1.ゴベリアン
2.シバーギー
3.狆ズー
4.ゴールデンドゥードル
5.プアパソ
6.ハバチーズ
7.ラブスキー
ゴベリアン
ゴールデンレトリバー×シベリアンハスキー=ゴベリアン
「ゴールデンレトリバー×シベリアンハスキー」という組み合わせから誕生したのが“ゴベリアン”です。初めて名前を聞いたという方もいるかもしれません。
どちらの要素を深く受け継ぐかによって、外見の見た目が異なります。
ゴールデンレトリバーと言えば、垂れ耳やふわふわした被毛が特徴的で、どちらかと言えば穏やか系の見た目をしています。
一方、シベリアンハスキーはピンと立った耳とブルーの瞳、クールでワイルドな印象です。
そんな両極端の親犬から生まれたのがゴベリアン。成犬となったときは、がっしり体型の頼りがいのある大きな体となりそうです。
性格はフレンドリーで穏やか、コミュニケーションも上手。どちらかと言えばゴールデンレトリバー寄りと感じるかもしれません。
しかし、実はシベリアンハスキーも見た目のワイルドさとは裏腹に、友好的で攻撃性も低めなのです。
シバーギー
柴犬×コーギー=シバーギー
「柴犬×コーギー」という親犬の組み合わせから生まれたのが“シバーギー”。
小型犬に分類されている柴犬ですが、体重は10キロ前後になるため中型犬寄りの体型をしています。立ち耳で短毛、素朴で賢い顔立ちが特徴的です。独立心があってちょっと頑固なところがありますが、飼い主さんには忠実。甘えるときは、自分のタイミングを大事にするわんちゃんです。
コーギーも同じくらいの体型で、胴長短足と筋肉質な体、後ろから見たときの“プリプリのお尻”が何とも言えない可愛らしさがあります。三角耳と、コーギースマイルと呼ばれる“笑ったような表情”が魅力です。牧羊犬をしていた過去から、スタミナに溢れた活動的な面があります。
そんな両者をミックスさせたシバーギーですが、コーギーの短足を受け継ぐ個体が多いようです。
ただ、「立ち耳」や「体重10キロ前後」などの共通点から、極端にかけ離れた風貌にはならないでしょう。性格は個体差がありますが、どちらの親犬も飼い主さんへの従順性は高いです。
狆ズー
狆×シーズー=狆ズー
狆とシーズーという組み合わせから生まれた犬を狆ズー(チンズー)と呼ばれています。
日本の犬といえば、柴犬や秋田犬などを思い浮かべる人が大半かと思いますが、実は狆も日本が原産国です。
詳しいルーツはわかっていませんが、中国経由で持ち込まれた、朝鮮から贈られたという風に言われています。どちらにせよ700年前後の出来事とされていますので、大昔から日本にいるということが分かりますね。
「日本犬」と呼ばれている犬は、国の天然記念物に登録されている柴犬・秋田犬・甲斐犬などの日本の在来犬のことを指しますが、「日本原産の犬」となると、在来犬に加え外来犬を元に日本で作出された狆などの犬種のことも含みます。狆のように海外からやってきた犬を改良して日本の犬として定着した種類は、狆の他に日本テリアや日本スピッツといった犬種がいます。
狆は穏やかでおとなしい性格をしていて、体高と体長がほとんど同じところが特徴的です。長くて柔らかい被毛を持っていてます。
また、シーズーは人懐っこく、マイペースな性格をしています。全体的に骨太でしっかりとした体つきをしています。
美しい長毛を持っている2種の犬から生まれた狆ズーは長毛です。ブラッシングが欠かせないでしょう。コミュニケーションも兼ねて、日々のお手入れを欠かさないようにしましょう。
ゴールデンドゥードル
ゴールデンレトリバー×プードル=ゴールデンドゥードル
ゴールデンレトリバーとプードルを親犬に持つミックス犬はゴールデンドゥードルと呼ばれています。
ゴールデンレトリバーは、大きな体と優しい顔立ちで愛情に満ち溢れた犬種です。忠誠心と知性、洞察力を持っていることから、盲導犬や災害救助犬など広い分野で人間を助けてくれています。
プードルは、モコモコした被毛が特徴的な犬種です。毛が抜けにくいことから、アレルギーの人でも比較的飼いやすいといわれています。また、愛嬌があるだけでなくスマートで賢い一面も持ち合わせています。
プードルは4つのサイズに分類されているものの、体格の差なども考慮すると、ゴールデンレトリーバーとの掛け合わせるのは「スタンダードプードル」が一般的です。
ですので、ゴールデンドゥードルは基本的にかなり大きく育つミックス犬になります。
ゴールデンドゥードルは、元々、犬のアレルギーを持っている人でもパートナーにできる盲導犬を作る目的で交配が始まりました。実際に現在日本でも盲導犬やセラピー犬として活躍しているゴールデンドゥードルがたくさんいます。
プアプソ
*画像:株式会社コジマ アニマル図鑑より引用(ラサ・アプソ)
トイプードル×ラサ・アプソ=プアプソ
「トイプードル」と「ラサ・アプソ」という2種の犬種を両親に持つのが“プアプソ”というミックス犬です。
トイプードルと言えば、独特のモコモコカールの被毛が特徴的。まるでぬいぐるみのような顔立ちから人気犬種としても名前が挙がることが多いわんちゃんです。トイプードルは、プードルを体の大きさ別に分けたときに最も小型な体型です。成犬になっても体重3キロ前後と、超小型犬に分類されます。
小さいながらにも運動神経がよく、細やかに機敏に動きます。明るい性格でフレンドリーです。
