昨年亡くなった愛犬、チワワの『空』の話です。
14年間、我が子同様に可愛がってきました。
2歳のときに里子として引き取ったのですが、それまでケージから出してもらうこともなく愛情を受けずに暮らしていたせいか、とても従順なコでした。
優しいコで、私や主人が体調を崩すと必ず側に寄り添い、まるで看病をしてくれているようでした。
でも、私たちの体調が戻るときまって空の具合が悪くなるんです。
なのでいつも側に来ないように言い聞かせるのですが気づくと側にいて…。
でもそれが当たり前のようになっていました。
空が我が家に来て13年経ったとき、主人が病気になりました。
やはりいつも主人の側にいてくれました。
けれど主人が病気の合併症から失明しそうになり、急遽手術をすることになり…
手術が成功して、3週間入院をし、退院してきた次の日…
空が突然失明しました。
緑内障の悪化でしたが、主人が帰ってくるのを待っていたかのように、
主人の目の代わりに自分の目を差し出したかのような偶然でした。
その翌年、新しく里子を迎えました。
フレンチブルドッグの『ネギ』です。
ネギも前飼い主さんに虐待を受けていて酷い有様でしたが、我が家に来て元気になり、
空とも仲良くしていました。
そんなある日、食事中にネギが喉にフードを詰まらせ呼吸が出来なくなってしまったことがありました。
直ぐに処置して病院に連れて行き、事なきを経たのですがやっぱりその晩、空はネギに寄り添い眠っていました。
その翌日、亡くなりました。
ネギが回復するのを見届けて、突然息を引き取りました。
きっと、ネギに近づいてきた死神を連れて行ったのだと思います。
失明したときも、亡くなったときも、前日まで元気に走り回っていたのに…
ご飯もモリモリ食べていたのに…
きっと、自分よりも若く元気なネギに私たちを託して亡くなって行ったのだと思います。
偶然が重なっただけなのかもしれませんが、いつもいつも自分を身代わりに、私たちを守ってくれていたように思います。
とてもとても優しいコでした。
空が亡くなって、しばらくネギに近寄る事が出来ず寂しい思いをさせていました。
空の写真を見ては泣いてる毎日で悲しくて悲しくてどうしようもなくて…
でも、泣いている私にネギが、チョコンと背中をつけて大人しく寄り添ってくれて…
慰めてくれるんですよね。
ネギもまた、とても優しいコです。
最近では、ネギが空にそっくりになってきました。
好き嫌いや癖も同じ、私たち家族が体調の悪いときも寄り添ってくれます。
きっと空はネギと一緒にいるんだな、ってネギを空の分も大切にしよう、って心から思います。
我が家のわんこの恋
愛犬に教えてもらったこと