1.そもそもミックス犬とは?
2.パピヨンはどんなワンちゃん?
2-1.歴史
2-2.大きさ
2-3.被毛
2-4.お手入れ
2-5.寿命
4.トイ・プードルってどんなワンちゃん?
4-1.歴史
4-2.サイズ
4-3.被毛
4-4.お手入れ
4-5.寿命
6.パピプーの特徴
6-1.全体の特徴
6-2.目
6-3.耳
6-4.マズル
6-5.しっぽ
6-6.体型
6-7.毛質・毛並み
6-8.毛色(被毛の色)
6-9.成犬の大きさ(体高・体重)
6-10.性格・性質
そもそもミックス犬とは?
違う種類の犬種から生まれた子のことを「雑種犬」といいますよね。
その中でもミックス犬とは、純血種同士のワンちゃんを交配させて生まれた子のことをいいます。ブリーダーによっては、「ハーフ犬」「ハイブリット犬」「デザイナードッグ」とも呼ばれます。
ちなみにミックス犬同士を親に持つ子のことを「クォーター犬」といいます。
パピヨンはどんなワンちゃん?
大きな耳が特徴のパピヨンは一体どんなワンちゃんなのでしょうか。
◆歴史
パピヨンの起源はハッキリしていませんが、古くからヨーロッパに生息しており、祖先はスペインのスパニエルという説があります。
16世紀のフランス貴族の間では、パピヨンを抱いて肖像画を描くことがブームとなりました。その後、ルイ14世やマリーアントワネットもパピヨンを愛したことで知られています。一説によると、マリーアントワネットが死刑台に上る直前まで抱いていたのが、このパピヨンだといわれています。
パピヨンの祖先犬は耳が垂れていましたが、18世紀ごろに耳が立っているパピヨンが偶然生まれたことから、立ち耳のパピヨンを選んで交配するようになりました。
◆大きさ
体高は28㎝以下が標準です。
パピヨンの成犬の体重は、2~3㎏くらいから5~6㎏くらいまでと個体によってまちまちです。体高は20~28㎝程度。日本で血統書を発行している機関であるジャパンケンネルクラブ(JKC)では、パピヨンの体高は28㎝以下としています。
◆被毛
パピヨンの毛色は大きく2つに分けられます。
パーティーカラーと呼ばれている2色の被毛と、トライカラーと呼ばれている3色の被毛です。パーティーカラーはホワイトをベースにブラック、タン(茶色)、レッド(赤茶色)のほか、レモン(明るい茶色)、セーブル(黒い差し毛のある茶色)などがあります。もう一方のトライカラーは、ホワイトをベースにブラックとセーブルが混ざった被毛のことをいいます。また、ホワイト、ブラック、タンの3色の毛色はクラシックトライカラーと呼ばれることもあります。
ちなみに、単色のものや、ホワイトが入っていない被毛はドッグショーでは認められません。また年齢とともに毛色が変わるケースも少なくありません。
◆お手入れ
パピヨンは下毛のないシングルコートのため、抜け毛は少なめです。
しかし、同じシングルコートのトイ・プードルと比べるとやや多いといえます。
寒さに弱い傾向があり、冬のお散歩では洋服を着させてあげたほうがよいでしょう。
ブラッシングは週に2~3回のペースでトリミングの必要はありません。
シャンプーも月に2~3回してあげてください。
◆寿命
平均的な寿命は12~15歳くらいです。
個体差はありますが、小型犬としては比較的長生きするほうではあります。
パピヨンの性格
◆しつけ
パピヨンは、もともとフランスの上流階級で番犬の役割を担っていたため、救急車などの音に反応するなど、よく吠える傾向があります。
また、イギリスの研究機関によると、知能指数(IQ)が小型犬の中で1番だったという報告があります。そのため、幼犬のころからきちんと訓練していけば、無駄吠えすることも少なくできるでしょう。
一方、賢いゆえに悪いことも覚えてしまいます。
吠えたときに抱き上げたり、おやつをあげたりしてしまうと、吠えるといいことがあると覚えてしまいます。悪いことをしたら反応せず、できたときにはたくさん褒めてあげて、正しいしつけが肝心です。
◆ストレス
優雅で華奢な見た目によらず、活発で遊び好きです。
毎日30分のお散歩はもちろん、室内でもたくさん遊んであげましょう。繊細な面もあるため、飼い主と十分にコミュニケーションが取れないと、ストレスを感じてしまう傾向があります。
トイ・プードルってどんなワンちゃん?
