犬にアイスをあげても大丈夫?犬用の手作りアイスもご紹介!

2023.08.06

犬にアイスをあげても大丈夫?犬用の手作りアイスもご紹介!

暑い日が続くと食べたくなるのがアイスクリーム。愛犬も冷たくて美味しいものを求めているのでは…?と、アイスをあげたくなることもありますが、犬にアイスを与えてもよいのでしょうか。 今回は、犬に与えていいアイスとダメなアイス、その理由や食べてしまったときの対処法まで広くご紹介します。

犬に人間用のアイスを与えるのはNG!

アイスクリーム

犬は犬用に作られたアイスであれば食べても大丈夫ですが、犬に人用のアイスを与えるのは絶対にいけません。

ではなぜ犬にアイスを与えてはいけないのか、理由を3つご紹介します。

◆理由①人間用のアイスは犬にとって高カロリーだから

皆さんご存知の通り、人用のアイスには多くの砂糖が含まれています。
例え少量であったとしても、犬にとってかなりのカロリーを摂取することになります。

ほんの少量を舐めてしまった程度であれば大きな問題ではありませんが、習慣的に犬にアイスを食べさせてしまうと、肥満になってしまいます。

犬が肥満になると生活習慣病の原因になってしまうことはもちろん、足腰に負担がかかり、パテラなどの病気に繋がっていく可能性もあります。
愛犬の健康のためにも、人間用のアイスは与えないようにしましょう。

◆理由②アイスクリームには乳糖が含まれているから

「アイス」といっても、その種類は多く、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓と大きく分けて4種類あります。

「アイスクリーム」:乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上
「アイスミルク」:乳固形分10.0%以上、うち乳脂肪分3.0%
「ラクトアイス」:乳固形分3.0%以上
「氷菓」:乳固形分3.0%未満、上記3つ以外をまとめて氷菓と呼ぶ

乳製品の中の水分以外の部分のことを上記にある乳固形分といい、その乳固形分の中には乳糖が含まれています。

実は犬は元々この乳糖を分解する酵素がなく、牛乳やアイスクリームなどの乳製品を摂取するとお腹をこわしてしまいます。
ですので、アイスという括りの中でも最も多く乳糖を含んでいる『アイスクリーム』を与えないのはもちろんのこと、誤飲にも十分注意が必要です。

ちなみに牧場やサービスエリアなどで良く販売されている『ソフトクリーム』も元は『アイスクリーム』です。
この二つの違いは温度です。ソフトクリームは-5~7℃で保管・また食べることになり、アイスクリームは-30℃で急速冷凍した後保管、食べる時は-8~-14℃のものとされています。

ご紹介したように、アイスの中でもアイスクリームは最も多く乳糖を含んでいますので、『アイスクリーム』と『ソフトクリーム』には注意が必要です。

◆理由③犬に中毒を引き起こすものもある

市販のアイスクリームには色々なフレーバーがあり、それが楽しみのひとつでもあります。
ですが、アイスクリームのさまざまなフレーバーの中には、犬が中毒症状を引き起こす危険な食べ物もあります。
アイスクリームで人気のフレーバーのなかでも、犬にとって危険なものをご紹介します。

※チョコレート※
アイスクリームで人気のフレーバーのひとつのチョコレート。
そんなチョコレートが犬に有害なのは昨今では常識になってきていると思います。
チョコレートの元となるカカオが犬には危険な成分で、食べてしまうと嘔吐や下痢、痙攣などの中毒症状を引き起こすおそれがあります。

※ラムレーズン※
ラムレーズンもアイスクリームで根強い人気のあるフレーバー。
ラムレーズンは干しぶどうとラム酒でできていて、このぶどうも犬が食べてはいけない食材のひとつです。
犬がぶどうを食べてしまうと嘔吐や食欲不振、尿が出ないなどの症状がでる場合があります。

※ナッツ類※
アイスクリームの中にナッツが混ざっていたり、上にトッピングしてあったりと、こちらも人気のフレーバー。
ナッツ、特にアイスクリームでは人気のマカダミアナッツに注意が必要です。
犬がマカダミアナッツを食べると嘔吐や下痢、四肢の麻痺などの中毒症状が現れることがわかっています。

このように、アイスクリームに入っている別の食材が犬に危険な場合がありますので、愛犬が欲しそうにしているからと言って人用のアイスを犬に与えないようにしましょう。

バニラアイスなら…!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、危険な成分はなくとも、前述の通り人用のアイスには多くの砂糖が含まれていますので、与えないようにしてください。


犬がアイスを食べてしまったら

しょぼんとしている犬

万が一、犬がアイスや上記で紹介したような中毒症状を引き起こす食材を食べてしまった場合は、愛犬の様子を注意深く観察してください。

便がゆるい、体調が悪そう、体が痙攣しているなどの「いつもと違う」症状が現れた場合は、すぐに動物病院へ連れていき、獣医師に診察・処置をお願いしましょう。

その際、食べてしまったアイスのパッケージを持参したり、食べた時間や食べてしまった量など、なるべく詳細な情報を伝えられるようにしておきましょう。それらの情報が治療に役立つことになります。

飼い主自身が、愛犬が食べたものを吐かせる処置をする方もいるかもしれませんが、素人が無理に処置を行うと、食道炎などの危険もあり大変危険ですのでやめましょう。

1日以上異常が見られなかった場合は、とりあえず一安心ですが「今後も与えても大丈夫」というわけではありません。
今回は運が良かっただけと考え、今後は犬がアイスクリームを食べてしまわないように注意するようにしましょう。


犬に与えてもよいひんやりデザートを紹介!

