犬が溺れた時にすること!救助方法と対策、原因を紹介。

2022.08.13

犬が溺れた時にすること!救助方法と対策、原因を紹介。

暑くなってくると川遊びや海水浴など、水のレジャーが楽しくなります。 犬も楽しめる水のレジャーですが、愛犬が溺れてしまうなど事故に注意が必要です。 犬が溺れた時の対処法と原因について、紹介します。

犬が溺れてしまう原因

泳ぐ犬

犬は泳ぎが得意なイメージがありますか?それとも苦手でしょうか?
犬が溺れてしまう原因は、その子の性格や環境によってさまざまですが、主な原因について紹介します。

◆もともと泳ぎが苦手

川や海で犬かきをして、上手に泳いでいる犬の映像をみたことがあるかもしれません。
しかし、犬は本来水が苦手な子が多く泳ぎが苦手な子もいます。

また、水鳥の回収の手伝いをしていた歴史のある、プードルやレトリーバーも本能的に泳げると言うわけでは、ありません。

人と同じように、犬も上手に泳ぐためには経験が必要です。
そのため、犬が泳げるようになるためには、幼少期から徐々に水に慣らして、練習する必要があります。

上手に泳ぐためには、体を横にして犬かきをする必要がありますが、慣れていない犬は身体が縦になってしまい、溺れてしまうことがあります。

犬と快適に水のレジャーを楽しむためには、愛犬が泳げるように飼い主さんとの練習が必要です。

◆誤って転落した

また、散歩道などで川に転落したり、水位が低い浴槽などに転落してパニックになり、溺れてしまうこともあります。

不意の出来事は、犬にとってもびっくりしてしまい、水面に顔を出すことが出来なくなり、バタバタ動いて余計に溺れてしまうケースもあります。

特にチワワなどの小型犬はパニックになると、水を張った洗面器や大きめのタライでも溺れてしまうことがあるので、注意が必要です。

◆遊び疲れたり低体温症になっている

泳ぐと言うことは、かなりの体力を消耗します。
いくら泳ぎが得意な子でも、遊び疲れて体力が低下すると溺れてしまう可能性があります。

さらには、冷たい水に浸かりすぎて低体温症になり、身体がうまく動かせなくなってしまい、溺れることもあります。

愛犬の様子を見ながら、犬が疲れすぎないように少なめの時間で泳ぎや水遊びを楽しむのが、ポイントです。

泳ぎが得意だからと、あまり水深の深い場所や流れの速いところに行かないように飼い主さんがコントロールしてあげましょう。

◆気が付いたら足がつかないところまで泳いでいた

飼い主さんがコントロールしてあげると、上記で紹介しましたが、遊びに夢中になっていると思わぬところまで泳いでしまうものです。

特に川は流れが緩やかに見えても、いきなり深くなっていたり、流れが早くなったりします。
犬も足がつかない深みに行ってしまうと、どうしたら良いかわからなくなり、パニックになりおぼれしまう危険があります。

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溺れた犬を見つけたらまずすること

犬が溺れないようにするためには、水に慣らして泳ぐ経験をするように段取りすることが大切です。

しかし、溺れた犬を見つけた時には、どのようにしたら良いのでしょうか?

◆助ける側がパニックにならない

第一に溺れている犬を見つけると、自分もどうしたら良いのかわからずにパニックになってしまう可能性があります。
しかし、緊急事態の時ほど落ち着いて行動することが大切です。

冷静に状況を分析できるように、落ち着いて行動するようにしましょう。
落ち着いて理性的に行動することで、グッと救助率を上げることができます。

◆状況を判断し、すぐに飛び込まない

溺れている犬を見ると早く助けなくてはと、飛び込んで助けに行きたくなります。
しかし、助けに行った先が流れが早くなっていたり、思わぬ障害物がある可能性もあります。

助けに行った人まで溺れるという、事態が悪化する可能性もあります。
まずは状況を冷静に判断して、飛び込んでも大丈夫な深さか、確実に助けることは可能か確認してから救助に移ります。

◆周りの人に助け求める

また、一人で救助にあたるのはリスクがあります。
周りの人に助けを求めて、協力して犬を救助するようにします。
犬を飼った経験のある方や、実際に犬と川や海のレジャーを遊んだことのある方が近くにいると心強いです。

1番大切なのは救助のプロにお願いするために、速やかに119番をしましょう。
事故の拡大を防ぐためには、速やかな通報をして消防に助けを求めることが大切です。


溺れた犬の救命方法

溺れた犬を救助してから、救命するために必要な処置を紹介します。
基本的には速やかに動物病院に連れて行き、診察を受けることが大事ですが、犬の意識がない場合や身体がひどく冷えている時には、応急処置をしながら動物病院に向かいましょう。

