犬は焼き芋を食べられる?メリット・デメリットや適量についてご紹介!

2022.07.31

犬は焼き芋を食べられる?メリット・デメリットや適量についてご紹介!

飼い主さんが焼き芋を食べているときに、興味津々で近づくワンちゃんは少なくないようです。では、犬は焼き芋を食べても大丈夫なのでしょうか?犬用のケーキやおやつに使われていることも多いサツマイモは、犬にとって有害な成分を含んでおらず、与えても大丈夫な食材です。今回は、焼き芋の栄養価や犬に与えるメリット・デメリットなどをご紹介していきます。

【目次】
1.犬に焼き芋を与えても大丈夫?
 1-1.過度でなければ与えても良い
 1-2.さつまいもは栄養が豊富?
 1-3.さつまいもを与えるメリット①整腸および便秘解消
 1-4.さつまいもを与えるメリット②免疫機能の向上
 1-5.さつまいもを与えるデメリット①アレルギー
 1-6.さつまいもを与えるデメリット②結石や糖尿病につながる恐れ

2.焼き芋を与えない方がよい場合は?
 2-1.病気を患っている場合
 2-2.肥満気味の場合

3.焼き芋を与える際の注意点
 3-1.犬の体型ごとの適量を意識する
 3-2.皮は取り除く
 3-3.よく冷ます
 3-4.小さくカットする
 3-5.焦げた部分は与えない

4.子犬に焼き芋を与えていいの?
 4-1.子犬には与えない
 4-2.目安は成犬用のフードに替わってから

5.まとめ

犬に焼き芋を与えても大丈夫?

焼き芋を食べるポメラニアン

◆過度でなければ与えても良い

結論から言えば、基本的には犬にも焼き芋を与えて大丈夫です。

さつまいもは、犬にとって健康を害するような成分は含まれていないので、与えてもよい食材のひとつです。さつまいもを焼いただけの焼き芋であれば、愛犬に与えても基本的には問題ありません。

さつまいもはでんぷんが多く、エネルギー源として非常に優れた食べ物でもあります。ただ、皮つきの生の状態で可食部100g当たり127kcalと高カロリーです。これが焼き芋になると、157kcal/100gとさらにカロリーが高くなります(出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂))。

カロリーの摂りすぎは肥満の元となるため、与えるとしても量は控えめにしておきましょう。
また、さつまいもは食物繊維が豊富で整腸作用が期待できる反面、食べ過ぎると逆効果となり、下痢や嘔吐を引き起こす可能性があるので注意しましょう。

◆さつまいもは栄養が豊富?

さつまいもの主な成分は、炭水化物です。そのほか、食物繊維が豊富で、ビタミンCやビタミンEなどのビタミン類を含んでいます。

【炭水化物】
炭水化物は、エネルギー源となる栄養素です。

【食物繊維】
食物繊維には、便の排せつを促す働きがあります。また、腸の蠕動運動を活発にする働きもあり、便秘解消の効果が期待できます。
また、体内の老廃物の排泄も促すため、デトックス効果も期待できます。

【カリウム】
カリウムには、体内に溜まった塩分を排出する働きがあり、血圧の安定・維持の効果があります。また、利尿作用があり、代謝をよくする効果も期待できます。

【ビタミン類】
さつまいもには、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンEが含まれています。
これらのビタミン類には、抗酸化作用があり、細胞の老化や破壊を進める活性酸素の働きを抑制します。このため、老化防止の効果が期待できます。
また、タンパク質の代謝をサポートして、免疫機能を高めるため、癌や皮膚病を抑制する働きも期待できます。

【ヤラピン】
さつまいもを切ると、白い液体が出てきます。これが「ヤラピン」です。ヤラピンは樹脂の一種で、さつまいもに特有の成分です。
腸の蠕動運動を促す働きがあるため、便秘の改善に効果的です。

【クロロゲン酸】
クロロゲン酸は、ポリフェノールの一種です。
抗酸化作用が強く、メラニンの生成を抑える働きもあります

◆さつまいもを与えるメリット①整腸および便秘解消

前項の通り、さつまいもには体に良い働きをする栄養素がバランスよく含まれています。
さつまいもを与えるメリットは、主にこれらの栄養素による健康維持効果です。

食物繊維とヤラピンの排便を促進させる働きが相乗効果となり、慢性的な便秘の改善が期待されます。また、胃粘膜を保護する働きもあるので、弱った胃腸の調子を整えてくれます。

