サビ猫の性格は賢いって本当?オスが少ない理由と3つの魅力について

2018.10.28

サビ猫の性格は賢いって本当?オスが少ない理由と3つの魅力について

黒と茶(赤)が混合した複雑な模様をしたサビ猫は、唯一無二の毛色をしている特徴的な猫です。この独特な毛色と名前から、ネガティブなイメージを持たれやすいのですが、性格が賢い上に協調性も高いので、初心者でも非常に飼いやすい猫と言われています。また、サビ猫にはオスが少ないとも言われていますが、どんな理由があるのでしょうか。 今回は、魅力的な性格や特徴を持つ「サビ猫」についてご紹介します。

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サビ猫とは?

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一般的に黒と茶(赤)の毛が混合した模様の猫のことを「サビ猫」と呼びます。

◆独特な毛色を持つサビ猫

サビ猫は、古くから日本に生息していた雑種の日本猫ではありますが、この独特な毛色から「雑巾猫」などと呼ばれ、万人受けしない猫とも言われてきました。

猫が数多く描かれている浮世絵などにサビ猫が登場してこないことからも、当時から人気があまりなかった猫だということが伺えます。

しかしその反面、血統書付きの長毛種(ペルシャセルカークレックス他)や短毛種(ブリティッシュショートヘアトンキニーズ他)の中にも、ごく稀にサビ猫が生まれてくることがあります。

◆サビ猫には様々な呼び方も!

海外では、愛情を込めてサビ猫のことを「tortoiseshell cat(トーティシェル・キャット)」と呼ぶそうです。

tortoiseshellは、「鼈甲(べっこう)」のことを言います。その珍しいサビ猫の柄を、鼈甲のように美しい毛色だと称賛する人たちがちゃんと存在するようなので、単純に嫌われているだけの猫ではないということが分かります。

基本的に黒に茶トラ柄が混じった模様の猫のことを「鼈甲猫」、茶トラ柄に黒が混ざった模様の猫を「サビ猫」、グレーや薄茶が混じった模様の猫のことを「灰錆び猫」と分類することもあるようですが、基本的には全てまとめて「サビ猫」と認識されているようです。


サビ猫はオスが少ない?その理由は?

サビ猫の最大の特徴と言えば、オスが少ないことが挙げられるかと思います。三毛猫の一種でもあるサビ猫は、遺伝子的にオスが生まれてこないのです。

◆サビ猫の遺伝子と毛色の関係

猫を始めとした生物は、遺伝情報の発現と伝達を担う生体物質である「染色体」を持ち合わせていますが、その中の2本が性別を決める染色体(性染色体)だと言われています。メスは2本ともX染色体の「XX」、オスはX染色体が1本の「XY」となります。

白の毛色は常染色体にのっているため、染色体に関係なくオスでもメスでも持つことが出来るのですが、黒や茶(赤)の毛色になる有職の遺伝子は、X染色体の上にしかのっていないのです。
そのため、オスは必然的に黒か茶(赤)の毛色のどちらかしか持つことが出来ないので、白の毛色が加わったとしても最大2色の毛色しか持つことが出来ないということになります。

以上のことから三毛猫に分類されるサビ猫は、必然的にメスということになるのです。

◆サビ猫のオスが生まれる確率は3万分の1

しかし、稀に「XXY」の染色体を持って生まれる、「クラインフェルター症候群」と呼ばれるオスの個体も存在します。

染色体異常とも呼ばれ、生まれる確率は3万分の1とも言われているので、サビ猫のオスはとても貴重な存在と言えるでしょう。

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サビ猫の魅力とは?

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このような特徴を持つサビ猫には、他にも沢山の魅力を持ち合わせています。

◆サビ猫の魅力①顔が穏やかでかわいい

なかなかハードな毛色をしているサビ猫ですが、その特徴的な毛色とは裏腹に、かわいらしい顔をした個体が多いです。その理由として、やはりサビ猫にはメスが多いということが挙げられます。

オスは凛々しい顔立ちの個体が多いですが、メスはどこかおっとりとした愛嬌のある顔立ちの個体が多いと言えるでしょう。

◆サビ猫の魅力②個性的な毛色

サビ猫の名前の由来ともなっている独特な毛色は、やはり魅力的に感じる人も多くいらっしゃるようです。子猫の頃にははっきりしない模様であっても、成長とともに変化していく個性的な模様に魅了されてしまうのでしょう。

◆サビ猫の魅力③幸運を運んでくる

「福猫」と呼ばれる三毛猫の一種でもあるサビ猫は、幸運をもたらしてくれる猫と言われています。特徴的な三毛猫の白・黒・茶(赤)の毛色は、幸福のシンボルや魔を払ってくれるなどの意味があるそうです。

そしてオスの存在自体が非常に貴重であることからも、サビ猫は幸運を運んでくると世間から認識されているのかもしれません。


サビ猫の性格は?

