犬がタバコを食べた!?誤飲の危険性と対処方法は?

2018.02.18

犬がタバコを食べた!?誤飲の危険性と対処方法は?

ほんのちょっと目を離した隙に起こる愛犬の誤飲。それが、もしタバコだったらどう対応しますか?おもちゃや人の食べ物などの誤飲情報は多く目にしますが、案外タバコを食べたケースでの対処方法からは意識が離れているかもしれません。そこで、今回は万が一愛犬がタバコを誤飲した場合に冷静な対応できるよう、対処法を含めた情報を紹介します。

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犬のタバコ誤飲の危険性

犬 タバコ

うちはタバコを吸わないから関係ない、そんなふうに思っていませんか? 愛犬の散歩をしながら立ち寄った公園。マナーを守っている人なら携帯用の灰皿を持っていますが、残念ながらタバコのポイ捨てはなくなっていません。あなたが少し目を離した隙に愛犬がタバコを食べた、なんてことも起こり得るのです。
ここでは、愛犬のタバコ誤飲の危険性や、タバコが愛犬に及ぼす影響をお話していきましょう。

◆タバコの誤飲による中毒

犬がタバコを食べたことによって、タバコ中毒を起こします。これは食べたタバコ本体のニコチンが、ダイレクトに犬の体内に入ってしまうためとても危険です。
そもそも、ニコチンは人間の赤ちゃんだとタバコ1/2から1本程度で致死量になるというほどの危険性があります。5kgほどの犬であれば、1/3~1/4本で中毒症状を起こし、2本以上で致死量になるといわれています。
さらにタバコの吸い殻にはニコチン含有量の約25%が残されているため、吸い殻といえども充分高い危険性があり、家庭ではタバコの害がなくても、外出先では注意が必要になるというわけです。


危険は吸い殻だけじゃない!?

◆犬には灰皿にいれた水も危険ポイント

愛犬と一緒にいるときはタバコとその吸い殻に気を付ければOK、というわけではありません。実は、危険なのは吸い殻だけではなく、タバコの消火をするために灰皿に入れた水、これも犬には危険なものなのです。
水をはった灰皿に吸殻を入れておくと、1時間ほどで半分以上のニコチンが水に溶けだします。私たちが食べる白米を例にすると、お粥は、比較的早く体内で吸収されていきます。これは固形物よりも、より液状に近いものが吸収されやすい、ということです。
これと同じことが、水に溶けだしたニコチンにもあてはまります。愛犬がたまたま灰皿の水を飲んでしまった場合、タバコを食べたときよりもニコチンは早く吸収され、時には命をも脅かすことになるのです。

◆タバコの煙が原因の犬の病気

「副流煙」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。タバコの煙が原因で、吸っている本人ではなく、周りにいる人の体調に悪い変化を起こす可能性が高いといわれています。
これは周りにいる人へ流れる煙の中に含まれるニコチン量が主流煙に比べ約3倍もあるためで、当然人だけでなく犬にも影響をもたらします。
犬が副流煙によって体調を崩すと、風邪のようにクシャミなど呼吸器系の症状がみられるようになります。愛犬にこういった症状があった場合は、副流煙の影響でなくても速やかに獣医師の診察を受け愛犬の健康を維持してあげることが大切です。

◆ニコチン中毒になっているかも? その症状は?

愛犬がタバコを食べた、タバコの入った水を飲んだ、そのとき、愛犬に起こる症状として多いのは、震え、興奮状態、聴覚や視覚の幻覚症状、嘔吐や下痢など、健康なときの愛犬の様子とは明らかに違う症状があらわれます。症状があらわれる時間は15分からが多いようですが、もしも愛犬に変化がみられた場合は速やかにかかりつけの獣医師に連絡をとり、適切な指示を仰ぐようにしましょう。


犬がタバコを食べてしまった時の対処法

ここでは、もしも愛犬がタバコを食べたとき、吸い殻の混入している水を飲んでしまったとき、いざというときにあなたが焦らずに愛犬のためにできる対処法を紹介していきます。

◆犬がタバコを食べたあとの水分補給は危ない!

