1.犬の愛情不足の5つのサイン
1-1.犬の愛情不足の5つのサイン
1-2.物を壊したり、いたずらをする
1-3.仮病をする
1-4.無駄吠え
1-5.異常に足を舐めたり、しっぽを追いかける
3.愛されている犬がとる行動
3-1.飼い主を見つめる
3-2.飼い主のそばに寄る
3-3.飼い主の行動を真似する
3-4.お出かけの際に静かに見送る
4.犬が愛情不足を感じる原因
4-1.コミュニケーション不足
4-2.お散歩が足りない
4-3.留守番が多い
4-4.しつけが間違っている
【掲載:2021.12.10 更新:2023.01.30】
犬の愛情不足の5つのサイン
犬の愛情不足のサインとして、以下の5つがあります。
- わざとトイレを間違える
- 物を壊したり、いたずらをする
- 仮病をする
- 無駄吠え
- 異常に足を舐めたり、しっぽを追いかける
順番に見ていきましょう。
◆わざとトイレを間違える
わざとトイレを間違えることは、愛情不足から飼い主さんの気を引きたいという思いがあります。
トイレを失敗したときに飼い主さんが騒いだ経験などから、怒られたとしてもこちらを向いて欲しいという気持ちから来るものです。
今までできていたのにある日を境に突然トイレの失敗が増えた場合は、愛情不足を感じている可能性があると察しましょう。
◆物を壊したり、いたずらをする
物を壊したりいたずらをしたりする場合、飼い主さんからの愛情不足でストレスを感じている場合があり、そのストレスを解消するための行動として以下のものがあります。
・クッションやソファを噛む
・テーブルやイスの脚をかじる
・引き出しから服を引っ張り出して振り回すなど
自分が物を壊したりいたずらをしたりすると、飼い主さんが傍に来て構ってくれると勘違いしてしまっている場合もあります。
◆仮病をする
愛情不足のサインとして、仮病をする場合があります。
・元気がないふりをする
・なにかを訴えるように鳴く
・フードをあまり食べない
・足を引きずるなど
以前病気やケガをしたときに飼い主さんが心配し、優しくしてくれた経験を思い出しているのでしょう。
仮病は本当に体調の悪い場合もあるため、見極めが難しいものです。
飼い主さんがいないときにも体調が悪そうにしているか、好きなものを見せたときに傷みや体調不良を忘れて反応するかといった行動などから判断し、必要ならば動物病院での相談をしてみてくださいね。
◆無駄吠え
無駄吠えも愛犬が飼い主さんに対し愛情不足を感じているサインとして挙げられ、「寂しい!」「もっと構って!」と直接的に要求している行動です。
特に今まで無駄吠えしなかった愛犬が急にやり始めたら愛情不足を疑いましょう。
無駄吠えが増えると叱りたくなる気持ちになることもあるかと思いますが、愛犬の寂しい気持ちを理解し寄り添い、無駄吠えを抑えるしつけをしていきましょう。
◆異常に足を舐めたり、しっぽを追いかける
足を舐めてばかりいたり自分のしっぽを追いかけたりする行動も、愛情不足のサインです。
犬はストレスが溜まると、行き場のない思いから同じ行動や自傷行為を行うことがあります。
あまりにも舐めすぎていると毛が抜け傷になることもあり、さらにそこから細菌が入り皮膚炎を起こす場合もあります。
ストレスはさまざまな病気の原因となる
犬の愛情不足のサインについて見ていきましたが、その原因は飼い主さんに構ってもらえないストレスからくるものです。
ストレスが溜まり上記の行動でも発散できなくなると、食欲不振や下痢、嘔吐などさまざまな病気へと繋がります。
愛情不足のサインが見られたら愛情を満たしてあげることが大切です。
正しく愛情を伝える方法については最後にお伝えしますが、その前に上記の愛情不足のサインと比較し、愛されている犬がとる行動を紹介します。
愛されている犬がとる行動
愛されている犬がとる行動として、以下の4つのものがあります。
1.飼い主を見つめる
2.飼い主のそばに寄る
3.飼い主の行動を真似する
4.お出かけの際に静かに見送る
順番に見ていきましょう!
