1.犬をシャンプーする必要性
3.子犬と老犬のシャンプーについて
3-1.子犬のシャンプーはいつから
3-2.老犬のシャンプーの頻度
4.犬のシャンプーのやり方
4-1.【長毛】シャンプーのやり方とポイント
4-2.【短毛】シャンプーのやり方とポイント
7.犬におすすめのシャンプー5選
7-1.ペットキレイ 毎日でも洗えるリンスインシャンプー 犬用 ポンプ 550ml
7-2.A.P.D.C. ティーツリーシャンプー 250ml
7-3.ペットキレイ 香りの泡リンスインシャンプー 犬猫用 450ml
7-4.ウィッシュ グルーミングプロ もっちり濃密泡! ふわふわシャンプー 短毛用
7-5.ミラクルビューティ スキンケアシャンプー 200ml
犬をシャンプーする必要性
犬にとってシャンプーが必要な理由は、犬の健康を保つためです。
犬の皮膚はデリケートなので、洗わないで汚れたままになっていると、感染症にかかり様々な皮膚炎になる可能性があります。
外に出かける犬であれば、散歩中についた土やホコリ、虫や草花、花粉など、色々なものを体につけてきます。
たとえ外に出ていない室内飼いの犬でも、皮膚は様々な原因で汚れています。古くなった皮脂やハウスダスト、食べ残し、排泄物などが付着しています。
また、皮膚の汚れを取らずに放置することで、ノミやダニが繁殖することにもつながります。
このような被毛の内側についた汚れは、洗って落としてあげないと勝手に綺麗になることはありません。そのため、飼い主さんが定期的にシャンプーしてあげる必要があるのです。
さらに、アレルギーのある犬は、定期的にシャンプーしてあげることで、アレルゲンを洗い流してあげることになります。
犬のシャンプーの頻度
犬のシャンプーの回数は、成犬の場合で月に1〜2回が理想の回数だと言われています。
それでは何度でも頻繁に洗うのが良いのかというと、そうではありません。
犬の皮膚は人間よりも薄くて、刺激や乾燥に弱く、皮脂や汗などが保護膜となって皮脂を守っています。
シャンプーのしすぎはこの保護膜を洗い流すことになり、かえって皮膚にトラブルを起こすことにつながります。
また、成犬は3週間に1回のシャンプーがおすすめですが、子犬や老犬の場合には、その成長や体調に合わせて洗う回数を調整する必要があります。
シャンプーの回数は、ペットサロンでしてもらっている場合もカウントします。成犬の場合、もし月に1回トリミングサロンでシャンプーしていれば、あと1回を自宅で行うということになります。
子犬と老犬のシャンプーについて
◆子犬のシャンプーはいつから
生後4ヶ月以降で、ワクチン接種後2週間以上経っていれば、シャンプーしてあげても大丈夫です。
生後2〜3ヶ月のうちは、まだ子犬には体力がなく疲れやすいので、全身のシャンプーは控えた方が良いでしょう。
汚れている場合には、濡れタオルで拭いたり、汚れた部分のみ洗ったりするようにして、体に負担をかけないようにしてください。
◆老犬のシャンプーの頻度
老犬の場合には、シャンプーは月に1度を目安にすると良いでしょう。
シャンプーをして濡れて乾かすといったことが、体温の変化を急激に行うことになるので、老犬の体力を消耗させることになってしまいます。
老犬の年齢と体力にもよりますが、健康であれば、元気で調子の良さそうな日中にシャンプーしてあげることをおすすめします。
普段の汚れは、子犬と同様、部分的な汚れのみを洗い流したり、体を濡れタオルで拭いたりなどしてあげましょう。
水を使わない犬用のシャンプーもありますので、それを利用するのも体に負担をかけない一つの方法です。
犬のシャンプーのやり方
犬のシャンプーを行う際には、まず以下のものを準備しましょう。
- 洗面器
- 犬用シャンプー
- 泡立てタオルまたはスポンジ
- バスタオル
犬をシャンプーする場所ですが、一般家庭ではお風呂になることが多いでしょう。小型犬の場合には、洗面台を代用することもできます。
できるだけ、泥や土などの大きな汚れを外で洗い流してから、室内でシャンプーすると良いでしょう。
どちらも人間と共有する場所になりますので、シャンプー後には綺麗に掃除と消毒を行うようにしてください。
◆【長毛】シャンプーのやり方とポイント
- シャンプー前にブラッシングをしてもつれや毛玉をほぐす
- 犬の体を濡らす