先に、ニコチンは水に溶けるというお話をしましたが、これは犬がタバコを食べたあとの体内でも変わることがないメカニズムです。
私たちは異物を吐き出すために大量の水分を補給することがありますが、犬の場合はタバコやニコチンを異物と判断し、脳が吐くように信号を送ります。そのため犬の嘔吐という症状が現れるのですが、もしもこの時に水分を入れてしまうとニコチンが水に溶け吸収を早めてしまう可能性が出てきます。さらに、タバコが胃から小腸へ流されたと仮定しましょう。胃では吸収されにくいニコチン。しかし小腸へ移動すると急速に吸収率をあげ、愛犬の命を脅かす危険な存在へ変化します。
食べたものを犬の体内から取り除きたいので「吐く」という行動はいいことですが、吐かせるために犬に水などを与えることはやめましょう。愛犬がタバコを食べたかもしれない状況であった場合は自己判断で水分を与えるのは避け、速やかに獣医師の診察を受けるようにすることが重要です。

◆一刻も早く動物病院へ

インターネット上で、愛犬が誤飲した場合に吐かせる方法を検索すると、専門家でなくてもできそうな方法がヒットします。しかし、それを試しているうちに時間がたってしまったり、うまく吐かせることができなかった場合、愛犬にとっては大きな負担となります。専門の医師が行う治療は愛犬の体の負担を少なくするために計算された、最善の方法といえます。
苦しむ愛犬のために一刻も早く処置したい気持ちもありますが、自己判断をせず、まずは専門の医師の指示を仰ぐようにすることが飼い主のできる最善の治療のスタートです。 
タバコをいつ食べたか、どれくらいの量を食べたか、愛犬の様子などをしっかり報告するようにしましょう。


日常生活にひそむ誤飲すると危険なもの

犬 誤飲 たばこ

私たちにとっては重大な危険はなくても、犬にとっては危険なものが生活の中には潜んでいます。普段の愛犬なら興味も示さないようなものでも、いたずらに食べてしまう可能性もあります。
ここでは、私たちの日常生活の中にある危険なものの一部を紹介していきます。

◆お弁当に使うピックや爪楊枝

そのままでは犬にとってそれほど魅力的ではありませんが、もしもピックや爪楊枝に唐揚げなど愛犬の好物の香りが移っていたらどうでしょうか? 実は、ピックの誤飲で診察を受けるケースは意外と多いのです。うちではありえない、と安心しないで、もう一度きちんと管理ができているかを確認してみてもいいかもしれません。

◆お菓子の乾燥剤(シリカゲル)

お菓子や焼き海苔の袋の中に入っている乾燥剤、シリカゲル。大量に摂取しなければ問題ないとはいわれていますが、発症にも個体差があるので念のために獣医師の診察を受けることをおすすめします。乾燥剤を落としてしまう、置きっぱなしにしてしまうなど飼い主の不注意から誤飲とならないよう心がけることも大切です。

◆洋服のボタンや小さなフィギュア

日ごろ控えめなタイプでも、犬は好奇心旺盛な一面を持っています。ひとりきりになると突然ボタンやフィギュアのように小さなものに興味を示すこともあります。ガリガリ音や噛みごたえが楽しくて、そのまま飲みこんでしまうことも。プラスチックは砕けると先端が鋭利になり粘膜を傷つけることがあります。誤飲の可能性がある場合は、早急に診察を受けるようにしましょう。

◆人間の服用する薬

ドラッグストアなどで購入できる風邪薬や痛み止めの中には、アスピリンやフェナセチンなど犬にとって有害となる薬物が使われています。愛犬が誤飲しないよう、いたずらできない場所で専用のケースに入れて保管するなど、愛犬の誤飲防止を心がけるのも私たちができる対策のひとつです。

◆観葉植物

スズランや水仙、アジサイ、チューリップ、アロエなど庭に咲いている花や室内で育てている植物も、犬にとっては危険であることもあります。四季折々楽しめる植物ですが、愛犬が植物を口にしようとしたらダメ!と注意して誤飲させないためのしつけをすることも重要なポイントです。

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まとめ

ここまで、愛犬がタバコを食べた場合の危険性と対処方法を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
近ごろは歩きタバコを嗜む人も減ったため愛犬の火傷などの被害は減少していますが、私たち人間と共生する犬の世界にはたくさんの健康被害をもたらす芽が多く存在します。人間にとって便利なものが犬にとって害のないものとは限りません。愛犬家のみなさんが、愛犬のために「考える」こと。これは愛犬だけでなく、他の犬たちにとっても優しい環境を作ることができるということでもあります。
こう考えていくと、タバコを捨てないというマナーは人の社会のルールですが、私たちを慕う犬の社会へのマナーともいえるのかもしれません。



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犬のいない生活がほとんどないほどの犬好きです。現在は保護犬の里親になり楽しく暮らしています☆

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