【老犬介護】体圧分散ベッドを導入しました

2017.11.06

【老犬介護】体圧分散ベッドを導入しました

寝ている時間が多くなるシニアドッグは、関節などに褥瘡(じょくそう、床ずれ)ができがちです。14歳11カ月のキャンディス(トイ・プードル)もほぼ寝たきりのため、体圧分散ベッドを導入しました。 今回は、体圧分散ベッドについてご紹介いたします。

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ベッドとワンちゃんの体が擦れる部分に床ずれができます

シニアドッグはどうしても痩せてしまうので、背骨や尾てい骨などが出っ張りやすくなります。
出っ張った部分とベッドがずっと接していると血行が悪くなり、寝たきりの人と同じように、皮膚表面に床ずれができます。
キャンディスは完全に寝たきりではなく、自力で歩行できますし、立ったままご飯も食べられるのですが、寝ている時間が多くなったからか、腰などにかさぶたができるようになりました。
かかりつけの獣医師から軟膏を処方されたのですが、歩くときに体をいろいろなところにこすりつけることもあり、生傷がたえません。

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<「体をいろいろなところにこすりつける」はシニアドッグあるあるです>
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<この状態のまま眠ってしまうこともあります>
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<ラグマットの上でそのまま寝てしまうこともあります。オーストラリアン・ラブラドゥードルのアニィがいつもキャンディスを見守ってくれて、発作の兆候などがあると吠えて知らせてくれます>

体圧分散ベッドは体の一部に集中しがちな圧力を散らしてくれます

キャンディスは、若いときからお気に入りのベッドを今もずっと使い続けています。
もしかしたら、シニアになったキャンディスにはシニア用のベッドが眠りやすいのかもしれない、と思い、いろいろ調べて発見したのが犬用の体圧分散ベッドでした。
人でも犬でも、寝具に横たわると体に圧力(体圧)がかかります。実際に横向きに寝ていただけると、自分の体の肩や腰に体圧がかかっていることがおわかりいただけるでしょう。
仰向きに寝ると、肩胛骨やおしり、足のかかとなどに体圧がかかります。
たいていの犬は、熟睡すると横向きになります。
健康なら自分で寝返りを打って自力で体圧を分散させることができるのですが、寝たきりだったり、シニアドッグで体を動かすのがおっくうだったりすると、あまり寝返りを打たなくなってしまいます。
シニアドッグは、寝具とのクッションになる毛が加齢による脱毛で薄くなってしまっています。
痩せて骨が出っ張っているところににずっと体圧がかかると、床ずれができてしまうのです。
床ずれを予防するために、一箇所に体圧がかかりすぎることがないよう分散してくれるのが体圧分散ベッドなのです。

◆体圧分散マットの種類

・突起のあるマットで体圧を分散させる突起型
・マット内に変型するジェルを入れることで体圧を分散させるジェル型
・空気を多く取り込む中材を使用することで体圧を分散させる中材型  がありますが、試しに突起型の体圧分散ベッドを購入することにしました。

体圧分散ベッドのマットレスには突起がびっしりと並んでいます
私が購入した体圧分散ベッドです。

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<約4cmと低いのでシニアドッグが乗り降りしやすく、3辺が高いので転げ落ちることを防げますし、高いところにあごを乗せて寝ることができます>
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<触ってみると、やや固めです。柔らかすぎると体が沈んでマットレスとこすれる部分が増えてしまうので、シニアドッグには固めのベッドが向いています>
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<カバーの上からでも突起が確認できます>
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<カバーを外してみると、表面に突起がびっしりと並んでいます>
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<カバーは簡単に取り外して洗えるので、オムツから排せつ物が漏れてしまっても清潔に保てます。別売りの予備用カバーもあります>
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<買ってすぐ、キャンディスがよく寝てくれたので安心しました。頭を乗せる台があって気持ち良いようです>

実際に使ってみると、シニアドッグ用の体圧分散ベッドは
・カバーを取り外して洗える
・頭を高くして寝ることができる
・転げ落ちない工夫がされている
・シニアドッグは丸まって寝るので広すぎないほうがいい
・ワンちゃんが乗り降りしやすいように、座面は低い方がいい
・柔らかすぎず、適度な固さがあるベッドがいい  という条件を備えるものが最適とわかりました。
実際にペットショップなどで触ってみて、選んでいただければ間違いがないかと思います。

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シニアドッグの「室内迷子」にご用心

ところで、先日、キャンディスが家庭内で迷子になる事件がありました。
朝起きると、どこにもキャンディスが見当たらないのです。
いつもはキャンディスが徘徊するとアニィが知らせに来てくれるのですが、アニィはクレートで寝るので、夜中にキャンディスがどこに行ったかわからなかったようです。
家中探して、ここで見つかりました。

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<戸棚の手前側にいつも古新聞を積んでいます。前日が古紙回収日だったので、捨ててしまった後でした。
障害物がなくなったので、下にもぐりこんでしまったようです>
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<疲れ果てて寝てしまい、耳が遠くなっているので私たちが呼ぶ声に気付かなかったようです>
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<主人が救出しました>
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<幸い怪我もなく、ベッドの上で一安心です>

シニアドッグから目を放すときや寝るときは、サークルかクレートに入れたほうが安心ですね。
キャンディスは最近、あまり動き回らなかったので、油断していました。

オムツだけど、時々予想もしないようなことをしでかすけど、徘徊するけど、夜中に遠吠えしてびっくりするけど、もう若いときのように走り回ることはないとわかってはいるけど、このままずっと長生きしてほしい。
シニアドッグのペットオーナー様の願いはこれに尽きると思います。

シニアドッグも、その寝顔や、赤ちゃんのときに戻ったようなあどけない顔が、いつも私たちを癒してくれます。
介護ができて、私たちはとても幸せだと思います。
皆様のシニアドッグライフも幸せいっぱいでありますようにとお祈りしています。



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石原 美紀子

石原 美紀子

青山学院大学卒業後、出版社勤務を経て独立。犬の訓練をドッグトレーニングサロンで学びながら、愛玩動物飼養管理士1級、ペット栄養管理士の資格を取得。著書に「ドッグ・セレクションベスト200」、「室内犬の気持ちがわかる本」(ともに日本文芸社)、「犬からの素敵な贈りもの」(出版社:インフォレスト) など。愛犬はトイ・プードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

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