◆歴史
水辺の猟をするワンちゃんが祖先犬といわれており、16世紀の終わりごろ、フランスの貴族の間でよく飼われるようになってから小型化が進みました。
18世紀の画家ゴヤの絵画に登場する犬が、トイ・プードルなのではないかといわれています。
◆サイズ
プードルは、日本で血統書を発行するジャパンケンネルクラブ(JKC)で、4つの大きさに分けられています。大きい順に、スタンダード、ミディアム、ミニチュア、そして24~28㎝のものがトイ・プードルと決まっています。日本では、トイ・プードルが1番人気のある犬種といわれています。
さらに小さいタイニープードル、ティーカッププードルと呼ばれるサイズもありますが、JKCでは認定されていないため、血統上ではトイ・プードルと扱われます。
◆被毛
毛色はさまざまで、ブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ブラウン、アプリコット、クリーム、シルバー、シルバー・ベージュ、レッドなどがあります。
匂いはほとんどなく、シングルコートのため季節による換毛期もありません。
◆お手入れ
トイ・プードルの特徴であるカーリーヘアーは抜け毛が少なく、放っておくとどんどん伸びて毛玉ができてしまうため、毎日のブラッシングは欠かせません。丁寧なブラッシングで、フワフワもこもこ感をキープしましょう。
カットも定期的に行う必要があります。
カットスタイルは、テディベアカットのほか、アフロやモヒカン、ピーナッツ(ムスタッシュ)などがあります。テディベアカットは、トイ・プードルを人気犬種に押し上げたクマのようなかわいらしいカットです。
◆寿命
トイ・プードルの平均寿命にはさまざまな説がありますが、一般的には14~17歳とされており、小型犬の中でも比較的長寿の犬種とされています。
トイ・プードルの性格
◆しつけ
明るい性格で活動的なトイ・プードル。性格もフレンドリーで、家族以外の人やほかの犬種とも仲良くできます。そのため、お散歩やドッグランに連れて行っても問題なく過ごせる子がほとんどです。全犬種の中で最も頭がいいとされている牧羊犬の次に頭がいい犬といわれています。しつけもすぐに覚えてくれるので、初めてワンちゃんを飼う方にとっておすすめの犬種といえるでしょう。
◆ストレス
甘えん坊の子が多く、飼い主さんのことが大好きなので、長時間お留守番させるとストレスを溜めてしまいます。ストレスを感じると物をかじるなんてことも…。
また小型サイズでも元気いっぱいなので、毎日のお散歩を怠らないようにしましょう。
パピプーの特徴
エモリカぶろ
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エルさん
くろひつじ
黒執事 pic.twitter.com/SOGiZYfXGM— 最強の加湿器 (@saikyounokashi) February 5, 2022
パピヨンとトイ・プードルの特徴をまとめてきました。
では、それらを両親にもつパピプーはどんなワンちゃんになるのでしょうか?
◆全体の特徴
当然ながら個体差はありますが、全体的には「ちょっと耳が大きくて、カールのゆるいトイ・プードル」といった感じの子が多いように思います。
もちろんパピヨンの特徴が強くでる子もいるので、そこはミックス犬ならではのたのしみポイントですね♪
◆目
パピヨン:大きめのアーモンド型
トイ・プードル:アーモンド型
どちらもアーモンド型の目をしているため、どちらかに強く偏るということはないでしょう。
◆耳
トイ・プードルは垂れ耳ですが、パピヨンは立ち耳・垂れ耳どちらもいます。
したがって、パピプーも立ち耳、垂れ耳、半垂れ耳の子、さまざまです。
そして、パピヨンの大きな特徴としては、なんといっても大きな耳です。特に立ち耳だと犬種名の由来にもなっているように、蝶が羽ばたいているかのような形をしています。
そのためパピプーの耳は、トイ・プードルよりも大きくて、飾りのついた優雅な雰囲気になると思われます。子犬の頃は、まだ耳の飾り毛が生え揃っていなくても、成長するにつれてパピヨンのような耳になっていく可能性もあります。
◆マズル
パピヨンとトイ・プードルの中間的な長さになることが多いです。
◆しっぽ
しっぽは一般的にカールしています。
パピヨンの特徴のひとつでもあるストレートの長い飾り毛を受け継いでいますが、トイ・プードルの影響で飾り毛が緩やかなカールになっています。
