犬にも重要なビタミンCの働きや効果!ビタミンCの摂取方法は?

2018.06.09

犬にも重要なビタミンCの働きや効果!ビタミンCの摂取方法は?

ビタミンCは健康を保つ上で重要な役割を果たす成分ですが、犬にとってビタミンCは何故必要なのかご存知ですか?一昔前までは犬にビタミンCを与える必要はないと考えられていましたが、様々な研究や実験が行われるうちに、犬の体内の合成量だけではビタミンCが足りないこと、現代の犬・猫を含むペットにはビタミンCが不足している傾向にあるなどの結果が判明してきました。 獣医療が著しく発展し、最近ではペットも長寿が増えています。健康で長生きするためにも重要なビタミンCには、どのような効果があるのでしょうか。

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ビタミンってどんな栄養素?

ビタミンってどんな栄養素?

ビタミンは、犬のみならず、人間や猫などの生き物全てに必要な5大栄養素の一つです。
5大栄養素とは、タンパク質・炭水化物・脂肪・ミネラル・ビタミンに分けられ、いずれも食物中に含まれる成分のことをさします。

ビタミンは直接エネルギーにはなりませんが、他の栄養素がエネルギーとなるために必要な成分で、「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」の2つに分けられます。

◆脂溶性ビタミン

脂肪に溶けやすい性質をもつビタミンで、体内の脂肪組織に蓄積されます。ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKが脂溶性ビタミンです。

水溶性ビタミンより欠乏症状があらわれやすいと言われていますが、その反面多く摂取しすぎると過剰障害が出るため、適度にバランス良く与える必要があります。

◆水溶性ビタミン

水に溶けやすい性質をもつビタミンで、ビタミンB郡、ビタミンCが水溶性ビタミンです。

尿から体外に排出されるため体内に蓄積しにくく、過剰障害は出にくいと言われており、毎日一定量を摂取する必要があります。

ビタミンには多くの種類があり、動物種によって必須のビタミンは違いますが、生体必要なものは13種類だと言われています。


犬にビタミンCは必要?

人間、霊長類、モルモットは、ビタミンCを体内で合成することができません。しかし、ウマやウシ、犬などの家畜やほとんどのコンパニオンアニマルは、ビタミンCを体内で合成することができます。

犬の体内で合成できるビタミンCですが、フードなどで与える必要はあるのでしょうか。

◆犬が合成できるビタミンCの量は少ない

犬の1日に必要なビタミンCの量は、小型犬で500mg、中型犬で1500mg、大型犬で3000mgです。しかし、犬が体内で合成できるのは、1日で最大約60mgだと言われています。

ビタミンCを合成する能力は年齢を重ねる事に低下します。また、成犬であっても怪我や病気などで免疫力が低下するとビタミンCの合成が難しくなると考えられているため、体内で合成するだけでは補えず、特に老犬は不足気味となります。

◆ビタミンCが不足するとどうなる?

犬は体内でビタミンCを合成することができるため、体外からの摂取は必要ないと思う方もいらっしゃいます。ただ、上記のように犬が体内で合成できる量では全く足りません。

ビタミンCが不足すると免疫力やコラーゲンが不足することから、関節疾患を起こしたり、骨折をしやすくなってしまいます。特に大型犬は関節疾患が起こると歩けなくなる可能性があり、小型犬は骨の変形なども考えられます。

また、壊血病という病気になることで傷の治りが遅くなり、貧血や出血をしやすくなるリスクも高くなります。

肥満体型の犬がダイエットしても上手くいかない場合は、体脂肪を燃やす「Lカルニチン」と呼ばれる成分も不足している可能性もあります。

◆ビタミンCの与えすぎもNG

水溶性ビタミンに分けられるビタミンCは、水に溶けやすいため、過剰に摂取しても尿として排出され悪影響が出にくいと言われています。

しかし、軟便や下痢を起こす可能性もありますので、フードやサプリメントからビタミンCを摂取する場合は、愛犬の体調を見ながら与えた方が良いでしょう。


ビタミンCの役割は?

そもそもビタミンは酵素物質であり、糖やアミノ酸、脂質の代謝を効率よく行い、カルシウムの吸収に関与するなど、体内で補助的な役割があります。

その中でもビタミンCはお肌の調子を整え、風邪予防にもなるというのは有名で、他にも様々な役割があります。

◆免疫力の向上

ビタミンCが風邪予防になると言われるのは、体内の免疫力をアップさせ、白血球の機能を強化させるためです。健康で長生きするのに免疫力を向上させることは重要な役割で、ストレスやウイルスなどと戦うためにもビタミンCは活躍しています。

