犬のあくびに意味がある?
①眠気と疲労
犬も人と同じように疲労が原因で眠気におそわれあくびが頻繁にでることもあります。ドッグランのあとや散歩のあと、呼吸を整えたあとの愛犬が、疲労から眠そうにしてあくびを連発しているのを見かけることがあると思います。このあくびの意味はとても分かりやすく、愛犬が満足している現れですから飼い主冥利に尽きますね。
さて、あなたの愛犬は、ふと目をやると寝ていることが多くはありませんか?
犬は1日に平均12時間の睡眠をとるといわれています。子犬やシニアのケースになると成犬よりさらに長い睡眠をとるので、1日の半分以上を睡眠に費やしているといっても過言ではありません。
そう考えると、1日の半分は睡眠をとっている愛犬が常にあくびをしている意味も納得できますね。
②気持ちを落ち着かせる
犬は、飼い主に注意をされたときのストレスや、他の犬と出会ったときの緊張であくびをすることがあります。
あくびをすることで犬は自分の気持ちを落ち着かせ、冷静に対応できるよう準備を整えます。これは人でいう深呼吸と同じ意味の行為で、緊張をほぐしリラックスをするための行動ともいえます。
ですから、犬のあくびを安心している、リラックスしているのだと一方的に意味を勘違いしてしまうと、時に緊張状態が緩和されていない犬を刺激してしまい、思わぬアクシデントに見舞われる危険もあるので注意が必要です。
③感染
これは病気ではなく、人から犬へ、または犬から犬へあくびがうつるという意味です。
人でもこういったパターンがあるように、犬にも同じ現象が起こることがあります。このパターンのあくびは、犬が自分以外の存在に対して共感、つまり感情がシンクロしているという意味になり、とくに飼い主と愛犬の間で多くみられるのが特徴です。
犬のあくびは、相手に対して争う意志がないという意味の表現にも繋がっていますので、愛犬との関係性が良好なのだと飼い主が感じられる瞬間かもしれません。
ときにはドッグトレーナーがトレーニング中の犬をリラックスさせるためにあくびをしてみせるなんてこともあるそうで、いかにこの「あくび」がお互いの関係の深さを測るポイントか、そしてどれだけ緊張をほぐす役割となっているかがわかります。
犬のあくびと病気の可能性
犬のあくびと病気の可能性はないわけではありません。
低血糖になり、脳の働きが低下すれば酸素を取り入れる意味で必然的にあくびをするようになります。しかし、素人判断が命の危険を招く可能性もありますから、愛犬の様子がいつもと違うと感じた場合や、なにか違和感を覚える場合などは、あくびの意味を考えるより、早めに動物病院で受診することがおすすめです。
他にも、病気ではありませんが犬歯に物がはさまって不快感を覚えたときにもあくびがでます。歯周病予防の意味でも歯磨きの習慣をつけて、愛犬の歯を定期的にチェックしてあげることも大切です。
まとめ
いかがでしたか。
犬のあくびの意味について紹介をしてきました。やはり愛犬が目の前で大きなあくびをしていたら、眠いのかしら? 安心しきっているのね、そう思ってしまうのは愛犬家として仕方のないことかもしれません。
あくびに限らず、愛犬は話をしない代わりに行動で表現します。
その意味をうまく理解して、キャッチしてあげられるように私たちも寄り添うことが大切ですね。
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