- シャンプーの泡で洗う
- シャンプーをすすぐ
- タオルで乾かす
- ドライヤーで乾かす
長毛犬の場合は、濡らす前にまずブラッシングをして、もつれた毛をほどき、毛玉を取り除きましょう。
スリッカーブラシなどで丁寧にブラッシングします。もつれや毛玉があるままだと、濡らした時にさらに絡まったり塊になってしまったりします。
犬を驚かさないよう、後ろ足やお尻の方から順に背中、お腹とシャワーで濡らしていきます。お湯の温度は36〜38℃以下のぬるま湯にしましょう。
被毛の根元にお湯を行き渡らせ、皮膚までしっかり濡らします。顔にはなるべく直接お湯を当てず、濡れた手で撫でるようにして濡らしましょう。
耳にも直接お湯が入らないように気をつけてください。シャワーのお湯を一度手で受けて、勢いを弱めながらお湯を当てるのがポイントです。
洗面器にシャンプーを適量入れて、お湯を入れて薄めた後、スポンジに含ませて泡立たせます。
泡を犬の体につけてから、被毛の下の方までシャンプーを行き渡らせた後、マッサージするように優しく指のお腹で洗います。
顔や目の周りは最後に洗い、目には泡が入らないように気をつけて洗います。
目の周りや顔からすすぎます。目に直接シャワーをあてないように気をつけて、優しく流します。
体を流す時には、シャワーヘッドを皮膚に密着させて洗うようにすると、被毛の根元までよく洗い流すことができます。
泡のすすぎ残しは皮膚トラブルにつながるので、残らないように念入りに洗います。皮膚や被毛をこすりすぎないように気をつけて下さい。
ドライヤーの前に、タオルドライをして水分を拭き取ります。ここで水分をよく取っておくと、ドライヤーの時間が短くできます。
長毛の場合、毛先に水が残りやすいので、タオルで挟むようにして水を拭き取ります。引っ張ると皮膚に負担がかかりますし、こすると被毛がからまりますので、タオルで水分を吸い取るように軽く当ててください。
水分をタオルでとって水滴がほとんど落ちなくなったら、ドライヤーを使います。
ドライヤーを固定できるスタンドがあると便利です。ない時には、服の胸元にドライヤーを差し込んだり、二人で手分けをしたりすると乾かしやすいでしょう。
ドライヤーを犬の体に近づけすぎないように気をつけて、ブラシを使って根元に風をあてて乾かしていきます。
手で皮膚をさわりながら、温度が高すぎないか、もつれがないかなどをチェックしながら行ってください。
乾いたら、シャンプー終了です。
◆【短毛】シャンプーのやり方とポイント
- シャンプー前にブラッシングをしてもつれや毛玉をほぐす
- 犬の体を濡らす
- シャンプーの泡で洗う
- シャンプーをすすぐ
- タオルで乾かす
- ドライヤーで乾かす
短毛の犬でも、シャンプー前にはブラッシングを行いましょう。大きな汚れを落とし、傷や肌トラブルがないかもチェックしやすくなります。
短毛用のブラシを使い、皮膚を傷めないようにしてブラッシングしてください。ラバーブラシが皮膚を傷めにくいのでおすすめです。
犬を驚かさないよう、後ろ足やお尻の方からシャワーで濡らしていきます。お湯の温度は36〜38℃以下のぬるま湯にしましょう。
被毛の根元にお湯を行き渡らせ、皮膚までしっかり濡らします。顔にはなるべく直接お湯を当てず、濡れた手で撫でるようにして濡らしましょう。
耳や目に直接シャワーのお湯を当てないように気をつけましょう。
洗面器にシャンプーを適量入れて、お湯を入れて薄めた後、スポンジに含ませて泡立たせます。
被毛全体にシャンプーを行き渡らせた後、マッサージするように優しく指のお腹で洗います。
顔や目の周りは最後に洗い、目には泡が入らないように気をつけて洗います。
目の周りや顔からすすぎます。目に直接シャワーをあてないように気をつけて、優しく流します。
体を流す時には、シャワーヘッドを皮膚に密着させて洗うようにすると、被毛の根元までよく洗い流すことができます。
ラバーブラシを使うと、泡を流し落としやすくなります。ぬるぬるした感じがなくなって、キュッときしむ手触りになったら、洗い流せたサインです。
ドライヤーの前に、タオルドライをして水分を拭き取ります。ここで水分をよく取っておくと、ドライヤーの時間が短くできます。
短毛の場合、このタオルドライでほとんど水分がないくらいに乾かすことがポイントです。