◆コラーゲンの生成

コラーゲンには、細胞と細胞を繋ぎ合わせる役割があります。ビタミンCがコラーゲンを生成することによって、お肌に良いのはもちろん、関節や歯周病の予防にもなります。

◆老化防止

活性酸素による体内の酸化を防ぐことで、老化・白内障防止になります。腸内環境を整え、体内から健康にするためにはビタミンCが必須とも言えますね。

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こんな時はビタミンCを与えましょう。

ビタミンCを与えるタイミング

ビタミンCは健康な犬にも不足しがちなため、老犬や子犬以外にも与えたほうが良い場合があります。

◆皮膚や関節にトラブルがある

皮膚や関節を健康に保つために必要なコラーゲンが不足すると、皮膚が荒れたり、関節炎などのトラブルが発生します。特に関節は、よく運動する犬や大型犬などの体重が重たい犬種には大問題となります。

股関節形成不全など犬種によってかかりやすい病気もありますので、是非ともビタミンCは摂取しておきたいですね。

◆ストレスが溜まっている

お留守番が多い、あまり散歩に行けないなどの様々な理由でストレスが溜まっている犬は、ビタミンCが不足しやすいと言われています。

飼い主さんや家族の方は日中忙しいと思いますが、できるだけ少しでも愛犬と散歩やコミュニケーションを取る時間を作り、お留守番は寂しくないようぬいぐるみやオモチャを置いておくなどの工夫をしてあげましょう。
犬のストレスとなる原因をなるべく取り除いた上でビタミンCを摂取すると、ストレス軽減にもなります。

◆薬を投与している

合成されたビタミンCは肝臓で蓄積されますが、肝臓は薬の代謝も行う臓器です。
薬の代謝をするために肝臓が動き出すとビタミンCの合成は後回しにされてしまうため、肝臓に異常が見られた場合も含めて体外からの摂取が勧められます。

◆ガンを患っている

最近犬のガン治療法で「高濃度ビタミンC療法」と呼ばれるものがあります。これは、高濃度ビタミンCを血管から点滴することで、抗がん作用があると言われていることからです。

現在、高濃度ビタミンC療法のみではガンを完治させることは難しく、補助的に行われていますが、この治療法の最大のメリットは抗がん剤のような副作用がなく、安全に行えることです。ガンの進行を遅らせ、老犬のアンチエイジングとしても効果を得ると期待されている治療法ということです。

応用されている数は少ないものの、これからは更に研究が進められより良い治療法となるでしょう。


ビタミンCを愛犬に与えるには?

愛犬にビタミンCを与えたい場合、どのような方法があるのでしょうか。

◆ビタミンCを多く含む食物を与える

ビタミンCを体外から摂取する場合、まず初めにフードからと考えるのが一般的です。
しかし、残念ながらドライフードや缶詰めなどのドッグフードには、期待できるほどのビタミンCの量は入っておらず、メーカーによっては成分表示に書いていないものもあるようです。

ビタミンCは熱に弱いという説もあり、摂取するならば野菜や果物を与えるのが良いでしょう。赤ピーマン・ブロッコリー・芽キャベツ・ケールなどに多く含まれ、果物では柿・キウイフルーツ・いちご・オレンジに多く含まれています。

これらは犬に与えても問題のない食物で、他の栄養素も高いため、ドッグフードと一緒に与えたり、おやつやご褒美として与えると良いでしょう。

しかし、水分も多く与え過ぎは下痢や消化不良を起こす可能性があるため、様子を見ながら与えてあげてください。

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◆サプリメントでも摂取できるビタミンC

食物だけでは心配だと思う方には、犬用のサプリメントがオススメです。

サプリメントは動物病院やネットでも購入することができ、摂取量を管理しやすいというメリットもあります。
また、ビタミンCが壊れにくい成分と配合されており、全ビタミンが配合されているものや犬の健康状態によって自分で愛犬に合ったサプリメントを選ぶことができます。

ただし、犬と人間とでは必要なビタミンCの量が違い、過剰摂取は健康に問題が出る可能性がため、人間用のサプリメントは与えないで下さい。犬用であっても1日の摂取量は守り、愛犬に負担がないように与えてあげましょう。

愛犬に合ったサプリメントや見ているだけでは分からないという方は、動物病院やペットショップなどで聞いてみるのも良いでしょう。最近では犬の無料相談のサービスが行われている地域もあるようなので、気になるようでしたら相談してみて下さいね。


ビタミンCについてのまとめ

ビタミンCが健康や美容に良いというのは聞いたことのある方でも、詳しい役割や犬に対してのビタミンCの効果は聞いたことがない方もいらっしゃったのではないでしょうか。

犬にとってビタミンCは健康で長生きするために必要な成分なので、体内での合成量だけに頼らず、是非とも体外からも取り入れてみて下さい。

また、サプリメントや食物だけに頼らず、肥満にならないよう食事管理や運動を心がけ、愛犬とのスキンシップを含めたボディチェックをすることで、普段と変わったところや怪我をしてないかなどのチェックすることも大切です。病気の早期発見にもなり、愛犬に健康で長生きをしてもらうための秘訣になります。



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