◆さつまいもを与えるメリット②免疫機能の向上

豊富なビタミン類は、病原菌の侵入を防ぎ、皮膚や粘膜を強化する働きをします。
風邪の予防になったり、ストレスの軽減にも効果があると言われています。
さつまいものビタミン類は加熱しても壊れにくいので、焼き芋の場合、より高い効果を期待できます。

◆さつまいもを与えるデメリット①アレルギー

さつまいもは、特にアレルギーを起こしやすい食べ物ではありませんが、どのような食材でもアレルギーを起こす可能性はあります。
さつまいもを与えた後に痒みや下痢・嘔吐などの症状が見られた場合には、アレルギー症状の可能性があるため、動物病院に連絡して、獣医師さんの指示を仰ぎましょう。

また、初めて与えるときには、ごく少量から始め、体調の変化がないか愛犬の様子をよく観察しましょう。

◆さつまいもを与えるデメリット②結石や糖尿病につながる恐れ

「さつまいもを与えたから」必ずなる訳ではありませんが、愛犬の体を考慮せずに与え続けてしまうと、シュウ酸やカリウムが過剰になり病気に繋がることもあります。


焼き芋を与えない方がよい場合はある?

そっぽを向くシュナウザー

前項でメリット・デメリットについてご紹介しましたが、さつまいもを与える際に事前に知っておきたいことを紹介します。

焼き芋は基本的に犬に与えても大丈夫な食べ物ですが、与えない方がよい場合もあります。

◆病気を患っている場合

尿路結石や膀胱結石の既往歴がある、心臓病や腎臓病を患っているという場合は、焼き芋を与えないようにしましょう。

さつまいもには、シュウ酸が100g当たり0.1g含まれています。ほうれん草などシュウ酸を多く含む食材に比べると多くはありませんが、与える量が多かったり与え続けたりすることでシュウ酸カルシウム結石が出来てしまう可能性があります。特に既にに結石ができたことのある場合や腎臓病を患っているという場合は与えないほうが無難でしょう。

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シュウ酸そのものは水に溶けだす性質があるため、さつまいもも茹でることでシュウ酸を減らすことができます。しかし、焼き芋の場合は、基本的に茹でる工程がありませんので、シュウ酸は減りません。
したがって、尿路結石や膀胱結石ができたことのある場合は特に、焼き芋を与えるのは避けましょう。

また、さつまいもにはカリウムが100g当たり480mg(焼き芋では540mg)含まれています。
腎臓の機能が衰えていると、うまくカリウムを排出することができず、体内に余分なカリウムが溜まりやすくなります。
カリウムが体内に蓄積されていくと、低血圧や不整脈などの心臓疾患へと繋がる恐れがあるので、与えない方が無難です。

他に注意すべき点としては、一部の利尿剤にはカリウムを体内に残す作用があります。このような薬を服用している場合、さつまいも等カリウムが多く含まれる食材を食べることで高カリウム血症になる可能性があります。

繰り返しですが、ご紹介した状態に該当する場合はさつまいもを与えるのは控えるか、事前にかかりつけの獣医師さんに相談してください。

◆肥満気味の場合

さつまいもは、食後血糖値の上昇を示すGI値(グライセミック・インデックス)が高い食材です。このため、食べた後に高血糖になり、インシュリンが多量に分泌されます。したがって、肥満気味の犬や糖尿病の子には向いていません。

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焼き芋を与える際の注意点

焼き芋

◆犬の体型ごとの適量を意識する

焼き芋をご褒美やおやつとして与える場合、適量とはどのくらいでしょうか?

