犬にトリートメントやリンスは必要なのか
ブラッシング・グルーミング・シャンプーなどは、犬種や小型犬・中型犬・大型犬といった愛犬のサイズによっても頻度・回数が変わってきます。必要な食事量・運動量が個々に違うように、皮膚や被毛のお手入れ方法・洗い方も犬によって違うのです。毎回自宅で手入れを行うという飼い主さんもいれば、プロのトリマーにお願いしている方もいるでしょう。
自宅でシャンプーをしている家庭ではほとんどの場合、ペット用品の「犬用シャンプー」を購入していると思います。現代では市販されている商品数や種類も多く、ペット用とはいえシャンプーの他にも、リンスやトリートメントなども並んでいますよね。トリートメントシャンプー・リンスインシャンプー・薬用シャンプーなどという複数の効果を持つタイプも多数あります。
人間が洗髪をする場合は、シャンプー後にリンス・コンディショナー・トリートメントなどを使用するケースが多いですが、犬の場合これらのシャンプー後のケアは必要なのでしょうか。
結果から言うと、犬にもトリートメントやリンスなどをした方がよいといえるでしょう。
基本的にシャンプーには、洗浄力で被毛表面の皮脂や汚れなどを洗い流す役割があります。このシャンプー後の被毛は、外部刺激から毛髪を守る役割を担っているキューティクルが膨らんだ状態となっているのです。
そのため、シャンプー後のドライヤーの熱やブラッシングの摩擦から、薄い犬の皮膚・キューティクルがふやけた被毛を守るために、トリートメントなどのケアを行うことがすすめられます。
犬にトリートメントを使うメリット
ペット用トリートメント剤もさまざまで、それぞれがもつ効果にはメーカー・ブランドによって多少の差はありますが、犬にトリートメントをすることで得られるメリットとしては主に以下の四つがあげられます。
・毛質が柔らかくなる
・毛ツヤが良くなる
・毛玉防止に効果がある
・静電気防止に効果がある
例えば一般的なトリミングサロンなどでの、通常のシャンプーコースではシャンプー・リンスが行われますよね。前述したようにシャンプーで被毛などの汚れを落とし、リンスで毛が傷みにくくなるようにコートするのです。
更にトリートメントをする場合、リンス後の被毛に「補修」をする効果が付加され、これによって本来の毛ツヤやサラサラ感を得ることができます。さらに同時に、毛玉や静電気防止効果をも期待できるというわけですね。
シャンプー・リンス・トリートメントのそれぞれの役割
被毛のケアとして使用されるシャンプー・リンス・トリートメントなどですが、実際にそれぞれがもつ役割について紹介していきましょう。
◆シャンプーの役割
シャンプーはほとんどの方がイメージを持っている通り、被毛や地肌の汚れなどを落とす役割を持っています。
一概にシャンプーといっても、商品によって配合されている成分や効果にはそれぞれ違いがあります。
そのまま使用できるタイプもあれば、液剤を希釈して使用するタイプの製品もあります。肌が弱くて刺激に敏感な肌質のデリケートな子には、弱酸性のものや無添加などの商品を探してみるとよいでしょう。香料や着色料が入っているシャンプーも少なくないので、購入する際はパッケージに記載されている商品説明や詳細をしっかりチェックすることをおすすめします。
◆リンスの役割
シャンプーは被毛表面の汚れ・皮脂を洗い流してくれますが、同時に保護される膜が無くなった状態をも招きます。リンスには、その状態となった被毛の表面をコーティングする役割があるのです。
皮膚までベッタリとリンス剤を付けてしまうと、毛穴を詰まらせてしまったり、皮膚にとって余計な油分を残してしまう結果となるため、リンスを使用する際には、被毛だけに使うように意識して皮膚につけないように気を付けてくださいね。
ちなみにコンディショナーにも、リンスと同じような効果があります。ただしリンスと比べると、保湿効果や毛の表面を整える力がより高められているようです。犬用品のコンディショナーには、洗い流すタイプや反対に洗い流さないタイプ、またスプレータイプのものなど様々な商品があります。
愛犬の被毛に合ったもの、また飼い主さんのケア方法にピッタリのものを選ぶとよいでしょう。
◆トリートメントの役割
トリートメントの役割は、毛の表面の状態を整えて、栄養や油分を補うものです。主にダメージケアをするのがトリートメントの役割だと考えておくとよいでしょう。
犬におすすめのトリートメント
販売されているペット用トリートメントの種類はとても豊富です。その中でも、愛犬の被毛・肌の健康管理をサポートできるものを選びたいですよね。今回はおすすめのトリートメントやコンディショナーを紹介していきますので、愛犬用トリートメントの選び方の参考にしてみてください。