水分をタオルでとって水滴がほとんど落ちなくなったら、ドライヤーを使います。
ドライヤーを犬の体に近づけすぎないように気をつけて、ブラシを使って根元に風をあてて乾かしていきます。
手で皮膚をさわりながら、温度が高すぎないか、もつれがないかなどをチェックしながら行ってください。
乾いたら、シャンプー終了です。
犬のシャンプーの選び方
シャンプーは、目的に合わせたものを選ぶことが大切です。
犬用シャンプーには、大きく分けて薬用シャンプーと美容シャンプーがあります。
薬用シャンプーは、ノミやダニ予防・駆除、皮膚疾患のある犬用、乾燥肌やアトピーの犬専用で洗浄力の強いものなどがあり、獣医さんに相談して使うことをおすすめします。
美容シャンプーは、長毛用、短毛用と毛の長さに合わせたものから、全犬種用といったものもあります。
長毛用は、被毛を滑らかにしてツヤを出したり、指通りをしやすくしたりする効果があります。短毛用は、皮膚を保護する成分が含まれていて肌に優しくなっています。
また自然派のシャンプーも人気があり、無香料、無着色、弱酸性という犬用シャンプーもあります。
数種類を使ってみて自分の犬に合うシャンプーを見つける方法もありますが、トリミングサロンや獣医さんに意見を聞いてみるのも一つの方法です。
人間用のシャンプーはNG
犬の肌は弱アルカリ性で、人間の肌は弱酸性なので、人間用に作られたシャンプーは犬の肌に適さないとされています。
また、人間用のシャンプーは髪を洗い清潔に保つためですが、犬用シャンプーは全身を洗います。
そのため人間用の洗浄力の強いシャンプーで犬を洗うと、被毛や皮膚にダメージを与える可能性があります。
人間用のものを使わないだけでなく、犬用でも、それぞれの犬に応じたシャンプーを使うことが大切です。
犬におすすめのシャンプー5選
◆ペットキレイ 毎日でも洗えるリンスインシャンプー 犬用 ポンプ 550ml
モデル皮ふ刺激性試験により刺激性なし判定(全てのペットに刺激がないわけではありません)を受けたシャンプーです。
豊かな泡立ちと泡切れもよく、デリケートな愛犬の皮ふ・被毛をいたわりながら、汚れ・ニオイをしっかり落とします。
リンス成分により、被毛をふんわりなめらかに仕上げます。うるおい成分アミノ酸配合。
天然クレイ成分が乾燥後の皮ふ・被毛を、摩擦や刺激物質などから守ります。
◆A.P.D.C. ティーツリーシャンプー 250ml
消臭・消炎効果のあるティーツリーをはじめとした6つの植物成分と海藻保湿成分が、愛犬をやさしく洗い上げ、ふんわり、ツヤのある被毛へと導きます。
泡切れ、水切れがよく使いやすさは抜群!
◆ペットキレイ 香りの泡リンスインシャンプー 犬猫用 450ml
プッシュするだけ。きめ細かいクリーミィな泡で、肌への負担も少なく手軽にシャンプー。汚れ・ニオイをスッキリ落とします。洗浄成分の100%が植物生まれで、肌にやさしい刺激性なし判定処方。
◆ウィッシュ グルーミングプロ もっちり濃密泡! ふわふわシャンプー 短毛用<<
きめ細かい泡で、デリケートな肌の負担を軽減します。
フローラルにピーチ&アップルのアクセントを加えた爽やかな香りです。
◆ミラクルビューティ スキンケアシャンプー 200ml
地肌トラブル・敏感肌などに悩む犬・猫専用の、まるで美容液のようなプレミアムシャンプー。
美容液成分(カタツムリエキス、コエンザイムQ10、ヒアルロン酸、他)とオーガニック原料素材(アミノ酸系洗浄成分、ハーブ抽出保湿成分)で構成した、極めて刺激の少ないノンシリコンタイプのスキンケアシャンプーです。
まとめ
犬のシャンプーは、やり方がわかれば飼い主さんも家庭で行えるケアです。
成犬であれば月に1〜2回程度が目安の回数ですが、犬の年齢や状態に合わせて行うことが大切です。
シャンプーは自分の犬に会った犬用の製品を使用し、正しい洗い方をするようにしてください。
犬のシャンプーは、犬を健康に清潔に保つことができるだけでなく、飼い主さんとの大切なコミュニケーションの機会になります。
また、定期的にシャンプーすることは犬の体調を把握し、健康チェックをすることにもつながります。犬の健康管理をかねて、シャンプーを通じて犬との絆を深めていってくださいね。
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