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メスの多いサビ猫ですが、やはり性格もメス特有の性格の個体が多いようです。個体差は多少ありますが、どんな性格の子が多いのでしょうか。

◆賢い

サビ猫の性格で一番挙げられる特徴として多いのが「賢い」ということです。オスと違ってメスの猫は普段から大人しく、あまり無茶な行動はしない傾向があります。

また、敬遠されがちな独特な柄であることから、人気が低く貰い手がなかなか見つからないということも関係しているとも言われています。そうすると子猫は親元で育つ時間が自然と長くなるので、社会性をしっかりと身につけることが出来るのです。

人間に飼われた際も、野良猫時代に培ってきた洞察力で、飼い主を観察して行動に移すことが出来るほどの賢さを身に着けているのでしょう。

◆協調性が高い

ベタベタとした甘え方をすることなく、適度な愛情表現をする奥ゆかしさを持ち合わせたサビ猫は、環境に順応に対応することが出来るので、協調性が高い猫とも言えます。我先にと行動するというよりも、周りの様子を伺うことも出来るので、多頭飼いに向いている猫とも言えるでしょう。

協調性が高いというのも、賢い部分を持ち合わせているからこその特徴と言えるのではないでしょうか。

◆優しく愛情豊か

遺伝子の関係でメスの個体がほとんどのサビ猫なので、母性が強く面倒見が良い一面を持ち合わせています。子猫が生まれた際にも、甲斐甲斐しくお世話をしてしっかりとしつけをするので、安心して子猫の世話を任せることも出来ます。

ただし、その優しさ故にストレスを溜めやすい部分もあるので注意が必要です。

◆ギャップがある

個体によっては野良時代が長かったり、母親の元で育つ期間が長かったりする分、警戒心が強い性格も持ち合わせています。飼い主に対して信頼関係や深い絆が生まれた際には、べったりと懐いてくるのもサビ猫の魅力と言えます。

このようなギャップも飼い主にとっては愛して止まない性格と言えるので、可愛さが倍増することでしょう。


サビ猫の飼い方は?

実際サビ猫を家族として迎えいれる際に、どんなことに気をつければいいのでしょうか。

◆差別意識を持たない

沢山の毛色の猫が存在している中で、人気が低く汚い毛色だと思っている人も残念ながら存在しています。
そのため、サビ猫はどんな柄でも分け隔てなく愛情を注いで飼育出来る人にこそ、飼育していただきたい猫です。

もちろん他の家族にも見た目に差別意識を持たないかを確認してから、家族に迎え入れてあげましょう。

◆ちょっとずつ距離を縮める

もし野良のサビ猫を家猫として迎えいれる際は、警戒心が強い一面を持ち合わせている点も考慮して、人間と猫との距離の取り方にも気をつけなければいけません。

人に慣れて貰うためには、しっかりとサビ猫の気持ちを尊重して距離を縮めていきましょう。

◆ストレスを与えない環境作り

サビ猫は優しく愛情豊かな性格であり、協調性が高いが故に、ストレスを溜めやすい一面も持っているので、家の中にはしっかりと落ち着ける場所をいくつか用意してあげましょう。

多頭飼いの場合には、どこか遠慮してしまう部分もあるので、飼い主が気を配ってあげる必要性があります。

おもちゃが好きなら定期的に遊んであげるようにし、甘えん坊なら思う存分甘えられる時間を作ってあげるようにしましょう。

◆しつけを怠らない

とても賢い性格のサビ猫は、教えられたことをすぐに覚えてしまう性質を持っています。
そのため、猫の飼育初心者の方にも非常に飼いやすい猫と言えますが、賢いからといって放っておくのではなく、賢いからこそしっかりとしつけをすることが大切です。

いけないことをしたときには、飼い主に一度注意されることによって即座に理解を示してくれるので、繰り返し注意する必要がほとんどないのです。

◆褒めるときはしっかりと褒める

いけないことをして注意された際に即座に理解を示してくれるのと同等に、褒められたこともしっかりと理解出来る賢さを持っているサビ猫。しつけとして良いことと悪いことの区別をしっかりとつけることによって、更に一緒に暮らしやすい性格に育ってくれますよ。


まとめ

雑巾猫と呼ばれてしまうこともある反面、美しい鼈甲色の毛並が称賛されることもあるサビ猫。そしてオスが少なく、メスが多いことも特徴として挙げられ、その賢い性格からも飼いやすい猫として非常に人気を高めています。

賢さ故に警戒心が強い性格の反面、メスならではの母性や優しさを持ち合わせているので、飼ってみて初めてその魅力に気付く人も多いようです。唯一無二の独特の模様が特別感を与えてくれ、愛くるしい性格に夢中になってしまうことでしょう。

一匹でも幸せなサビ猫が世の中に増えるためにも、猫の本質を見抜いて愛情深くお世話をしてくれる飼い主さんに、巡り合って欲しいと願う今日この頃です。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。

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