1.よく見るしぐさや行動と疑うべき病気
2.犬が吐くしぐさ・行動を見せるとき
2-1.野生時代のなごり
2-2.安全確認のため
2-3.病気が原因
3.犬がしっぽを追い回すしぐさ・行動を見せるとき
3-1.ストレスが原因
3-2.飼い主の注目を浴びたい
3-3.退屈が原因
3-4.しっぽ周りの病気が原因
4.犬が足をなめるしぐさ・行動を見せるとき
4-1.ストレスが原因
4-2.病気・ケガが原因
5.犬が草を食べるしぐさ・行動を見せるとき
5-1.吐きたいから
5-2.胃腸の調子が悪い
5-3.栄養不足が原因
5-4.ストレスが原因
【掲載:2018.03.24 更新:2020.06.02】
よく見るしぐさや行動と疑うべき病気
犬を飼っていてよく見るしぐさを4つ集めました。
- 吐く、えずくしぐさ・行動
- しっぽを追い回すしぐさ・行動
- 足を舐めるしぐさ・行動
- 草を食べるしぐさ・行動
このなかには、心配いらないものもありますが、病気のサインかもしれない心配な仕草も存在します。
では、1つずつ説明していきましょう。
犬が吐くしぐさ・行動を見せるとき
犬は人間に比べると、よく吐く生き物です。
犬を飼っている方ならば、犬が吐いているしぐさを見かけることは、頻繁にあるかもしれません。
なぜ犬はよく吐くのでしょうか。その理由は2つあります。
◆野生時代のなごり
犬が野生時代だったころ、自分の子供に親がいったん口の中に入れたものを吐き戻して与えるという事を行っていました。
子犬には、親犬が少し消化したものを食べさせるという本能があるからです。
人間でいう「離乳食」を親犬が自分の体を通して作っているのですね。
◆安全確認のため
犬はとりあえず口の中に入れてみて食べられるかどうかを試す動物でもあります。
いったん口の中に入れて、実は毒が含まれていたという場合は、さっと吐けるような構造になっています。
犬がドッグフードなどを口にして、少し吐いてから、何事もなかったかのように元気でけろっとしている場合は気にしなくてもよいでしょう。
犬が毎日朝方に白い(もしくは黄色の)泡を吐いている場合は、空腹が原因の場合があります。
夜に食べたご飯をすぐに消化してしまって、胃や腸が空っぽになる時間が長く続く場合、逆流性胃腸炎を起こし、朝方に吐いてしまうといった症状が現れます。
朝、泡を吐いてしまっても、そのあとのご飯を美味しそうに元気よく食べるのであれば、夜ご飯の量をもう少し増やしてあげるか、夜ご飯の時間を少しずらして遅めにあげるだけでも、嘔吐が無くなる可能性もありますよ。
◆病気が原因
何度も吐いている、犬が苦しそうにしている、吐いたものの色が赤色で血液っぽい、吐く以外にも好ましくない症状があるなどの場合は、すぐに動物病院に行ってくださいね。
犬が吐く場合に考えられる病気は主に5つ考えられます。
- 胃腸炎、腸ねん転、膵炎などの消化器官の病気
- 犬伝染性肝炎、犬パルボウイルス感染症、レプトスピラ感染症などの感染症にかかった場合
- 腎不全、肝不全の臓器の病気
- 副腎皮質機能低下症、糖尿病などのホルモンの病気
- 熱中症、車酔い、異物誤飲など
犬の普段の様子をよく観察していれば、犬が吐いたときの様子が「何事もないもの」なのか「重大な病気が隠れているもの」なのかは、飼い主さんならわかると思います。
犬が吐いた後に少し元気がないように感じるなど、動物病院に行ってよいか迷う場合には、動物病院に電話して指示を仰いでみても良いかもしれません。
動物病院に行く際は、嘔吐物を持っていくと、スムーズな診察につながりますので、嘔吐物が汚いからと言ってすぐに捨てないでくださいね。
お話できない犬にとっては吐いたものそのものが重要な手がかりの1つになりますよ。
犬がしっぽを追い回すしぐさ・行動を見せるとき
犬が自分のしっぽを追いかけてぐるぐる回っている姿は、不思議な光景ではないでしょうか。
あなたの愛犬がこのしぐさを繰り返す場合、何か病気が隠れている可能性もあります。飼い主がクスッと笑って終わるだけでは病気の早期発見ができなくなってしまうこともありますので注意が必要です。
犬がしっぽを追いまわすしぐさをする理由は主に4つあります。
では、1つずつ詳しく説明していきましょう。
◆ストレスが原因