◆水を吐き出させる

まずは、のみこんだ水を吐き出す処置をします。
小型犬など抱くことのできる犬種は足の付け根か腰を持ち、逆さにしてゆすり水を吐き出させます。

背中や胸をたたいて、口や鼻から水が出てくるかもあわせて確認しましょう。
大型犬の場合には、頭が斜めになるように身体の下にタオルを敷いて高さを作り、身体をかたむて背中や胸を圧迫して水を吐き出させましょう。

◆意識や呼吸の確認

溺れた犬を救助したら、安全な場所に連れて行き意識があるか確認します。
呼吸が止まっていたり、ぐったりしている場合には危険な状態である可能性が高く、早急に対処する必要があります。

腹部が膨張していないか、水を大量に飲んでいないかチェックします。
意識がない場合や呼吸がない時には、人工呼吸器や心臓マッサージなどの救命措置が必要になります。
一刻も早く処置ができるように、しましょう。

◆動物病院へ連れて行く

水を吐き出す、呼吸・意識の確認をしながら動物病院に連れて行きます。
溺れたことにより、その時は元気であっても途中から体調を崩したり、捻挫などの怪我をしている場合があります。

溺れた犬を救助したら必ず動物病院で診察してもらい、異常がないかチェックするようにします。
最寄りの動物病院やかかりつけ医の連絡先はスマートフォンに登録しておくと、安心ですね。


犬が溺れてしまわない対策

犬が溺れない対策

愛犬と遊ぶ時には安全に楽しく、泳いだり水遊びしたいものです。
飼い主さんができる対策について紹介します。

◆海や川では目を離さない

自然の環境は変わりやすく、そのときの風や地形、天気によっても大きく変化して行きます。
必ず川や海で遊ぶ時には愛犬から目を離さないようにしましょう。

また、安全が確保された浅瀬や水際で遊ぶようにして、深みやあまり奥まで泳いで行かないようにします。

海水浴を楽しみたいというときには、ペット用のライフジャケットを着用するのが、おすすめです。
さらに、ラブラドール・レトリーバーなど比較的活発で泳ぐことを好む大型犬は一緒に泳いだりするのも楽しいでしょう。

しかし、チワワやパグなどの小型犬は体力も大型犬と比べて少なく、すぐに疲れてしまい低体温症のリスクも高くなります。

無理に泳ぐことはしなくても、波打ち際を散歩するだけでもリフレッシュにはつながります。
愛犬の性格や安全面を考えて、水遊びの内容を決めて、一緒に水のレジャーを楽しむようにしましょう。

流れが早い場所や遊泳禁止の場所では、人と同様犬も泳がせないようにしましょう。

◆お風呂場に入れないように工夫する

海や川だけでなく浅い浴槽でも溺れる危険は潜んでいます。
犬がお風呂場に入り、浴槽の中を除いて落ちてしまい溺れるという事故もあります。

海や川だけでなく、身近な日常にも危険は潜んでいます。
犬の行動範囲は飼い主さんが管理するようにして、お風呂場に入れないように工夫することも大切です。

特にお風呂場に犬が入り込むと、被毛が飛び散り、なかなか落ちないということにもなります。
普段からお風呂場に入り込む近づかないように対策をしておくと、溺れるのを防ぐだけでなく、掃除の面でも心配事が減りますよ。

犬が安全にお家で過ごせるように、浴槽の水は抜いておく、お風呂場の扉を閉めて犬が入ってこられないようにするなど、対策をしましょう。

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まとめ

犬が溺れる原因と対策について紹介しました。
犬と川や海で遊ぶ水のレジャーは暑くなってくると楽しみい遊びの一つです。

しかし、犬は自然と泳げるわけでなく、経験と練習を積まないと本能的に泳ぐことはできません。
川や海で遊ぶ前に一緒に泳ぐならば練習して、泳げるようになってから出かけるようにしましょう。

また、溺れた犬を見つけてもすぐに助けには行かずに、冷静に状況を判断して119番してから周りの人たちと協力して救助にあたるようにしましょう。

本記事が愛犬との水のレジャーを楽しむ参考になれば、幸いです。



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のえコアラ

のえコアラ

犬の専門学校を卒業後、犬のテーマパークにて飼育員を5年間しておりました。 様々な犬種の飼育経験があります。 その後ホームセンターでペット用品の販売をしておりました。 現在はペット系の記事を中心にライター活動しております。 資格 愛玩動物飼養管理士1級 小動物看護士


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