犬にアイスクリームを与えるのはNGですが、昨今のような夏の暑い日が続くと、愛犬にも食べ物で涼を楽しんでもらいたいのが親心ならぬ飼い主心ですよね。
そこで、涼を楽しめ犬も食べることのできるデザートをご紹介します。

◆犬用のシャーベット

ペットショップやペット用品を取り扱っている通販サイトには、犬用のシャーベットが販売されています。
前述したような乳糖や、犬にとって危険な食材は含まれていないので、安心して愛犬に与えることが可能です。

また、小分けになっているものが多く、1日の量を守ればカロリーを摂取しすぎる心配もありません。
なかには、脂肪分ゼロでダイエット中の犬にも優しいもの、腸内環境を維持するためのオリゴ糖などが含まれているものもあり、健康維持にも役立ちます。

夏場は暑いので、早朝や夜間に愛犬の散歩をさせる飼い主さんも多いと思いますが、最近ではその時間も暑いと感じる日が多いのではないでしょうか。
そんな暑い日の散歩のあとに愛犬にご褒美として与えるのもいいかもしれません。

●おすすめ商品
わんわんシャーベット ヨーグルト 16g×9個

ひんやりおいしい、ワンちゃん用のシャーベットです。
(凍らせずにそのままゼリーとして与えることもできます。)
大豆ペプチド、フラクトオリゴ糖を配合しました。
スッキリさわやか!人気のヨーグルト風味です。

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◆犬用ゼリー

また、犬用のゼリーも夏の暑い日にはおすすめです。
上記でご紹介した犬用のシャーベットも凍らせずにゼリーとして与えることができるものもあります。

その他にも栄養を補助してくれるタイプのものや、犬の体液に近いイオンバランスで、水分やミネラルを摂取できる夏場にぴったりなものなどさまざま販売されています。
また、ゼリーの場合は体調を崩して食欲がない犬や、老犬で噛む力が弱い犬なども比較的食べるのが簡単なので、元気なうちからゼリーに慣れさせる目的で与えるのもいいでしょう。

こちらもシャーベット同様、小分けになっていたりカロリーや糖分が抑えられているものも多く、一日の適量を守っていればカロリーのとりすぎの心配もありません。

●おすすめ商品
アクアゼリー 4つのゼロ りんご風味 16g×17個入

電解質配合による素早い水分チャージで暑い夏にもぴったり!
「カロリー」「脂肪分」「砂糖」「着色料」の4つのゼロがうれしい。
ワンちゃんの好きなりんご果汁入りで、凍らせてシャーベットにするのもオススメ。

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◆手作りアイス

愛犬にアイスクリームを与えたい場合は、アイスクリームを手作りするのもひとつの手段です。

  • 牛乳などの乳製品を使わない
  • チョコレートやラムレーズン、ナッツなど、犬に害のある食材は使わない
  • 砂糖を使わない
  • 無糖のヨーグルトやクリームチーズ、豆腐、豆乳などは使用OK
  • フルーツも使用OK、ただし種や皮などには要注意

これらのことに注意しておけばOK。
簡単にできるものとしては、バナナなどのフルーツを凍らせて豆乳とミキサーで混ぜて凍らせるだけでも、美味しいアイスが作れます。
もっと凝ったものを作りたい場合は、過去に豆腐とチーズを使用した手作りアイスクリームのレシピをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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まとめ

ペロっとしている柴犬

今回は、犬とアイスクリームについてご紹介してきました。
犬にアイスクリームを与え続けると、カロリーオーバーで肥満の原因に。そこからさまざまな病気に繋がっていく可能性があります。
また、チョコレートやマカダミアナッツなど、アイスクリームの人気のフレーバーの中には犬にとって有害な食材も。
それらを間違えて食べさせないためにも、愛犬にアイスクリームは与えないようにしましょう。
また、ひんやりと美味しいおやつを愛犬に与えたい場合は、市販の犬用のシャーベットや手作りアイスクリームがオススメです。
ご自身が作ったアイスを美味しそうに愛犬が食べてくれる姿は、さらに愛情が増すこと間違いなしでしょう。

この記事が、あなたと愛犬の役に立っていただけたら幸いです。



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PetSmilenews編集部

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