よくガイドブックで紹介されているのは、パークの南端にあたる59丁目の辺りから、81丁目のナチュラルヒストリーミュージアムあたりの南半分エリアです。
このエリアは地元のニューヨーカーだけでなく、観光客も楽しめるようになっており、パーク内にカフェレストラン、湖を眺めながら食事ができるボートハウス、オープンテラスで生のジャズ演奏が楽しめるカフェ、また軽食が気軽に購入できる小さな屋台、そしてたくさんの観光用馬車が走っており、初めてニューヨークを訪れたなら、見るもの全てが新しくただ歩くのもウキウキするようなエリアです。
パークの東側と西側には、それぞれ世界的に有名なアートや展示物を擁する、かの有名なメトロポリタン美術館、ナチュラルヒストリーミュージアムがあり見応えたっぷり。そして、72丁目の駅のすぐそばには、ジョン・レノンが住んでいたというダコタハウス、そしてImagineのメモリアル碑があるストロベリー・フィールズがあり、ここは59丁目付近の入口と同じくらいいつも混雑しています。記念写真を撮りたい観光客がわんさか詰めかけ、極寒の日以外はいつも人が溢れています。
ということで言わずもがなセントラルパークの南側半分のほうがどうしてもフィーチャーされがちなんですね。ここからは、「NYには何回か来たことがあるし、セントラルパークも大体名所は把握した!」という方におすすめしたいエリアについてご紹介します。上のNYシティの地下鉄マップでいうと、赤色の②③線が停車するCentral Park N(110St.)。セントラルパークの北端の位置になりますが、ここからパーク内に入って散策してみるのもいいですよ。南エリアのような馬車なんかの観光名物はありませんが、静かに湖をたたえた岸部が続き、とても美しいベースボールフィールドがあってそこに敷物で寝そべったり、主に地元の人がお散歩やジョギングをするエリアです。駅そばにダンキンドーナツや軽食が買えるお店もあるので、そこで飲み物を買ってプチピクニックするのは最高です。
また私のような犬飼いにとっては、犬の散歩もこちらの方がゆったり出来て気に入っています。何しろ空いているのでフリスビーやボールキャッチさせる広いスペースがあるのはとても助かります。(南エリアでも可能ですが、いつも混んでいるので、場所や時間を選ばないとダイナミックには遊ばせてあげられないのです)。
6月頃にはたくさんのFire fly(西洋版ホタルのようなもの)がここかしこに見られ、日が暮れる頃にガラーンとした広大な芝エリアに座ってそれを眺めるのはとても幻想的。水辺ではラクーンが水泳に来たり、カモが日光浴をする微笑ましい光景が広がります。
そしてこのエリアの一番の目玉はConservatory Garden。110St.の入口から入ったら、公園の東端を目指しながら景色を楽しみ、6ブロックほど南下するように歩くこのとヨーロッパ式の庭園、通称「ひみつの花園」に到着します。イギリス式庭園とフランス式庭園があり、よく手入れされた花壇や緑の木々の美しさは圧巻。観光客はほとんどおらず、ゆったりしたひと時を過ごせますよ。アメリカにいながらヨーロッパ気分に浸れる、現実逃避な憩いのスポットです。
いつもと違うセントラルパークを見てみたくなったら、ぜひ北側に足を延ばしてみてくださいね。
南側とはちがった雄大で静かな空間と時間に、また新しい発見があることでしょう。よい旅を!
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