犬が今ある現状を脱却したいと感じていてもどうすることもできないときに出てくる行為がしっぽを追い回す動作だと言われています。
飼い主さんが散歩に連れて行ってくれない、嫌いなお風呂に入らされた、苦手なインターホンが鳴っているなど、犬がストレスをためそうな場面に出くわしている時に出やすい行動です。
もし、何かの拍子にしっぽを追い回すしぐさが出てきたときは、犬にストレスが溜まっていないかどうかを考えてあげて下さいね。
ストレスは万病のもとです。
いち早く改善するのをオススメしますよ。
◆飼い主の注目を浴びたい
一度、なんの気もなしにただ自分のしっぽを追いかけてみたら、飼い主さんがとっても喜んでくれた!注目してくれた!などの記憶が犬に残っている場合、飼い主さんの注目を浴びたくてわざとしっぽを追いまわすしぐさをしている可能性があります。
犬は飼い主さんにかまってもらうのが大好きな生き物です。
しっぽを追いかけまわしているのを飼い主さんが見て「駄目よ」と言っても、「注目してくれている!」と犬にとっては嬉しい言葉になってしまう悪循環もあります。
もし、きっぱりとやめさせたい場合は、犬がしっぽを追い回すしぐさをしたとしても完全に無視しましょう。
飼い主さんが自分のやっている行動に興味を示してくれないとわかると、犬も自然とやめるようになりますよ。
◆退屈が原因
飼い主さんが自分をかまってくれないとき、一人でお留守番をしているとき、犬にとって何もすることができない退屈な時間ができてしまいます。
普段から飼い主さんと一緒にたくさん体を動かしている犬なら、暇な時間があると体を休めたりウトウトと眠ったりする時間になるのですが、体力が有り余っている犬には退屈な時間が苦痛になってしまいます。
そんな時、ふと自分のしっぽが動いているのが気になって、グルグルと追い掛け回したくなってしまったのが退屈である原因です。
もし、退屈が原因でしっぽを追い回すしぐさが見つかったら、飼い主さんは犬と一緒に体を動かす機会をたくさん作ってあげて下さい。
犬は飼い主さんと一緒に遊ぶのが大好きです。
お散歩でもおうちの中でもたくさんスキンシップを取れば、しっぽを追い掛け回すしぐさはなくなりますよ。
◆しっぽ周りの病気が原因
犬は、自分が不快に思う場所があると、口で噛んだり舐めたりして治そうとします。
ところがしっぽの周りに病気や怪我を負っていても、自分では届かない位置にあるため、その場所を舐めたいけど届かない…といつの間にかしっぽを追い回すしぐさをしてグルグルと回ってしまうことがあります。
犬のしっぽの周り全ての皮膚や付け根、お尻や肛門、陰部や背中など、普段と変わった様子はないか、赤くはれていないかなどをくまなくチェックして、病気の早期発見につなげましょう。
また、お散歩中にお腹に葉っぱがついてしまって、犬が自分では取れない場合もグルグルと回って取ろうとしますので、ゴミなどが付いていないかもチェックしてあげて下さいね。
犬が足をなめるしぐさ・行動を見せるとき
犬が足を舐める行為は、頻繁にみられるものですが、必要以上に足を舐めていると病気の可能性も考えられます。
ケガをしている場合もありますし、心の病気かもしれません。
今回は大きくストレスが原因のものと、病気・ケガが原因のものを詳しく説明します。
◆ストレスが原因
犬は、飼い主さんと一緒に遊ぶ時間やコミュニケーションが取れない時間が長く続くと、とてもストレスをためてしまいます。
そのストレス発散の場所が見つからず、たまたま目の前にあった自分の手足を必要以上になめてしまう場合があります。
犬が必要以上に手足を舐めていたら、飼い主さんに行動をじっくりと見直してほしい犬からのサインだと思ってください。
原因がストレスの場合には思う存分一緒に外で走り回ったり、散歩の時間を長くとってあげたり、おもちゃを使って遊んであげるのも犬にとってストレス発散になりますよ。
また、留守番中など飼い主さんがいないときにこの行動を示す場合には分離不安という心の病気である可能性もあります。
こちらは、飼い主が普段犬にかまい過ぎるせいで、少しでも飼い主が離れてしまった時に不安で不安でしょうがなくなり、問題行動を起こしてしまう心の病気です。
短時間犬を留守番させている最中に手足を舐め続け、帰宅時には手足がベチョベチョに塗れる子もいます。
