腸内環境を整える効果も期待できます。
犬に渋柿や干し柿は与えてもいいのか
柿はタンニンという成分が含まれており、渋みの原因になります。
人の場合には、そんな渋みの強い柿は、干して加工したりすることにより美味しく食べられますよね。
干し柿は保存も効くので、お茶請けなどにも重宝しますが、犬に渋柿や干し柿を与えることはNGです。
渋みが強い柿には、毒性の高いアルカロイド物質が普通の柿よりも多く含まれており、下痢や便秘の原因にもなります。
また、干し柿や渋みを取り除く加工をされた柿には、添加物や犬に不要な成分が含まれている場合があります。
犬には、渋柿や干し柿は与えずに生のものを与えるようにしましょう。
もしも、人が渋柿や干し柿を食べるときには、犬に与えないで人のみ食べるようにしてくださいね。
柿を加工したお菓子なども人用に販売されていますが、基本的には犬に与えるのは生の柿のみにしましょう。
加工された柿は砂糖がふんだんに使われていたり、添加物や塩分が多く犬にとっては味が濃くなります。
普段から甘みの強いものや味の濃いものを食べていると、ドッグフードなどの主食を食べてくれなくなる可能性もあるため、お菓子類は与えないようにしましょう。
柿は甘味が強く、犬にとっては好きな食品です。
飼い主さんが柿を食べるときについつい欲しがるからと愛犬に与えると、柿を毎回欲しがることになってしまいます。
柿を与える時は、夏バテ気味の時や病後の回復期などビタミンや水分を積極的に摂ってほしいときに活用しましょう。柔らかく熟した柿はチワワなどの小型犬にもおすすめですよ。
熟れた柔らかい柿を与えることは問題ありませんが、柿が腐敗していないからしっかりと見極めるようにします。
果物は傷みやすい食材でもあり、傷んだものを与えてしまうと下痢や食中毒の原因になります。
スーパー等で購入した鮮度の良い柿を与えて下さいね。
犬に柿を与える際に注意すること
犬に柿を与えることで水分補給ができたり、ビタミンCや食物繊維を取ることができます。
柿をおやつに与えれば、愛犬も喜ぶかもしれません。
犬に柿を与えるときに、注意したいことを紹介します。
柿を与える前に参考にしてくださいね。
◆柿を与える注意点①与えすぎない
1番のポイントは、与えすぎないということです。
柿は栄養価も高く、甘みの強い果物ですので、好んで食べる愛犬も多いです。
しかし、栄養価が高くカロリーもやや高めの柿を与えすぎると肥満の原因にもなります。
肥満は万病の元であり、糖尿病や高血圧などをはじめとした生活習慣病や足腰に負担がかかり、怪我の原因にもなります。
柿を食べすぎると、上記で紹介したように下痢や便秘になる可能性もあります。
愛犬の健康を損なわないように、量を調節して与える必要があります。
大型犬であっても、柿1つ与えてしまうと多いので、3分の2ぐらいの量を与えるか、ドッグフードの量を少し減らして調節しましょう。
◆柿を与える注意点②細かく切る
柿は柔らかいものもありますが、固くシャリシャリとした食感が魅力でもあります。
喉に詰まらせると窒息の原因にもなるため、必ず愛犬の口のサイズに合わせて与えるようにしましょう。
愛犬が食べやすいように細かく、一口代に切ってあげるのが理想的です。
初めて柿を与える場合には、一欠片から初めて愛犬の様子をよくみながら与えるようにします。
飲み込む力が弱いシニア犬や子犬に与える際にはミキサーなどでペースト状にして与えるのも良いでしょう。
さらには、柿は身のみ与えるようにして、ヘタや皮、種は取り除いて与えるようにします。
◆柿を与える注意点③皮や種は与えない
上記でもふれましたが、柿に皮や種がついたままだと窒息や下痢の原因になります。
犬は柿を消化するのが苦手な側面があり、ゆっくりと時間をかけて消化吸収します。
皮や種がついたまま与えてしまうと、うまく消化吸収ができずに体内に残ってしまい、最悪腸閉塞などの緊急性の高い疾患になる可能性があります。
愛犬の体調を見ながら、出来るだけ柔らかめの柿を与えるようにして、種や皮は取り除きましょう。
◆柿を与える注意点④アレルギーに注意
柿はアレルギーが少ない食材と言われていますが、稀にアレルギーを発症することがあります。
特に他の物質に対してアレルギーのある子や血統にアレルギーを持っているこがいるときには、要注意です。
アレルギーは身体の中の免疫反応が過剰に反応することにより起こりますが、すぐに対処しないと死に至ることもあります。
アレルギーはアレルゲンを身体に取り入れることにより発症するため、生活の中でアレルゲンを取り除いていかなければなりません。
アレルギーが起きると、呼吸困難や発疹、全身の痒み、くしゃみや咳が止まらなくなるなどの症状が見られます。
重篤化すると、意識喪失や神経症状がでることもあり早急に動物病院で正しい治療を受ける必要があります。
アレルギーの有無は個体差があり、その子により異なりますが、初めて柿を与えるときにはひと口与えて数時間様子を見るようにしましょう。
時間が経ってもアレルギーのような症状が出ないときには、適量の柿をあたえても問題はありません。
柿を与えるときには、新鮮な水分量の多い柿を与えるようにします。
アレルギー体質で、果物に対してアレルギーが出やすい場合や心配なときには、かかりつけの獣医さんに相談してから与えるようにすれば、比較的安全性を確保しながら柿を与えることができます。
相談したときに柿を与えない方が良いとされた時には、無理に与えずに他の食材から栄養を取るようにしましょう。
まとめ
犬に柿を与えて良いのかという紹介と与える時のポイントについて、まとめてみました。
水分量の多い柿は、病気などで療養しているこの栄養補給や水分補給にもおすすめです。
前提として、愛犬が嫌がらずに好んで柿を食べている時のみ柿を与えるのが良いでしょう。
愛犬が柿が大好きで、散歩道に落ちている柿を拾い食いしようとすることがあるかもしれませんが、拾い食いは食中毒の原因になります。
落ちた柿は鮮度も分からず汚れが付着している可能性もあるため、道に落ちているものは食べさせないようにします。
柿の与えすぎには、注意しながら飼い主さんと一緒に秋の味覚を楽しんでください。
– おすすめ記事 –
・犬はきのこを食べられる?秋の恵みネギ・ぎんなん・いちじくは? |
・秋の味覚!脂たっぷりの戻りガツオ!犬も鰹を食べられるの? |
・秋の味覚!「サンマ」や「栗」は犬も食べても大丈夫? |
・【関東】愛犬とお出かけの秋!お出かけスポット5選とマナーをご紹介。 |