価格や特徴は製品によってそれぞれです。情報をしっかり集めて、ぴったりのものを探していきましょう。
クイック&リッチ トリートメントインシャンプータオル 愛犬用 20枚
キッチン用品せっけんなどでもお馴染みのLION商事が製造している、トリートメントインシャンプーです。
ミクロトリートメント成分配合で被毛を1本ごとにコートしてくれます。シルクプロテインやローヤルゼリーなどの美容成分エキスによって、指通りなめらかな手触りの良い毛並みに!汚れ・ニオイを絡めとる厚手メッシュシートが採用されています。静電気を抑えて、花粉やハウスダストなどの付着予防に効果あり。愛犬が舐めても安心です。拭きとるタオルタイプで洗い流し不要なので、使用後はポイッと捨てるだけ!飼い主さんの負担も軽減される便利なトリートメントです。
ボタニカルトリートメント 230ml
天然由来成分の力で、ふんわり滑らかに仕上げることができるアースペット製造のトリートメントです。アースペットはアース製薬のグループ会社で、アースは殺虫剤などで有名ですが美容系サプリなども販売されているので期待が持てますね。
乾燥後もアロマティックハーブの香りが続きますし、厳選した6種のオーガニックオイルによって、潤いと輝きにも違いがでるでしょう。トリートメント成分は100%天然植物由来の低刺激性で、肌への優しさが配慮されているので安心ですが、生後3カ月未満の子犬への使用は禁止なので注意してください。
毎日を清潔できれいに過ごすための愛用アイテムとして、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
A.P.D.C.ティーツリーコンディショナー 500ml
ほどよいしっとり感・ツヤのある仕上がりにこだわって作られたコンディショナーです。被毛・皮膚の潤いを保つ紅藻エキス&植物性ヒアルロン酸によって、毛並み・皮膚のコンディションをNaturalに整えてくれます。エッセンシャルオイルの香りが贅沢に使用されているので、乾燥後も爽やかなティーツリーのいい匂いが持続するようです。
ラファンシーズ トリートメントリンス 200ml NK-22
多くのトリマー・ペットオーナーが指示している定番シャンプーのラファンシーズシリーズのトリートメントです。
ボリュームある毛拭きの良い仕上がりになると評判の一品。弱酸性(ph5.5前後)で肌に優しく、しっかりと洗い上げてくれますし、トリートメント成分配合で被毛の痛みをケアします。シリーズ一式を併用することで、更に最高の仕上がりを感じられる可能性が高くなるでしょう。
ゾイック(ZOIC)スピーディワントリートメントシャンプーS 柴犬 250ml
トリミングショップ使用シェアNo.1のシャンプーブランドから販売されている、トリートメントシャンプーです。
選びやすさが重視された犬種別セルフセレクトアイテムで、犬種に合わせた性能を簡単に選ぶことができますね。こちらは柴犬専用のものですが、他の犬種用も販売されているのでぴったりのタイプも探してみてください。
まとめ
ストレスフリーで健康的な毎日を愛犬に保証するためには、散歩やおもちゃ遊びなどの当たり前のお世話が重要ですが、食事内容はもちろん、ブラシやハーネス・リードなど使用するアイテムにこだわりを持つのもポイントの一つです。
犬用トリートメントも、愛犬の外見を整えるため、被毛や肌・抜け毛対策のために重要なペット用品の一つであり、欠かせないケアの一つだといえるでしょう。
人間は化粧品・美容アイテムなどで毛穴や角質ケアをしたり、コンタクトレンズを使用するなどして身なりを整えることができますが、犬は毛ツヤや毛並みで勝負!愛犬にぴったりのトリートメント探しに一歩踏み出してみましょう。
売れ筋ランキングや人気アイテム紹介の記事などを参考にするのもおすすめです。トリートメントを購入する場合は、表示されている成分などにもしっかり注目してくださいね。
愛犬の肌質に加えて、飼い主さんの使いやすさをもイメージしておくことが大切ですよ。バリカンを使う子であれば、その後のシャンプーケアには肌に優しい物を選んだり、介護で頻繁にシャンプーが必要であれば使いやすいタイプのトリートメントを使用するなど、各家庭の使用背景に合わせたアイテム選びをしていきましょう。ラベンダーやフォレストグリーンなど香りも様々なので、気分が上がるものを選択するのも一つの方法です。
愛犬とのワンランク上質な時間を過ごすことで、心身ともに健康的で豊かな生活を送っていきましょう。
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