◆飼い主を見つめる
愛されている犬がとる行動として、飼い主さんを見つめる行動が挙げられます。
目は口ほどに物を言うということわざどおり、犬も私たち人間にコミュニケーションをとる際視線を合わせたり細めたりすることで感情を伝えるのです。
愛犬は飼い主さんから愛されていると感じると体内の幸せ物質と呼ばれるオキシトシンが上昇し、飼い主さんも愛犬の目線に気付き合わせることで幸せを感じられるでしょう。
◆飼い主のそばに寄る
愛されている犬は飼い主さんのそばに寄っていきます。
少しでも近くにいて存在を感じたい思いからの行動ですが、そばに寄りそうだけでなくお腹を見せたり背中を向けて座ったりなどの行動をする犬もいます。
お腹を見せる行動は飼い主さんに甘えたいとアピールしている仕草です。
お腹は柔らかいため犬にとって急所になると同時に、撫でられてとても気持ちのいい部分でもあります。
この行動は愛情を受けて信頼している飼い主さんにしか見せない行動なのでお腹を見せたら優しく撫でてあげましょう。
また背中を向けて座る場合は飼い主さんへの信頼を意味します。
犬は野生で暮らしていた頃、仲間同士で背中をくっつけあい後ろからの攻撃に備えていました。
背中を向けて座ると言うことは飼い主さんのことを信頼し、背中をあずけられる存在だと認識しているためです。
◆飼い主の行動を真似する
愛されている犬の特徴として見られるのが、飼い主さんの行動を真似することです。
・飼い主が横を向くと一緒に横を向く
・飼い主のあくびにつられるようにあくびをする
・見つめ合っている最中に瞬きをすると返す
・身体を伸ばすと同じようにその場で伸びをする
上記の行動は一例ですが、犬は群れで暮らしていた習性から、大好きだったり信頼していたりする人を観察し真似する行動がみられます。
愛犬が仕草を真似していると感じた場合、信頼されていると自信を持っていいでしょう。
◆お出かけの際に静かに見送る
飼い主が愛犬を留守番させて出かける際、静かに見送る行動も愛されている犬の特徴です。
出かける際に追いかけてこないと逆に寂しくないのだろうか不安になってしまう飼い主さんもいますよね。
しかし静かに見送ることのできる犬は、飼い主さんの行動を理解しているのです。
慌てずに、必ず帰ってきてくれる、見捨てられることはないと信頼されている証拠のため安心してくださいね。
犬が愛情不足を感じる原因
愛情不足の犬のサインや愛されている犬の特徴を見ていきましたが、そもそも犬が飼い主さんに対し愛情不足だと感じる原因はなにがあるのでしょうか。
・コミュニケーション不足
・お散歩が足りない
・留守番が多い
・しつけが間違っている
順番に見ていきましょう。
◆コミュニケーション不足
コミュニケーションが足りず触れ合いが少ないと、愛犬は寂しさを募らせ愛情を感じることができません。
同じ部屋で過ごしていたとしてもケージに入れていて視界に入らなかったり、飼い主さんが他ごとに夢中になって構わなかったりすると一緒にいても寂しさが増すだけでしょう。
◆お散歩が足りない
お散歩を十分行わなければ、愛犬は愛情を感じることはできません。
愛犬にとって飼い主さんとの散歩の時間はかけがえのないものです。
散歩自体の行く回数が減ったり、行ってもすぐに帰るよう促してしまったりしている場合は時々でもいいので散歩の時間を増やし、一緒に過ごす時間を作ってあげましょう。
◆留守番が多い
飼い主さんが出かけがちで留守番が多い場合も、愛犬は愛情不足を感じてしまいます。
暗い部屋で大好きな飼い主さんの姿が見えない時間が長ければ長いほど寂しくなってしまうので、できるならば留守番の時間自体を減らし、一緒に過ごす時間を増やすことを考えましょう。
留守番の時間が減らせない場合、留守番に耐えられる信頼関係を築くことが大切です。
◆しつけが間違っている
しつけの方法を間違って厳しくしすぎてしまうと愛犬は自分のことが嫌いなのだと思ってしまいます。
・大声でどなる
・手を上げる
・いつまでも説教する
上記の方法は犬を怖がらせるだけでしつけとしての意味をほとんど持ちません。
叱るときは低く短く叱り、成功したらたっぷりと褒めるなどメリハリのあるしつけを行いましょう。
愛犬に正しく愛情を伝える方法
愛情を注いでいるつもりでも、愛犬に伝わっていなければ愛情不足のサインを見せてしまいます。
愛犬に正しく愛情を伝えるには以下の方法があります。
・フードを与える
・散歩に連れて行く
・一緒に遊ぶ
・ブラッシングやトイレ掃除など日常のお世話をする
・優しく声をかけて褒める
・スキンシップをとる
・大好きだよと声に出して伝える
上記の方法は犬を飼っているなら当たり前と思うかも知れませんが、当たり前と思うが故に怠れば愛犬は途端に愛情不足を感じてしまいます。
適切なお世話をして優しく声をかけ、日常のお世話を行いながらスキンシップの時間をとり、毎日たっぷり愛情を注ぎましょう。
まとめ
今回は犬の愛情不足のサインや愛されている犬の特徴、愛情不足を感じる原因や正しい愛情の伝え方を紹介しました。
飼い主さんが一方的に愛情を注いでいるつもりでも、犬が気付いていない場合があります。
愛情不足のサインを確認したらすぐに自分の行動を振り返り、原因を探りましょう。
そしてたっぷりと愛情を注ぎ、愛されている犬だと自覚を持つようにしてあげてくださいね。
自分は愛されているのだと自覚ができると犬はますます飼い主さんと信頼関係がつくられ、愛犬との生活をよりよいものにしていくことができますよ。