◆体型
トイ・プードルの体型に近くなる傾向があります。
そのためスラっとした足の長い子が多いです。
◆毛質・毛並み
パピヨン:光沢があって絹のように細いストレート毛のシングルコート
トイ・プードル:クルクルとした巻き毛のシングルコート
そのミックス犬であるパピプーの被毛は、もちろんシングルコートです。
トイ・プードルの毛質の影響が強い傾向にあるため、ゆるいカールがかかった毛質をしていることが多いですが、ストレート毛質の子もいます。
◆毛色(被毛の色)
一般的な色は、ホワイト、ブラック、グレー、ブラウン、アプリコット、レッドなどです。
◆成犬の大きさ(体高・体重)
平均体高:28㎝
平均体重:5㎏
もちろんこれに関しても個人差はありますが、平均はこのくらいです。
◆性格・性質
社交的で人懐っこく、非常に賢いという特徴があります。
全体的にはパピヨンの性格の「プライドが高い」とところが、トイ・プードルの「従順さ」で緩和されていて、パピヨンよりも穏やかな性格になっているそうです。
また、パピヨンとトイ・プードルに共通する「甘えん坊」「人懐っこい」の特徴をよく受け継ぎ、非常にフレンドリーな性格をしています。
特に人間が大好きで、ほかのワンちゃんや動物とも仲良くできるので、小さなお子さんのいるご家庭での飼育にも向いています。
また、「社交的」にも両親ともに共通する性格ですので、パピプーもその特徴を受け継ぎ、とにかくやんちゃで遊び好きです。ただ活発とはいえ、人間が好きな甘えん坊ですし、体も小さいので外飼いよりも室内飼いに適しています。
さらに両親とも非常に賢い犬種のため、パピプーもとても利口な犬種です。
活発な性格ではありますが、活動量は中程度のため、1日30分程度のお散歩で心身の健康を保ってあげてください。遊ぶことが好きなので、ドッグランに連れて行ってあげるといいでしょう。
しつけのしやすさ
パピヨンは、時には頑固ともいえるほどの「プライドが高い」性格を見せることもあり、しつけに手を焼く飼い主も多いです。しかし、訓練されることが好きなトイ・プードルの影響でそういった部分が緩和されているため、パピプーは比較的しつけがしやすいです。
ただし、親犬のパピヨンの高い攻撃性を受け継ぐこともあるため、そういった気質をエスカレートさせないためにも、子犬の頃からきちんとした躾(しつけ)と、社会化をさせることが大切です。
とても頭の良い犬ですので、物覚えは早いでしょう。
ミックス犬は病気に強い?
ワンちゃんを飼っているのであれば、ミックス犬が病気になりにくいという話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
◆純血種に起こりやすい病気はなりにくいかも
ミックス犬は違う犬種の両親から生まれるので、純血種に起こりやすい遺伝的な病気にはなりにくい傾向があります。
例えば、ミニチュアダックスフンドは胴体が長いことから、ヘルニアなどの腰の病気がとても多いですし、ダルメシアンは尿路結石になりやすいと言われています。
しかしミックス犬は、その遺伝子を理論上半分しか受け継がないということになるため、純血種同士の子犬よりも遺伝的な病気に強い子が多いとは言えるでしょう。
しかし、病気に強い可能性があるのは、遺伝的な病気に関することのみで、すべての病気に強いわけではありません。どんな健康なワンちゃんでも、心身の状態が悪いと病気になってしまいます。そこは飼い主さんが徹底的にケアを心がけてくださいね。
◆純血種よりも長生きするの?
遺伝的な病気になりにくいという点では、1つの病気の心配が減るので長生きできるのかな、と思いますよね。しかし実際は、純血種の子たちと大きく変わらないといわれています。うちの子はミックスだから大丈夫と慢心せず、常に体調などを気にかけてあげましょう。
まとめ
パピプーはパピヨンとトイ・プードルを両親にもつ、とても活発で遊び好きなワンちゃんです。
とても頭のよいワンちゃんなので、しっかりとしつけをすれば、すぐに覚えてくれるでしょう。また、抜け毛や体臭も少ないので、初心者の方におすすめのワンちゃんです。
両親のどちらに似るか成長するまでわからないのがミックス犬。
しかしどちらに似てもオンリーワンの子になることは間違いないです!
家族に迎えたパピプーと素敵な時間をお過ごしくださいね♪
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