一方、日本ではあまり見かけない珍しい犬種の「ラサ・アプソ」は、チベット生まれで筋肉質な体型をした小型犬です。現地の寺院では、魔除けとして僧侶たちの間で大切に扱われた歴史を持っています。美しく長い被毛、垂れ耳で鼻ぺちゃ、どことなくシーズーやペキニーズと似た雰囲気があります。
それもそのはず、これらの犬種の誕生の背景となる交配にはラサ・アプソが関わっているのです。ラサ・アプソは、「明るく朗らかな面」と「神経質で知らない人に用心深い面」が同居している犬です。
2種のミックス犬ですから、体格や特徴はどちらに似るかは個体差があります。ただ、どちらの親犬も「小型犬」「明るい性格」「長毛」などの共通点が多いため、ミックスされても極端に見た目に違和感がなさそうですね。
ハバチーズ
ハバニーズ×マルチーズ=ハバチーズ
ハバチーズは、ハバニーズとマルチーズのミックス犬です。
“ハバニーズ”は、日本ではあまり耳にすることがなく珍しい犬種と言えるかもしれません。平均体重3~6キロの小型犬で、足が短く、丈夫な骨格を持ちガッシリして見えます。
ウェービーで柔らかな被毛に包まれ、ゴージャスな雰囲気がありますが、性格は「遊び好き・人懐こい・寂しがり屋」とお茶目で愛らしく魅力たっぷりです。
頭が良く、飼い主さんが大好きなので、しつけのしやすさも注目されています。
一方のマルチーズは、言わずと知れた人気犬種です。体重は3キロ前後と小型犬のなかでも小さめと言えるでしょう。
被毛の色は真っ白で、思わず触れたくなる、ふわふわな長毛が魅力的な犬。「貴婦人たちの愛玩犬」という歴史があることから、人懐こく甘えん坊です。
両者ともに、「ウェービーな被毛」が共通しているので、ミックス犬となるハバチーズもウェービーがかった被毛となるでしょう。それぞれ元々ブラッシングが必須の犬種なので、ハバニーズを飼育する際にもブラッシングは欠かせません。毎日無理のない範囲でブラッシングをしてあげましょう。
ラブスキー
ラブラドールレトリバー×シベリアンハスキー=ラブスキー
ラブラドールレトリバーとシベリアンハスキーを親に持つミックス犬が通称“ラブスキー”です。
ラブラドールレトリバーは大型犬のなかでも人気が高い犬です。体は大きいものの、穏やかで優しい表情が特徴的なわんちゃんです。
「好奇心旺盛+頭の良さ」から、盲導犬などで活躍しています。
一方のシベリアンハスキーは、やや大型に近い体型で運動量が多いわんちゃん。見た目はワイルド系でクールですが、実は穏やかで友好的。
少し用心深いところがありますが、基本的に攻撃性がなく、番犬的な要素を期待することは難しいでしょう。見た目が凛々しいだけにギャップが感じられますね。
そんな2種の犬が混ざったラブスキー。シベリアンハスキーの凛々しい印象に、ラブラドールレトリバーの穏やかな雰囲気がプラスされた外見となるでしょう。
どちらの犬種も穏やかで賢いですから、ラブスキーもその性格となりそうですね。
ミックス犬の魅力は純血種に似ながらオリジナルな雰囲気
最近、注目されるようになったミックス犬とは「違う純血種同士を掛け合わせて誕生した犬」です。
ハーフ犬と言われることもあります。
◆雑種との違い
ミックス犬と聞くと「雑種と何が違うのか?」を疑問に感じる方も多いようです。
一般的には、ミックス犬は「人間によって純血種を交配させ産まれた為、両親の犬種が明確にわかる犬」のに対し、雑種は「野生で誕生し何の犬種が混ざっているかがよく分からない犬」と言われています。
ミックス犬が人気となっているのは、何と言っても「個性的な見た目」ではないでしょうか。
たとえば「耳と模様はお母さん、体型はお父さん」とように、両親の特徴を少しずつ受け継いでいます。
◆成長後は予想が難しい
ミックス犬は、容姿や性格がどちらの親犬に似るかは育ってみないと分かりません。
しかも、成長過程で片方ずつの特徴が現れたり、薄まったりいうことがあります。
子犬のときはお母さんに似ていたのに、成長したらお父さんにそっくりということもあるかもしれません。このように。成長するにしたがってさまざまな見た目を感じられるのも魅力の一つです。
成長後の姿が完全にわかることはありませんが、事前に親犬それぞれの特徴や性格を理解しておくことで、ある程度の予想はできるようになります。何か気になる点があればお迎えの前に事前に確認しておきましょう。
まとめ
今回は、親犬の組み合わせが珍しいミックス犬を紹介しました。
ミックス犬には、マルプーやポメプー、チワプーなど、マルチーズやポメラニアン、トイプードル、チワワなどの小型犬が人気ですが、近ごろは、それ以外にもたくさんのミックス犬が見られるようになってきました。
ミックス犬は、純血種同士を掛け合わせているため、かなり個性的です。両親の外見や性格を受け継ぐとは言うものの、「どちらにどのくらい似るか」は子犬の頃には予想がつきません。
思いがけない外見になることもあるかもしれませんが、それまでの成長過程を見てきた飼い主さんにとっては、すべてが愛おしく感じることでしょう。
縁あって家族になったわんちゃんと幸せな日々を過ごしてくださいね。
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