通常、主食となる総合栄養食以外のおやつやトッピングは、1日に必要なカロリーの20%以内に留めておくことが望ましいです。

焼き芋は炭水化物を多く含むため、必要カロリーの20%を置き換えると全体の栄養バランスが崩れる可能性があります。
与える際には1日の必要カロリーの10%程度に留めておく方がよいでしょう。
犬の体重による焼き芋の適量の目安は、以下の通りです(去勢・避妊済みの健康な成犬の場合)。1日に必要なカロリーは、「獣医師広報板 犬のカロリー計算」を参考にしています。

【超小型犬(体重5㎏未満)】
チワワやトイプードルなどの超小型犬の場合、6~24g程度です。これは、直径4cmほどの中くらいの焼き芋を、厚さ1cmほどの輪切りにしたもの1切れに相当します。

【小型犬(体重5~10kg以下)】
ミニチュアダックスなどの小型犬の場合、24~40g程度です。これは、直径4cmほどの焼き芋を厚さ1cmほどの輪切りにしたもの1~1.5切れに相当します。

【中型犬(体重10~25kg以下)】
ウェルシュコーギーやフレンチブルドッグなどの中型犬の場合、40~80g程度です。これは、直径4cmほどの焼き芋を厚さ1cmほどの輪切りにしたもの1.5~3切れに相当します。

【大型犬(体重25kg以上)】
ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどの大型犬の場合、80~100g程度です。これは、直径4cmほどの焼き芋を厚さ1cmほどの輪切りにしたもの3~5切れに相当します。

◆皮は取り除く

犬も皮を食べることができないわけではないのですが、硬すぎて消化に悪いです。消化不良や腹痛、下痢の原因となるので、与えない方が無難です。
皮とその内側には実の部分にはない栄養素が含まれているので、どうしても与えたい場合には、細かく刻んだものを少量あげるだけにしましょう。

◆よく冷ます

犬は、基本的に食べ物を咀嚼せず丸呑みします。焼きたての焼き芋をそのまま与えると、口の中だけでなく、食道などの粘膜をやけどすることがあります。
必ず人肌以下に冷ましてから与えてください。表面が冷めていても中は熱いままということもあるため、しっかり冷ましましょう。
万が一、口の中や周辺を痛がったり、食欲不振になったりと、火傷の症状が見られる場合には動物病院に相談してくださいね。

◆小さくカットする

喉に詰まらせることがないように、小さくカットして与えましょう。
さつまいもは縦に繊維が伸びているので、長い方に対して垂直に切ると良いでしょう。

薄く輪切りにしたりサイコロ状に小さくカットしたりして与えてください。また、すり潰してしてペースト状にするのもおすすめです。

◆焦げた部分は与えない

食べ物の焦げた部分は発がん性があるとされているので、避けましょう。
また、焼き芋を包んでいる紙やアルミホイルを食べてしまわないように気をつけてあげてくださいね。

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子犬に焼き芋を与えていいの?

首をかしげるポメラニアン

健康な成犬に与えると、さまざまなメリットが期待される焼き芋ですが、子犬にも与えてよいのか気になりますね。

◆子犬には与えない

子犬期は、消化機能がまだ十分に発達していません。ですので、この時期に食物繊維が豊富な焼き芋を与えてしまうと、消化不良から軟便や下痢の原因となる恐れがあります。

また、犬は甘みの強いものを好むため、甘い焼き芋が大好きです。しかし、子犬の頃から焼き芋のような甘味の強いものをあげていると、本来食べるべきドッグフードを食べなくなってしまう恐れがあります

これらのことから、子犬には焼き芋を与えないようにしましょう

◆目安は成犬用のフードに替わってから

焼き芋は、成犬になってからのご褒美やお楽しみのおやつとして与えるのがおすすめです。
では、いつから与えてもよいのでしょうか?

焼き芋を与えてよい目安は、成犬用のフードに切り替えて以降と考えてください。通常、子犬用のフードは生後12ヶ月までを対象としているので、1歳を迎えた後には、適量を守りながら上手に活用すると良いでしょう。


まとめ

焼き芋を食べる黒柴

食物繊維をはじめとして、犬の健康維持に効果が期待できる栄養素をバランスよく含むさつまいもは、おやつやトッピングとして与えるのに適した食材です。
焼き芋にすると、水分が飛ぶため、100g当たりの栄養素は増加します。また、甘みも増すため、嗜好性も高まります。
ただし、さつまいもを人間用に加工したスイートポテトや大学芋、さつまいもチップなどは、糖分や油分が多いいので、犬には与えないでください。
皮を取り除き、よく冷ました焼き芋を、食べやすい大きさにカットすれば、飼い主さんと愛犬が一緒に楽しめる安心なおやつになるので、シーズンにはぜひ取り入れてみてくださいね。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。

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