分離不安症に陥っている子は、動物病院に行ってその子にあった対策を相談してみてはいかがでしょうか。
◆病気・ケガが原因
犬が手足を舐めている場合、その場所に皮膚病が隠れていたりけがをしたりしてしまっている場合があります。
皮膚病で特に多いのが、蒸れやすい足の指の間です。
犬が手足を舐めている場合、足の指の間を広げて見てあげて下さい。
毛が長い犬種や、毛がアンダーコートもトップコートもみっちりと生える犬種の場合、夏場や梅雨の時期は指の間が蒸れやすく、雑菌が繁殖して皮膚病の原因になったりします。
また、ケガをしていても手足を舐めるしぐさをする場合があります。
流血しているなどのケガなら飼い主さんもわかりやすいですが、外見からではわかりづらい関節からくる痛みや、トゲが刺さっていたなどは、一見すると見逃してしまいそうなものです。
見るたびに手足を舐めているのは何か原因があるはずですので、普段からしっかりと愛犬の観察を心がけて、病気の早期発見につなげてあげて下さいね。
犬が草を食べるしぐさ・行動を見せるとき
犬と散歩に行くと、道端の雑草を食べてしまうというしぐさを見かける方も多いと思います。
実は、犬が草を食べる理由は主に4つあります。
では、1つずつ詳しく説明しましょう。
◆吐きたい
犬は食べてはいけないものを食べると、自分で吐く生き物です。
自分の力では吐けないけれど、イネ科などの先がとがった草を食べることで、その刺激によって吐くという行為ができることを知っています。
もし犬が食べてはいけないものを飲み込んでしまった、胃の中にあるものを吐きたいと思うと、草を食べるという行動に出る場合があります。
犬が草を食べては吐くという行為を繰り返すから、草を食べなければいいのにと思われる方もいらっしゃいますが、犬は草を食べたせいで吐いているのではなく、吐きたいから草を食べているのです。
犬が草を食べて吐いているのなら、犬が吐きたくなる原因をさぐる必要がありますよ。
◆胃腸の調子が悪い
食べ物を消化、吸収してくれる胃腸の調子が悪いと、犬はまず本能的に自分でどうにかしようとします。
その際、散歩途中の草を食べて自分の体を治そうとする犬もいるそうです。
特に、漢方薬として知れ渡っているドクダミを好んで食べる犬もいて、犬の本能には驚かされますよね。
ただ、今は動物病院へ相談に行ってお薬をもらえる時代です。
もし犬が草を食べているのなら、健康診断も兼ねながら動物病院へ行ってみましょう。
胃腸の調子が悪いだけでなく、内部寄生虫が潜んでいて、そのせいで胃腸が悪くなっているという原因がつかめるかもしれませんよ。
◆栄養不足が原因
犬は必要な栄養が取れるドッグフードを与えられて生活しているので、栄養不足には陥らないと思う方もいらっしゃいます。
しかし、ドッグフードの中には粗悪なものも含まれていて、犬が消化しづらい穀物を大量に含んでいるものも多く出回っています。
また、犬は葉酸というビタミンの1つが不足すると草を食べて補おうとする本能が働くと言われています。
胃腸の調子も悪くなく、吐く様子もない場合は、この栄養不足を疑ってみてください。
愛犬の体質にあったドッグフードに切り替えるだけで、草を食べるしぐさが無くなるかもしれませんよ。
◆ストレスが原因
犬がストレスを抱えると様々な問題行動へとつながります。
この草を食べる行為もその中の1つです。
一緒に十分な運動をしてあげたり、公園で思いっきり走らせてあげたり、スキンシップをたくさんとってあげましょう。
犬がストレス発散をするためには、飼い主が一緒に遊んであげるのが一番ですよ。
草を食べるしぐさをする犬を飼っている方に覚えていただきたいことは、草の中には毒が含まれていて、犬が食べると下痢や嘔吐、腹痛などの体調不良を起こし、時には命に係わるものもあるということです。
特にチューリップやユリに代表されるようなユリ科の植物は葉も危険ですし、特に球根に気を付けなければいけません。
また、道端の雑草には農薬などが散布されている場合もあり、食べてしまうと健康に害を及ぼすこともあります。
草を食べるクセがある犬は、犬用の草を家で栽培してあげるなど、安全に食べられるような工夫をしてあげるといいですね。
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